まぶたが下がる眼瞼下垂の原因と症状・治療方法と知っておくべき注意点

ドクターと向かい合う女性

正面を見て目を大きく開こうとしたとき、自身の意思とは反して、上まぶたが黒目の瞳孔にかぶさった状態になってしまう目の病気のことを眼瞼下垂(がんけんかすい)といいます。

まぶたが重く感じられて、視界が狭くなり物が見えづらくなるだけではなく、肩こりや頭痛などの症状を引きおこす場合があります。また、眠たそうに見られる、実年齢より老けた印象を与えてしまうなど、外見にも影響を及ぼすことがあります。

眼瞼下垂を発症する原因は大きく分けると、加齢や生活習慣といった後天的な原因、まぶたを上げる筋肉の発育不全などによる先天的な原因の2種類があります。発症の原因や症状の進行具合によって対応する治療方法はそれぞれ異なるので、改善を目指す場合は事前に自分の症状を把握して、治療方法ごとの特徴を理解して手術を受けることが大切です。

眼瞼下垂に関係するまぶた周辺の組織

まぶた周辺の組織イラスト

はじめに、眼瞼下垂の治療をおこなう際に関係するまぶた周辺の組織を確認した後に、眼瞼下垂の種類やそれぞれの原因、治療方法について説明していきます。

  • 前頭筋(ぜんとうきん)
    眉を引き上げる役割があって眉の上から額に位置する筋肉
  • 眼窩脂肪(がんかしぼう)
    眼球の周囲を覆う脂肪で、加齢に伴い垂れ下がってくると目のくぼみやたるみが生じる原因のひとつになる
  • 眼輪筋(がんりんきん)
    主に目を閉じる際につかわれる表情筋で、目の周囲を取り囲むように覆っている
  • 眼瞼挙筋(がんけんきょきん)
    眼球の後方から上部に存在する筋肉で、収縮することでまぶたを開く役割がある
  • 挙筋腱膜(きょきんけんまく)
    眼瞼挙筋と眼球を保護する役割がある瞼板を結合している薄い膜状の組織で、眼瞼挙筋の収縮と連動して挙筋腱膜が瞼板を引っ張ることでまぶたが開かれるが、結合している部位が弛緩したり剥がれることで眼瞼下垂を引き起こす
  • ミュラー筋
    挙筋腱膜の裏に存在する筋肉で、挙筋腱膜と同様に眼瞼挙筋と瞼板をつないでいて、交感神経の緊張によって収縮することにより挙筋腱膜が瞼板を持ち上げる働きを補助する役割がある
  • 瞼板(けんばん)
    上下まぶたのフチに存在するコラーゲン繊維が密集した板のような組織で、眼球を保護する役割があって眼瞼挙筋とミュラー筋の収縮によって引き上げられる

まぶたを開く役割のある筋肉は眼瞼挙筋とミュラー筋

まぶたを開く役割のある筋肉は眼瞼挙筋とミュラー筋がありますが、まぶたを開く際に直接的につかわれるのは眼瞼挙筋です。眼瞼挙筋が収縮して、さらに挙筋腱膜が瞼板を引っ張ることによってまぶたは開かれています。

ミュラー筋だけでもまぶたを開くことは可能ですが、目の奥・首・肩など体のさまざまな筋肉が緊張するため、眼精疲労や肩こりの原因となる場合があります。

眼瞼下垂の種類とそれぞれの原因

眼瞼下垂は目を開いて正面を見たときに、上まぶたが瞳孔の位置まで下がってしまっている状態です。両まぶたが同時に発症することもあれば、片方のまぶただけが発症することもあります。次のように、眼瞼下垂は生まれつきである先天性の場合、または加齢や病気、怪我などによる後天性の場合があります。

生まれつきまぶたが下がる先天性眼瞼下垂

赤ちゃん

生まれつきまぶたが開きづらい状態のことを、先天性眼瞼下垂といいます。先天性眼瞼下垂は、まぶたを上げる筋肉である眼瞼挙筋の形成不全や、筋肉を動かす神経の発達異常によって発症する単純性(症状に原因となる基礎疾患がないもの)であることがほとんどです。

症状が片方の目だけに出る片眼性と両方に出る両眼性があって、およそ80%が片眼性といわれています。先天性の眼瞼下垂は眼の動きに異常は伴わないことがほとんどで、片眼性の場合は比較的診断がつきやすいのですが、両眼性の場合は診断が難しい症状もあります。

子どもの眼瞼下垂は、先天的な眼瞼挙筋の発育不全が原因であることが多いとされます。全身麻酔の安全性や生活上の不便さ、集団生活における対人関係などを考慮して、就学前の4歳~5歳前後で手術をおこなうことが一般的です。

一方で、視野が妨げられている場合は弱視や乱視を予防するために、1歳未満の早期に手術をおこなうべきという見解を示す医療機関も少なくありません。ただし、成長に伴い顔面の骨格やまぶたの形状などが変化することによって修正手術が必要となる場合があります。そのため、1歳未満の早期で手術を検討している場合は、医療機関でドクターとしっかり相談した上で決めてください。

