部分痩せができるクールスカルプティングの効果と必要な施術回数・頻度

鏡でウエストをチェックする女性

クールスカルプティング(CoolSculpting)とは脂肪冷却マシンの一種で、脂肪を冷却することで脂肪細胞を減少させて痩身へ導きます。2017年に厚生労働省の医療承認を取得していて、有効性や安全性が評価されています。

脂肪吸引のような外科手術と比べて体への負担が少ないうえに、脂肪細胞の数自体を減らすためリバウンドしにくく、ダウンタイムもほとんどないとされています。また、脂肪細胞のみを冷却するので、そのほかの細胞に悪影響を及ぼすこともありません。

クールスカルプティングで狙うのは皮下脂肪です。気になる部位の脂肪をなくす部分痩身を目指すために、クールスカルプティングの施術効果や回数・頻度を確認しておきましょう。

脂肪細胞を凍らせて自然排出させるクールスカルプティング

クールスカルプティング施術風景

クールスカルプティングのような脂肪冷却マシンによる脂肪冷却治療は、クライオリポライシス理論(水は0℃で凍るが脂肪は4℃で凍るという温度の差)に基づいた、医療痩身の一つです。選択的冷却脂肪融解術(Selective Cryolipolysis)といわれていて、皮下脂肪が気になる部位を、専用のパーツ(アプリケーター)で冷却することで、脂肪細胞のみを凍らせて破壊します。

破壊された脂肪細胞は、アポトーシスといわれる細胞死の状態となって、体に不要な老廃物として体外へ自然排出されます。これによって、脂肪細胞の数が減るので、皮下脂肪の厚みが減少するとされます。

クールスカルプティングによる脂肪冷却治療は、個人差はありますが、1回の施術で冷却部位の脂肪量の約20%を減らすことができるといわれています。

一度減った脂肪細胞は、再生されることはなく、リバウンドがおこりにくいといわれています。しかし、運動不足や偏った食事によって、残った脂肪細胞が肥大して太ってしまう可能性はあるので、注意が必要です。

ボディラインを整えるクールスカルプティング

クールスカルプティングは、2009年にゼルティック(ZELTIQ)という名称でつかわれ始めて、2013年にクールスカルプティングに名称変更された脂肪冷却マシンで、アイルランドのアラガン(Allergan)社で開発されました。

米国のFDA(日本の厚生労働省にあたる機関)や日本の厚生労働省によって、部分的に脂肪減少が期待できる医療機器として承認されていて、体重の減量ではなく、ボディラインを整える「ボディ・コントゥアリング」を目的としています。

クールスカルプティングは効果を感じやすい吸引タイプ

クールスカルプティングでは、カップ状のアプリケーターを皮下脂肪が気になる部位に取りつけて、皮膚ごと脂肪を吸い上げることで冷却する吸引タイプです。脂肪冷却マシンには、プレートを施術部位に取り付けて冷却するプレートタイプもありますが、クールスカルプティングのような吸引タイプは、プレートタイプと比べて、引っ張られるような痛みや冷たさを感じるものの、装着部位をしっかり冷却できるため、効果がでやすいといわれています。

クールスカルプティングには、腹部、側腹部、太もも、あご下、といったように冷却する部位の大きさに合わせた、複数のアプリケーターがあります。施術部位によってアプリケーターを変えて施術していきます。アプリケーターが装着しやすい部位ほど効果がわかりやい傾向にあります。

クールスカルプティングのアプリケーターと施術できる部位

ヒトの脂肪には内臓脂肪と皮下脂肪の2種類があり、クールスカルプティングで狙うのは皮下脂肪です。

アプリケーター 施術時間 適応部
CoolCore※ 35分 お腹まわり
CoolCurve※ 35分 脇腹
CoolFit※ 35分 背中、二の腕、バナナロール(ヒップと太ももの間にある余分な脂肪)
CoolMax 60分 下腹
CoolMini 45分 あご下、ブラファット(わきの前や後ろ)、ひざ上
CoolSmooth PRO 60分 太ももなど吸引に適さない部位用

クールスカルプティングのアプリケーターには、冷却機能が付いているので、施術部位が4℃に冷やされながらも、冷却しすぎないようにコントロールされています。また、2016年に、クールアドバンテージ(Cool Advantage)といわれるアプリケーターが発売されたことで、施術時間が35分に短縮されました。

あご下やひざ上、ブラファットといわれる、ブラジャーをつけた時にはみ出してしまう脂肪といった狭い部位には、CoolMiniで施術がおこなわれます。CoolMiniでの施術時間は45分です。

医療機関とエステの違い

医師と看護師

エステサロンでも脂肪冷却をうたった痩身メニューが提供されていますが、クールスカルプティングは医療機関でしか取り扱うことのできない医療痩身マシンです。医療機器による脂肪冷却は、薬機法により出力に制限があるエステサロンと比べると、効果の実感が大きいといえます。

また、エステサロンでは施術後に異常を感じた場合、処置が難しい場合があります。一方、医療機関でおこなった施術で万が一トラブルがおこった場合は、ドクターからのアドバイスや適切な処置を受けることができます。

