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ヒアルロン酸注入による隆鼻術で失敗した経験者に聞いた外科的な隆鼻術との違い

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鼻を押さえる女性の画像

これまで二重整形の埋没法、鼻とあごへのプロテーゼ挿入による輪郭形成、シリコン挿入による豊胸術など、さまざまな美容整形を受けてきた西島亜美さん(仮名)。西島さんが失敗を経験した唯一の美容整形は、ヒアルロン酸注入によって鼻の高さを補う隆鼻術です。

ヒアルロン酸注入は仕上がりに失敗したとしても分解剤によって元の状態に戻すことが可能ですが、西島さんはあることが理由で、なかなか修正に踏み切れませんでした。

西島さんが鼻へのヒアルロン酸注入で失敗した内容と原因、すぐに修正をおこなわなかった理由、ヒアルロン酸注入の施術を検討している方が注意するべきことを伺います。

ヒアルロン酸注入による隆鼻術

男性医師が説明をしている画像

ヒアルロン酸はもともとヒトの体内に存在する物質でアレルギーリスクが少ないことから、美容医療においては比較的安全性が高いとされる注入剤です。肌のボリュームを補う作用があることから、浅いシワを改善に導いたり、鼻へ注入して高い鼻を目指す隆鼻術などで使用されます。

また、注入後の効果を持続させるために、ヒアルロン酸同士をつなぐ働きのある架橋剤が配合されています。架橋剤によりヒアルロン酸の持続作用(硬さ)を調節できることから、涙袋や唇へ使用する柔らかなヒアルロン酸注入剤や、硬い仕上がりで鼻やあごの輪郭形成に優れたヒアルロン酸注入剤など、目的ごとに各メーカーからさまざまな種類が製造されています。

鼻やあごの輪郭形成で使用される主なヒアルロン酸注入剤は、次の3種類です。

製剤名 メーカー 硬さ
ジュビダームビスタ ボリューマXC 米国・アラガン社 適度な硬さ
ジュビダームビスタ ウルトラプラスXC 米国・アラガン社 硬め
クレヴィエル コントア 韓国・エストラ社 硬め

ヒアルロン酸は分解剤で修正が可能

注射器の画像

ヒアルロン酸注入の仕上がりに満足できなかった際は、ヒアルロン酸分解剤を注入することで元の状態へ戻すことが可能です。ただし、ヒアルロン酸注入剤の種類によっては一度で分解することができず、複数回にわたって分解剤の注入が必要となる場合もあります。

分解剤を注入後、ヒアルロン酸注入剤は数時間後から分解が始まって、約1週間で元の状態に戻るとされています。ヒアルロン酸の再注入は、前回注入したヒアルロン酸が分解されて、施術部位が元の状態に戻った後におこなわれます。

主なヒアルロン酸の分解剤は、次の5種類です。

  • ヒアルロニダーゼ
  • ヒルニダーゼ
  • ヒアラーゼ
  • エルダーゼ
  • ヒレネックス

初めての美容整形がヒアルロン酸注入による隆鼻術

インタビュー画像・1

「私が今までに受けた美容整形は、長いダウンタイムを必要とせず比較的気軽に受けられる注入の施術から、皮膚の切開をともなう大がかりな手術までさまざまです。二重術の埋没法や、鼻・あごのラインを整えるためのプロテーゼ挿入など、一度の手術で顔のパーツすべてを整形したり、シリコン挿入による豊胸術も経験していますが、大きなトラブルや失敗は一度もないですね」

「もともと痛みに強く、腫れづらい体質なのか、長期間のダウンタイムでつらい思いをしたことはありません。ただ唯一、失敗してしまったのがヒアルロン酸注入で鼻筋を高くする美容整形でした」

「ヒアルロン酸注入は費用が他の美容整形メニューの中ではお手頃で、ダウンタイムもほとんどありません。注射するだけで終わるたった数分の施術なのに効果もすぐに感じられるので、今まで涙袋・鼻筋・頬・唇・あごに注入しました。その中で失敗したのは、鼻へのヒアルロン酸注入です」

