監修
BNLS Ultimate(BNLSアルティメット)は、メスをつかわずに注射をするだけの施術で脂肪細胞を減少に導く脂肪溶解注射の薬剤の一種です。BNLSシリーズの3代目にあたる「BNLS neo」の開発を手掛けた韓国のBRAND NEW CLINICをはじめ、複数の医療機関のドクターが開発に携わっています。
BNLSシリーズにおける最新バージョンの脂肪溶解・輪郭形成注射のBNLS Ultimateは、主成分が植物由来なので腫れや痛みが生じにくい点が特徴で、ダイエットではむずかしい顔痩せや、二の腕・太ももなどの部分痩せに適した薬剤として注目を集めています。
BNLS Ultimateは1回の施術で注射できる量に上限があって、従来のBNLS neoと比べて含有成分の種類が変更されています。そのため、施術を受ける前に、従来のBNLS neoとの違いや、部位ごとに異なる注射量の目安を知って、効果を実感するために必要な施術回数と料金の目安を事前に把握することが大切です。
もくじ
BNLS Ultimateには顔や体の皮下にある脂肪細胞を覆っている細胞膜を溶解させて、穴をあけて破壊する作用があります。脂肪細胞は体内で発生した中性脂肪を蓄える役割がある細胞で、BNLS Ultimateによって細胞膜が破壊されると、蓄えていた中性脂肪を放出して収縮します。
収縮した脂肪細胞は細胞膜にあいた穴が塞がらないと細胞としての機能と活動を維持できずに壊死しますが、壊死した脂肪細胞は、アメーバ状の白血球であるマクロファージによって捕食・消化されて、血管やリンパ管を通じて尿や便の老廃物とともに体外へ排出されます。
また、BNLS Ultimateは血管の拡張作用があることから、血流量を増加させて血管内に溜まった老廃物や分解された脂肪の代謝を促す作用もあります。皮内注射した部位にある脂肪細胞を分解して、代謝を促すことで脂肪細胞の数を減少させる効果が期待できることから、フェイスラインを整えたり、ヒップラインや太もものセルライトを改善へ導きます。
BNLS Ultimateによって分解されて体外に排出された脂肪細胞は再生することがないので、再び脂肪細胞が中性脂肪を蓄えて肥大化することはありません。そのため、BNLS Ultimateの部分痩せ効果はリバウンドの心配が少ないといえます。
脂肪細胞の数は10歳~18歳頃が最も増えやすくて、成人を迎えた以降は数に大幅な増減が起こりにくいとされます。中性脂肪を蓄えた脂肪細胞の大きさは一般的に直径0.08mm程度とされていますが、さらに中性脂肪を蓄積し続けて肥大化したものは直径0.14mmほどに膨張することがあります。
顔や体に余分な皮下脂肪がつく症状は、脂肪細胞の数が増加するのではなくて、脂肪細胞が中性脂肪を蓄積して肥大化することで起こります。食事で摂取した脂質や糖は腸で吸収されて、血管を通じて心臓の拍動や呼吸・筋肉の伸縮・消化・排泄といった生理機能で消費されるエネルギーにつかわれますが、余ったエネルギーは肝臓で中性脂肪に変えられて脂肪細胞に蓄えられます。
脂肪細胞に蓄えられた中性脂肪は、生理機能をおこなうために必要なエネルギーが激しい運動や空腹などで不足した際、酵素によって分解されて遊離脂肪酸に変わって血管を通じて全身に供給、再び生理機能で消費されるエネルギーとして利用されます。
運動や食事制限といったダイエットをおこなうことで、中性脂肪が分解されて一時的に皮下脂肪のサイズダウンが見込めますが、脂肪細胞そのものは小さくなるだけで数は減少しません。
食事でまた脂質や糖を過剰に摂取してしまうと、脂肪細胞は再び肝臓で合成された中性脂肪を蓄積して肥大化するので、一般的なダイエットではリバウンドをしてしまう可能性があります。一方で、BNLS Ultimateは脂肪細胞を分解して体外への排出を促して、脂肪細胞の数自体を減少させる作用があるので、リバウンドしにくいといえます。
BNLS Ultimateは、従来のBNLS Neoより、脂肪細胞を覆っている細胞膜を溶解させて破壊する働きをもつデオキシコール酸が増量されています。
デオキシコール酸は脂肪の分解作用が強い反面、腫れや痛みが強くでる傾向にあるため配合がむずかしい成分でしたが、副作用を起こしにくい最大濃度で含有させることで、脂肪分解の効果を高めました。
また、新たに脂肪燃焼分解に関わるL-カルニチン、アーティチョーク、カテキン、コエンザイムQ10の4つの成分を配合することで、BNLS Neoよりさらに脂肪分解作用がアップしました。