クールスカルプティングの効果はおおよそ3週間後から

クールスカルプティングでの痩身効果は、早くて3週間後くらいからあらわれ、2~3カ月後にボディラインの変化を実感するといわれています。このように即効性がないのは、脂肪細胞が破壊されて体外へ自然排出されるまでに時間がかかるからです。

部位や脂肪の量によって効果が出にくい場合は繰り返しの施術を要し、同じ部位への治療は2カ月ほど期間をあける必要があります。

1回の施術で効果を感じられる方もいますが、2~6回程度繰り返す方がほとんどです。

クールスカルプティングの費用相場

クールスカルプティングは自費治療のため医療機関によって費用が異なります。費用の幅は40,000円〜200,000円程度です。

クールスカルプティングによる治療が向いている方

外科手術に抵抗がある方

クールスカルプティングは、皮膚や神経、血管にダメージを与えることがないため、メスを使用した脂肪吸引による大がかりな痩身治療と比べると、体への負担も少なくダウンタイムも短いといえます。

ダイエットで落ちない脂肪部位がある方

クールスカルプティングのボディ・コントゥアリング治療は、体重の減量を目的とはしていません。ボディラインをデザインするというコンセプトで、冷却した部位の脂肪細胞にのみ作用するため、部分痩せに適した治療法です。

運動や食事制限によって減量には成功したけれど、二重あごや太ももなど特定の部位が痩せなかった、理想のボディラインが実現しなかった、という悩みに対応できるといえます。

リバウンドしやすい方

一般的なダイエットは運動や食事制限によって脂肪細胞を小さくすることで痩せるため、脂肪細胞の数そのものは変わりません。そのため食事量などをもとに戻せばすぐにリバウンドをしてしまいます。

しかしクールスカルプティングは脂肪細胞の数自体が減るため、従来のダイエットに比べるとリバウンドがおこりにくいといえるでしょう。

ダウンタイムがとれない方

外科手術による脂肪吸引での治療では、内出血や腫れを悪化させないために、施術後はサポーターでの固定やマッサージが必要になります。クールスカルプティングは、施術後に凍結した部位をほぐすマッサージをする必要がありますが、ダウンタイムや生活での制限がありません。

クールスカルプティングとほかの痩身施術を比較

施術を受ける女性

異なる部位を2カ所同時に施術できるクールテック

クールテック(cooltech)は、スペインのコクーン社製の脂肪吸引冷却マシンです。クールスカルプティングよりも後に誕生した後発機種で、異なる部位を2カ所同時に施術できるデュアルハンドピースによって冷却効率が向上しました。このため複数部位の施術時間が短縮できます。

クールスカルプティングと併用できるウルトラアクセント

ウルトラアクセントは、シェアウェーブという脂肪だけを振動させる、超音波エネルギーを照射して痩身へ導くマシンです。超音波で脂肪細胞膜を破壊することで脂肪を溶解、自然排出させて部分痩せを実現するといわれています。

単体での施術も可能ですが、クールスカルプティングによる治療と併用することで、相乗効果を得ることができるといわれています。

ダウンタイムが長い脂肪吸引

脂肪吸引は外科手術によりおこなわれる痩身治療で、小さな穴を開けてカニューレと呼ばれる細い筒状の器具を挿入して、直接皮下脂肪を吸引して除去する痩身術です。直接脂肪を取り除くため、メスを入れない痩身術と比べると、効果が確実にあらわれるというメリットがあります。

しかし、外科手術による痩身はリスクが大きくダウンタイムも長くなります。

クールスカルプティングが施術できない部位に脂肪溶解注射

脂肪溶解注射は、脂肪にアプローチする薬剤が注入部位の脂肪細胞を溶解して、体外に自然排出されることで痩身に導く治療です。

クールスカルプティングは、基本的に3.5cm以上の皮下脂肪があることが施術の条件ですが、脂肪融解注射の場合はそのような条件はありません。クールスカルプティングが選択できない場合は脂肪融解注射を提案されることもあります。

クールスカルプティングが向いていない方・受けられない方

クールスカルプティングが向いていない方

クールスカルプティングは施術部位に、専用のアプリケーターを装着して冷却します。アプリケーターは施術部位や大きさによってさまざまなタイプがありますが、もし、施術を希望する部位(特に顔や二の腕)がアプリケーターとフィットしない場合は施術ができないことがあります。

その他にも、以下に当てはまる方は施術に向いていない場合があります。

  • 皮下脂肪の量が少ない
  • 内臓脂肪が多い
  • BMI値が30を超えた方
  • 皮膚が過度にたるんでいる方

クールスカルプティングを受けられない方

両手でバツのポーズをする女性

  • 寒冷じんましん、レイノー病の方
    ※寒冷過敏症のある方は、冷却により症状が発現する場合があるため
  • 治療部位にヘルニアがある方
  • 妊娠中、授乳中の方
  • 18歳未満の方
  • 施術部位に金属製インプラントが埋め込まれている方
  • じんましんがある方
  • 低温過敏症の方
  • 開放創や感染創がある方
  • 末梢循環障害のある方
  • がんの既往歴がある方
  • 1年以内に⼿術をした方
  • 出血性疾患の方、血液抗凝固剤を使用している方
    ※出血等の症状に影響を与える場合があるため