「当時はまだ、美容整形の知識がほとんどなく、周囲に整形している友人もいませんでした。だから注射だけで鼻を高くすることができる施術があると知ったときは本当に驚いたし、とても期待していました。もともと高い鼻に憧れていた私は、すぐにヒアルロン酸注入について調べて、ホームページで症例写真を多く上げている大手の美容クリニックに予約をしてカウンセリングを受けました」

一度の施術で大量のヒアルロン酸を鼻へ注入

インタビュー画像・2

「カウンセリングを担当してくれたのは男性のドクターでした。ヒアルロン酸注入剤は体内に少しずつ吸収されてしまうため持続効果は1年ほどで、一度に大量に注入すると鼻筋が太くなってしまう可能性があることなど、とても丁寧に説明してくれました」

「ヒアルロン酸注入剤は、″少なめに注入して足りないようであれば、再注入するとキレイに仕上がる″といわれましたが、そうすると再注入分の費用が別途でかかってしまいます。いずれ体内に吸収されてしまうし、できるだけ高さを出したかったので、一度の施術で注射1本分(1cc)のヒアルロン酸注入をお願いしました」

一般的に鼻へのヒアルロン酸注入は、0.2ccから0.5ccほどが目安とのことだったので、私はその倍以上の量を一度に注入したことになりますね。当然ドクターからは″リスクが高くなるからやめたほうがいい″と言われましたが、どうしても一度の施術で大きな変化が欲しかったのです」

「クリーム状の麻酔を塗って、しばらくしたあとに鼻先から注射器でヒアルロン酸の注入施術となりました。痛みもほとんどなく、数分後にはスッとした高さのある鼻筋ができていて、顔に立体感が生まれました。こんなにも簡単に憧れの高い鼻になれるなんてと、施術を終えた直後の仕上がりは大満足でした」

鼻へのヒアルロン酸注入のビフォーとアフター画像

※鼻へのヒアルロン酸注入をおこなう前(画像左)と、鼻へのヒアルロン酸注入をおこなった後(画像右)の変化

鼻へ大量注入したヒアルロン酸が広がってきた

「たしか2015年頃だと思いますが、当時の鼻用のヒアルロン酸注入剤は形成力が弱く、しっかりとした硬さはないので、効果が長期間持続するものではありませんでした。そのため、施術を終えてから1カ月ほどが経った頃、体内への吸収がはじまったのか、少しずつ鼻筋の高さが元に戻ってきたのです」

「あわてて前回施術を受けた美容クリニックへ駆け込み、再び鼻へのヒアルロン酸注入剤を追加でお願いしました。この時ドクターは、″今の状態で追加注入すると広がって鼻筋が太くなるから、今回こそは少なめに注入するべきだ″とアドバイスをしてくれました。しかし、私はリスクよりも効果を優先してしまい、より鼻の高さを出すために、無理を言って再び注射1本分のヒアルロン酸注入をおこなってしまったのです」

「多く注入しすぎたヒアルロン酸は、日がたつごとに広がり、どんどん鼻筋が太くなってきました。街を歩けばすれ違う人にジロジロ見られたり、友人からも指摘されましたが、その時は鼻が高くなったことが嬉しかったし、自分の中ではその状態が可愛いと思い込んでいたのです」

ヒアルロン酸分解剤の注入による修正を受ける

「手頃な価格とはいえ、数万円ものお金をかけてヒアルロン酸を注入したので、当初はもったいなくて分解するなんてありえないとさえ思っていました。でもしばらくすると、ヒアルロン酸注入剤は目頭のあたりまで広がって、あきらかに違和感を感じるほど太い鼻筋になってしまったのです」

