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部分痩せが期待できるエムスカルプトとクールスカルプティングの違いと併用する効果

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部分痩せが期待できるエムスカルプトとクールスカルプティングの違いと併用する効果

エムスカルプトとクールスカルプティングは、皮下脂肪の脂肪細胞を刺激して減少させることで部分痩せが期待できるマシンです。どちらも体重の減少を目指すマシンではなく、ボディラインを整えるボディ・コントゥアリング治療に適したマシンです。

エムスカルプトとクールスカルプティングは、腹部や臀部などの部分痩せができる部位や施術時間、施術料金の相場などに違いがあります。施術ができない条件にも違いがあるため、それぞれの施術を詳しく知ることで自分にあったマシンを選ぶことが可能です。

また、エムスカルプトとクールスカルプティングには副作用やリスクがあります。副作用やリスクなどを確認することで、安心してエムスカルプト・クールスカルプティングの施術を受けることができます

筋肉の収縮で脂肪細胞を減少させるエムスカルプト

エムスカルプトは痩身を目指す部位に電磁エネルギーを照射することで、運動ニューロン(運動神経細胞)を刺激して筋収縮を引き起こすマシンです。「高密度焦点式電磁エネルギー(HIFEM)」とよばれる強力な電磁エネルギーを使用していて、腕立て伏せや腹筋運動などの自発的な筋肉トレーニングをしているときに発生する筋収縮よりも、激しく筋収縮する超極大筋収縮を引き起こします

エムスカルプトにより照射されるHIFEMは、痩身を目指す部位に装着するアプリケーターから皮下7㎝までの筋肉組織に届き、1回30分の施術で約2万回の筋収縮を引き起こします

HIFEMにより引き起こされた超極大筋収縮によりエネルギーが必要になった身体は、脂肪細胞に蓄えられた脂肪を遊離脂肪酸(FFA)とよばれるエネルギーに変換します。自発的な筋肉トレーニングで筋収縮をしたときも脂肪をFFAに変換して必要なエネルギーをまかないますが、超極大筋収縮の場合、自発的な筋肉トレーニングの筋収縮よりもエネルギー需要が極端に高まってしまい、FFAが過剰に生成されます。

過剰に生成されたFFAはエネルギーとして消費しきれず周囲の脂肪細胞に蓄積します。正常な脂肪細胞に過剰にFFAが蓄積されると、脂肪細胞自体が異常を認識し正常な脂肪細胞に戻ろうとしますが、FFAが過剰に蓄積された脂肪細胞すべてが正常に戻れるわけではありません。

ヒトの身体は、異常を排除するようにできていて、異常な細胞は細胞死するようにプログラムされています。そのため、正常に戻らなかった脂肪細胞は異常な細胞として細胞死してリンパ管や血管に運ばれて、尿や便として体外に排出されます。

エムスカルプトの施術では脂肪細胞が細胞死して減少するため、脂肪層の厚みを減少させる効果が期待できます。

自発的な運動や食事制限などのダイエットでは脂肪細胞が小さくなるだけで脂肪細胞数は減らないためリバウンドをする可能性が高くなりますが、エムスカルプトでは脂肪細胞が減少するため、リバウンドしにくいとされています。

また、超極大筋収縮により筋肉の構成要素である筋芽細胞の生成が促され、筋肉の密度および体積の増加が期待できます。脂肪層の厚みの減少と併せて筋肉が発達することにより、引き締まったボディラインを目指すことが可能です。

エムスカルプトが向いている方

  • ウエストにくびれを作って引き締めたい方
  • 二の腕とたるみを引き締めて細くしたい方
  • ふくらはぎを引き締めたい方
  • 腹部の皮下脂肪を減少させて美しい腹筋を作りたい方
  • ヒップアップをしたいが、トレーニングで他の部位に筋肉をつけたくない方
  • 姿勢を良くするために体幹に筋肉をつけたい方
  • 定期的なトレーニングで鍛えながら、さらに筋肉増大させたいアスリートの方
  • 運動をしたいが自発的に運動ができない方
  • 従来の脂肪だけを減少させる痩身マシンや、注射、食事制限などで十分な効果を得られなかった方
  • 筋力をつけることで運動でのパフォーマンスを向上させたい方
  • 産後の腹部の引き締めや尿漏れを防止したい方

