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下まぶたのシワやたるみを改善に導く下眼瞼形成の効果と術式ごとの特徴・ダウンタイム

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下眼瞼形成のイメージ

目の周りの皮膚は体の中でもっとも薄く、皮脂の分泌をおこなう皮脂腺も少ないことから乾燥しやすい傾向で、まぶたの開閉を担う眼輪筋(がんりんきん)の筋力低下などが原因で、下まぶたのシワ・クマ・たるみなどが目立ちやすくなります。主に加齢とともにあらわれる下まぶたのシワ・クマ・たるみなどを改善に導く美容医療の施術が、下眼瞼形成(かがんけんけいせい)です。

下眼瞼形成は、下まぶたの皮膚の切開や皮下にある脂肪・筋肉の一部切除を伴う外科的な方法や、切開が不要の注射による施術などさまざまな種類があって、シワやたるみなどそれぞれの症状と原因によって適した術式が異なります

そのため、下眼瞼形成を受ける際は、事前に術式ごとの特徴と改善が期待できる下まぶたの症状やダウンタイム・リスクについて知って、自身に合った施術方法を検討しておくことが大切です。さまざまな術式がある下眼瞼形成の特徴を把握しておくことで、医療機関で受けるカウンセリング内容の理解をより深めることができます

下まぶたの小ジワやクマなどを改善に導く下眼瞼形成

下まぶたの小ジワやクマなどを改善に導く下眼瞼形成

下眼瞼形成(かがんけんけいせい)は、下まぶたを意味する下眼瞼(かがんけん)にあらわれるクマやシワ、たるみといった悩みを改善に導く施術を指します。

施術の種類としては、下まぶたの皮膚を切開して余分な皮膚や脂肪の除去をおこなう外科的な治療や切開を伴わない施術などさまざまで、皮膚のハリ・弾力を保つ物質の減少による下まぶたの小ジワや色素沈着によるクマなど、それぞれの悩みに対応した施術が選択されます。

自身の下まぶたの悩みに対してどのような下眼瞼形成が適しているか正確に知るためには、実際に医療機関でドクターの診断を受ける必要があります。下眼瞼形成によって改善が期待できる下まぶたの悩みは小ジワやクマ以外にも複数ありますが、症状ごとの原因を知るために、まずはまぶたの構造や施術で関係する部位について簡単に解説します。

事前に知っておきたい下まぶたの構造と施術で関係する部位

下まぶたの構造イラスト

眼球は眼窩(がんか)という頭蓋骨のくぼみに収まっていて、眼球を外部からの刺激や乾燥などから保護する役割を持つのが、まぶたを意味する眼瞼(がんけん)です。眼瞼は一般的に上まぶたと呼ばれる上眼瞼と、下まぶたと呼ばれる下眼瞼からなり、眼球の周囲に存在する筋肉である眼輪筋(がんりんきん)によって上下のまぶたを動かすことで、まばたきをおこなうことができます。

下まぶたは、上まぶたに比べると大きく上下に動くことはなく、まばたきをおこなう際の動きはわずかです。下まぶたの皮下には眼輪筋、眼球を外部の衝撃から保護する役割がある脂肪の眼窩脂肪(がんかしぼう)、眼窩脂肪を包んでいる眼窩隔膜(がんかかくまく)、まぶたのフチに存在するコラーゲン繊維が密集した板のような組織の瞼板(けんばん)があります。

下まぶたにあらわれる症状ごとの原因

下まぶたにあらわれる症状ごとの原因

基本的に下まぶたは上下に大きく動くことはないため、下まぶたの皮下に存在する筋肉などの組織が日常的に酷使されることが原因で生じる症状は少ないとされます。

また、下まぶたの皮膚は約0.6mmと極めて薄く、皮脂を分泌する器官の皮脂腺(ひしせん)や汗を分泌する汗腺(かんせん)がほとんどないという特徴があります。

コラーゲンやエラスチンの減少による下まぶたの小ジワ・たるみ

コラーゲンやエラスチンの減少による下まぶたの小ジワ・たるみ

皮膚の浅い層や下まぶたのように皮脂腺が少ない目もと・口もとにあらわれる細かいシワを「小ジワ」や「ちりめんジワ」といいます。下まぶたを含めて皮膚は外側から表皮・真皮・皮下組織の3層構造になっていて、小ジワやちりめんジワは基本的に真皮の層で生じます

真皮層は、繊維状のタンパク質である「コラーゲン」同士を「エラスチン」という弾力性のあるタンパク質が束ねており、その間をゼリー状の物質である「ヒアルロン酸」が水分を抱えながら満たしていて、肌のハリと弾力・潤いを支えています。

しかし、主に加齢や紫外線、ターンオーバーとよばれる皮膚代謝の乱れなどによって真皮がダメージを受けると、皮膚のハリや弾力を保つコラーゲンとエラスチン、水分を蓄える役割があるヒアルロン酸が劣化・減少して、小ジワやたるみといった肌の悩みを引き起こす原因になります。

下まぶたに生じた小ジワやたるみの改善が期待できる主な施術としては、下まつげの生え際のすぐ下の皮膚を切開して皮膚を切除する手術や、皮膚のボリュームを補う作用があるヒアルロン酸注入、皮膚細胞の活性化を促す作用のあるベビーコラーゲン注射などが挙げられます。

