やり直しできる二重整形の埋没法の持続と知っておくべきダウンタイムと術後の経過

監修

久次米 秋人 医師

共立美容外科

日本美容外科医師会理事 日本形成外科学会会員 日本美容外科学会学会長 日本美容外科学会認定専門医 日本脱毛学会会員 北米脂肪吸引形成外科学会会員 日本坑加齢美容医療学会会員

共立美容外科総括院長である久次米秋人医師はフランチャイズ制度を導入することで、共立美容外科を全国に展開。腫れづらい・痛みが少ない二重施術「共立式二重埋没P-PL挙筋法」の確立や、特許を取得した部位別のカニューレの開発により、日帰りできる脂肪吸引手術を実現するなど、長期にわたって美容医療業界を牽引する。「しわ伸ばしクリニック」「ボディクリニック」など著書多数。

二重瞼の女性

上まぶたに二重ラインがあるかないか、あるいは二重でも二重幅がコンマ数ミリ違うだけで、目もとだけでなく顔全体の印象は大きく変わります。二重整形の埋没法の魅力は、骨削りや皮膚を切開しておこなうリフトアップのような大掛かりな手術ではないものの、メイクやカラーコンタクトに頼った一時的な変化とは異なる半永久的な目もとの変化が得られる点といえます。

しかしながら、一人ひとりまぶたの皮膚の厚みや柔軟性は異なり、求める二重のデザインも異なります。そのため、まぶたにあわせた二重整形の方法を選択する必要があります。

二重整形の方法のひとつが、皮膚を切らずに糸を使って二重ラインをつくる埋没法です。希望する二重ラインを作るには、埋没法で作られる二重ラインの特徴や手術後の経過などを知っておく必要があります。

二重ラインが出現する理由

眼球は、優れた透光性・集光性を持つレンズでありながら、外部から侵入したホコリでも傷つき、乾燥にも弱い非常にデリケートな器官です。この眼球をホコリなどの異物や乾燥から守っているのがまぶたです。

まぶたを閉じたときと開いた時

就寝中は、フタをするようにまぶたが眼球を完全にガードしますが、活動中に目でモノを見るときは、黒目にかかった上まぶたを筋肉が引き上げます。引き上げた上まぶたを蛇腹のように折りたたんで収納した際の折り目が、二重ラインです。折り目は一本とは限らず、細く複数あらわれるケースもあります。

二重と一重の違い

しかし、全ての方の上まぶたが二重というわけではありません。 もともと目が小さい「瞼裂狭小(けんれつきょうしょう)」や上まぶたを持ち上げる力が弱い「眼瞼下垂(がんけんかすい)」といった病気があると、折りたたみ収納するほど上まぶたが引き上がらず、一重になります。また、まぶたに厚みがあり折り目がつきにくい方も二重ラインが出現しにくいため一重になります。

二重をつくるのは挙筋腱膜

挙筋腱膜まぶたを開いたり閉じたりできるのは「挙筋(きょきん)」といわれる筋肉の働きによるもので、挙筋が収縮すると上まぶたの先端にある軟骨の瞼板(けんばん)とともに、上まぶたが引き上がります。

腕を曲げると上腕に力こぶができるように筋肉は収縮すると膨らむものですが、眼球のそばにある挙筋は、視界を妨げることになるため膨らむわけにはいきません。

そのため、挙筋は薄い膜状の構造となっていて収縮すると広がり、目の奥・上まぶたの先端に力を伝達します。上まぶたの先端に伝達した力を、次は瞼板に付着している「挙筋腱膜」「ミュラー筋」といわれる2つの牽引線維に伝達します。

ミュラー筋より瞼板の先端に付着する挙筋腱膜は、さらに枝分かれして一部が皮膚に付着し付着部を奥に引き込むことで、折りたたみ収納の折り目である二重ラインを出現させます。

西洋人と東洋人の違い

西洋人の目の構造は、東洋人より皮膚に付着する挙筋腱膜の力が強いため、上まぶたが奥に引き込まれやすくはっきりした二重ラインが出現しやすい作りになっています。一方で、日本人をはじめとする東洋人は、挙筋腱膜の力が弱いために、西洋人より一重の方が多く存在するとされます。