加齢によっておこる後天性眼瞼下垂

高齢の女性

後天性の眼瞼下垂は、元々は正常にまぶたが開いていたのに、少しずつもしくは急にまぶたが下がってしまう状態をいいます。加齢が原因でおこることがほとんどです。

加齢によって上まぶたの皮膚がたるんで重くなる、または繰り返し目をこするなどの刺激が長年積み重なることで挙筋腱膜が切れてしまったり、弛緩して古いゴムのように伸びてしまうことがあります。

挙筋腱膜が瞼板から外れたり結合が緩んでしまうことで、眼瞼挙筋にまぶたを引き上げる力が伝わらなくなり眼瞼下垂が生じるのです。これを腱膜性眼瞼下垂、または加齢性(老人性)眼瞼下垂といいます。一般的に高齢者に多く見られる症状ですが、年齢に関係なく症状の進行速度には個人差があります。

日常生活や病気が原因の後天性眼瞼下垂

次のように、後天性眼瞼下垂がおこる原因は加齢以外にもあります。

コンタクトレンズのつけ外し

長期間によるコンタクトレンズの使用も原因の1つとされています。つけ外しの際にまぶたを指で引っ張ると、まぶたを引き上げる眼瞼挙筋を傷めてしまうことがあって、後天性の眼瞼下垂を引き起こす場合があります。

コンタクトレンズはつけ外しの際にまぶたを強く引っ張ること以外にも、目に異物を挿入しているため無意識にまばたきが増えて、挙筋腱膜などが摩擦によって伸び収縮力が失われることも原因のひとつとされます。

目もとへの過度な摩擦

目もとへの過度な摩擦が挙筋腱膜にダメージを与えて、眼瞼下垂を引き起こすことも少なくありません。日常生活で以下のような習慣がある方は注意が必要です。

  • 花粉症などのアレルギーによるかゆみから目をこすってしまう
  • 二重まぶたを作るためのテープやのりを使用している
  • まつげエクステやつけまつげを使用している
  • 化粧(とくにアイメイク)を落とす際に強い力を入れる

重症筋無力症による眼瞼下垂

血液中たんぱく質の1種である自己抗体によって、脳から筋肉への神経伝達が妨げられることで、著しい筋力低下が引き起こされる症状を重症筋無力症といいます。

全身の筋力が低下する「全身型」と、眼の周りの筋肉が低下する「眼筋型」があって、眼筋型の症状として物が二重に見える複視や、まぶたが下がる眼瞼下垂の症状が現れることがあります。

動眼神経麻痺(どうがんしんけいまひ)

動眼神経麻痺は突然まぶたが下がる眼瞼下垂、斜視や複視、遠近がぼやけるなどの症状を伴う神経麻痺です。脳動脈瘤や糖尿病、脳梗塞などが疑われるため、すみやかに病院で検査をおこなうようにしてください。

眼瞼下垂とは異なる偽眼瞼下垂

医療従事者と目元を指さす男性

外見上は眼瞼下垂のように見えても、まぶたを上げる筋肉や腱には問題がない症状を偽眼瞼下垂(にせがんけんかすい)といいます。偽眼瞼下垂には次のような症状があって、まぶたの余分な皮膚を切除するなど通常の眼瞼下垂と同様の治療方法によって改善を目指せる症状と、そうでない症状があります。

通常の眼瞼下垂と同様の治療方法で改善を目指せる症状

眼瞼皮膚弛緩症(がんけんひふしかんしょう)

加齢などによって上まぶたの皮膚がたるみ、視界が狭くなる症状を眼瞼皮膚弛緩症といいます。眼瞼下垂と比べると、まぶたの下がり方に以下のような違いがあります。

眼瞼下垂の場合は上まぶたのフチが下がりますが、眼瞼皮膚弛緩症ではまぶたのフチの位置は正常なのに、たるんだ皮膚がまぶたのフチを超えて垂れ下がってきます。一般的には加齢によって起こりますが、加齢以外にも思春期に皮膚のたるみがおこる眼瞼皮膚弛緩症があって、確かな病因は解明されていません。

まぶたがたるむと視界が悪くなり視力に影響が出たり、まつげが内向きに押されて逆さまつげになることから、角膜や結膜を傷つける可能性があります。また、実年齢以上に老けた印象を与えてしまうこともあるので、治療を希望する方が多いです。眼瞼皮膚弛緩症の治療は、主に上まぶたのたるんだ皮膚を切除する手術によって改善を目指します。

通常の眼瞼下垂と同様の治療方法では改善しない症状

眉毛下垂(まゆげかすい)

顔面神経麻痺や加齢によって眉が下がった状態を眉毛下垂といいます。脳梗塞や脳腫瘍などの合併症による顔面神経麻痺や、加齢によって前頭部の皮膚や筋肉がたるんで眉毛が下がり、まぶたを押し下げることでも引き起ります。

