高周波によるたるみ改善や痩身作用と目覚める肌の自己回復力

二の腕の部分痩せに満足している女性のイメージ

高周波治療とは、顔や体の深部を温めることで代謝力をあげ、コラーゲン生成を促すことにより痩身と肌質改善に導く治療法です。メカニズムや種類などを理解し、理想のボディラインや肌質を目指しましょう。

熱摩擦を与えて痩身や美肌に導くことができる高周波

美容医療マシンのイメージ画像

高周波は電磁波の一種です。波長と周波数の違いによって、ガンマ線、X線、紫外線、可視光線、紫外線、マイクロ波、高周波のように分類されていて周波数3~300MHzあたりの領域が高周波、ラジオ波、RF(Radio Frequency=ラジオフリークエンシーの略称)とされています。

電磁波の説明画像

「周波」とは同じ波形の振動が一定のサイクルで循環することで、周波数の高い波を「高周波」、低い波を「低周波」といいます。2つの周波はそれぞれ役割が違って、高周波は主に血管に作用する周波で、体の深部まで届いて血管を拡張させて血行促進やコリを改善します。一方、低周波は筋肉に作用して、筋肉を収縮させる刺激でコリを緩和します。

医療機関では高周波の仕組みが美容医療にも利用されています。高周波を肌にあてると微細な振動が体内に伝わって、分子同士がこすりあうことによって熱(ジュール熱)が発生。ジュール熱は肌表面ではなく体内の深部から温めます。

ジュール熱による高温状態が続くことで、たんぱく質が収縮、また代謝やコラーゲンの生成が促進されることにより、引き締め作用や痩身作用、肌のハリ感改善に期待ができます。

高周波によるハリ感や毛穴の引き締め作用

顔の高周波治療を受けている女性のイメージ

高周波治療は、皮膚の深部を素早く温めることによって体温を一時的にプラス3~5℃、部位によっては7℃上昇させることができます。これにより血液循環・リンパの流れが促進されて、老廃物の排出がスムーズになることで、新しい細胞に生まれ変わる肌のターンオーバーが整うといわれています。

また、ジュール熱で真皮層にある繊維芽細胞が刺激されて、肌コラーゲンやエラスチンなどの生成が活発化する肌の自己回復力により、引き締め効果やハリ感が期待できます。

高周波治療は、施術後にかさぶたができるなどのダウンタイムがほぼないので、イベントなどの予定を気にせず施術を受けることができます。治療直後から引き締め作用による輪郭改善(小顔)が実感できるといわれていますが、ハリ感のアップや毛穴の引き締めといった肌質改善は個人差があり、繰り返しの治療が必要です。

高周波治療で改善できる肌悩み

  • ハリ感の低下
  • 毛穴の開き
  • たるみ
  • 小じわ
  • 乾燥

高周波による切らない痩身施術

太ももの痩身治療を受けているイメージ

高周波は、ジュール熱により血流・リンパの流れが促進されて老廃物の排出がスムーズになることから、肌のハリ感や毛穴の引き締め作用だけでなく痩身作用があるとされています。体を深部から温めるため、冷えを感じやすい下半身に最適な施術といわれていています。

また、熱を与えることで体内の酵素が活性化されるため、脂肪細胞の分解にも期待がもてる医療痩身施術とされています。高周波での継続的な痩身治療をおこなうことで、基礎代謝力が上がり、痩せやすい体質へ改善されるといわれています。

皮下脂肪が肥大化し肌の表面に現れる凹凸、いわゆるセルライトも、高周波による脂肪細胞の代謝作用により改善を目指すとされています。また肌コラーゲンやエラスチンなど皮膚の弾力成分が活性化することで、セルライト特有の凹凸を改善し、なめらかな肌へと導きます。

また、細い管で直接、皮下脂肪を吸引する脂肪吸引では、痛みや内出血が現れることがありますが、脂肪吸引後に高周波治療をおこなうことにより脂肪吸引の回復が早まるとされ、より高い痩身作用があるといわれています。

高周波による治療直後から老廃物や脂肪細胞などがリンパ管へ流れて、代謝を促すとされていますが、痩身作用を実感できるまでには数カ月かかるともいわれています。なお痩身作用には個人差があり、繰り返しの治療が必要です。

3種類ある高周波治療マシン

高周波治療マシンは周波数や電極の位置・数によって、モノポーラ式、バイポーラ式、マルチポーラ(トライポーラ)式の大きく3種類に分けられます。

3種類の高周波マシン

1、広範囲にジュール熱を発生させることができるモノポーラ式

モノポーラ式は、高周波治療をおこなう部位を2つの電極で挟み、その電極間に高周波のエネルギーを流すことでジュール熱を発生させる方法です。比較的、広範囲にジュール熱を発生させることができるとされ、血液やリンパの流れを促進したり、老廃物の排出を促す作用があるといわれています。