BNLS Ultimateは2020年にリリースされましたが、BNLS Neoが生産終了になったわけではないので、BNLS Neoの導入を続けている医療機関もあります。
含有成分 | BNLS Ultimate | BNLS Neo |
---|---|---|
デオキシコール酸 | ○ | ○ |
L-カルニチン | ○ | |
アーティチョーク | ○ | |
カテキン | ○ | |
コエンザイムQ10 | ○ | |
ヒバマタ(海藻)抽出エキス | ○ | ○ |
セイヨウトチノキ(マロニエ) | ○ | ○ |
ペルシャグルミ(クルミ) | ○ | ○ |
チロシン(アミノ酸) | ○ | ○ |
メチルプロパンジオール | ○ | ○ |
マンヌロン酸メチルシラノール | ○ | ○ |
アデノシン三リン酸 | ○ | ○ |
アデノシンリン酸二ナトリウム | ○ | ○ |
BNLS Ultimateは海藻やクルミ・デンプン・木の種子から抽出した植物由来のエキスや、もともとヒトの体内で生成されるプリン体やアミノ酸・胆汁酸などを主成分としています。それぞれの有効成分は皮下脂肪に作用したり分解された脂肪の代謝を促す働きなどがあります。BNLS Ultimateに含まれている有効成分は次の13項目です。
デオキシコール酸は、脂肪細胞を覆っている細胞膜を溶解して破壊することで、細胞内に蓄えられていた中性脂肪を放出させて脂肪細胞を壊死させる働きがあります。ヒトの体内で生成される胆汁酸のひとつであるデオキシコール酸は、FDA(米国食品医薬局)から二重あごの脂肪溶解作用の効果が認められている医薬成分です。
BNLS Ultimateは、脂肪細胞膜を直接破壊する働きのあるデオキシコール酸を従来のBNLS Neoよりも約20倍増量したとされています。
L-カルニチンはもともとヒトの体内にあって、脂肪の代謝に重要なアミノ酸です。脂肪の代謝は細胞のミトコンドリア内でおこなわれますが、脂肪は単独ではミトコンドリアの膜を通過して内部に進入することができません。L-カルニチンは脂肪をミトコンドリア内に運んで燃焼させ、エネルギーを作り出すための重要な成分です。
アーティチョークは、和名を「チョウセンアザミ」といい、脂肪を分解する胆汁の分泌を促進する働きがあります。血液の浄化作用があるので、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪の減少が期待できるといわれています。また、利尿作用があるので、BNLS Ultimateによって壊死した脂肪細胞を体外へ排出する動きを高めます。
カテキンはポリフェノールの一種で、主にお茶の苦渋味成分ですが、脂質の代謝を高め、脂肪の燃焼を促進するといわれています。また、強い抗酸化作用によって活性酸素の発生を抑制して、細胞の老化を防ぐ作用も期待できます。
コエンザイムQ10は、すべての細胞の中にあって生命活動に必要なエネルギーをつくり出す役目を担っているミトコンドリア内に多く存在し、エネルギー生産において、消化や代謝で働く酵素を助ける補酵素のひとつです。また、優れた抗酸化作用を有し、細胞の再生、活性化や老化防止に関与しています。
体についた皮下脂肪に比べて、顔が痩せにくいのは、表情筋の衰えが関係しているといわれています。目・鼻・口といった顔のパーツを動かす筋肉の表情筋は20種類以上ありますが、日常的につかわれている表情筋は全体の20%~30%でほとんどつかわれていません。
表情筋はつかわれないことで衰えると顔や顔周りの基礎代謝量が低下するので、血流が滞って顔についた脂肪や血液中の老廃物が代謝されにくくなります。ただし、表情筋を鍛えすぎると頬骨の近くにある咬筋が発達して、エラが張って見えてしまう可能性があるのです。
BNLS Ultimateは皮下注射した部位の脂肪細胞を減らす効果が期待できるので、腫れぼったい目もとをすっきりさせたい、頬の脂肪をとりたい、団子鼻が気になる、といった悩みを改善に導いて顔痩せを目指せます。また、フェイスラインのたるみや二重あごの改善によって小顔効果も期待できます。
体についた皮下脂肪を運動で減らそうとした場合、ジョギングや水泳といった有酸素運動をおこなうことで、脂肪細胞に蓄えられた中性脂肪が遊離脂肪酸に変わってエネルギーとして消費されます。しかし、有酸素運動は全身運動であることから、胸やヒップといった残したい脂肪を維持して二の腕や腰回りなど限定的な部位の脂肪減少を目指す「部分痩せ」はむずかしいとされています。