そもそも埋没法は、まつげが内側に入って眼球に触れてしまう「逆さまつ毛」の治療方法として日本ではじまり、その後、西洋人のようにはっきりとした二重ラインにあこがれを持った方が、二重整形として受けるケースが増えていったといわれています。

埋没法による二重まぶたの持続と回数制限

埋没法は、まぶたに傷跡が残らず、直後に生じる腫れや内出血は程度が軽く長引くことが少ない二重整形です。また、二重ラインが完成すると、ほぼ手術前に予定したデザインに落ち着くため、希望と違う仕上がりになることはほとんどありません。さらに、手術後約3カ月以内であれば埋没糸を抜糸することで、元のまぶたに戻す現状復帰や二重ラインの変更が可能です。このことから、埋没法はやり直し(再手術)ができるため失敗が少ない二重整形といえます。

埋没法による二重まぶたの持続

一般的な誤解として「埋没法はいずれ外れてしまう」というものがありますが、埋没法は、まぶたに二重ラインとなる「折り目グセ」を付けるきっかけを与える方法なので、まぶたの皮膚の厚みや脂肪の量などが埋没法に比較的抵抗しないケースにおいて長期間保たれると、糸に頼らなくても二重ラインが定着する可能性があります。つまり、クセが定着すると生まれつきの二重ラインと変わらない半永久的な二重ラインとなる可能性があるといえます。

一方で、クセが定着すると抜糸をしても元のまぶたに戻すことはできず、手術後半年ほど経過していると元に戻らない確率が高くなります。

回数制限なく受けられる埋没法

埋没法を受ける回数制限は基本的にありません。

二重幅の変更が可能

埋没法は、再手術により二重ラインの幅をさらに広げることも狭くすることも可能です。ただし、幅を狭くしたい場合は元のラインの抜糸が必要となるため、再手術はクセが定着する前におこなわなければなりません。

二重幅をさらに広げたい場合

「二重幅をさらに広げたい」場合は、広げたいライン幅に埋没法をおこないます。この場合広いラインの方が優勢であるため、元の狭いラインは抜糸をしなくても見かけ上なくなります。

二重幅を狭くしたい場合

逆に「二重幅を狭くしたい」場合は、元の広いラインを消去しなければ、幅を狭くした位置に埋没法をおこなってもラインが出現しないため、広いラインは抜糸をして元に戻します。二重幅を狭く変更したい場合は、時期が遅すぎると抜糸をしても元のラインが残るため、タイミングが重要です。

生まれつき二重の場合

また、埋没法は一重まぶたに二重ラインを出現させるだけでなく、もともとある二重ラインを修正して二重幅や二重ラインの形を変えることも、左右どちらか片方のまぶたを修正して左右差を少なくすることも可能であるため、生まれつき二重の方も受けられます。

複数回受けると二重ラインが定着する可能性が高まる

手術前の診断で、埋没法に向いているまぶたか不向きなまぶたかは予測をつけられます。

埋没法が不向きなまぶたの方でも、二重ラインが定着する可能性がゼロではないため、外れることを承知の上で埋没法を受け結果的に定着するケースもあります。また、外れても何度か受けるうちに二重ラインが定着するケースもあります。

ただし、年に3回以上外れていたりトータルで5回~6回外れているなど二重ラインが保たれる期間があまりにも短いケースでは、まぶたの皮膚の厚みや脂肪の量を調整して、二重ラインを出現しやすくできる切開法の検討をおすすめされることがあります。

埋没法の「挙筋法」と「瞼板法」

皮膚と挙筋またはミュラー筋を糸で縫い留める挙筋法

挙筋腱膜もしくはミュラー筋と皮膚をサークル状に縫いつけて、二重ラインを出現させる方法を挙筋にちなんで「挙筋法」といいます。

挙筋法

皮膚と瞼板を糸で縫い留める瞼板法

まぶたの先端にある1㎝ほどの瞼板と皮膚をサークル状に縫いつけて、二重ラインを出現させる方法を、瞼板にちなんで「瞼板法」といいます。

瞼板法

両目で約15分の埋没法の手術の手順

埋没法の手術時間は、両目あわせて15分程度で、手術が終われば帰宅できるほど体に負担が少ない手術です。上まぶたの皮膚に、二重ラインを作る糸も結び目も埋没させることで、潜在的ラインを顕在化させます。

