フォトフェイシャルM22が幅広い肌悩みに作用する効果とダウンタイム

顔を洗っている女性

フォトフェイシャルM22は「光で肌を洗う」というコンセプトのもと開発された、総合的な肌悩みを改善に導く光治療マシンです。従来のフォトフェイシャルと比べて、光の波長や出力を細かく設定できるように改良されているので、肌の状態や症状に合わせた、きめ細やかなオーダーメイドの美肌治療が可能です。

自身の肌悩みや症状に適した設定で治療を受けるためにも、フォトフェイシャルM22の特長やほかの光治療マシンとの違い、効果を実感するための施術の受け方について、知っておくことが大切です。

フォトフェイシャルM22で肌トラブルを改善

顔を洗っている女性

フォトフェイシャル M22は、光治療のパイオニアといわれる、イスラエルのルミナス社によって開発されました。ルミナス社のフォトフェイシャルシリーズの中で、2019年現在、もっとも新しい機種の光(IPL)治療マシンです。

光治療とは、IPL(Intense Pulsed Light)とよばれる特殊な光を照射することで、肌トラブルの原因にアプローチする美容医療です。IPL(光)治療=フォトフェイシャルと表記しているサイトなどがありますが、本来であれば「フォトフェイシャル」はルミナス社の光治療マシンだけが使える商標名です。

フォトフェイシャルM22は「光で肌を洗う」というコンセプトのとおり、加齢によって現れる小じわやしみ、ハリ不足やたるみなど複合的な肌トラブルを、同時に改善へ導きます。従来のフォトフェイシャルと区別する意味で、フォトフェイシャルファーストと称されることもあります。

光治療で肌悩みを改善するメカニズム

光は電磁波の一種で、電磁波は波長と周波数の違いによって、ガンマ線、X線、紫外線、可視光線、赤外線、マイクロ波、高周波のように分類されています。一般的に美容医療でつかわれるIPLの波長は500nm~1200nmとされています。

波長には、特定の対象にのみ吸収されるという特性があります。特定対象物に吸収されると熱を発するので、熱エネルギーで対象物が破壊されます。美容医療では、この波長の特性を使って、IPLを照射してさまざまな症状を改善へと導きます。

フォトフェイシャルM22と従来のフォトフェイシャルの違い

赤いペンで描かれたクエッションマーク

フォトフェイシャルM22は波長を調整するフィルターが8種類

従来のフォトフェイシャルは、波長を調整するフィルターが3種類しかありませんでしたが、フォトフェイシャルM22のフィルターは8種類あって、出力も細かく設定することができるようになっています。そのため、より幅広い肌悩みの症状に対応できるようになりました。

肝斑が悪化する危険性のある波長をカットできたり、刺激を与えすぎないように出力を弱めるなど、細かく設定できます。そのため、光治療のマシンによっては難しいとされている肝斑治療も可能です。

フォトフェイシャルM22は施術目的に合わせて照射サイズを選択

フォトフェイシャルM22は肌に触れる部分であるライトガイドが、サファイアガラスでできているので、熱伝導率が高くて冷却機能に優れています。痛みの感じ方には個人差がありますが、この冷却機能(コンタクトクーリング)によって、痛みをほとんど感じずに、施術を受けることができるといわれています。

また、ライトガイドは照射サイズ別に3種類あるので、肌悩みの症状や目的に合わせて照射しやすくなりました。

フォトフェイシャルM22で改善が期待できる肌悩み

頬に手を当てて悩んでいる様子の女性

しみ・肝斑などのメラニンが原因の肌悩み

フォトフェイシャルM22で、黒い色素に吸収されるの波長を照射することで、過剰に発生したメラニンが破壊されます。分解されたメラニンは皮膚の表面に浮き上がり、その後1週間~10日ほどかけて徐々に薄くなっていきます。

波長の違うフィルターを使い分けることで、薄いしみから濃く深いしみ、くすみや黒ずみ、肝斑など、メラニンが原因で現れるさまざまな肌悩みに対処することができます。

赤ら顔・ニキビなどヘモグロビンが原因の肌悩み

赤ら顔は何らかの原因で、毛細血管が広がって血流量が増え、顔面にほてりや赤みが生じている状態をいいます。血液中に含まれるヘモグロビンなどの赤い色素に反応する、フォトフェイシャルM22の血管専用フィルターを使うことで、肌表面に見えている毛細血管を収縮させ、赤ら顔を改善に導きます。