脳梗塞や脳腫瘍などによる合併症が原因の眉毛下垂であれば、それらの病気の治療によって改善することもあるとされます。しかし、治療をおこなっても改善しない場合や、加齢による眉毛下垂の症状には、主に眉の上部にそって皮膚を切除して眉毛の位置を引き上げる手術によって改善を目指します。

眼瞼痙攣 (がんけんけいれん)

眼瞼痙攣は、まぶたの周りを囲む眼輪筋が痙攣する病気です。初期の頃は、まぶたがぴくぴくと動く症状がみられますが、進行すると眼輪筋が過剰に緊張して、目が開きにくい状態になります。

まぶたの動きを制御している脳内の神経伝達が、機能障害をおこすことで生じるといわれていますが、詳しい原因は解明されていません。また、睡眠導入剤や精神安定剤、向精神薬などが誘因となっているともいわれ、服用を中止することで症状がおさまる事例も報告されています。

治療方法としては、眼輪筋を広範囲に切除する手術や内服療法のほか、ボツリヌス療法もおこなわれています。ボツリヌス薬剤を注射することで緊張している筋肉を麻痺させる方法で、眼瞼痙攣の場合は目の周囲に数ヵ所注射するのが一般的です。

眼球陥没(がんきゅうかんぼつ)

眼球陥没は殴られたりボールが正面からぶつかるなどして、眼球に物理的な力が外から加わることで眼の下壁の骨が折れて眼球を支えられなくなり、眼の位置が下がることによっておこります。また、頬骨の骨折が原因で同様の症状を招くこともあります。

見た目に影響があることはもちろんですが、物が二重に見えるようになったり、吐き気をもよおすなどの症状がおきる場合があります。多くの場合、経過をみて手術をするかどうかを決めますが、骨折の状態が重度である場合は緊急手術が必要となります。

治療は全身麻酔による手術で、シリコンプレートやチタンプレートを使用したり、患者自身の腰の骨などを眼の下壁に移植して、眼球を元の位置に戻します。

小眼球症(しょうがんきゅうしょう)

小眼球症は先天的に眼球の大きさが小さい疾患で、発生頻度は約1万人に1人といわれています。胎内で眼球の形がつくられる時期に眼球の形成が妨げられることが原因と考えられていて、正常な眼球の大きさの2/3以下を基準に診断されます。

原因としては諸説があって、原因遺伝子も発見されていますが、ほかにも妊娠初期の母親の生活環境(風疹などの感染やアルコール摂取など)が影響することもあるという説もあって正確な原因が解明されていない疾患です。眼の組織が全くない無眼球という重度のものから軽度の小眼球まで程度はさまざまで、重度の場合は全盲のこともあります。

根本的な治療法が確立されていない国の指定難病ですが、通常は視覚以外の身体能力や知性には問題がないとされます。

眼瞼下垂を疑われる症状とセルフチェック項目

目元を押さえて体調が悪そうな女性

眼瞼下垂の人が悩むさまざまな症状

眼瞼下垂にはさまざまな症状があり、身体や日常生活に悪影響を及ぼします。代表的な症状として以下が挙げられます。

  • 視力低下
  • 視野が狭くなる視野狭窄
  • 開瞼障害
  • 頭痛や肩こり
  • 非アレルギー性の喘息
  • 睡眠障害
  • めまい
  • 自律神経失調症
  • 気分障害や不安障害
  • 眼瞼・顔面の痙攣

視野が狭くなると頭をぶつけやすくなるだけでなく、物を見るときにあごを持ち上げて視野を確保しようとするために体の筋肉や神経に負担がかかり頭痛や肩こりを引き起こす可能性があります。

また、自動車の運転への影響には注意が必要です。まぶたが開かず信号が見づらくなる場合があり、さらに瞳孔を調整する筋肉の機能の低下で自動車のヘッドライトを異常にまぶしく感じるといった症状を併発することもあることから、交通事故につながるリスクが高いです。

そして、まぶたには筋肉を動かすために、脳からの伝達物質を受け取る神経受容体が多数あります。挙筋腱膜の弛緩によって神経受容体が刺激されると、身体のあちこちの神経のバランスが崩れることもあります。

眼瞼下垂のセルフチェック項目

  • まぶたが重く感じる
  • 視界が狭くなった
  • 黒目が半分ほどしか見えない
  • いつも眠そうな顔だといわれる
  • 原因不明の耳鳴りや嘔吐がおこる
  • 二重の幅が以前とは変わってきた
  • 上まぶたにくぼみがでてきた
  • 額に深い横しわが増えた
  • 正面を見ようとするとあごが出てしまう
  • 夕方になると眼が疲れやすい
  • 頭痛や肩こりが慢性化している
  • 夜間のヘッドライトなどをまぶしく感じることがある

眼瞼下垂になると視野が狭くなるだけでなく見た目にも変化が現れるので、これらの項目が目安となります。眼瞼下垂による症状と気づかずに、何年も眉毛を上げて目を開く癖がついてしまうと、おでこのシワも次第に深くなっていきます。

