部分痩せができるクールスカルプティングの効果と必要な施術回数・頻度

監修

日本美容皮膚科学会 日本医学脱毛学会 日本レーザー医学会 日本抗加齢医学会 日本内科学会 日本内科学会認定医 サーマクール認定医 アラガン社ボトックス・ヒアルロン酸注入指導医

KUMIKO CLINICの院長である下島久美子医師。痩身治療の第一人者として、ドクターを対象としたセミナーでクールスカルプティングについての講演実績が豊富。クールスカルプティングによる施術は、海外でも高く評価されていて、日本で一番はじめにクールスカルプティングエキスパートのディプロマ(証明書)を取得しています。

鏡でウエストをチェックする女性

クールスカルプティング(CoolSculpting)とは脂肪冷却マシンの一種で、脂肪を冷却することで脂肪細胞を減少させて痩身へ導きます。2017年に厚生労働省の医療承認を取得していて、有効性や安全性が認められています。

脂肪吸引のような外科手術と比べて体への負担が少ないうえに、脂肪細胞の数自体を減らすためリバウンドしにくく、ダウンタイムもほとんどないとされています。また、脂肪細胞のみを冷却するので、そのほかの組織に悪影響を及ぼすこともありません。

クールスカルプティングで狙うのは皮下脂肪です。気になる部位の皮下脂肪をなくす部分痩身を目指すために、クールスカルプティングの施術効果や回数・頻度を確認しておきましょう。

ボディラインを整えるクールスカルプティング

クールスカルプティングは、2009年にゼルティック(ZELTIQ)という名称でつかわれ始めて、2013年にクールスカルプティングに名称変更された脂肪冷却マシンです。現在はアラガン(Allergan)社が販売元となっています。

米国のFDA(日本の厚生労働省にあたる機関)や日本の厚生労働省によって、部分的に脂肪減少が期待できる医療機器として承認されていて、体重の減量ではなく、気になる部位の皮下脂肪を減らしてボディラインを整える「ボディ・コントゥアリング」を目的としています。

脂肪細胞を凍らせて自然排出

クールスカルプティング施術風景

クールスカルプティングのような脂肪冷却マシンによる脂肪冷却治療は、医療痩身のひとつで、クライオリポライシス理論(水は0℃で凍るが脂肪は4℃で凍るという温度の差)に基づいています。選択的冷却脂肪融解術(Selective Cryolipolysis)といわれていて、皮下脂肪が気になる部位を、専用のパーツ(アプリケーター)で冷却することで、脂肪細胞のみを凍らせて破壊します。

破壊された脂肪細胞は、アポトーシスといわれる細胞死の状態となって、代謝されていきます。これによって、脂肪細胞の数が減るので、皮下脂肪の厚みが減少するという仕組みです。

クールスカルプティングによる脂肪冷却治療は、個人差はありますが、1回の施術で冷却部位の脂肪量の約20~30%を減らすことができるといわれています。

一度減った脂肪細胞は、再生されることはありません。そのため、リバウンドがおこりにくいといわれていますが、運動不足や偏った食事によって、残った脂肪細胞が肥大して太ってしまう可能性はあるので、注意が必要です。

クールスカルプティングが脂肪細胞を破壊するほど冷却できる理由

クールスカルプティングのアプリケーターには、マシン本体(クールスカルプティング コントロールユニット)に接続して電流を流すと、ひとつの面が冷却されて反対の面が加熱される電子部品(板状の半導体素子)がつかわれています。

これは、電流を流すと一方からもう一方に熱が移動することで、熱の吸収(冷却)と放熱(加熱)ができる「ペルチェ効果」といわれる原理です。振動や音を発しないので、コンピュータのCPUや医療用の冷却装置、小型の冷温庫など、身近なものにもつかわれています。

また、クールスカルプティングのマシン本体からは、冷却液が流れて、アプリケーターの電子部品の加熱面が冷却されるようになっています。

つまり、ペルチェ効果と冷却液によってアプリケーターが冷やされることで、アプリケーターを装着する施術部位が冷却されるというわけです。

アプリケーターには温度センサーがついているので、施術部位を4℃に冷やしながらも、冷却しすぎることはありません。

クールスカルプティングのアプリケーターの種類と施術できる部位

クールスカルプティングのおもなアプリケーターは、皮膚ごと脂肪を吸い上げることで冷却する吸引タイプです。皮下脂肪が気になる部位にカップ状のアプリケーターを取りつけて施術するので、引っ張られるような痛みや冷たさを感じるものの、しっかり冷却することができます。

腹部、側腹部、太もも、あご下、といった冷却する部位に合わせた、複数のアプリケーターがあるので、さまざまな部位を効率的に冷却することができ、吸引タイプのほかに、太もも外側のように吸引しづらい部位のために、フラットタイプのアプリケーターもあります。