また、過度な食事制限によって皮下脂肪を減らそうとした場合、体内の基礎代謝量が低下します。基礎代謝量は、心臓の拍動・呼吸・体温の維持といった、生命を維持するために最低限必要となる生理機能でつかわれるエネルギーの消費量です。基礎代謝量が低下すると体温が下がって血管が縮小するので、血液中のコレステロールが血管壁にたまりやすくなって、動脈硬化を引き起こすリスクが高くなります。
BNLS Ultimateは注射した部位の脂肪細胞の数を減少させる作用があることから、基礎代謝量を低下させるなど体に負担がかかるダイエットをおこなわずに、むずかしいといわれる限定的な部位の部分痩せを目指せます。
腰回りや太もも、ヒップラインなどの皮膚表面にあらわれる凹凸をセルライトといいますが、セルライトは一度できてしまうとなかなか落ちません。肥満とは関係なく、適正体重であってもセルライトは生じます。
セルライトは皮下脂肪が老廃物や水分などを取り込んで、肥大化したものです。運動不足や冷え、自律神経の乱れ、ホルモンバランスの乱れ、加齢などによる「血行不良」が原因で老廃物や余計な水分が溜まりやすくなってしまいます。そうなると血管が圧迫されて、さらに血行が悪くなり、ますます老廃物や余計な水分が溜まるという悪循環です。巨大化した脂肪細胞は、くっつきあって大きな塊へと成長します。
BNLS Ultimateは注射した部位の脂肪細胞の数を減少させる作用とともに血管の拡張作用があることから、血流量を増加させて溜まった老廃物や分解された脂肪の代謝を促す作用もあるため、ダイエットだけでは落とすことのむずかしいセルライトを改善に導きます。
施術を受けた直後は薬剤によって施術部位に腫れが発生しますが、1日~3日以内に腫れがおさまる場合がほとんどで、早ければ腫れが引いた施術後3日目頃から効果を感じる方もいます。
5日目頃にはほとんどの方が効果を感じられるとされますが、経過の変化はもともとの脂肪量や新陳代謝量といった体質によって個人差があります。
1回の施術でも皮下脂肪の減少が期待できますが、1週間~2週間の頻度で3回~5回程度受けることでより効果を実感できるとされています。減少させたい皮下脂肪の量が多い場合は、施術を複数回に分けて注射して徐々に痩身を目指します。
壊死して体外に排出された脂肪細胞は再生することがないので、施術部位の皮下脂肪が増加しにくくなる効果は半永久的に持続します。ただし、BNLS Ultimateは注射した部位に存在するすべての脂肪細胞を壊死させるわけではありません。
そのため、暴飲暴食や運動不足といった不規則な生活習慣を続けると、壊死せずに残っていた脂肪細胞が再び肥大化する可能性があります。BNLS Ultimateの効果を維持するためには、健康的な食生活と適度な運動を心がけることが大切です。
BNLS Ultimateは医療機関によって対応している部位が異なります。目の周囲や、顔以外の体のパーツなどに対する施術をおこなっていない場合もあるので、施術を受ける医療機関を探す際は、対応している部位をホームページなどで確認してください。
BNLS Ultimateを1回あたりの施術で注射できる量の上限は顔の場合で20cc、体の場合で50ccです。1回あたりの上限を大幅に超えた量を注射すると、腫れや炎症があらわれるリスクがあります。そのため、対象とする部位の皮下脂肪の量が多くて1回あたりの施術では注射できる量の上限を超えてしまう場合、施術を複数回にわけておこないます。
部位 | 注射量 |
---|---|
額・こめかみ・上まぶた | 各1cc |
鼻・小鼻・頬骨部 | 各1cc~4cc |
頬・下あごの輪郭 | 各1cc~2cc |
下頬部 | 1cc |
側頬部 | 2cc~4cc |
あご下 | 3cc~5cc |
ワキ肉(前部) | 10cc~20㏄ |
ワキ肉(後部) | 20㏄ |
上腹部 | 20cc~40㏄ |
下腹部 | 20cc~80㏄ |
側腹部 | 40cc~80㏄ |
太もも(内側・外側) | 各20cc~40㏄ |
太もも(膝上) | 20㏄ |
背中上部(肩甲骨上) | 20㏄ |
二の腕 | 20cc~40㏄ |
背中 | 40㏄~ |
腰 | 30cc~80㏄ |
下臀部(ヒップライン) | 40cc~80㏄ |
太もも(裏側) | 40cc~80㏄ |
ふくらはぎ | 20cc~40㏄ |
足首 | 20㏄ |
製品名 | 主な成分 | 特徴 |
---|---|---|
BNLS Ultimate | デオキシコール酸 | 植物由来の成分にデオキシコール酸を副作用を起こしにくい最大濃度で含有したことでダウンタイムが短く、脂肪の分解作用が高い |