セルフチェック項目に自覚症状が複数みられる場合は、眼瞼下垂の可能性があります。指を眉毛の下あたりに当て、上まぶたの皮膚を持ち上げたときに眼の周りが楽に感じられたり、これらの症状が和らぐように感じる方も同様です。

また、奥二重や一重まぶたの方は、二重まぶたの方と比べて目を開けるときに余計な力が入ることで眼瞼下垂になりやすいといわれています。

眼瞼下垂の程度を判断するための見分け方

眼瞼下垂の程度イラスト

眼瞼下垂の症状の程度(レベル)を評価する客観的な指標として広く用いられているのがMRD(Margin Reflex Distance:瞼縁角膜反射間距離)です。MRD-1という、黒目の中心からまぶたのフチまでの距離をもとに、まぶたの開き具合を確認して症状の程度が判断されます。

正常なまぶたのMRD-1は3.5mm~5.5mm程度で、1.5mm~2mm以下の場合は眼瞼下垂と診断される可能性が高いといえます。

眼瞼下垂の程度ごとの状態

MRD-1の指標を用いて眼瞼下垂の程度を診断する場合、次のような「正常なまぶた」「軽度の眼瞼下垂」「中度の眼瞼下垂」「重度の眼瞼下垂」のいずれかに分類されます。

分類 MRD-1 状態
正常なまぶた 3.5mm~5.5mm 上まぶたのフチがほとんど黒目にかかっていない状態
軽度の眼瞼下垂 1.5mm前後 上まぶたのフチが黒目と瞳孔の間にかかっている状態
中度の眼瞼下垂 0.5mm前後 上まぶたが瞳孔の上半分までかかっている状態</td
重度の眼瞼下垂 ~0.5mm前後 上まぶたが瞳孔の下半分までかかっている状態</td

程度ごとの状態にかかわらず、通常の眼瞼下垂を引き起こす原因は次のいずれかに大別されます。

  • まぶたを開く筋肉の眼瞼挙筋の機能がない、または弱い場合
  • 眼瞼挙筋の機能は残っている一方で、まぶたの脂肪が多かったり皮膚のたるみが強い場合

そのため、治療をおこなう際は、眼瞼下垂の程度を診断することに加えて眼瞼挙筋の機能が残っているか、さらに、まぶたにある脂肪の量と皮膚のたるみの強さを診断した上で治療方法が選択されます。

眼瞼下垂の主な治療方法の種類

眼科の手術

眼瞼下垂の治療方法にはさまざまな種類があって、一人ひとり異なる症状の程度やまぶたの状態を考慮してドクターが適切な治療をおこないます。眼瞼下垂の治療には外科的な手術のほか、メスによる皮膚の切開が不要の治療もあって、眼瞼下垂の程度や原因によって改善が期待できる治療方法はそれぞれ異なります。

自身の眼瞼下垂の症状や原因ごとに合った最適な治療の進め方について、事前に医療機関でドクターと相談するようにしてください。医療機関によって対応している種類は異なりますが、一般的におこなわれている眼瞼下垂の治療方法は次の通りです。

眼瞼下垂の程度が軽度から中度である場合の治療方法

治療方法 所要時間(両眼) 手術後の経過目安 保険適用の可否
挙筋前転術 1時間~2時間程度 腫れ:7日~10日間
抜糸:約7日後
仕上がり: 1カ月~3カ月後
診断により可
経結膜的挙筋短縮術 1時間~2時間程度 腫れ:5日~7日間
抜糸:5日~7日後
仕上がり:約1カ月後
診断により可
ミュラー筋タッキング法 1時間~2時間程度 腫れ:5日~10日間
抜糸:なし
仕上がり:約1カ月後
診断により可
眼瞼下垂埋没法 40分~1時間程度 腫れ:3日~10日間
抜糸:なし
仕上がり:約1カ月後
適用されない

上述した治療方法はすべて、局所麻酔の使用によって手術がおこなわれます。

挙筋前転術・経結膜的挙筋短縮術・ミュラー筋タッキング法は、診断によって保険が適用された場合、料金は両眼で40,000円~50,000円程度が目安となります。一方で、保険が適用されずに自費診療となった場合は200,000円~500,000円が相場です。

眼瞼下垂埋没法は手術の所要時間が40分~1時間程度と短いですが、保険適用がされない治療方法であることから、料金は自費診療で80,000円~200,000円程度が目安です。

軽度から中度の眼瞼下垂の改善が期待できる治療方法、それぞれの特徴は次の通りです。

挙筋前転術(きょきんぜんてんじゅつ)

眼瞼挙筋の機能が残っている場合、国内の形成外科で一般的に用いられている外科的な手術が、挙筋前転術です。眼瞼挙筋の機能自体は残っている一方で、眼瞼挙筋がゆるんで瞼板を上げる力が弱まっていたり、挙筋腱膜と瞼板が外れてしまっていたりする場合におこなわれます。