また、2016年に発売されたクールアドバンテージ(Cool Advantage)といわれるアプリケーターをつかえば、施術時間を短縮できます。さらにこのクールアドバンテージには、コントゥアーといわれる、体の湾曲にあわせてフィットさせることができるパーツがついているため、ひとつのアプリケーターで複数の部位の施術が可能になっています。

アプリケーター 施術時間 適応部
CoolMax 60分 下腹部
CoolCore 60分 腹部、背中、腰
CoolCurve+ 60分 腹部、側腹部、バナナロール、背中、腰
CoolFit 60分 太もも内側、上腕
CoolMini 45分 あご下、ブラファット(下着上下まわりの脂肪)
CoolSmooth PRO 75分 吸引に適さない太もも外側
CoolAdvantage 35分 腹部、側腹部、太もも内側、上腕、バナナロール(臀部下の脂肪)、背中、腰
CoolAdvantage Petite 35分 側腹部、太もも内側、上腕
CoolAdvantage Plus 45分 腹部、側腹部

それぞれのアプリケーターで施術する部位は、医療機関によって異なる場合があります。

クールスカルプティングの効果はおおよそ3週間後から

クールスカルプティングでの痩身効果は、早いと3週間後くらいからあらわれはじめて、2~4カ月後にボディラインの変化を実感するといわれています。このように即効性がないのは、脂肪細胞が破壊されて代謝されるまでに時間がかかるためです。

部位や脂肪の量によって効果が出にくい場合は、繰り返し施術します。効果の程度を確認するために、同じ部位への施術は2カ月ほど期間をあける必要がありますが、回数に制限はとくにありません。

1回の施術で効果を感じられる方もいますが、2回以上程度繰り返す方がほとんどです。

クールスカルプティングによる施術が向いている方

外科手術に抵抗がある方

クールスカルプティングは、皮膚や神経、血管にダメージを与えることがないため、メスを使用した脂肪吸引による大がかりな痩身治療と比べると、体への負担も少なくダウンタイムも短いといえます。

ダイエットで落ちない脂肪部位がある方

クールスカルプティングのボディ・コントゥアリング治療は、体重の減量を目的とはしていません。ボディラインをデザインするというコンセプトで、冷却した部位の脂肪細胞にのみ作用するため、部分痩せに適した施術法です。

「運動や食事制限によって減量には成功したけれど、二重あごや太ももなど特定の部位が痩せなかった」「理想のボディラインが実現しなかった」という悩みに対応できるといえます。

リバウンドしやすい方

一般的なダイエットは、運動や食事制限によって脂肪細胞を小さくして痩せるため、脂肪細胞の数そのものは変わりません。そのため食事量などをもとに戻せばすぐにリバウンドをしてしまいます。

クールスカルプティングは脂肪細胞の数自体を減らせるため、従来のダイエットに比べるとリバウンドがおこりにくいといえるでしょう。

ダウンタイムがとれない方

外科手術による脂肪吸引での治療では、内出血や腫れを悪化させないために、施術後はサポーターでの固定やマッサージが必要になります。クールスカルプティングは、ダウンタイムや生活での制限はありません。

クールスカルプティングとほかの痩身施術を比較

異なる部位を2カ所同時に施術できるクールテック

クールテック(cooltech)は、スペインのコクーン社製の脂肪吸引冷却マシンです。クールスカルプティングよりも後に誕生したマシンで、異なる部位を2カ所同時に施術できるデュアルハンドピースによって、複数部位でも効率的に施術できます。

クールスカルプティングと併用できるウルトラアクセント

ウルトラアクセントは、シェアウェーブという脂肪だけを振動させる、超音波エネルギーを照射して痩身へ導くマシンです。超音波で脂肪細胞膜を破壊することで脂肪を溶解、自然排出させて部分痩せを実現するといわれています。

ダウンタイムが長い脂肪吸引

脂肪吸引は外科手術によりおこなわれる痩身治療です。小さな穴をあけてカニューレと呼ばれる細い筒状の器具を挿入して、直接皮下脂肪を吸引、除去する痩身術です。直接脂肪を取り除くため、メスを入れない痩身術と比べると、効果が確実にあらわれるというメリットがあります。

しかし、外科手術による施術はリスクが大きくダウンタイムも長くなります。

クールスカルプティングが施術できない部位に脂肪溶解注射

施術を受ける女性

脂肪溶解注射は、痩身機器では適応とならないような細かな部分の脂肪を減らす目的に適しています。

クールスカルプティングは、つかめる皮下脂肪があることが施術の条件ですが、脂肪融解注射の場合は、顔(頬や口周り)や膝頭といったマシンを装着できないような細かな部位も施術が可能です。そのため、クールスカルプティングが選択できない場合は、脂肪融解注射を提案されることもあります。

