スカルプシュアーで部分痩せができる部位と必要な施術回数

ウエストの部分痩せ効果を確認しているイメージ写真

30代以降になると、食事や運動に気を配ってダイエットをしてもなかなか思うような効果が得られなかったり、体型の崩れが気になりはじめる方も多いことでしょう。自分では落としにくい、悩ましい皮下脂肪に作用して、引き締まったボディラインを目指す施術をおこなうのが、医療痩身マシンのスカルプシュアー(SculpSure)です。

スカルプシュアーは、レーザー照射の熱エネルギーで、脂肪細胞を溶かします。熱エネルギーでダメージを受けた脂肪細胞は体外に排出されるので、再び増えることはありません。そのため、リバウンドの可能性が低いといわれています。

スカルプシュアーで満足のいく効果を得るためには、必要な施術回数や効果が表れる時期、知っておくべき注意点を事前に確認しておく必要があります。

医療痩身マシンとしてFDAの認可を取得したスカルプシュアー

スカルプシュアースカルプシュアーは、2016年に世界のレーザー開発企業のなかで最大規模を誇る、米国Cynosure(サイノシュアー社)が発表した、部分痩せができる医療痩身マシンです。

美容医療には、冷却、高周波(RF波、ラジオ波)、HIFU(ハイフ)などでおこなう痩身治療がありますが、スカルプシュアーは、レーザーを皮膚の上(体外)から照射して脂肪細胞を破壊するマシン(体外式レーザー)です。そして、レーザーを使用する医療痩身マシンにおいて、世界ではじめて、日本の厚生労働省にあたるFDAに脂肪細胞が減少する効果と安全性を認められました。

スカルプシュアーは皮膚に傷が残らない

レーザーを使った痩身マシンは、体内式レーザーと体外式レーザーに分けられます。体内式レーザーは、穴をあけた皮膚に細い管を刺し入れて、脂肪層にレーザーを照射する方法なので、皮膚に傷跡が残ります。また、レーザー照射による熱で、レーザーを照射する管が溶けて体内に残ってしまうリスクがあります。

一方、体外式レーザーであるスカルプシュアーは皮膚に傷跡は残りませんし、熱で溶けた異物が体内に残ってしまうリスクもありません。

スカルプシュアーなら細かい部位や2つの部位の同時施術が可能

スカルプシュアーをウエストに装着している様子スカルプシュアーは、4つある4×6㎝の大きさのパーツ(アプリケーター)を、脂肪を減らしたい部位に装着してレーザーを照射します。レーザーを照射するとまわりにも熱エネルギーが広がるので、1つのアプリケーターにつき、熱エネルギーが伝わるエリアはおおよそ5×7㎝です。


アプリケーターを設置するのに、レーザーを照射する部位にフレーム(アタッチメントフレーム)を装着するのですが、4つ並べて一カ所の部位の広い範囲(20×7㎝、10×14㎝など)に照射することもできますし、左右の脇腹に2つずつならべて(10×7㎝を2カ所など)照射することもできます。並べ方を工夫することで、施術の範囲を一人ひとりにあわせて変更できるのです。

スカルプシュアのアタッチメントフレームの装着方法

スカルプシュアーで照射できる部位

  • 腹部(脇腹、下腹、上腹)
  • ウエスト
  • 太もも(外もも、内もも)
  • 背中
  • 臀部
  • 二の腕
  • 下あご(首は治療範囲外)

スカルプシュアーでは、一日で複数の部位を施術することができます。

下あごの施術は、身体の施術と異なる専用のアプリケーターやアタッチメントフレームをつかいます。エネルギーが届く深さが体よりも浅くなって、熱エネルギーが伝わるエリアも狭くなります。

スカルプシュアーは皮膚のたるみも引き締める

スカルプシュアーは、レーザーを照射することで、脂肪層に作用しながら、肌のキメや弾力のカギといえるコラーゲンやエラスチンがある、真皮層にも刺激が加わるといわれています。そのため、脂肪層の厚みを減少させながら、皮膚の引き締め効果も期待できます。

スカルプシュアーによる施術の痛み

施術中の痛み

レーザーを照射しはじめた直後は、脂肪細胞にレーザーが吸収されて熱エネルギーが発することで、軽い痛みを感じる場合もあります。「チクチクした痛み」「皮膚の奥で熱を感じる」といった感覚です。しかし、スカルプシュアーには冷却機能が付いていて、レーザー照射と冷却が交互におこなわれるため、痛みを感じにくくなっています。