挙筋前転術では、眼窩脂肪を包んでいる眼窩隔膜を切開して、挙筋腱膜を適正な位置まで前に引き出し(前転)、挙筋腱膜を瞼板に縫い合わせて固定します。

手術に際してミュラー筋などの筋肉を傷つけるリスクを減らすことができるので、身体への負担が少ないとされる治療方法です。ただし、まぶたの皮膚の切開をおこなうことから、手術後は腫れをともない7日~10日前後のダウンタイムを要します。

結膜的眼瞼挙筋短縮術(けいけつまくてきがんけんきょきんたんしゅくじゅつ)

挙筋腱膜のゆるみが原因の眼瞼下垂の中で、眼瞼挙筋の機能が残っていると判断された場合におこなわれることの多い手術方法が、経結膜的挙筋短縮術です。まぶたの裏側から切開をおこない、眼瞼挙筋の一部を切り取って短くすることで眼瞼下垂の改善を目指すことから、裏眼瞼下垂術ともいわれています。

ただし、表から切開をおこなう一般的な挙筋短縮術に比べて、短縮できる挙筋腱膜の量が少ないことから、症状が重度である場合におこなわれることは少ないです。ダウンタイムは挙筋前転術や挙筋短縮術と比較して短い傾向です。

ミュラー筋タッキング法

挙筋腱膜の裏に存在する筋肉である、ミュラー筋のみに手を加えるミュラー筋タッキング法は、国内でも多数実施されている眼瞼下垂の治療方法で、軽度から中度の眼瞼下垂の改善が期待できます。挙筋腱膜とミュラー筋の間を剥離して、ミュラー筋のみをたぐりよせて瞼板に固定して縫い合わせます。

タッキングとは、裁縫などの際に布の端を挟み込む「タック」と同様の意味です。挙筋腱膜と比べて軟らかいミュラー筋を利用して短縮させるので、まぶたを開閉する際に違和感を感じにくく自然な動きに仕上がるといわれています。皮膚の切開をおこなわずにまぶたの裏側に糸を通す手術であることから、身体への負担が少ないとされる治療方法です。

眼瞼下垂埋没法(がんけんかすいまいぼつほう)

メスによる皮膚の切開をおこなわずに眼瞼下垂を改善に導く治療方法が、眼瞼下垂埋没法です。軽度から中度の眼瞼下垂に対しておこなわれる治療方法で、まぶたの皮膚表面と瞼板、瞼板と眼瞼挙筋を細い糸で縫い縮めることによって、眼瞼挙筋のまぶたを引き上げる力が補われることで眼瞼下垂の改善が期待できます。

メスによる皮膚の切開をおこなわないので、外科的な手術と比べて体への負担が少なくて、ダウンタイムも短いです。また、仕上がりに満足できなかった場合は、皮膚表面と瞼板、瞼板と眼瞼挙筋に通した糸を取り除くことで、元の状態に戻すことも可能です。

眼瞼下垂の程度が重度である場合の治療方法

治療方法 所要時間(両眼) 手術後の経過目安 保険適用の可否
挙筋短縮術 1時間~2時間程度 腫れ:2日~4日間
抜糸:約7日後
仕上がり:2カ月~3カ月後
診断により可
前頭筋吊り上げ術 2時間~4時間程度 腫れ:7日~14日間
抜糸:5日~7日後
仕上がり:3カ月~4カ月後
診断により可

挙筋短縮術は局所麻酔の使用による手術で、前頭筋吊り上げ術は手術の内容に応じて局所麻酔または全身麻酔のいずれかが選択されます。

診断によって保険が適用された場合、挙筋短縮術の料金は両眼で40,000円~50,000円程度で、自費診療のケースでは200,000円~500,000円程度が目安となります。前頭筋吊り上げ術も診断によって保険が適用となる場合がありますが、料金は医療機関や手術で使用する素材などの内容によって大きく異なります。

重度の眼瞼下垂に対しておこなわれる治療方法、それぞれの特徴は次の通りです。

挙筋短縮術(きょきんたんしゅくじゅつ)

挙筋短縮術は、挙筋前転術では改善が見込めない重度の眼瞼下垂の治療が可能です。従来から多くの医療機関でおこなわれている手術方法であることから、臨床データも豊富ですが、ミュラー筋に負担をかけてしまい交感神経を刺激してしまうリスクをともないます。

挙筋短縮術では、伸びてしまった挙筋腱膜をまぶたから剥がして余分な一部位を外科的に切り取って、短くしてから瞼板に縫い合わせて固定することで、まぶたを引き上げる力を補って眼瞼下垂を改善へ導きます。

前頭筋吊り上げ術(ぜんとうきんつりあげじゅつ)

先天性の眼瞼下垂でまぶたの眼瞼挙筋がほとんど機能していない場合、または眼瞼挙筋の機能が弱いことで眼瞼下垂が引き起こされているケースでおこなわれる外科的な手術が、前頭筋吊り上げ術です。前頭筋吊り上げ術は、前頭筋という眉毛を上げる際につかわれる額の筋肉を利用して、まぶたが持ち上がるようにする治療方法です。