エムスカルプトの施術が受けられない方

  • 体調の悪い方
  • 月経中の方
  • 妊娠中の方
  • 出産3カ月未満の方
  • 脂肪層が7㎝以上ある方
  • 治療部位にタトゥーが入っている方
  • 注入直後のフィラー剤(ヒアルロン酸など)が入っている方
  • 施術部位に金の糸など金属、シリコンなどを挿入されている方
  • 施術部位に未治療の感染症または炎症がある方
  • 腹部に手術歴や既往症がある方
  • 悪性腫瘍、肺機能不全、心臓疾患、筋・神経疾患、てんかん、自己免疫疾患
  • ベル麻痺の方、そのほか重篤な疾患をもつ方
  • 副腎皮質ステロイド内服薬を服用中の方
  • ペースメーカーを付けている方

冷却することで脂肪細胞を減少させるクールスカルプティング

水分は0℃で凍るのに対し、脂肪は4℃で結晶化し始めるという「クライオリポリシス理論」を応用した脂肪冷却治療に使用するマシンが、クールスカルプティングです。脂肪冷却治療は、脂肪だけに作用し皮膚やほかの組織を傷つけない治療で、ダウンタイムがほとんどないとされています。

クールスカルプティングでは、専用のパーツ(アプリケーター)を痩身を目指す部位に装着して施術をおこないます。乳がん検診のひとつであるマンモグラフィーのように、施術部位の皮下脂肪を皮膚ごとアプリケーター内に吸引します。アプリケーターは、吸引した部位を収められるようにカップのような形状をしています。

アプリケーター内に吸引された皮下脂肪は、クールスカルプティングの機能により4℃に冷却されます。アプリケーター内の温度は4℃に保たれて、皮膚の凍傷など脂肪細胞以外に影響が出ないように設計されています。万が一脂肪が過冷却されて4℃より低い温度になった場合は、自動停止する機能もついていて、厚生労働省に認可された安全なマシンです。また、日本の厚生労働省にあたる機関である米国のFDA(アメリカ食品医薬品局)にも認可されています。

正常な脂肪細胞は液状ですが、4℃に冷却された脂肪細胞は液体から固体に結晶化します。結晶化した脂肪細胞は正常に機能することができず、異常な細胞として身体が認識します。ヒトの身体は異常を排除するようにプログラムされているので、異常な細胞は細胞死します。

クールスカルプティングの施術により結晶化して異常と認識された脂肪細胞は、細胞死して、リンパ管や血管を通って尿や便として体外に排出されます。細胞死した脂肪細胞が減少して脂肪層の厚みが減少することで、部分痩身が期待できるとされています。エムスカルプトと同様に、脂肪細胞の減少が期待できるマシンのため、リバウンドしにくいといわれています。

クールスカルプティングが向いている方

  • ダイエットで落ちない脂肪の部位がある方
  • 運動や食事制限が苦手な方
  • リバウンドしやすい方
  • 厚生労働省の認可がある安全な施術を受けたい方
  • ダウンタイムがとれない方

クールスカルプティングの施術が受けられない方

  • 妊娠中、授乳中の方
  • 18歳未満の方
  • 寒冷蕁麻疹やレイノー病などの寒冷過敏症の方
  • 皮膚感覚障害がある方
  • 出血性疾患がある、血液抗凝固剤を使用している方
  • 末梢循環障害のある方
  • がんの既往歴がある方
  • 状疱疹後神経痛や糖尿病性神経障害などの神経障害がある方
  • 施術部位に金属製インプラントが埋め込まれている方
  • 施術部位に最近手術を受けた場合や瘢痕組織がある方
  • 施術部位またはそのすぐ近くにヘルニアがある方
  • 施術部位に湿疹・皮膚炎・発疹などの皮膚症状がある方
  • 施術部位の皮下脂肪の厚さが 1cm未満の方