冷却で皮膚表面を保護しながら、皮下最大2~3㎝ほどの深さにある皮下脂肪に熱エネルギーが加わります。スカルプシュアーには、温度を監視する機能もあるので、火傷のリスクを回避しながら皮下脂肪の脂肪層を42~47℃の一定温度を保ちます。

スカルプシュアーでレーザーを照射すると皮下2~3㎝までエネルギーが届く様子

なお、照射パワーの調整が可能なので、万が一施術中に痛みが気になるような場合は、我慢せずドクターに申し出るようにしてください。

施術後の痛み

施術後、脂肪細胞が破壊されることによる、筋肉痛のような痛みや腫れが生じる場合がありますが、数日~2週間程度でなくなるといわれています。

スカルプシュアーは25分じっくり照射することでリスクを軽減

スカルプシュアーをウエストに装着している様子 1回のレーザー照射時間は25分間です。最初の4分間で、皮下の温度が42~47℃になるようにレーザー照射がおこなわれて、その後21分間、温度を保ちながら1~20秒断続的にレーザーが照射されます。同時に皮膚表面を冷却するので、熱による痛みが軽減されています。

高温になるほど脂肪層に作用する力が大きくなって、体に負担がかかりますが、スカルプシュアーによって保たれる皮下の温度は42~47℃です。50℃に満たない温度を保つ熱エネルギーを、25分かけて照射することで、脂肪が溶解するのに十分な熱を作って脂肪細胞を溶かします。通常、レーザーを25分間も長い時間照射し続けると、皮膚の損傷が心配されますが、スカルプシュアーは皮膚表面を冷却しながら照射するので、脂肪層に影響を与えながらも大きなリスクはなく、安全性が高いといえるでしょう。

スカルプシュアーは脂肪細胞を減少させるのでリバウンドが少ない

スカルプシュアーでは、脂肪細胞そのものを溶かして排出することで、皮下脂肪の厚みを減少させます。

スカルプシュアーが皮下脂肪の厚みを減少させていく様子

ダイエットや日々の生活において、脂肪が減ったり増えたりするのは、脂肪細胞が小さくなったり大きくなることによるもので、脂肪細胞の数が変わることはありません。

スカルプシュアーによって、レーザーの熱エネルギーで溶かされた脂肪細胞は、アポトーシスといわれる、機能不全となった細胞が自ら細胞死となる状態になって、機能が失われていきます。すると、機能不全となった脂肪細胞は、白血球の一種であるマクロファージによる死んだ細胞を体外に排出する働きで、おおよそ3カ月の時間をかけて徐々に体外に排出されていきます。

排出の過程で通過する肝臓への影響が心配されるかもしれませんが、スカルプシュアーでは脂肪肝(肝臓に中性脂肪がたまってしまった状態)などへの影響もないと報告されています。

一人ひとり違う脂肪細胞の数

そもそも脂肪細胞は、食事でとりこまれた脂質や糖をエネルギーとして蓄えていて、必要になったときに体中にエネルギーを共有するという働きをしています。脂肪細胞の数は人によって異なるもので、肥満の方のほうが、痩せ型の方よりも脂肪細胞の数が多い傾向にあるといわれています。

また、痩身治療を受けない限り、脂肪細胞の数が減ることはありません。

スカルプシュアーと相性が良い方

  • ダイエットしても期待する体型にならない方
  • 傷跡を残したくない方
  • 脂肪吸引は抵抗がある方
  • 部分痩せがしたい方
  • 忙しいので一回の施術を短時間で終わらせたい方
  • 気軽に試してみたい方
  • 痛みに弱い方
  • 体への負担は最小限にしたい方
  • ダウンタイムの時間がとれない方
  • 産後のお腹のたるみが気になる方
  • パンツを履くとお肉がのってしまう方
  • 膝上にたるみがある方
  • 二の腕のたるみが気になる方
  • 後ろの背中のラインが気になる方
  • あご下のたるみ(二重あご)をなくしたい方

30代以降になると自己流ダイエットでは変化があらわれにくい理由

30代以降になると、筋肉量が減って基礎代謝が自然に減っていきます。そのため、若いころと同じ食生活や運動量だと体型の維持が難しくなるので、とくに下腹、脇腹、ウエストや太もも、二の腕などにつまめる脂肪、つまり、皮下脂肪がつきはじめるのです。

また、歳とともに、肌の弾力やハリのカギとなるコラーゲンやエラスチンは減少するため、肌のキメやハリが失われはじめます。スカルプシュアーは、レーザーを照射することで、コラーゲンやエラスチンがある真皮層にも刺激が加わるので、肌の弾力も取り戻すことができるといわれています。