埋没法の手術方法① 二重ラインを出現させる皮膚の表面のライン上にA,Bの2箇所に小さな穴をあける

② いずれか一方の穴(A)から糸がついた針を皮膚の裏面(結膜、A´)まで貫通させる

③ 瞼板もしくは挙筋(ミュラー筋)に糸を通して折り返す

④ 糸を、皮膚のなかを移動させて、もう一方の穴(B)と垂直になる位置で瞼板もしくは挙筋腱膜(ミュラー筋)に糸を通す(B´)

⑤ 折り返して最初にあけた穴(B)まで貫通させてから折り返す

⑥ 皮膚のなかを通して最初に針を入れた穴(A)に戻って貫通させる

⑦ ②~⑥でループ上になった糸の端と端を結んで「埋没」させる

埋没法で使用する糸と針

埋没法は長期間折り目グセをつけることが大切なため、糸は「非吸収」素材の糸が用いられ、一生溶けずにまぶたの皮膚に埋め込まれたままになります。

糸の素材としては、各種研究された結果「体に負担がない」「長く二重ラインを保つ」という両面からナイロン素材が最適という結論に至っています。ナイロンは、「超微細手術」といわれる心臓手術や脳血管の手術にも用いられる素材なので、その信用度合いは保証されているといえます。

また、麻酔は部分(局所)に注射でおこないます。麻酔の注射針の細さは「G(ゲージ)」で表され、数字が大きくなるほど細くなり、細いほど痛みは軽くなります。サイズは18G~34Gまであり、埋没法では一番細く髪の毛の太さほどの34Gが多く使われる傾向にあります。

埋没法でできる二重ラインのデザイン

埋没法でつくる二重ラインは、自由勝手に決められるわけではありません。二重ラインは、皮膚の線維の方向(RSTL:relaxed skin tension line)に沿って出現するため、二重幅を決めると、骨格やまぶたの形やクセ、瞼裂(けんれつ)といわれる目の開き方などにあった自然なラインになります。

二重ラインのデザイン(形)の違いは単純に幅の違いと言い換えることができます。

二重のデザインの種類

二重ラインのデザイン

一見して一重と思われてしまうような奥二重(二重のラインが皮膚に完全に覆われて外部から隠れてしまっている状態)から徐々に幅を広げていくと、ラインが少しずつ皮膚から露出し、ついには最内側のモーコヒダ(目頭の内側にある涙丘を覆うひだ)の覆いからも露出したラインに変化していきます。この際、目頭側では隠れていたラインが目尻に向かって広がっていくように見える型を末広型目頭側から尻まで完全にラインが露出した型を平行型といいます。

二重幅の限界

まぶたには以下のような特徴があります。

  • 皮膚・筋肉・脂肪など構造上において先端の方が薄く二重幅が広くなるほど厚くなる
  • 挙筋のけん引力は、まぶたの先端で強く働き二重幅が広くなるほど弱くなる

そのため、二重幅を広くするほど二重ラインは不安定になり、かつ二重ラインの長さが短くなる傾向があります。よって一般的には、睫毛が生えている位置から1㎝以上離れると、二重の体をなさなくなるといわれています。

埋没法の〇点留め

埋没法は糸の留め方で二重ラインを表現するわけではありません。二重ラインはまぶたの皮膚の線維の方向に沿って生じるため、二重幅が決まると同時に潜在的なラインが顕在化します。つまり、二重ラインはまぶたの皮膚の線維の方向で決まっているのです。そのため、1点で留めても二重ラインは出現します。

ただし、実際に中央1点で留めようとすると、作用させる力である「モーメント」が集中しすぎて、ラインの力強さを指す「ストレングス」が中央から離れるほど弱くなり、はっきりしないラインになってしまいます。

2点留めと3点留めそのため、ライン全域をはっきりさせるために、一般的には黒目の幅よりやや広めた2点を留めます。

また、希望の二重幅やまぶたの皮膚の厚さや脂肪の量によっては、もう少し距離を持たせた方が良いケースもあります。その場合2点が離れすぎると中間部のラインがはっきりしなくなるため、中間部にも留め位置を設置して、「3点留め」にします。