脂肪細胞の働きと美容医療で脂肪細胞が減少する理由

美容医療における医療痩身・エステ痩身・運動や食事制限による痩身は、すべて脂肪細胞の変化が影響しています。脂肪細胞がどのような働きを持っていて、どのようなメカニズムで脂肪の増減が生じるのかを知ることで、体型が変わる理由や美容医療において脂肪が減少する理由がわかります。

脂肪細胞の主な働き

脂肪細胞には、食事などで摂取した栄養を脂肪として蓄えて、新陳代謝や運動、空腹時など身体がエネルギーを必要としたときに、蓄えた脂肪を遊離脂肪酸(FFA)とよばれるエネルギーに変換する働きがあります。

脂肪細胞は、蓄えている脂肪の量が多くなると大きくなり、脂肪をFFAに変換してエネルギーとして消費すると小さくなります。脂肪細胞が大きくなったり小さくなったりすることで、体型が変化します。また幼少期から思春期にかけては脂肪細胞が増加して、身体が成長しますが、基本的に成人以降は脂肪細胞の数に増減が生じにくいとされています。

ただし、脂肪細胞が蓄えられる脂肪の量には上限があり、過食や運動不足によって蓄えられる量の上限を超えると細胞分裂などにより新しく脂肪細胞が作られます。脂肪細胞が蓄えられる脂肪の量の上限に近づくと、軽度の肥満とされます。脂肪細胞が蓄えられる脂肪の量の上限を超えて新しく脂肪細胞が作られると、中等度肥満・高度肥満とされます。

脂肪細胞の細胞死と排出経路

ヒトの身体は幹細胞・造血幹細胞・脂肪細胞・神経幹細胞など様々な細胞によって構成されていて、異常を生じた細胞は自然に壊死(細胞死)するようにプログラムされています。

細胞死には、腫れなどの炎症を伴う「ネクローシス」と炎症を引き起こさない「アポトーシス」があります。エムスカルプトやクールスカルプティングの施術による脂肪細胞の細胞死はアポトーシスにあたり、腫れなどの炎症を引き起こさないため、ダウンタイムの少ない施術といわれます。

アポトーシスした脂肪細胞は、白血球のひとつであるマクロファージに吸収・分解されたり、リンパ管・血管に運ばれて尿や便として体外に排出されます。

エムスカルプトとクールスカルプティングの違い

  エムスカルプト クールスカルプティング
対応部位 臀部・腹部・二の腕・ふくらはぎ・太もも 臀部・腹部・二の腕・ふくらはぎ・内もも・外もも・膝上・腰・背中・脇腹・顎下
施術時間 20分~30分 35分~75分
推奨施術回数・同部位の施術間隔 1週間~2週間の間隔で4回程度 2カ月程度の間隔をあけて1回~2回
ダウンタイム 数日間の筋肉痛 ほとんどなし
リスク・副作用 赤み 赤み・内出血・腫れ・鈍痛・色素沈着・ごく稀に逆説的過形成のリスク
1回1ヵ所あたりの施術料金目安 60,000円〜160,000円 40,000円~120,000円
厚生労働省の認可 なし あり

対応部位の違い

エムスカルプトの対応部位

エムスカルプトの施術対応部位は臀部・腹部・二の腕・太もも・ふくらはぎです。 エムスカルプトには、臀部・腹部の面積が広い部位に使用するアプリケーターと、二の腕・太もも・ふくらはぎの狭い部位に使用するαアプリケーターがあり、エムスカルプトに付属しているアプリケーターは臀部・腹部に使用するアプリケーターのみです。

α狭い部位に使用するαアプリケーターは別途で販売されているオプションの機器なので、医療機関にエムスカルプトのマシン自体があるとしてもαアプリケーターがなければ二の腕・太もも・ふくらはぎの施術がおこなえません。