モノポーラ式で期待できる作用

血行促進、代謝力アップ、老廃物排出、痩身など

2、真皮上層を刺激できるバイポーラ式

2つ(バイ)の電極をもつ高周波マシンをバイポーラ式といいます。先端が2つに分かれていて、高周波を流す電極と回収する電極(対極)となっているので、体内に高周波を残さないとされています。

二極間に高周波エネルギーを流して、真皮上層(皮膚の浅い層)を刺激することで、摩擦熱が肌コラーゲンやエラスチンの生成を促すといわれています。

バイポーラ式で期待できる作用

ハリ感アップ、毛穴の引き締め、たるみ改善など

3、マルチポーラ式・トライポーラ式

3つ以上ある電極の間に高周波エネルギーを流して、皮膚の浅い層と深い層の両方を刺激することができる高周波マシンをマルチポーラ(トライポーラ)式といいます。モノポーラとバイポーラの効果を併せ持つといえるマルチポーラ(トライポーラ)は、1回の施術でより高い美肌・痩身作用に期待ができるとされています。

期待できる作用

肌コラーゲンやエラスチン生成によるシワ、ハリ感、たるみ、痩身改善など

高周波治療で使用されるおもなマシン

近年では高周波+αの特長を持つマシンが主流ともいわれていて、高周波単体のマシンでは治療ができなかった症状の改善も期待ができるようになりました。

高周波による肌治療のおもなマシン

サーマクール(モノポーラ)

高周波で発生したジュール熱により真皮細胞が修復される過程で、大量にコラーゲンが生成されて、リフトアップ作用やハリのある肌へと導きます。

ヴィーナスフリーズ(パルス磁場+マルチポーラ)

世界で初めてパルス磁場を導入した医療痩身マシンです。パルス磁場とマルチポーラにより治療部位を1~2分と比較的短時間で深部を加熱して、肌コラーゲンや毛細血管の生成を促進するといわれています。特にリフトアップ作用が強いとされる高周波マシンです。

フォトRFオーロラ(高周波+IPL)

複数の肌悩みの改善が期待できるIPL(光)治療を組み合わせた高周波マシンです。高周波による熱エネルギーで深部まで刺激を与えることによりコラーゲン生成を促して、IPLのメラニンに反応する光エネルギーはシミやソバカスなどを改善するマシンとされています。

エクシリスフェイス(高周波+超音波)

高周波と超音波を同時に照射することで、皮膚の引き締めと部分痩せに作用するといわれています。超音波が脂肪細胞をほぐし、高周波のエネルギーで脂肪代謝を促すため、脂肪細胞の減少によるサイズダウンを目指せます。

高周波による痩身治療のおもなマシン

脚の痩身治療を受けている女性のイメージ

インディバ(モノポーラ)

高周波による痩身作用以外にも、内臓機能や代謝力も向上するとされ、体質を改善しながら痩身作用が期待できる高周波マシンです。また、そのほかの痩身治療のアフターケアとして併用されることも多いマシンといわれています。

トゥルースカルプ

「彫刻する」という意味をもつトゥルースカルプは、彫刻のように理想の体型を実現するというコンセプトの痩身マシンです。脂肪による肌の凹凸(セルライト)の改善や部分痩せに作用するといわれています。

ヴィーナスフリーズ(パルス磁場+マルチポーラ)

パルス磁場とマルチポーラにより、治療部位を1~2分と比較的短い時間で深部を加熱することで肌コラーゲンや毛細血管の生成を促進するといわれています。痛みが少なくハリ感を出し、理想のボディラインに導くとされる痩身マシンです。

ヴァンキッシュ(非接触型)

機器が体に触れない脂肪溶解マシンです。ハンドピースを直接皮膚にあてる必要がないので、体型を選びません。施術後の腫れやむくみなどがほとんどないといわれています。

エクセル(高周波+ダイオードレーザー)

高周波エネルギーの照射に加え「ダイオードレーザー」と「バキュームマッサージ」を組み合わせた治療法です。脂肪細胞を分解し効率的に代謝を促し脂肪細胞を排出するとされていて、高い痩身作用があるマシンといわれています。

ほかにもある美容医療と高周波治療の違い

高周波による肌改善・痩身治療には超音波やIPL(光治療)、レーザーなど類似するものがあります。以下ではそれぞれの特長と高周波マシンとの違いを説明します。

メリットデメリットの天秤画像

HIFU(超音波治療)との違い

超音波治療は肌表面に影響することなくて、エネルギーを皮膚下のSMAS層にピンポイントで刺激を与えることができるため、深刻なたるみの引き上げに作用するといわれている治療。