まぶたの上から額にかけて広がる前頭筋とまぶたの瞼板を、太ももの外側や、こめかみ辺りにある側頭筋膜などから採取した筋膜で繋ぎ合わせます。筋膜の代わりにゴアテックスのような人工医療素材を用いて、前頭筋と瞼板を繋ぎ合わせる場合もあります。

重度の眼瞼下垂でも改善が期待できて傷後も目立ちにくいというメリットがある一方、目が開きやすくなることで、ドライアイになるリスクをともないます。

まぶたの余分な脂肪や皮膚が原因の眼瞼下垂の治療方法

眼瞼挙筋の機能には問題がない一方で、まぶたの脂肪が多かったり皮膚のたるみが強いことが原因で眼瞼下垂を引き起こしている場合は、症状の程度にかかわらず主に次のいずれかの治療方法で改善を目指します。

治療方法 所要時間(両眼) 手術後の経過目安 保険適用の可否
眼窩隔膜反転術 40分~1時間程度 腫れ:5日~7日間
抜糸:約7日後
仕上がり:1カ月~3カ月後
診断により可
眉毛下皮膚切除術 1時間~3時間程度 腫れ:2日~4日間
抜糸:約7日後
仕上がり:1カ月~3カ月後
基本的に適用されない
上眼瞼余剰皮膚切除術 1時間~3時間程度 腫れ:2日~4日間
抜糸:約7日後
仕上がり:1カ月~3カ月
基本的に適用されない

眼窩隔膜反転術・眉毛下皮膚切除術・上眼瞼余剰皮膚切除術は、それぞれ局所麻酔の使用によって手術がおこなわれます。

眼窩隔膜反転術は診断により保険が適用となった場合の料金は両眼で40,000円~50,000円程度、自費診療である場合は200,000円~500,000円程度が目安です。眉毛下皮膚切除術と上眼瞼余剰皮膚切除術は、基本的に保険が適用されない治療方法で、料金の目安はそれぞれ200,000円~500,000円程度となります。

眼窩隔膜反転術(がんかかくまくはんてんじゅつ)

眼瞼挙筋の機能が残っている一方で、まぶたの脂肪が多いことが原因で眼瞼下垂の症状が生じている場合におこなわれる手術が、眼窩隔膜反転術です。

まぶたの脂肪が入っている薄い袋状の膜である眼窩隔膜を切開した後に一度剥がして、反転させてから瞼板に固定することで、眼瞼下垂の改善を目指します。また、眼窩脂肪の量が多くて眼瞼下垂の症状が引き起こされているケースでは、同時に余分な眼窩脂肪の除去をおこなう場合があります。

眉毛下皮膚切除術(まゆげかひふせつじょじゅつ)

眼瞼挙筋にゆるみは生じていない一方で、まぶたに余分な皮膚があって眼瞼下垂を引き起こしている場合、眉毛の下で余分な皮膚の切除をおこなって眼瞼下垂の改善を目指す手術が、眉毛下皮膚切除術です。眉毛の下の生え際から眉下に沿って皮膚を切開して、余分な皮膚を切除した後に、切開した皮膚を縫い合わせます。

眉毛の下の皮膚切開によって生じた傷跡は、目立たなくなるまでに1カ月~3カ月程度を要します。また、まぶたの余分な皮膚が切除されることで、眼瞼下垂の改善に加えて、腫れぼったさのない自然なまぶたのラインを目指すことが可能です。

上眼瞼余剰皮膚切除術(じょうがんけんよじょうひふせつじょじゅつ)

上眼瞼余剰皮膚切除術は、まぶたを上げる眼瞼挙筋は機能している一方で、まぶたの皮膚のたるみが強いことで眼瞼下垂を引き起こしている場合におこなわれることが多い手術方法です。まぶたの二重のラインに沿って皮膚を切開して、たるみの原因となっている脂肪・眼輪筋といった余分な皮下組織を切除した後に、切開した皮膚を縫い合わせます。

二重のラインに沿って皮膚の切開をおこなうことから、手術を受けた後の傷跡が目立ちにくいとされている手術方法です。皮膚の切開幅は一般的に5mm~12mm程度が目安ですが、切除するまぶたの組織や量は、一人ひとり異なるまぶたの状態によって個人差があります。

保険適用となる眼瞼下垂の治療

問診票と聴診器の画像

保険適用の基準

一般的に、眼瞼下垂による視力の低下やめまいといった症状が生活に支障をきたしていて、治療の必要性があると医療機関で診断された場合は、健康保険が適用されます。ただし、生活に支障をきたす程度の症状ではなくて、見た目を改善したいという美容を目的とした治療は保険適用外となります。