二の腕・太もも・ふくらはぎの施術を希望する場合は、αアプリケーターがあるかどうか事前に医療機関にご確認ください。

クールスカルプティングの対応部位

クールスカルプティングの施術対応部位は臀部・腹部・二の腕・ふくらはぎ・内もも・外もも・膝上・腰・背中・脇腹・顎下です。 クールスカルプティングには9種類のアプリケーターがあり、それぞれ推奨される適応部位が異なります。

アプリケーターの種類 推奨される適応部位
CoolMax 下腹部
CoolCore 腹部
CoolCurve+ 脇腹
CoolFit 内もも
CoolMini 顎下
CoolAdvantage 脇腹・腹部・内もも
CoolAdvantagePetite 脇腹・内もも
CoolAdvantagePlus 腹部・脇腹
CoolSmoothPro 外もも

医療機関によって、取り扱っているアプリケーターの種類が違います。施術を希望する部位に使用するアプリケーターが医療機関にあるかどうか、事前にご確認ください。

施術時間の違い

エムスカルプトの施術時間

臀部・腹部の施術時間は30分で、二の腕・太もも・ふくらはぎの施術時間は20分ほどです。面積が狭い部位であるほど施術時間は短くなりますが、引き起こされる筋収縮はすべての部位で約2万回となります。

クールスカルプティングの施術時間

クールスカルプティングの施術時間は、使用するアプリケーターによって変わります。

アプリケーターの種類 推奨される適応部位 施術時間
CoolMax 下腹部 60分
CoolCore 腹部 60分
CoolCurve+ 脇腹 60分
CoolFit 内もも 60分
CoolMini 顎下 45分
CoolAdvantage 脇腹・腹部・内もも 35分
CoolAdvantagePetite 脇腹・内もも 35分
CoolAdvantagePlus 腹部・脇腹 45分
CoolSmoothPro 外もも 75分

推奨される施術回数と同一部位の施術間隔の違い

エムスカルプトの施術回数と同一部位の施術間隔

1回の施術でも効果を期待できますが、4回を1クールとして施術をおこなうことで、効果を感じやすくなるとされています。

施術をおこなった後、筋組織の修復には3日~1週間ほどかかるため、同一部位への施術は1週間~2週間ほど間隔をあけての施術が推奨されています。

筋組織の修復が終わっていれば、1週間~2週間よりも短い間隔の施術が可能です。

クールスカルプティングの施術回数と同一部位の施術間隔

1回の施術で約20%の脂肪細胞が減少するといわれていて、1回の施術で満足できる効果を感じる方が多いとされています。効果に不満足である場合やさらなる効果を期待する場合などには、施術を2回おこなうことも可能です。しかし、2回を超えた繰り返しの施術に対する安全性が確認されていないため、同一部位への施術は2回が上限とされています。

施術後、アポトーシスした脂肪細胞が排出されるまでに2カ月程度の期間が必要になるといわれているため、同一部位への施術は2カ月以上の間隔をあけての施術が推奨されています。

ダウンタイムの違い

エムスカルプトのダウンタイム

高密度焦点式電磁エネルギー(HIFEM)とよばれる強力な電磁エネルギーを使用して、自発的な筋肉トレーニングによる筋収縮よりも激しく筋収縮(超極大筋収縮)するため、3日~1週間ほど筋肉痛になる可能性があります。

もともとの筋肉量が少なければ筋肉痛がほとんど発生しないこともあります。

クールスカルプティングのダウンタイム

脂肪だけを冷却して脂肪細胞のアポトーシスを促すため、ダウンタイムはほとんどありません

リスク・副作用の違い

エムスカルプトのリスク・副作用

施術部位の赤みが生じることがありますが、当日中に消失することがほとんどです。

クールスカルプティングのリスク・副作用

施術部位に赤み・内出血・腫れ・鈍痛が発生することがありますが、1週間~2週間ほどで落ち着きます。また、施術部位に色素沈着が発生する可能性があり、色素沈着した場合は落ち着くまで半年~数年かかることがあります。