高周波治療が体の深部を温めることで脂肪や老廃物の排出を促すとされる作用に対して、超音波治療は脂肪細胞を直接破壊することで痩身を目指すという違いがあります。

おもなHIFUマシン

ウルセラ・ダブロなど

IPL(光)治療との違い

IPL治療は肌へのダメージがマイルドな光エネルギーを照射して、しみ・ソバカス・赤ら顔・小じわなどの複数の肌悩みの改善を目指す治療法です。

IPL治療はメラニンや赤みなどの色味を改善することがおもな作用とされていて、照射する光エネルギーによって肌のハリ感をアップします。一方、高周波治療は、しみやソバカスなどの色味には作用が弱いとされますが、IPLより波長が長く皮膚深部まで刺激を与えるため、ハリ感や小じわ改善に重要な肌コラーゲンやエラスチンの生成を大幅に促進するといわれています。

肌悩みが「色味」によるものであればIPL治療、「ハリ不足」によるものであれば高周波、のようにマシンを選択し治療をおこなうと良いでしょう。

おもなIPLマシン

フォトフェイシャル・フォトシルクプラスなど

レーザー治療との違い

レーザーはメラニンやヘモグロビンなど、破壊する色素のターゲットによって波長の種類を変えることで、さまざまな悩みに対する治療をおこないます。それぞれの波長(レーザーマシン)により、脱毛・しみ・しわ・毛穴改善など、幅広い症状に適応ができる治療法といえるでしょう。

広範囲の悩みに作用する高周波とことなって、レーザーによる治療は症状に対し集中的にアプローチするので、特定の症状を改善したいという方にはレーザー治療が向いているとされています。

おもなレーザーマシン

QスイッチYAGレーザー・CO2レーザーなど

高周波治療の流れ

洗顔・カウンセリング

洗顔後、ドクターによる診察を受けます。高周波治療のメリット・デメリット、施術後のセルフケアについてなど、不安なことは事前にしっかり確認しましょう。

表面麻酔

高周波は体に傷をつけない低侵襲治療とされ痛みはほとんどありませんが、マシンの種類や部位によっては痛みを感じる場合があります。その際は表面麻酔をおこなうため、痛みの心配は少ないといえるでしょう。なお高周波+α(レーザーなど)の特徴を持つマシンは痛みを感じることもあります。

高周波治療

潤滑ジェルを治療部位に塗って、高周波治療をおこないます。マシンや施術部位によりことなりますが、治療時間は20~30分ほどとされます。

クーリングをして終了

深部を温める治療のため、直後はほてりを感じます。クーリングで患部をしっかり冷やして施術終了です。また、顔への照射も直後にメイクが可能とされています。炎症止めの軟膏等が処方された場合はドクターの指示に従いましょう。

高周波治療の経過とアフターケア

治療直後は肌のほてりや赤みが出る場合もありますが、数時間で落ち着くことがほとんどです。肌のハリ感などは高周波での治療直後から実感できるといわれていますが、痩身に関しては作用の実感までに数カ月かかるとされその間は、暴飲暴食をさけ適度な運動でのセルフケアが大切です。

また、治療部位は敏感になっているので保湿をしっかりとおこない、日焼け止めクリームなどで紫外線予防を心がけましょう。

高周波治療の副作用やリスク

治療内容や使用マシンによっては施術中に痛みや赤み、ヤケド、輪郭改善の左右差などが起こる場合があります。

高周波治療が受けられない方

  • 妊娠中の方
  • 治療部位に金属プレートや金の糸が入っている方
  • 甲状腺障害、自己免疫疾患の方 など

高周波治療と併用できる美容医療

  • ケミカルピーリング
  • イオン導入
  • 超音波治療
  • 医療レーザー治療
  • 光治療など

より大きな作用を希望するなら医療機器で高周波治療

痩身治療後の女性のイメージ

高周波を用いた美容マシンには、エステや家庭用で使うことができるものもあり、それらは国家資格がなくても使用できますが、医療機関で使用されるマシンは「医療機器」なので、国家資格を有する医療従事者しか扱うことができません。

医療機関の高周波治療の料金は、医療機関によっては「10㎝×10㎝エリアで15,000円」のような照射範囲の大きさで設定をしている場合もありますが、顔全体で50,000円~100,000円程度です。エステの費用や家庭の美容機器よりも高くなりますが、その分大きな作用が期待できます。

高周波治療を選ぶ際には、料金や治療期間、期待できる作用などを丁寧に説明してくれる医療機関を選びましょう。