つまり、〇点留めとは使用されている糸の本数ではなく、二重ラインのバランスや強弱を整えるための皮膚の中継点の数ということになります。一般的に糸の本数は「針」と表されて「2針4点留め」などと表現します。

強度を強くするための固定ループの重複

固定ループの重複2点留めや3点留めは1本の糸でおこなうため、留める点数が増えても強度は変わりません。これに対して、固定強度をより強くするために、埋没糸の本数を増やし、固定ループを重複させる糸の掛け方があります。

ループを増やせばその分外れにくくはなりますが、手術の手数が増えループの締め付けにともなう鬱血などの循環障害が生じやすくなるので、手術後の腫れ・ダインタイムが長引くといった副作用があることも知っておかなければなりません。なお、糸の本数を増やすと必然的に「4点留め」「5点留め」と皮膚の中継点は増えることになります。

埋没法以外の二重整形

目元を触る女性

二重整形には、皮膚を切らず糸で二重ラインをつくる埋没法のほかに、皮膚を切開する「切開法」と、埋没法と切開法の中間的な方法があります。皮膚の厚みや脂肪の量などのまぶたのコンディションによっては、埋没法より切開法や中間的な方法が適しているケースがあります。

皮膚を切って二重まぶたを形成する切開法

切開法は、余分な皮膚・脂肪・筋肉を除去して二重ラインが出現するまぶたに整え、伸びてしまった挙筋を一部短縮して皮膚を引き込む力を強化することで、二重ラインを作ります。

一度手術をすると、元に戻せなかったり、二重ラインを簡単に変更できないというリスクがありますが、埋没法では二重ラインができない「皮膚に厚みがある」「皮膚の脂肪が多い」「眼瞼下垂である」といったまぶたにおいても、二重ラインを作ることができます。

切開法は、二重ラインの出現を邪魔している要素が、皮膚か脂肪か筋肉かによってやり方が異なるため、完全にオーダーメイドの手術です。埋没法と比較すると、手術を担当するドクターの経験、センス、器用さなどにより二重ラインの仕上がりに差が生じ、手術費用は高額になります。

脂肪除去や小切開

脂肪除去や小切開

埋没法と切開法の中間的な方法である「脂肪除去」や「小切開」が向いているケースもあります。

脂肪除去では、まぶたに小さな穴をあけて二重ラインの出現を邪魔している脂肪だけを取り除きます。小切開は1㎝程度の切開なので、切開法(全切開)よりも小さい範囲の切開ですみ、脂肪のみならず瞼板前組織(主に眼輪筋)まで除去する方法です。

いずれも、埋没法や切開法とは別の治療メニューとして設定されている場合があります。

埋没法のダウンタイムと手術後の経過

カレンダー

埋没法のダウンタイム

ダウンタイムとは、手術にともなう腫れや内出血により、通常の生活から離れざるをえない時間のことと定義されます。つまり、元の日常生活に戻れるまでの時間です。埋没法のダウンタイムを「腫れや内出血がなくなり周囲の人からバレなくなるまで」と定義すると、5mm~7mmの二重幅で2点留めであれば、通常3日~1週間ほどとされます。翌日からメイクが可能ですので、メイクによりさらに短縮できる可能性もあります。

埋没法の手術後の経過

ダウンタイムの概念は人それぞれですが、手術後の経過を時系列で詳しく状態をさかのぼってみます。

一般的に腫れや内出血などは3日間続き、軽減することは難しいとされるため3日間は安静に過ごしてください。なお、埋没法は基本的に手術後ほとんど痛みを感じることはなく通院も不要です。

手術翌日

腫れや内出血などのピークは手術直後より翌日の朝、寝起きのタイミングだといわれています。ただし、手術直後から患部へのクーリングを適度におこない過度の水分摂取を避け、ドクターの指示に従ってさえいれば、手術直後の状態から大きく悪化することはありません。
また、接近して凝視しなければパッと見ではわからない程度の内出血(軽度の青アザ)、腫れや赤みはほとんどのケースで生じます。この際の二重幅は完成時より2割増し程度に広く見えます。
手術をして24時間後からアイメイクも可能になるため、メイクをすれば、初めて会う人であれば気にされない程度になります。