また、0.02%と確率は低いですが、「逆説的過形成」が発生する可能性があります。逆説的過形成とは、クールスカルプティングで期待できる痩身効果とは逆に脂肪が増えてしまう有害事象のことで、原因やメカニズムは分かっていません。万が一、逆説的過形成が発生した場合は脂肪吸引などの外科手術が必要になることがあります。

1つの部位に対する1回あたりの施術料金目安

エムスカルプトの料金目安

臀部・腹部の施術は80,000円~160,000円、二の腕・ふくらはぎ・太ももの施術は60,000円~160,000円が目安の料金です。保険適用外の施術になるため全額負担となります。

4回を1クールとする施術が推奨されているため、4回セットの料金設定がある医療機関もあります。詳しくは、医療機関にご確認ください。

クールスカルプティングの料金目安

アプリケーターごとに料金が異なる医療機関がほとんどです。下記に記載の料金目安は1つの部位あたりの金額ですので、二の腕を両腕施術する場合や、太ももを両足施術する場合などは2倍の金額が目安になります。

また、2カ所や4カ所など施術部位が多い場合は複数カ所セットの料金を設けている医療機関もあります。HPなどで料金を確認したときにアプリケーター名がわからない場合や、複数カ所セットの料金の記載がない場合は、電話やメールなどで医療機関にご確認ください。

クールスカルプティングは厚生労働省の認可があるマシンですが、美容を目的とする痩身施術は保険適用外となるので、施術にかかる費用は全額自己負担となります。

アプリケーターの種類 推奨される適応部位 料金目安
CoolMax 下腹部 120,000円程度
CoolCore 腹部 100,000円程度
CoolCurve+ 脇腹 60,000円程度
CoolFit 内もも 60,000円程度
CoolMini 顎下 45,000円~80,000円
CoolAdvantage 脇腹・腹部・内もも 44,000円~80,000円
CoolAdvantagePetite 脇腹・内もも 45,000円~65,000円
CoolAdvantagePlus 腹部・脇腹 90,000円~120,000円
CoolSmoothPro 外もも 55,000円~100,000円

厚生労働省による承認

エムスカルプトの場合

厚生労働省による承認はありませんが、日本の厚生労働省にあたる米国のFDA(アメリカ食品医薬品局)から認証を受けているマシンです。

クールスカルプティングの場合

厚生労働省による承認を取得しているマシンです。(承認番号:22900BZX00410000) クールスカルプティング本体だけでなく、アプリケーターもすべて医療機器として厚生労働省に承認されています。(承認番号:13B1X10104003001・13B1X10104003002)

エムスカルプトとクールスカルプティングの併用

エムスカルプトとクールスカルプティングはどちらも脂肪細胞の減少が期待できるマシンですが、併用することが可能です。

エムスカルプトは筋肉に近い脂肪細胞の減少が期待できて、クールスカルプティングは皮膚に近い脂肪細胞の減少が期待できます。脂肪層に厚みがあれば、両方の施術を併用することで、個別の施術では刺激できなかった脂肪層への刺激が期待できます。

脂肪層全体に刺激を与えることで、個別で施術を受ける場合よりも高い痩身作用Mが期待できます。ただし、脂肪層が薄い場合などは併用する必要がない場合もあるため、ドクターの診察で併用の必要性があるか確認してください。

また、医療機関によっては両方のマシンがないこともありますので、事前に医療機関にお問い合わせください。

そのほかの部分痩せが期待できる医療痩身マシン

筋肉を鍛えて太りにくい体にする「AC BODY」

AC BODYは、EMS(電気筋肉刺激)により筋肉を収縮させて鍛えるマシンによる医療痩身です。筋肉を鍛えることによって脂肪の代謝を促進し、太りにくい体を作ることができます。

EMSのマシンは市販されているものもありますが、美容医療の現場で使用されるEMSは市販品と比べると周波数が高く設計されています。周波数は高ければ高いほど、体の深部まで到達し、多くの筋肉に電気刺激を与えることが可能で、効率的に筋肉を鍛えることができます。