クールスカルプティングの痛みやリスクとダウンタイム

クールスカルプティングの施術の痛み

施術中は、引きつる、突っ張る、軽くつねられる感覚、極度の冷感、ピリピリ感などを感じる場合がありますが、麻酔の必要はありません。また、クールスカルプティングは施術後、血行をよくして脂肪溶解を促すマッサージがおこなわれるのですが、脂肪量が多い方ほど、マッサージで痛みを伴う傾向があるといわれています。

施術後は、筋肉痛のような痛み、かゆみ、ピリピリ感、鈍痛などが残る場合がありますが、時間の経過とともに鎮静します。

ダウンタイムはほとんどないといわれており、施術直後から通常の生活を送ることができるとされます。

クールスカルプティングのリスクと副作用

施術直後は、施術部位に赤みや内出血、腫れ、鈍痛などを伴うことがありますが、症状は一時的なものといわれています。通常は、長くても1〜2週間程度で鎮静するといわれています。

まれにアプリケーターの装着によって皮膚メラニンが増加して、色素沈着をおこす可能性があります。ほとんどが数カ月~数年で落ち着くとされます。

ただし、症状のあらわれ方には個人差があるので、施術後に気になることが生じた場合はドクターに相談しましょう。

クールスカルプティングの施術の流れ

施術時間は、医療機関でつかっているアプリケーターによりますが、1カ所35分~60分です。また、同日に複数部位の施術を受ける場合は、その分施術時間が長くなります。施術中は痛みも少ないのでお休みになる方もいますが、本を読んだりPC操作をすることもできますので、施術中に過ごす用のアイテムを持参するとよいでしょう。

また、施術当日の服装は、施術部位を締め付けないゆったりとした服がおすすめです。生理中は脂肪冷却の施術ができないこともありますので医療機関にご確認ください。

医療施設でのカウンセリング風景

(1) ドクターによるカウンセリング

施術を希望する部位がクールスカルプティングの施術と相性のよい脂肪なのか診察をします。疑問に思うことや不安に感じることがある場合は、しっかりと確認しておきましょう。

(2) 施術部位のデザインとマーキング

希望のボディラインに合わせて施術部位を決定した後、マーキングをおこないます。また、医療機関によっては術後の経過をみるための撮影をおこないます。

(3)クールスカルプティングの施術開始

施術部位にジェルパッドを貼り、専用のアプリケーターを装着して冷却します。施術時間は1部位につき35分〜60分程度です。

(4)施術直後のケア

より効果を高めるために施術直後に数分マッサージします。このマッサージで血行がよくなることで痩身効果が高まるといわれています。冷やされた部位は赤く腫れたようになり、冷却された脂肪はシャーベット状になりますが、マッサージによって10分程度で元の状態に戻るとされます。日常生活に制限はありませんが飲酒や長時間の入浴はさけましょう。

クールスカルプティングと併用できる施術

クールスカルプティングでは、固いより柔らかい脂肪の方が効果が得られやすいとされているので、エンダモロジー(ローラーによるマッサージ)やインディバ(高周波による代謝促進)などを併用して血行を促進・代謝をあげると、効果を高められるといわれています。

また、脂肪の量が足りないために、クールスカルプティングを施術できなかった部位の脂肪には、脂肪溶解注射などによる痩身治療をおこなうことも可能です。

クールスカルプティングを受ける医療機関の選び方

比較する女性

施術箇所が複数あるならクールスカルプティングが複数台ある医療機関

クールスカルプティングは、1回で施術できるのは1台につき1カ所です。そのため、下腹と太もも、左右の二の腕のように、複数個所の施術を希望する場合は、クールスカルプティングを複数台所有している医療機関を選ぶと、施術期間を短くすることができます。

1台で2カ所の施術をおこなう場合は、1カ所ずつ施術をおこなうので、倍の時間がかかることになります。

また、施術時間を短くしたい場合は、施術を受ける医療機関が所有している、アプリケーターを確認するのもいいかもしれません。新しいアプリケーターであるクールアドバンテージであれば、施術時間が1カ所35分なので、従来の60分の施術時間が約半分になります。

クールスカルプティングの認定医がいる医療機関

クールスカルプティングは科学的根拠のある安全性の高い医療痩身マシンです。メスを使用しないため、体への負担が少ないという安心感もありますが、ドクターのセンスによって仕上がりに差が出るといわれています。

痩身施術の豊富な実績を持つドクターが在籍する医療機関を慎重に選び、実際にカウンセリングを受けて、自分が理想とするボディラインを実現できそうか確認することが大切です。

クールスカルプティングは、開発元のアラガン社によるトレーニングを受けて、技術力を認められたドクターのみが認定される認定医制度が設けられています。そのため、認定医が在籍している医療機関かどうかを確認するのもいいでしょう。