手術3日後

この時期は、まだ手術による不安定な状態にありますので、腫れや赤みなどの状態を悪化させないために注意事項を守り、体に無理のないように過ごします。

手術2週間後

ツッパリ感やゴロゴロ感といった違和感は、2週間程度経過すると自然に消失します。ただし、組織が完全に安定化したとも言い切れない時期でもあり、まだ無理は禁物です。飲酒やマッサージ・運動・サウナなどは可能ですが、様子をみながら徐々に慣れていくようにします。

手術1カ月後

ほぼ完成に近い状態です。ただし、二重ラインが完全に定着しているわけではなく、抜糸をすれば完全に元に戻りますし、状況によっては腫れがぶりかえすなど「状態の揺らぎ」がまれにみられる場合もあります。

手術3カ月後

3カ月経過すると揺らぎもほとんど見られなくなり、ラインのクセの定着はこのころから本格的に完成していきます。

埋没法を受ける前に知っておくべきこと

埋没法のリスク

リスクのイメージ

二重ラインの消失

埋没法は、ほぼ手術前に予定した二重ラインに仕上がることや、やり直しが可能という意味で「失敗の少ない方法」といえますが、二重ラインが消失する(取れる)可能性はあります。頑丈な糸といっても何かのはずみで切れてしまったり、結び目が溶けることはあり得ます。折り目グセが定着する前に糸が切れたり溶けたりすると、二重ラインが消失することになります。

また、まぶたの皮膚が厚かったり脂肪の量が多いなど埋没法に不向きなまぶたであったり、希望する二重幅が広すぎたことなどにより、二重ラインが定着しないこともあります。

二重ラインが薄くなる

糸は切れても溶けていない状態でも、糸が留める力より、ラインの力強さであるストレングスを弱くしようとするまぶたの反発力が勝ってしまうと、二重ラインが薄くなる可能性があります。糸が切れたり溶けている場合は、再度かけなおせば済むことです。しかし、折り目が弱くなった場合は、まぶたの反発力は変わらないことから、再度かけなおしても時間の経過とともに二重ラインが薄くなることが予想されます。3回~5回ほど施術して同じ結果になるようであれば、折り目がつきにくい要因となっている脂肪を除去したり、皮膚を切って二重ラインを作る切開法も含めて方法の検討をすすめられることがあります。

二重幅の左右差

施術からまだ日が浅い1週間程度のうちは、腫れの影響で完成後の二重幅とはわずかに異なります。この場合、完成後に左右差はなくなることがあります。なお、見かけの左右差は純粋な幅の取り違えよりも、人体の非対称性や眉あげのクセなどの周囲からの干渉の影響もあります。もし、単純な幅の取り違えで左右差が生じている場合は修正となりますので、ドクターにご相談ください。

皮膚表面からわかる結び玉

皮膚のなかで最も薄い部位はまぶたで、個人差はありますがその厚さは1mmもありません。そのため、糸は皮下深くに埋没するように施術はおこなわれますが、埋没糸の留まる位置が皮膚の浅い層であったり、極端に皮膚の薄い方の場合に皮膚表面からポコっとした結び玉が触れる場合があります。ただし、一般的に時間の経過ともに結び玉は皮下の深部に潜り込む傾向があります。

透けて見える糸

糸の太さは0.05mm(50ミクロン)しかないため、手術中にミスが生じないように青色にわざと染色されています。この色素はもちろん生体には無害で、体内で3年以上の時間をかけて分解され、無色透明に変化していきます。そのため、糸の色が皮膚から透けて見えることがあっても、時間の経過とともに解消される傾向にあります。

結び玉の露出・皮膚の凹み

ごくまれに、結び玉がまぶたの薄い皮膚を破って露出したり、糸が皮膚の一点を深部に牽引することで皮膚の凹みが生じることがありますが、その際には、抜糸して再度糸をかけ直します。

糸によるアレルギー反応

糸によるアレルギー反応を気にされる場合がありますが、ナイロンはアレルギー反応を起こしません。

手術後に気を付けるべき注意点

白い服の女性

入浴

当日(術後6時間以上が目安)から洗顔できますが、入浴は控えます。翌日から入浴・洗髪は可能ですが、体を温め過ぎると血液循環がよくなり腫れが強く生じる傾向があるため、熱湯や長時間の入浴はおすすめしません。内出血がなくなる2週間前後までは、シャワー浴が無難です。