赤ら顔だけではなく、毛細血管拡張症、にきびの炎症など赤みを伴う症状の改善に効果があるといわれています。

くすみ・ハリ不足など肌機能低下が原因の肌悩み

フォトフェイシャルM22で、真皮層まで届く波長を照射すると、線維芽細胞が活性化し、肌の弾力を担うコラーゲン繊維やヒアルロン酸などが増生するとされています。そのため、たるみによる毛穴や小じわ、加齢により弾力を失った肌のハリの改善など、総合的な肌質向上効果があるといわれています。

額や口周りの産毛を脱毛することも可能

メラニンに吸収される波長を照射することによって、毛を作りだす毛母細胞が破壊されることで、額や口周りの産毛などの脱毛効果が得られます。

しっかりとした減毛効果を得るためには、毛の生えるサイクル(毛周期)に合わせて、繰り返し照射する必要があります。毛周期には個人差はありますが、1カ月おきに5〜7回ほど繰り返すことで、ほとんど目立たなくなるといわれています。

アクネ菌の殺菌・減少によるニキビ治療と予防

ニキビの原因菌とされるアクネ菌は、ポルフィリンといわれる有機化合物を産出します。ポルフィリンは紫外線を浴びることで、ニキビを悪化させる活性酸素を発生させます。

400nm~600nmの波長を照射すると、ポルフィリンが活性化して、アクネ菌にとって有害な活性酸素の一種である一重項酸素(いちじゅうこうさんそ)を生成するため、アクネ菌が殺菌され減少します。また、皮脂腺に栄養補給して深部の血管に作用する800~1200nmの波長を照射することで、皮脂分泌を抑えて、ニキビの再発や新生を予防します。

フォトフェイシャルM22には、いずれの波長も照射できるニキビ専用フィルターがあります。

フォトフェイシャルM22のダウンタイム

フォトフェイシャルM22の照射で得られる美肌効果は、即効性のあるものではありません。施術回数を重ねることで、マイルドに肌トラブルに作用していくので、ダウンタイムがほとんどないとされます。

施術直後は赤みが生じる場合もありますが、メイク可能なので、仕事やプライベートに影響の少ない施術であることもメリットのひとつといえるでしょう。

フォトフェイシャルM22におけるしみ治療の経過

しみの部分が濃く見えるようになる場合もありますが、洗顔など日常生活のなかで、1週間程度で自然に剥がれ落ちます。

照射直後 照射したしみ部分に赤みが生じる
照射2~3日後 赤みが引いて、しみが濃く見えるようになる
照射5~6日後 しみ部分が黒くなって、剥がれ始める
照射おおよそ1週間後 黒くなったしみ部分が剥がれ落ちる

フォトフェイシャルM22とほかの光治療マシンとの違い

厚生労働省より薬機承認を受けている

フォトフェイシャルM22は、厚生労働省より安全性や有効性における薬機承認を受けている医療機器です。医療機器ですので、施術は医療行為となり、医療機関でしかおこなうことができません。

肌ダメージと痛みを最小限に抑える技術を採用

フォトフェイシャルM22はOPT(オプティマル・パルス・テクノロジー)という照射テクノロジーを採用することで、施術時の安全性を高めています。

光治療マシンでは、光が3分割されて照射されます。しかし、エネルギーは均等に3分割されないので、一般的に、最初の熱エネルギーが強くなって、表皮を傷つけてしまう火傷のリスクがあります。

一方、フォトフェイシャルM22に搭載されたOPTでは、分割された光のエネルギーを均一に照射することが可能です。そのため、最適なエネルギーを一定に届けることができるので、火傷のリスクを防ぐことができます。

8種類のフィルターで波長を細かく調整可能

フォトフェイシャルM22は、8種類のフィルターを使い分けることで、一人ひとり異なる症状や肌質・肌色に合わせたオーダーメイドの治療をすることができます。

フィルターを使うことで、その数値より短い波長の光をカットして照射します。短い波長ほど作用が強くなるので、その分、ダウンタイムが長くなるといわれています。

医療機関によっては、8種類すべてのフィルターが揃っていないところもあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。

種類・照射可能な波長 対応している治療
515nm しみ・そばかす(部分照射)
560nm しみ・そばかす・毛穴・しわ・たるみ
590nm 赤ら顔(毛細血管拡張症)
615nm 赤ムラ改善(ヘモグロビンに反応して赤ら顔、毛細血管拡張を改善)
640nm 赤ら顔、しみ(美白治療)
695nm 肌深層部からのしみ、肝斑、ちりめんじわ、毛穴
専用フィルター・種類 対応している治療と照射できる光の波長
Vascular
血管専用フィルター
赤ら顔、毛細血管拡張症、内出血など血管性病変に特化
530~650nm、900~1200nmの二つの波長の光を照射可能
Acne
ニキビ専用フィルター
炎症を抑え、アクネ菌を殺菌するニキビ治療に特化
400~600nm、800~1200nmの二つの波長の光を照射可能