手術を受けた後はまぶたが開きやすくなることによって目が大きく見えるため、美容目的の二重術と混同されることがありますが、眼瞼下垂の治療はあくまで眼の機能回復を目的とした手術です。また、手術を受けた後、まぶたに左右差が生じたり一重のままであったりと、外見が希望通りにならない可能性もあります。

一方で、美容整形外科や美容皮膚科でも眼瞼下垂の手術をおこなっていることがありますが、保険適用外の自由診療である場合がほとんどです。

何科を受診するべきか

眼瞼下垂を健康保険で治療したい、まぶたや眼の機能に不安があり回復させたいという方は、健康保険が適用される眼科や総合病院の形成外科などで診察を受けてください。

一方で、まぶたが下がったことによる外見上の問題を改善するために手術を受けたいという方は、自由診療となりますが美容整形外科でも治療を受けることが可能です。また、次のような目もとの印象を整える治療を併せて受けることで、より理想の目もとを目指せます。

  • 目頭切開
    目頭側の白目を覆っている膜状の皮膚である蒙古襞(もうこひだ)を切開して、白目の露出を増やすことで目の横幅を大きく見せる手術が目頭切開です。蒙古襞の切開に加えて、余分な皮膚の切除をおこなう場合もあります。
  • 目尻切開
    目尻側の皮膚を切除して、皮膚に覆われている白目を露出させることで、目の横幅を外側に向かって延長させる手術が目尻切開です。さまざまな術式があって、目尻の皮膚を切除する際の形状や、切開した部分を縫合する方法は医療機関によって異なります。
  • タレ目形成(グラマラスライン)
    下まぶたの中央から目尻に向かうラインの角度を調整する手術方法が、タレ目形成(グラマラスライン)です。下まぶたの余分な皮膚を切除して瞼板と眼輪筋に糸通す、または、下まぶたの裏側にある結膜を切開した後に結膜と眼輪筋に糸を通して縫合します。

眼瞼下垂の治療を受ける前に知っておくべきこと

棒人間がボードにポイントと書いている画像

眼瞼下垂にならないための注意点

眼瞼下垂のは原因のいくつかは日常生活における習慣にあります。また、眼瞼下垂は治療をおこなっても加齢や生活習慣により再発することがあるので、対策として以下のことに注意してください。

  • まぶたに極力刺激を与えない
  • コンタクトを使用する際はまぶたを強く引っ張らないように注意する
  • アイメイクの際に過度な刺激を避ける
  • 長期間のまつげエクステの使用を控える
  • 眼が乾くドライアイの症状がある場合はこまめに目薬をさすなど対策をする
  • 目周りを鍛えるエクササイズなどをおこなう

治療を受けられないケース

ほかの病気の治療中、服薬中は治療が受けられないこともありますので、医療機関で事前に相談してください。

また、メスを入れる眼瞼下垂の手術は何度も繰り返し受けることはできません。最初に受けた手術の仕上りが気に入らなかったからといって、すぐに再手術を受けることはできない場合もあります。

修正をおこなうための再手術が可能かどうかは、以前に受けた手術方法、剥がして取り除いた部位の範囲や組織の量、癒着の程度などによってドクターが可否を判断します。

手術を受ける前に知っておくべき注意事項

眼瞼下垂の治療にあたって、手術の可否以外にもあらかじめ知っておくべき注意事項がいくつかあります。

手術後は二重まぶたになる

眼瞼下垂の手術でまぶたの切開をおこなう場合、手術後は誰もが二重まぶたになります。そのため一重の方は一重のままでいることは非常に難しいですが、一重に見える奥二重を目指すことは可能です。

三白眼や四白眼が改善される可能性がある

黒目の上か下に白目が現れた状態を「三白眼」といって、黒目の上下ともに白目が露出してしまう状態を「四白眼」といいます。

片眼のみ眼瞼下垂の場合に健康な方の眼に生じることが多くて、まぶたを開けるために必要以上に力を入れてしまうことが原因のひとつです。三白眼・四白眼は、眼瞼下垂の治療でまぶたを挙上する筋肉の強化をすると、余分な力が抜けて自然に改善することがあります。

ヘリングの法則

片方の眼瞼下垂を修正したあとで反対側のまぶたが下がることがありますが、これをヘリングの法則といって、眼瞼の生理的反応として知られています。そのため、左右差がある両側の眼瞼下垂では、同時に手術をおこなって改善を目指します。

眼瞼下垂の手術までの流れ

(1)診察・カウンセリング

担当のドクターがまぶたの皮膚や筋肉の状態などについて診断します。目は顔の印象に大きな影響を与えるので、カウンセリングで仕上りのイメージをしっかり確認します。症例写真を見せてもらえる場合もあるので、気になる方は相談してみてください。

(2)同意書へのサイン

外科手術となるので、同意書が必要となります。未成年者である場合は、保護者の同意も必要です。手術の内容とリスクを十分に理解した上でサインするようにしてください。

(3)手術日の予約

手術後、とくに1週間~10日程度は腫れや内出血が残ることを想定しておきます。イベントや大事な予定と重ならないようにスケジュールを確認して、手術日を決めるようにしてください。