スカルプシュアーは皮膚にダメージを与えず脂肪層に作用

体外式レーザーであるスカルプシュアーが、レーザーを体の外から照射して痩身効果を出すには、以下の条件を満たす波長のレーザーをつかう必要があります。

  • 皮膚下の脂肪層までエネルギーが届く
  • 脂肪層に作用する(吸収される)
  • 皮膚のメラニンや水分に吸収されにくい

これらの条件を満たすのが、スカルプシュアーでつかわれている近赤外線レーザーです。

脂肪層のみに作用するスカルプシュアーのレーザーの波長

スカルプシュアーでつかわれるレーザーの波長は1,060nmで、皮膚のメラニンの黒い色素やヘモグロビンの赤い色素、皮膚の水分に吸収されにくいという特徴があります。メラニンの黒い色素や水分に吸収されやすい波長だと、脂肪層に届く前に波長が吸収されてしまって、脂肪層まで作用が届きません。

しかし、スカルプシュアーでつかわれる1,060nmの波長は、脂肪層にまでエネルギーが届きます。また、レーザーの波長にはターゲット以外に反応しない特性があるので、まわりの組織にダメージを与えることはありません。

スカルプシュアーは肌の色や日焼けを気にせず施術できる

美容医療では、メラニンの黒い色素に吸収されるレーザーの波長をつかって、脱毛やしみ治療が多くおこなわれています。この場合、色黒の肌や日焼け後の肌は、レーザーの波長が反応して火傷のリスクがあるため、施術ができないなどの制限があります。

しかし、スカルプシュアーのレーザーの波長はメラニンの黒い色素には吸収されにくいので、肌の色や日焼けなどをそれほど気にすることなく施術することができます。

スカルプシュアーの効果のピークと必要な施術回数

ピークは3カ月後、必要な施術回数は2~3回

施術の効果を実感しはじめるのは、照射後3週間ほどたったころからで、効果のピークはおおよそ3カ月後、脂肪層の平均減少率は24%という臨床結果があります。

1回で効果を感じる方もいますが、同じ部位への照射は1カ月おきに、2~3回程度の施術をおこなうことが一般的で、2~3回の施術後あたりから、効果の実感があることが多いようです。

1カ月おきに施術をおこなう理由は、効果を実感しやすくするためです。脂肪層の平均減少率は、3カ月で24%(約80g程度)なので、これより効果を実感しやすくするためには、熱損傷を受けるボリュームを増やすのに、脂肪細胞が完全に体外に排出されるまでに追加の照射をおこなう必要があります。

なお、スカルプシューアの施術において、回数制限はありません。施術の回数が多いほどわかりやすい変化が見られるようになります。

スカルプシュアーをほかの痩身効果があるマシンと比較

痩身効果を狙う医療痩身マシンには、レーザーのほかにも、冷却するもの、HIFU(ハイフ)、高周波(RF波、ラジオ波)といったエネルギーソースをつかうものがあります。

それぞれに皮下脂肪を減少させる効果があるといわれていて、脂肪細胞にダメージを与えて排出して、脂肪細胞の数を減らします。施術の違いは、治療回数や施術料金、施術可能な部位です。

たとえばHIFUは、効果が高いたるみ治療といわれていますが、エネルギーが大きいので、比較的痛みを伴う施術でもあります。その分、次の施術は半年~1年後と、施術頻度は少なくなるとされています。

また、スカルプシュアーの施術部位は体がメインですが、高周波やHIFUをつかった痩身マシンでは、目の下や頬まわりなど顔まわりの施術も可能なマシンがあります。

クールスカルプティングとの違い

スカルプシュアーと比較されることが多い、脂肪層を冷却して破壊するクールスカルプティングは、腹部、二の腕、太もも外側など、照射する部位ごとに専用のアプリケーターを変える必要があって、照射する部位は1施術につき1カ所です。一方、スカルプシュアーは4つあるアプリケーターの装着方法を工夫することで、2つの部位を一度に施術することもできます。

また、クールスカルプティングでは、施術直後に凍結した部位をほぐす必要があり、痛みを伴うマッサージが必要となります。

施術したい部位の数によって、いずれにするかを決めると良いかもしれません。

スカルプシュアーを受けるなら知っておくべきこと

スカルプシュアーが作用するのは皮下脂肪

脂肪には、主にお腹まわりにつくことが多い内臓脂肪と、体型が崩れることの原因となる、つまめる脂肪である皮下脂肪があります。スカルプシュアーが狙うのは皮下脂肪です。内臓脂肪はつきやすく落ちやすいという特徴があって、ダイエットなどでは内臓脂肪が落ちてから皮下脂肪が落ちるので、皮下脂肪は落としにくいといわれています。