「さすがに自分でもマズイと感じて、分解剤で修正の施術をうけて元の状態へと戻しました。これは失敗ではなく、私がドクターの忠告を聞き入れなかったことが原因なんですけどね。最近のヒアルロン酸注入剤は硬さがあって、注入部位以外には広がりにくくなったそうなので、当時の私みたいにヒアルロン酸の形成力を維持するために大量注入する必要はないはずです」

プロテーゼによる隆鼻術と鼻尖形成を受ける

インタビュー画像・3

「ヒアルロン酸を分解して鼻を元の状態に戻した後は、シリコン製のプロテーゼを鼻に挿入する隆鼻術と、自分の軟骨を鼻先に移植して高さを出す鼻尖形成の手術をうけました。私の場合、ヒアルロン酸注入による隆鼻術より、メスを使用した外科的な鼻整形のほうが向いていたらしく、自然で誰も美容整形とは気づかない仕上がりだったのです」

「ただ、プロテーゼ挿入による隆鼻術や鼻尖形成は施術直後は本当に腫れるし、内出血もおこります。出血がなかなか落ち着かない場合は、鼻にドレーン(体液を排出するためのチューブ)を入れたままギプスで固定するので、ダウンタイムはとてもキツイです」

「私の経験でいうと、ヒアルロン酸注入による隆鼻術のメリットは、美容整形の中では比較的に安価で、ダウンタイムはほとんどなく、注入した直後に効果を感じられることです。反対にデメリットは、私みたいに一度の施術で大量に注入すると、広がって鼻筋が太くなってしまう可能性があることや、体内に吸収されてしまうので何度も注入する必要があることですね」

「メスを使用する外科的な隆鼻術のメリットは、注入剤では出せない高さや立体感が出せることですね。ただやはり、注入施術と比べて費用は高額でダウンタイムも長いです。仕上がりに満足いかなかった場合でも、ヒアルロン酸注入とは違って簡単に元の状態へ戻すことはできないというリスクもあります。それから、腫れが完全に引いた後に、鼻が低くなったと感じる人も多いみたいです。私も鼻先をもう少し出したくて、再手術を考えています」

ヒアルロン酸注入で失敗しないために注意するべきこと

インタビュー画像・4

「私の場合、ドクターのアドバイスに耳を傾けずに、大量のヒアルロン酸を鼻へ注入してしまったことが失敗の原因ですね。ドクターはヒアルロン酸の注入量が多すぎると広がってしまうリスクを説明してくれていたのですが、当時の私は美容整形の知識があまりなくて施術のリスクをしっかり理解できておらず、再注入の費用を抑えて一度の施術で大きな変化を求めてしまいました」

「ヒアルロン酸注入は費用がお手頃で効果がすぐに実感でき、ダウンタイムもほとんどないので、一見すると悪い側面がないように感じられる施術です。でも、どんな美容整形にもデメリットはあります。当時の私のように、知識がないことによる失敗を防ぐためにも、リスクや副作用、ヒアルロン酸注入の失敗談といった情報をしっかり調べて理解した上で施術を検討するべきです」

ヒアルロン酸注入による隆鼻術のメリットとデメリット・リスク

メリット
・美容整形の中では比較的に安価な施術
・注入直後に効果がわかる
・仕上がりに満足ができない場合は分解剤での修正が可能
デメリット
・1年ほどで体内に吸収されてしまうので繰り返しの注入が必要
・薬剤の種類によっては鼻筋が太くなってしまうことがある
リスク
・壊死・注入部位の凹凸・しこり・感染症など

そのほかの注入剤による隆鼻術

以下の注入剤は歳月の経過に比例して少しずつ自然に体内へ吸収される注入剤ですが、ヒアルロン酸と異なって分解剤がないので、仕上がりに満足できなかった場合などの修正をおこなうことができません。

  • レディエッセ(カルシウムハイドロキシアパタイト)
  • エランセ(ポリカプロラクトン、カルボキシメチルセルロース)
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