部位や目的に合わせて照射サイズを変更可能

肌に直接触れるライトガイドといわれるパーツは、照射スポットを15mm×35mm、8mm×15mm、6mm×6mmの3種類あります。

ライトガイドを変えることで、目的に合わせたスポットサイズに簡単に切り替えることができるため、最初に15mm×35mmで顔全体に照射した後、6mm×6mmのに切り替えて、しみが気になる部位に強めの出力で追加照射するなど、一人ひとりの肌質や症状に合わせたオーダーメイド治療が可能です。

フォトフェイシャルM22とよく比較されるマシンや治療

黒板に書かれたメリット・デメリットの表

肝斑治療に特化した「レーザートーニング」

刺激を与えると悪化するという性質をもつ肝斑は、レーザーでは治療が難しいといわれてきました。しかし、レーザートーニングという治療法により、レーザーによる肝斑治療が可能となりました。

レーザートーニングは、「QスイッチYAGレーザー」を、出力を低めに設定したり、照射の時間を短くして肌への刺激を減少させたりと、肝斑の性質にあわせて、照射する治療法です。

レーザートーニングがおこなえるマシンには、メドライドC6(米国・サイノシュア社製)、スペクトラ(韓国・ルートロック社製)、トライビーム(韓国・ジェイシス社製)などがあります。痛みやダウンタイムはほとんどないといわれています。

肝斑以外の肌悩みも改善したいならフォトフェイシャルM22

フォトフェイシャルM22とは、肝斑治療ができるという点で共通していますが、フォトフェイシャルM22が肝斑だけでなくさまざまな肌悩みに対応できるのに対して、レーザートーニングはしみや肝斑に特化した施術です。

肝斑の改善を目的とする方はレーザートーニングを、しみや肝斑以外にも総合的な肌トラブルを改善したいという方は、フォトフェイシャルM22が向いているでしょう。

肌の引き締め作用が実感できる「BBL」

BBLは医療機器メーカーのサイトン社が開発した、光治療マシンです。BBL(Broad Band Light)という光を照射することで、しみやそばかす、くすみ、赤ら顔、細かいしわやたるみといった肌悩みに効果があるといわれています。BBLは、フォトフェイシャルM22と同じように総合的な美肌治療が可能といわれています。

幅広い波長の光(410~1400nm)を照射することができて、照射モードも細かく設定できるため、肌悩みの症状に合わせた治療ができるといわれています。

厚生労働省に承認されているマシンならフォトフェイシャルM22

フォトフェイシャルM22とBBLはどちらも光治療で、治療目的に合わせた幅広い設定ができるので、基本的な効果など共通点の多いマシンです。もし、厚生労働省に承認されているという安心感を優先するなら、フォトフェイシャルM22を選択してみてもよいでしょう。

高周波エネルギーも搭載した「eプラス」

eプラスは、1回の施術で、RF(高周波エネルギー)に光・赤外線・レーザーのエネルギーを組み合わせて照射する、美容医療マシンです。それぞれのエネルギーの長所を引き出し、短所を補うことで、それぞれのエネルギーを単体で照射するよりも、効果的で安全な美肌治療が可能となりました。

施術時間を短くしたいならフォトフェイシャルM22

eプラスのさまざまな肌悩みに対処できる点はフォトフェイシャルM22と共通していますが、高周波を使用しているため、肌のたるみに対しても、アプローチできるというメリットがあります。

ただし、eプラスでコンビネーション照射をおこなった場合は、フォトフェイシャルM22と比べて施術時間がやや長くなります。

フォトフェイシャルM22を受ける前に知っておくべきこと

ノートに書かれたチェックの文字

フォトフェイシャルM22は定期的な照射で効果が高まる

1回の治療で効果を実感する方もいますが、M22は施術を繰り返し受けることで、治療効果が高まるといわれています。3~4週間に1度のペースで5~6回施術を繰り返すことで、さらなる肌質改善を目指すことができるとされています。

フォトフェイシャルM22の料金相場

フォトフェイシャルM22の施術は自由診療となるため、料金は医療機関によって異なりますが、料金相場は全顔1回10,000円~40,000円ほどです。

フォトフェイエシャルM22のリスクや副作用

フォトフェイシャルM22は安全性が高く肌への負担が少ない施術といわれていますが、医療行為である以上、リスクや副作用が全くないわけではありません。以下のようなリスクや副作用がおこる可能性があります。

  • 照射して1週間~10日程度の間に、しみが濃く浮き出てくることがあります。(2~3日後に剥がれ落ちてきます)
  • 熱による赤みやヒリヒリとした痛みが出ることがあります。
  • やけどや色素沈着を起こすことがあります。