(4)手術前検査

感染症や出血しやすい病気がないか調べるために、血液検査をおこないます。脳や心臓の病気などで、血液の流れを良くする薬(抗凝固剤)などを服用している場合は、ドクターにあらかじめ伝える必要があります。

(5)麻酔・手術

目の周りを消毒して、注射による局所麻酔をおこないます。点眼麻酔や麻酔クリームを併用することもあります。麻酔が効いていることを確認した後に、手術が開始されます。

(6)終了

局所麻酔の場合、ほとんどは治療当日の帰宅が可能となりますが、手術を受けた直後の状態や手術方法によっては、抜糸をおこなうまでの期間で入院をするよう対応している医療機関もあります。また、日帰りの手術であった場合でも、自動車の運転による帰宅は禁止されています。

手術後におこりやすいトラブル

眼瞼下垂の手術後に起こりやすい主なトラブルや後遺症は以下のとおりです。

むくみや腫れが引かない

眼瞼下垂の手術後、通常は1~2週間ほどで腫れはおさまることがほとんどですが、まれに3カ月ほどむくみや腫れが残ってしまうことがあります。感染症の恐れもあるので、腫れが長引く場合は医療機関を受診してください。

白目が出ている

手術によりまぶたを持ち上げすぎた場合、眼が開きすぎて驚いたときのような表情になるケースがあります。目が閉じづらくなりドライアイの症状が出ることから、まぶたを下げる修正手術をおこなうこともあります。

傷跡が目立つ

皮膚の切開をおこなった手術方法では、皮膚の表面に傷が残ってしまう場合があります。ほとんどの場合は傷は徐々に薄く目立たなくなりますが、6カ月以上経っても目立つときはドクターに相談してください。

上まぶたのラインが変わる

上まぶたのラインのカーブが不自然になったり、左右不揃いになったりする場合があります。修正するには再手術をおこなうこともあります。

二重の形が変わる

眼瞼下垂の手術は二重術ではないので、審美的な仕上がりを重視した二重の形成を目的としていません。そのため、二重のラインが左右非対称になったり変わってしまったりすることがあります。修正を希望する際は、美容を目的とした治療をおこなっている美容外科などの医療機関で相談してください。

三角目などきつい印象の目元になる

目が見開いているように見えたりつり目になったりと、きつい印象の目元になってしまうことがあります。どうしても気になる場合は、二重の幅を整えたり、目尻を切って垂れ目気味にするなどの見た目を整えることを目的とした美容の手術で修正することも可能です。

効果があまり感じられない

まぶたの引き上がりが弱く、眼瞼下垂の改善が見られず生活に支障が出る際は、診断により再手術となる場合もあります。

目が痛い・目が乾く

まぶたが開くようになると、眼が乾きやすくなり、ドライアイになることがあります。痛みがあったりゴロゴロとした異物感がある場合は眼科を受診してください。

角膜障害・兎眼(とがん)

まぶたを上に挙げすぎた場合、目が完全に閉じない(兎眼)状態が続いてしまうことがあります。角膜が乾燥するのを防ぐために、眼軟膏などが処方されます。時間の経過とともに症状が落ち着いてくることがほとんどといわれています。

手術を受ける前後で気をつけるべきこと

手術を受ける前日はアルコールの摂取などは控えて、しっかりと睡眠を取ります。手術を受けた後はドクターの指導のもと、必要なアフターケアをおこなってください。抜糸前はとくに治療部位を清潔に保つことが大切です。不衛生な状態の手でまぶたの周囲に触れたり、過度な刺激を与えると、感染症などの恐れがあるので注意が必要です。

目は顔の中で他人への印象を左右する重度なパーツであるため、手術後の腫れを必要以上に気にする方も少なくありません。イベントや仕事などに影響が出ないよう、手術日の予定を組むことが大切です。

また、まれに力んだ拍子に縫合糸が取れる可能性があるため、手術を受けた部位が安定するまでは激しい運動や力を必要とする作業は控えるようにしてください。

より良い眼瞼下垂の治療を目指せる医療機関の選び方

人差し指を立てた医療従事者らしき女性

眼瞼下垂の治療は、下垂の程度やまぶたの状態などをしっかり診断してもらったうえで、症状にあった治療方法を選ぶ必要があります。そのためには、眼瞼下垂の治療の症例が多い、または、眼瞼下垂の手術件数が多く経験の豊富な優れた技術を持つドクターが在籍する医療機関を選択するように意識してください。

目もとの印象を整えるために治療を考えているという方は、美容医療をおこなっている医療機関を選択するのもひとつの方法です。

眼瞼下垂の治療は、癒着が進んだりまぶたの皮膚や筋肉などの組織を切除していると再手術が難しくなる場合もあるので、最初に受ける治療の選択が重要です。まずは最適な治療を受けて悩みを解決するために、自身で各出術の方法やダウンタイム、リスクなどを理解して検討することが、眼瞼下垂の改善を目指すための一歩です。