エステサロンにおける脂肪冷却の痩身メニューとの違い

医師と看護師

エステサロンでも脂肪冷却をうたった痩身メニューが提供されていますが、クールスカルプティングは、医療機関でしか取り扱うことのできない医療痩身マシンです。医療機器による脂肪冷却は、薬機法により出力に制限があるエステサロンと比べると、効果の実感が大きいといえるでしょう。

また、医療機関なら万が一トラブルがおこった場合は、ドクターからのアドバイスや適切な処置を受けることができるので安心です。

クールスカルプティングが向いていない方・受けられない方

クールスカルプティングが向いていない方

クールスカルプティングは施術部位に、専用のアプリケーターを装着して冷却します。アプリケーターは施術部位や大きさによってさまざまなタイプがありますが、もし、施術を希望する部位が、アプリケーターとフィットしない場合は施術ができないことがあります。

その他にも、以下に当てはまる方は施術に向いていない場合があります。

  • 皮下脂肪の量が少ない
  • 内臓脂肪が多く皮下脂肪が少ない部位
  • 皮膚が過度にたるんでいる方

クールスカルプティングを受けられない方

両手でバツのポーズをする女性

  • 寒冷じんましん、レイノー病の方
    ※寒冷過敏症のある方は、冷却により症状が発現する場合があるため
  • 施術部位にヘルニアがある方
  • 妊娠中、授乳中の方
  • 18歳未満の方
  • 施術部位に金属製インプラントが埋め込まれている方
  • じんましんがある方
  • 低温過敏症の方
  • 開放創や感染創がある方
  • 末梢循環障害のある方
  • がんの既往歴がある方
  • 1年以内に⼿術をした方
  • 出血性疾患の方、血液抗凝固剤を使用している方
    ※出血等の症状に影響を与える場合があるため

生理中は施術ができないこともありますので医療機関にご確認ください。

クールスカルプティングの痛みやリスクとダウンタイム

クールスカルプティングの施術の痛み

施術中は、引きつる、突っ張る、軽くつねられる感覚、極度の冷感、ピリピリ感などを感じる場合がありますが、麻酔の必要はありません。施術直後には、血行をよくし施術効果を上げるためのマッサージがおこなわれます。

施術後は、筋肉痛のような痛み、かゆみ、ピリピリ感、鈍痛などが残る場合がありますが、時間の経過とともに鎮静します。

クールスカルプティングのリスク・副作用とダウンタイム

施術直後は、施術部位に赤みや内出血、腫れ、鈍痛などを伴うことがありますが、症状は一時的なものといわれています。通常は、長くても1〜2週間程度で鎮静するといわれています。

まれに、施術後、色素沈着をおこす可能性がありますが、数カ月~数年で落ち着く場合がほとんどです。

ただし、症状のあらわれ方には個人差があるので、施術後に気になることが生じた場合はドクターに相談しましょう。

ダウンタイムはほとんどないといわれており、施術当日から運動や入浴など日常生活に制限がありません。

クールスカルプティングを受ける当日の注意事項

施術時間は、医療機関でつかっているアプリケーターによりますが、1カ所35分~75分です。また、同日に複数部位の施術を受ける場合は、その分施術時間が長くなります。施術中は痛みも少ないのでお休みになる方もいますが、本を読んだりPC操作をすることもできますので、施術中に過ごす用のアイテムを持参するとよいでしょう。

また、施術当日の服装は、施術部位を締め付けないゆったりとした服がおすすめです。

クールスカルプティングを受ける医療機関の選び方

比較する女性

クールスカルプティングと併用できる施術がある医療機関

クールスカルプティングでは、固いより柔らかい脂肪の方が効果を得られやすいとされているので、エンダモロジー(ローラーによるマッサージ)やインディバ(高周波による代謝促進)などを併用して血行を促進・代謝をあげると、効果を高められるといわれています。

また、脂肪の量が足りないために、クールスカルプティングで施術できなかった部位の脂肪には、脂肪溶解注射などによる痩身治療をおこなうことも可能です。

より効果を狙うためには、こういった併用できる施術がある医療機関を選ぶのもいいでしょう。

施術箇所が複数あるならクールスカルプティングが複数台ある医療機関

クールスカルプティングは、1回で施術できるのは1台につき1カ所です。2カ所の施術をおこなう場合は、1カ所ずつ施術をおこなうので、倍の時間がかかることになります。

そのため、下腹と太もも、左右の二の腕のように、複数カ所の施術を希望する場合は、クールスカルプティングを複数台所有している医療機関を選ぶと、施術期間を短くすることができます。

また、施術時間を短くしたい場合は、施術を受ける医療機関が所有している、アプリケーターを確認するのもいいかもしれません。新しいアプリケーターであるクールアドバンテージであれば、施術時間が1カ所35分なので、従来のアプリケーターによる60分の施術時間が約半分です。