ただし、電気刺激のエネルギーがエムスカルプトの高密度焦点式電磁エネルギー(HIFEM)とは違うため、筋肉運動は超極大筋収縮ではなく、自発的な運動のときに生じる筋収縮と同様です。無理な運動をすることなく、施術部位の筋肉強化と基礎代謝力の促進を目指すことができるので、運動が苦手な方にも向いています。

レーザーのエネルギーで脂肪細胞を破壊する「スカルプシュアー」

レーザーのエネルギーを皮下脂肪に照射し、42℃〜47℃まで加熱することで脂肪細胞を細胞死させて減少へ導きます。施術のときに皮膚に接触する部分には冷却機能が付いているため、施術中の熱や痛みは少ないとされています。また、皮下脂肪が薄い部位にも照射できて、皮膚の引き締め効果も期待できるといわれています。

高周波のエネルギーで脂肪細胞を加熱破壊する「トゥルースカルプ」

皮下脂肪が気になる部位に高周波を照射する痩身治療です。高周波により、脂肪細胞のみが損傷するのに適した45℃以上の温度を一定時間、安定的に保つことで皮膚や筋肉などの組織を傷つけることなく、脂肪細胞のみにダメージを与えます

冷えによる代謝力の低下、太ももなどの広範囲の凹凸脂肪(セルライト)の改善にも効果が期待できる痩身治療法です。

マシンを肌に装着せずに高周波を照射できる「ヴァンキッシュME」

高周波を照射して広範囲の脂肪細胞を細胞死させる非接触型の痩身マシンです。ヴァンキッシュMEの高周波は、肌に触れることなく表皮より5mm~15mmの脂肪細胞のみに作用し、皮下脂肪だけを加熱・破壊するため、施術中の痛みやダウンタイムが少ない治療です。

また、エムスカルプトやクールスカルプティングなどほかの痩身マシンでは難しかったBMI数値が30以上の人でも施術を受けることが可能といわれています。1回の治療で広範囲の脂肪にアプローチが可能なので、ウエストやヒップ、太ももなどの広範囲の部位に適した痩身マシンです。

BMI数値が30以上の方だけでなく、非接触型で皮下脂肪をマシンで挟んだりするなどの必要がないため、脂肪量の少ない体型も施術が可能です。

身体を温めることにより代謝力をアップさせる「インディバ」

高周波エネルギーを体の深部まで到達させて体を温めることにより、血流やリンパの流れをスムーズにし、体内にある老廃物の排出を促して、代謝力を高める痩身マシンです。

身体の深部への加熱によって代謝力が促進されることから、冷え性やむくみの改善や全身痩身(または部分痩身)への効果が期待できます。

超音波で脂肪細胞を破壊する「ウルトラスピード」

ウルトラスピードは、第三の超音波とよばれるガイド波により脂肪細胞の破壊が期待できるマシンです。

超音波は高い振動数の音の波で、音波の伝わり方に縦波と横波がありますが、ガイド波は、縦波・横波だけではなく屈曲波と呼ばれる波紋状の音波の伝わり方が加わった超音波で、広範囲に超音波の刺激を届けることができます

ウルトラスピードに搭載されている脂肪細胞にだけ反応するガイド波を照射することで、血管やリンパ管を傷つけずに広範囲の脂肪細胞を破壊し、尿や便として体外に排出します。

エムスカルプトとクールスカルプティングの施術を受ける医療機関の選び方

エムスカルプトは服の上からでも施術が可能ですが、筋肉が均一に動いているかなどを確認しながら出力を調節することで、効率的な施術が受けられます。そのため、素肌にアプリケーターを装着できるように紙ショーツなどに着替えができる医療機関を選ぶと安心です。

クールスカルプティングにはメーカーが主催するCOOL SCULPTING ED(クールスカルプティングユニバーシティ)講習があります。講習を受けたドクターが在籍する医療機関であれば、安心して施術を受けることができます。また、クールスカルプティングのマシンが複数台あれば、1回で複数部位の施術が可能になり、施術時間が短縮できます。

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