FatX(ファットエックス) | デオキシコール酸 | デオキシコール酸を高濃度で含有する薬剤で脂肪を分解する作用が高い一方で、注射部位に強い炎症や腫れがあらわれることがある |
PPC | フォスファチジルコリン | 従来、脂肪肝・高脂血症の治療に使われていた薬剤で脂肪を分解する効果は高いが腫れやすく、鈍痛を伴うことがある |
MLM(輪郭注射) | サポニン、αリノレン酸 | 植物由来の成分が主で、効果はおだやかだがダウンタイムが短い |
FatX(ファットエックス)はデオキシコール酸を高濃度配合している注射です。脂肪細胞を直接破壊する作用のあるデオキシコール酸の濃度が高いので、高い効果が期待できますが、その分、腫れが大きくて痛みを伴う可能性が高いのも特徴です。
BNLS Ultimateは植物由来の成分が主体の薬剤にデオキシコール酸を副作用を起こしにくい最大濃度で含有させることで、腫れや痛みを抑えながら脂肪分解の効果を高めました。
PPCは大豆由来のフォスファチジルコリンが主成分で、脂肪を溶かす作用があることから脂肪肝や高脂血症などの治療にも用いられています。
皮下脂肪に注射することで脂肪量の減少が期待できるため、脂肪溶解注射の主流となっていましたが、主成分が刺激のある薬剤であるため、腫れや赤み、痛みなどの副作用が伴いやすく、顔に使用すると腫れが目立つ場合があります。
MLM(輪郭注射)の主成分はサポニンやαリノレン酸などで、トチの実やセイヨウクルミ、ヒバマタなどの植物由来から作られています。代謝を促進して脂肪の排出を自然に促す作用があります。
BNLS Ultimateと成分は似ていますが、デオキシコール酸などの有効成分が含まれていません。効果はおだやかですが、痛みが少なくて腫れにくいのが特徴です。
BNLS Ultimateは、痛みを感じにくい針の先端が尖っている極細の注射針、または針の先端が丸くて薬剤が出てくる針穴が横にあるカニューレ(鈍針)という注射針をつかって、顔や体の脂肪が気になる部位に皮内注射します。
カニューレ(鈍針)は針の先端が丸いので、細かい血管を傷つけにくいことから、内出血がおきて赤みが出るリスクが低いとされています。カニューレ(鈍針)は針がやわらかく柔軟性があって薬剤が出る針穴が横にあることから、皮下で針を回転させることによって薬剤を広範囲に均一に浸透させることができるので、針を刺す回数を減らすことができます。
また、医療機関によって表面麻酔や笑気麻酔などで痛みを軽減することができます。 医療機関によって取り扱っている注射針の種類や麻酔の種類は異なり、オプション料金になる場合もあるので、痛みが気になる場合は事前に各医療機関に確認してください。
BNLS Ultimateは薬剤を皮下に注射するため、1日~3日ほどは施術部位に腫れや赤みが生じることがあります。また、稀に内出血が生じる場合もありますが、1週間~10日程度で落ち着くケースがほとんどです。
皮膚組織の細胞に炎症がおきた場合、痛み・熱感・つっぱり感などの症状があらわれることがあります。
また、ごく稀に施術部位の痺れ・かゆみ・蕁麻疹の症状があらわれる可能性がありますが、BNLS Ultimateは植物抽出成分が主成分であることから、一般的な脂肪溶解注射の薬剤と比べてダウンタイムは短いので、痛み・熱感・つっぱり感や、痺れ・かゆみ・蕁麻疹の症状は2日~3日で落ち着くといわれています。
BNLS Ultimateは注射針で薬剤を注射するので、皮下の細かい血管が注射針によって傷つけられると、内出血が起きて皮膚の表面に赤みがあらわれることがあります。
皮下の細かい血管は損傷して出血しても、血液中を無数に流れる血小板が血栓をつくる作用によってすぐに止血されるので、内出血による赤みが生じても1週間~10日程度で治まる傾向にあります。
BNLS Ultimateは厚生労働省未承認医薬品です。 | ||||
医薬品の入手経路:入手経路は各医療機関のドクターによるメーカーからの個人輸入です。 個人輸入において注意すべき医薬品等について(厚生労働省のページ) |
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日本国内での承認の有無:BNLS Ultimateと同一の成分・作用があり、日本国内で承認を受けている医薬品はありません。 | ||||
諸外国における安全性等に関する情報:BNLS Ultimateの有効成分であるデオキシコール酸は、米国のFDAから下記の承認を取得しています。