飲酒や運動

入浴と同じ理由により、飲酒や運動も2週間程度は控えてください。プールも水に目を付けることでカルキ(次亜塩素酸)による影響が考えられることから2週間程度は控えたほうがいいとされます。

メイク

24時間経過していればアイメイクを含むメイクは可能とされますが、手術を受けたドクターの指示に従ってください。

コンタクトレンズ

ハードやソフトともに、念のため3~5日は控えるとよいとされます。

まつ毛パーマ・エクステ

2週間後から可能とされますが、ドクターの指示に従ってください。

レーシック

埋没法後にレーシックを受ける場合、レーシックを受けた後に埋没法を受ける場合ともに、レーシックの担当ドクターから埋没法の手術の許可を得てください。

埋没法を受けられない方

次のような方は、埋没法を受けることができません。

  • 急性期の眼病を患っていらっしゃる方
  • まぶたの炎症性病変(俗にものもらいといわれる麦粒腫)を起こしている方
  • 妊娠中の方は妊娠初期の不安定期の方(小さなストレスも流産の恐れがあるため)
  • 臨月と出産直後の産褥期の方

妊婦の方でも、妊娠5カ月(16週)の安定期になれば受けられます。授乳中の方も基本的には問題ないとされます。また、ケロイド体質の方でもまぶたには、まず傷跡は残りませんので受けられます。

なお、埋没法の適応年齢については小児でも高齢者でも可能ですが、意思の疎通ができる方が対象です。

埋没法でラインが出ないことが予想される場合

診察により、埋没法をおこなってもラインが出ない、あるいはラインが出てても短期間に消失することが事前に予想されるような下記のまぶたの方は、まずその状態を改善させる施術をおこなう必要があります。

  • 皮膚に折り目が全くつかないような分厚いまぶた
  • 二重ラインを完全に隠してしまう進行したたるみのあるまぶた
  • 逆に脂肪が極度に少なく眼窩に沿ってくぼんでしまった上瞼陥凹のまぶた
  • 進行した眼瞼下垂が生じているまぶた

埋没法の手術で納得できる医療機関の選び方

病院の選び方のイメージ

埋没法は、美容外科のクリニックごとにやり方や糸や針などの材料に違いがあっても、根幹のやり方は変わらずどこの美容外科でも受けることができます。ただし埋没法のような小さな手術は、手術前にドクターがわざわざ診察をおこなわず医療関係者(ナースやカウンセラー)のみで契約させてしまうこともあるようです。

ドクターがまぶたのコンディションを診察して、個人個人にあわせた医療を提供する美容外科をおこなう医療機関で、実際にカウンセリングを受けて納得のいく説明の上でお受けください。

共立美容外科の埋没法

記事を監修いただいた久次米秋人先生に共立美容外科の埋没法について教えていただきました。

KIREI
共立美容外科さまでは挙筋法を採用されていますが、なぜでしょうか?
久次米秋人医師
挙筋法を採用しているのは、挙筋法の糸がかかる位置が、挙筋腱膜が走る方向や筋肉の力が加わる方向とほぼ一致するためです。
久次米秋人医師
また、瞼板法では幅が1㎝ほどの瞼板が固定源となりますが、挙筋法では固定源とする位置を広い範囲から決定できるため、高い位置を固定源として程度の軽い眼瞼下垂を改善するなど、副次的にほかの症状が改善されることがあります。
久次米秋人医師
さらに、挙筋は硬い組織である瞼板と違って軟らかい組織なので、組織の動きに柔軟に対応できるため目をこするなど外からの影響を受けにくいという特徴があります。
KIREI
メリットがわかりました。ありがとうございます。では埋没法の料金を教えてください。
久次米秋人医師
「1点留め(両目)34,000円」、「P-PL挙筋法(両目)60,000円~」です。P-PL挙筋法は従来の埋没法と比べて痛みが少なく腫れにくい共立美容外科独自の術式であり、最長3年の保障をつけることもできます。
また、複数の糸ループを埋め込むゴールドロングという多重固定法もあります。
KIREI
ゴールドロングとはどんな方法なのでしょうか?
久次米秋人医師
糸ループを2本入れると2倍の強度ではなく3倍~4倍の強度になることが確かめられています。しかし、糸ループを増やすと鬱血などの循環障害も強くなるため、糸ループを増やせば増やすほどいいというわけではありません。
そこで当院で確立させた方法が最小限の循環障害で複数の糸ループを埋め込む「ゴールドロング」です。
KIREI
共立美容外科オリジナルの方法ということですね。最後に埋没法を受ける方にメッセージをお願いします。
久次米秋人医師
糸通しの適正な箇所、適正な間隔、適正な締め具合など多くの高度な技術を必要とするゴールドロングでしたら、糸の結び方ひとつにしても釣り糸結びを応用したほどけにくい方法を採用するなど随所に工夫していますので、容易に来院できない方(海外在住の方)などにもお受けいただけます。
過去に何度か埋没法で外れたご経験をお持ちで切開法に踏み切れない方でも、当院の無料カウンセリングにお越しいただければと思います。
KIREI
久次米先生、ありがとうございました。