このような症状があらわれた場合は、施術を受けた医療機関に相談しましょう。

フォトフェイシャルM22を受けられない方

下記に当てはまる方は施術を受けられない可能性があるため、事前にドクターに相談する必要があります。

  • 妊娠中の方
  • 光過敏症の方
  • てんかんやがんなどの既往歴のある方
  • 現在通院中の持病などがある方
  • 日焼けをしている方
  • ケロイド体質の方
  • 照射部位に炎症がある方
  • 照射部位に入れ墨やアートメイクが施されている方

フォトフェイシャルM22の施術の流れと注意事項

フォトフェイシャルM22の施術の流れ

(1)ドクターによるカウンセリング

気になる肌の症状や悩みなどを相談します。施術についての疑問や不安がある場合は、このときにドクターに確認しましょう。

(2)施術の準備

メイクを落として洗顔をおこなって、照射部位を清潔にします。

(3)施術開始

肌を保護するための専用の冷却ジェルを塗り、目を保護するアイマスクを装着したら、光を照射していきます。痛みが比較的少ないので、麻酔は不要です。顔全体を照射しても15~20分ほどで終了します。

(4)施術後

照射部位を冷たいタオルや冷却パックなどでクーリングし、終了です。クーリングの所要時間は照射範囲などによって変動します。施術後すぐメイクをすることも可能で、レーザー治療のように施術部位をテープで保護する必要もありません。

フォトフェイシャルM22の施術前後の注意点

注意を促す標識

施術前日~当日に気をつけておくこと

  • 日焼けによって皮膚が炎症を起こしていると、治療を受けられないことがあるため日焼けは避け、数日前からUVケアを徹底しておきましょう。
  • 前日は刺激の強いスクラブやフェイスパックなどの使用は控えましょう。
  • 飲酒も血流を促し体温を上げることから、赤みやかゆみがおきる原因となることがあるため、施術前12時間以内の飲酒は避けましょう。

施術後に気をつけること

施術後の肌は乾燥しやすい状態になっているので、普段よりしっかり保湿ケアをおこないましょう。また施術後の肌は紫外線のダメージを受けやすいため、必ず日焼け止めを塗るなど紫外線対策を徹底しましょう。また施術後も12時間以内は飲酒を控えるようにしましょう。

フォトフェイシャルM22の効果をより実感するために

鏡に向かって笑顔を浮かべる女性

美肌治療を併用すると相乗効果が期待できる

しみ・そばかす・肝斑が気になる方

総合的な美白治療をおこないたい方には、フォトフェイシャルM22の施術と同時に、美白作用のあるハイドロキノン、レチノイン酸のクリームなどの外用薬や、ビタミンC・E、トラネキサム酸、ハイチオールなどの内服薬などを処方してもらうと良いでしょう。

また、アキュチップ、ジェントルレーズプロ、CO2フラクショナルレーザーのようなマシンによる施術を併用することでも相乗的な美肌効果を目指せます。

ニキビが気になる方

ニキビ治療を複合的におこないたい方は、ニキビを予防したりニキビの炎症に作用するといわれるビタミンC・E・B2・B6、トラネキサム酸、ハイチオールなどの内服薬や、CO2レーザーでの面ぽう圧出、肌のターンオーバーを促すケミカルピーリングやイオン導入などの施術の併用が、効果的だといわれています。

肌質改善を目的としている方

肌全体の総合的なケアや肌機能の底上げを目的とする場合は、毛穴の引き締めややターンオーバーの正常化による肌機能の向上が期待できるケミカルピーリングや、イオン導入などの薬剤を使用した、美肌治療を併用すると良いでしょう。

ほかにも、肌に微細な穴を開けることで、新しい皮膚に入れ替えるとされるCO2フラクショナルレーザー照射、コラーゲンの増生を促すダーマペンやジェネシスなどマシンによる施術も併用することができます。

フォトフェイシャルM22の施術で納得できる医療機関の選び方

医療従事者らしい女性と向かい合っている女性

安全に効果的な治療を受けるためには、深い知識を持つ経験豊富なドクターの元で、施術を受ける必要があります。ドクターが皮膚科、もしくは形成外科の専門医であることやレーザー専門医の資格を有していることなどを確認すると良いでしょう。

ほかにも肌状態に合わせて適切な施術を提案してくれたり、不安や疑問にしっかり応えてくれたりといったドクターの対応を見極めることも重要です。

また、より効果的な治療効果を得たいと考えている方は、外用薬や内服薬を処方してくれるクリニックや、ピーリングやイオン導入などとのコンビネーション治療をおこなっている医療機関を選ぶと良いでしょう。