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1)カウンセリング・診察
アレルギーの有無や施術部位の状態などからBNLS Ultimateの注射が可能であるかドクターが診察をおこなった後に、リスクや注意事項などの説明を受けます。施術を希望する部位や目指したい仕上がりのイメージをドクターに伝えて、BNLS Ultimateを注射する部位と量を決めます。
2)施術準備(洗顔、消毒、麻酔)
施術を希望する部位が顔の場合はクレンジング・洗顔をします。BNLS Ultimateを注射する部位を消毒してからマーキングをおこなって、痛みをやわらげるためのクーリング(冷却)をおこないます。麻酔をつかう場合は麻酔クリームの塗布や局所麻酔をおこないます。
3)BNLS Ultimate注射
極細の注射針、または針の先端が丸いカニューレをつかって、BNLS Ultimateを皮内注射していきます。施術にかかる時間は部位や注射量によって差がありますが、10分~30分程度が目安です。
4)施術終了
腫れを抑えるために施術部位を5分~10分ほどクーリングして終了です。 顔に注射をおこなう場合、施術直後のメイクは控えたほうがいいとされているので、気になる方は施術当日にマスクがあると安心です。メイクは翌日から可能です。
BNLS Ultimateの施術は保険適用外の自由診療であることから、費用は全額自己負担になります。料金は医療機関によって異なりますが、相場はで1ccあたり6,000円~17,000円ほどです。
BNLS Ultimateを受けたあと3日間は、代謝を上げるため、ジョギングや水泳など1日60分以上の有酸素運動をおこなうと痩身効果が高まるといわれています。
有酸素運動をおこなうと、脂肪細胞に蓄えられていた中性脂肪が遊離脂肪酸に変わってエネルギーとして消費されます。また、有酸素運動をおこなうと基礎代謝量が向上することから、BNLS Ultimateの作用によって脂肪細胞から放出された中性脂肪が体外に排出されやすくなります。
ボツリヌス注射は注射部位の筋肉を弛緩させる作用があって、咬筋の発達によってエラが張って見えてしまう状態を改善に導きます。エラが気になる方が小顔を目指したい場合はBNLS Ultimateに加えてボツリヌス注射を併用して受けることで、すっきりとしたフェイスラインに導くことができます。
HIFU治療は超音波によって皮下脂肪の下層にあって表情筋を覆っているSMAS層に熱を発生させる作用があります。熱によって皮膚と表情筋をつなぐ役目をしているSMAS層が収縮することでたるんだ顔のリフトアップの効果が期待できます。
そのため、ウルセラやダブロゴールドといったHIFU治療をおこなえるマシンとBNLS Ultimateを併用して受けることで、より効率的なフェイスラインのたるみ改善や小顔効果が期待できます。
たるみが気になる頬などの部位の皮下に糸を挿入して、糸で皮膚組織を引き上げる施術がスレッドリフトです。頬や口もとなどに脂肪が多めの方はスレッドリフトを受ける前に顔にBNLS Ultimateを受けることで脂肪を減らしてから引き上げることで、フェイスラインのたるみ改善に相乗効果が期待できます。
皮膚の潤いを保つ働きがあるヒアルロン酸を注入することで、シワの改善や輪郭形成の効果が期待できる施術がヒアルロン酸注入です。注入部位の肌のボリュームが補われることにより、シワを目立たなくさせて改善に導いたり高い鼻を目指すことが可能です。
自然界に存在する多糖類の一種であるアガロースを主成分とする注入剤がアルジェネス®で、皮膚のボリュームを補う作用があり、シワの改善が期待できるほか、鼻の高さを出す隆鼻やフェイスラインを整える輪郭形成などの施術でも使用されます。
BNLS Ultimateは小顔効果や部分痩せの効果が見込めますが、痩身治療の実績が少ないドクターだった場合、皮下脂肪が過剰に減少してしまって頬がこけてしまったり、残しておくべき脂肪のバランスを間違えて変に老けて見えてしまったり、脂肪のつき方に左右差があらわれるなどの失敗につながる可能性があります。
BNLS Ultimateを受ける際は、皮膚の解剖学に精通していて、顔や体の部位ごとに異なる皮下脂肪の深さなどが正確に判断できるドクター、また、脂肪吸引などを含め痩身治療の経験が豊富なドクターであれば、減らしていい脂肪と残しておくべき脂肪のバランスを心得ているため、安心して施術を任せられます。