スカルプシュアーはボディラインを整える

スカルプシュアーは体重を落とすことが目的ではなくて、皮下脂肪の厚みを減少させて、ボディラインを整えます。脂肪は体積が大きい一方、重さは軽いのでほとんど体重に変化はありません。

スカルプシュアーの施術部位は体がメイン

スカルプシュアーは目のまわりや頬のあたりなどは治療範囲外になるので、顔まわりでは、下あごのみ施術できます。

スカルプシュアーによる効果の実感は3週間後あたりから

スカルプシュアーは、施術後すぐにボディラインが変わったという実感を得ることは難しく、だいたい3週間たったあたりから効果があらわれはじめるとされています。そのため、即効性は期待できないといえるでしょう。

効果を実感するには複数回の施術が必要

1回で効果を感じる場合もありますが、一般的には2~3回ほど施術を受けると効果を実感される方が多いようです。

スカルプシュアーのリスク・副作用と注意事項

照射直後は20分程度レーザー照射や冷却による赤みが生じます。また、脂肪細胞が損傷を受けることで筋肉痛のような痛みや腫れ、内出血が生じる場合がありますが、数日から2週間程度でなくなります。

まれに、施術した部位に、皮膚の感覚が鈍くなる症状が生じる場合がありますが、2週間程度で改善します。

スカルプシュアーの施術を受けられない方

  • 照射部位に完治していない傷や傷痕がある方
  • 糖尿病の方
  • 免疫疾患のある方
  • 妊娠・授乳中の方、妊娠の可能性がある方
  • 照射部位に金属やシリコンが入っている方
  • レーザー治療にアレルギー反応のある方

スカルプシュアー施術の料金相場

1回4エリアを実施した場合の1エリア(照射面積5×7㎝)あたりの料金相場は、7,500円~16,500円程度です。

アプリケーターの装着方法は幾通りもあります。1回の施術で、二の腕と脇腹、左右の太もも、など、施術の部位は選ぶことができます。

スカルプシュアーの施術の流れ

(1)カウンセリング

医師による施術の説明とカウンセリングをおこないます。気になる症状や悩み、不明点、不安点など、このときに確認しておきましょう。

(2)サイズ測定

医療機関の指示に従って着替えをおこなってから、体重と施術部位のサイズを測ります。

(3)照射部位の決定とマーキング(約20分)

マーキングしている様子気になる部位を、目指す体型を確認しながら、どこの部位の脂肪を減らしていくかを決定して、アプリケーターのサイズに合わせて、照射部位をマーキングします。

(4)施術(25分)

アタッチメントフレームを装着施術部位にアタッチメントフレームとアプリケーターを装着して、レーザーを照射します。1回の照射で、4エリアまで施術可能です。肌が触れるアプリケーター先端には冷却機能がついているので、レーザーで照射しながら冷却機能で皮膚表面を保護しながら照射します。

(5)終了

照射が終わったらアプリケーターとアタッチメントフレームを外して、マーキングを拭き取ります。

直後から通常通りの生活が可能です。入浴、運動、食事も施術当日よりおこなっていただけます。

スカルプシュアーの効果を高めるために

スカルプシュアー施術後に、ウォーキングやランニング、水泳などの有酸素運動をおこなうことで効果が高まります。また脂肪細胞の排出を促すようにマッサージをおこなうのもいいでしょう。

スカルプシュアーを受ける医療機関の選び方

同じスカルプシュアーをつかっても、スカルプシュアーを扱うドクターが変われば、施術後の結果もかわります。

痩身治療においては、ただ体のラインを細くするだけではなくて、見た目の美しさが求められます。また、スカルプシュアーによる効果は、3週間後あたりからあらわれはじめるため、どのように効果があらわれるかを、事前にイメージしながら施術がおこなわれる必要があります。

さらに、もともと脂肪細胞には必要な時に使えるように、エネルギーを蓄えておくという大切な役割があるので、少なければ少ないほどいいというわけではありません。あまりにも少なすぎると、糖尿病などの大きな病気にもなりかねません。

そのため、スカルプシュアーの施術をおこなうドクターは、脂肪細胞の性質や身体の骨格などを知り尽くしている必要があります。

健康的で美しい体型になるためには、痩身治療の施術を多くおこなっている、実績のある医療機関を選ぶのが良いでしょう。