クールスカルプティングの認定医がいる医療機関

クールスカルプティングは科学的根拠のある安全性の高い医療痩身マシンです。メスを使用しないため、体への負担が少ないという安心感もありますが、ドクターのセンスによって仕上がりに差が出るといわれています。

痩身施術の豊富な実績を持つドクターが在籍する医療機関を慎重に選び、実際にカウンセリングを受けて、自分が理想とするボディラインを実現できそうか確認することが大切です。

クールスカルプティングは、アラガン社によるトレーニングを受けて、技術力を認められたドクターのみが認定される認定医制度が設けられています。そのため、認定医が在籍している医療機関かどうかを確認するのもいいでしょう。

KUMIKO CLINICのクールスカルプティング

記事を監修いただいた下島久美子先生に教えていただきました。

kirei
診察(カウンセリング)と施術を合わせて、時間はどのくらいですか?
下島久美子医師
カウンセリングは30分程度で、その後、撮影や実寸をおこないます。施術時間は施術部位や使うアプリケーションによって変わりますが、診察からお帰りになるまでは、2時間~3時間程度です。
kirei
クールスカルプティングでは、麻酔はしますか?痛みはどのくらいでしょうか?
下島久美子医師
施術をスタートすると、10分程度冷たくなる感覚やプリケーターで吸引される間隔がありますが、痛みはほとんどないので、麻酔は必要ありません。
kirei
施術頻度はどのくらいがおすすめですか?
下島久美子医師
1回の施術で20~30%の脂肪細胞が減少できるといわれていて、2~4カ月ほどで効果があらわれはじめます。そのため、効果の程度を確認するためにも、同じ部位の施術を再度希望される場合は、2カ月ほど間隔をあけておこないます。
kirei
ダウンタイムや注意事項について教えてください。
下島久美子医師
クールスカルプティングは、施術直後に凍結した部位をほぐして、脂肪細胞の排出を促すマッサージをする必要がありますが、それは院内で行いますので、ご帰宅後生活での制限はありません。生活に支障をきたすようなダウンタイムは基本的にありませんが、施術部の位の赤味、痺れ感、軽い痛みが現れる場合があります。いずれも1~2週間で消失していきます。
kirei
クールスカルプティングを受けようか迷っている方にメッセージをお願いします。
下島久美子医師
ダイエットし体重を減らしても、またトレーニングしてもサイズダウンしない部位はクールスカルプティングの良い適応です。脂肪吸引まではしたくないけど手軽に部分痩せしたいという方にも向いている施術です!
kirei
下島先生、ありがとうございました!

KUMIKO CLINIC到着からのクールスカルプティング施術の流れ

医療施設でのカウンセリング風景

(1)問診票の記入

相談したいことや気になる部位、症状などを記入します。

(2) 診察(カウンセリング)と着替え

どのような効果があるのかを確認したり気になることを相談したりします。カウンセリング後、クリニックで用意されている専用着に着替えます。

(3)撮影と実寸、そして施術部位のデザイン

施術前の体型の撮影と実寸をおこないます。また、アプリケーターの適用の確認とどのような結果を目指していくかを確認します。

(4)施術

施術部位に、皮膚組織が傷つくことを防止するのにゲルパットを貼付して、アプリケーターを装着して施術がスタートします。時間は部位によって異なりますが、1時間~2時間程度です。

(5)マッサージをして終了

アプリケーターを取り外してゲルを拭き取ります。そのあと軽いマッサージをおこなって終了です。

KUMIKO CLINICのクールスカルプティング施術部位と料金

クールスカルプティングによる施術は自由診療で、全額自己負担となります。施術料金は医療機関によって異なります。

下記の料金は、1回1部位(税別)の表記です。

アプリケーター
(施術時間)
料金 適応部
CoolAdvantage
(35分)
65,000円 二の腕、お腹、腰、背中、太もも(内・後ろ部分ヒップの付根)など
CoolAdvantage Petite
(35分)
65,000円 二の腕、お腹、腰、背中、太もも(内・後ろ部分ヒップの付根)など
CoolAdvantage Plus
(45分)
120,000円 腹部、側腹部など
CoolSmooth PRO
(75分)
80,000円 太ももの外側専用
CoolMax
(60分)
120,000円 比較的サイズの大きいお腹など
CoolMini
(45分)
80,000円 二重顎・膝上・ブラファットなど
CoolFit/CoolCurve+
(60分)
60,000円 二の腕、お腹、腰、背中、太もも(内・後ろ部分ヒップの付根)など

下島久美子医師のいる医療機関

KUMOKO CLINICKUMIKO CLINIC
お問い合わせ先:0120-001-935