共立美容外科の埋没法の手術で使われている糸や針

共立美容外科では、正確な診断と無駄がない手術をおこなうために、手技の洗練化のために日々ドクター陣が精進を重ねています。また、麻酔液、針(注射用・手術用)、術後の服薬においてそれぞれ吟味したものを使っています。

生涯体内に残っても無害であり、強度もあり、うぶ毛ほどの極細糸を使用。国内外17のメーカーから取り寄せて吟味。
麻酔液 長い使用実績から局所麻酔剤として信頼性の高いキシロカイン(塩酸リドカイン)をベースにPH調整剤血管縮収剤、酵素緩衝材などをブレンド。薬液が組織に浸みる際の痛みである浸潤痛も最小限にするように工夫。
針(注射用) 約0.18mmの太さの34G(ゲージ)を使用。
針(手術用) 日本人の平均的なまぶたの厚みから割り出した理想的なサイズ、カーブ、摩擦が少ないによう丸く先端処理を施した針を使用。共立美容外科では「7-0」という規格の太さ、すなわち50ミクロン(0.05mm)という超極細の糸を使用。10㎏以上の重りを牽引できてしまうほどの引っ張り強度がある。
手術後の服薬 一般的な化膿止め(抗生物質)腫れ痛み止め(消炎鎮痛剤)に加えて、生薬由来の副作用が少なく安全で腫れを抑制するサプリメントやダメージを受けた組織の修復を早めるサプリメントを用意。

共立美容外科の埋没法の手術の流れ

(1)受付・問診票の記入

受付をおこない、待合室にて問診票にまぶたの悩みや気になることなどを記入します。

(2)手術前写真の撮影・カウンセリング

カウンセリングイメージ手術前写真の撮影後、ドクターによるカウンセリングをおこないます。希望するまぶたのデザインについてヒアリングし、術前写真をもとに、まぶたの状態を考慮して最適な施術を提案します。
施術に関する不安なことや疑問がある場合は、この時にドクターに相談します。

(3)デザイン・手術直前の説明と確認

顔全体のバランスを考慮しつつ、希望の二重幅やラインについて相談しながら決めていきます。施術の直前に再び手術内容の説明を受けるタイミングがあるため、カウンセリング時に聞き忘れていたことや不明なことがあった場合はドクターに確認できます。

(4)目のクーリング・麻酔

目のクーリング施術の痛みをより軽減するために目のクーリングをおこない、点眼麻酔を使用して眼球を守るためのカバーを装着します。化膿を抑える効果のある目薬を点眼し、まぶたに局所麻酔を注入します。

(5)施術

施術まぶたに針と糸を通し、固定して二重のラインを形成していきます。施術の所要時間は20~30分程度であり、麻酔によって痛みを感じることはほとんどないといわれています。

手術後のクーリング・終了

術後はリカバリー室に移動し、15分ほど安静にして過ごして施術箇所が落ち着いたら終了です。術後にクーリングをおこなうことで、腫れを抑えることが可能です。腫れの状態にあわせて痛み止めや抗生剤を服用することもあります。

久次米秋人医師のいる医療機関

共立美容外科共立美容外科
お問い合わせ先:0120-500-340