下まぶたの色素沈着によるクマ

下まぶたの色素沈着によるクマ

皮膚は、紫外線や摩擦など外部からの刺激を断続的に受けると、刺激から皮膚細胞を守るために表皮の下層でメラニンを生成します。生成されたメラニンは通常、皮膚の新陳代謝であるターンオーバーによって古い角質とともに体外に排出されますが、外部からの刺激を断続的に受けてメラニンの生成量が排出量を上回ると滞留して、皮膚が茶色にくすんで見える色素沈着を引き起こします

下まぶたの皮膚が色素沈着を引き起こして茶褐色~こげ茶色にくすんだ状態をクマといって、疲れ顔に見られたり実年齢より老けた印象を与えたりすることがあります。

色素沈着によるクマは、皮膚の新陳代謝であるターンオーバーを整えてメラニンの排出を促すレチノイン酸外用薬や、メラニンを熱または衝撃波で破壊して除去を目指す光やレーザーのマシンによる照射治療などで改善が期待できます。

眼窩脂肪の突出による目袋や影クマ

眼窩脂肪の突出による目袋や影クマ

加齢などによって骨が委縮したり眼球を支える役割がある筋肉や靭帯が衰えると次第に眼球が沈みこんで、眼球を覆っている眼窩脂肪が前方(皮膚の表面側)に押し出されて、下まぶたのすぐ下に膨らみやたるみが生じることがあります。眼窩脂肪の突出によって生じた膨らみやたるみを、目袋(めぶくろ)または眼袋といいます。

目袋は加齢以外にも、生まれつきの骨格や眼窩脂肪が多いことなどが原因で年齢を問わずに目立つケースがあります。また、色素沈着が原因ではなくて、突出した眼窩脂肪による目袋が下まぶたの下と頬の段差となり影が生じることでクマのように見える状態を「影クマ」といいます。

影クマはバギーアイ(Baggy eyelid)とも呼ばれていて、実年齢よりも老けて見えたり疲れた印象を与えることがあります。眼窩脂肪による目袋や影クマは、下まぶたの皮下にある眼窩脂肪を切除したり、下まぶたの下と頬の間に生じた窪みへ移動させる手術などによって改善を目指すことが可能です。

眼輪筋の衰えや皮下脂肪の減少で生じたゴルゴライン

一般的にゴルゴラインと呼ばれている目頭付近から頬にかけて斜めに入ったシワは、加齢による眼輪筋の衰えや皮下脂肪の減少により表情筋の境目が目立ってしまうことが主な原因とされます。なお、ゴルゴラインの由来は某有名コミックスの主人公の顔にある特徴的なラインと似ていることからの俗称で、正しくはミッドチークグルーヴ(Mid Cheek Groove)といいます。

ゴルゴラインの改善が期待できる主な施術としては、皮膚に生じたシワなどの窪みを補う作用があるヒアルロン酸注入や、体内にもともと存在するカルシウムとリン酸イオンからなるカルシウムハイドロキシアパタイトを主成分とした皮膚充填剤を用いたレディエッセ注入などがあります。

まつ毛が内側を向いてしまう内反症

本来は外側へ向かって伸びるはずのまつ毛が内側(眼球側)に向かって伸びてしまう症状を内反症(ないはんしょう)といって、一般的には逆さまつ毛とも呼ばれています。内反症が生じると眼球の角膜や結膜がまつ毛によって刺激を受けて、眼球に刺激や異物感を引き起こすことがあります。

内反症は、まぶたのフチに存在する瞼板を支える組織に生まれつき欠損があったり異常があることによる「先天性内反症」と、主に加齢によって下まぶたを支えている腱膜(けんまく)に緩みが生じてたるむことによる「老人性眼瞼内反症」があるとされています。また、内反症とは逆に、まぶたのフチが外側(皮膚の表面側)に反転してしまう症状を外反症(がいはんしょう)といって、内反症や外反症は下まぶたに限らず上まぶたにも起りうる症状です。

外反症は、下まぶたが外側にめくれて裏の赤い結膜が見えてしまう状態で、主な原因としては加齢による目の回りの皮膚や筋肉・筋膜の衰えが挙げられますが、顔面麻痺によっても生じることがあります。まぶたを正常に開閉できなくなるため、ドライアイや角膜が傷つくなどのリスクを伴います。

内反症や外反症が生じても、毛抜きなどで自己処理をおこなうことは眼球を傷つけたり感染症などを招く恐れがあるほか、単純な抜毛では症状が再発することがあるため控えてください。治療方法としては、まぶたの余分な皮膚を切除することでまつ毛の向きを変えたり、内側または外側に向いているまつ毛の毛根を破壊するといった施術があって、医療機関によっては健康保険が適用されるケースもあります。

主な下眼瞼形成の術式の種類と特徴

手術の様子

シワやクマ・たるみといった下まぶたに生じる悩みごとに、適している下眼瞼形成は異なります。自身の下まぶたの悩みとその原因に合った施術を知るためには、医療機関でドクターによる診察を受ける必要があります。

皮膚の切開をおこなう下眼瞼形成の種類

術式 概要 期待できる効果
経結膜脱脂術(けいけつまくだっしじゅつ) 下まぶたの内側である結膜を切開して、余分な眼窩脂肪を除去する ・目袋
・影クマ
下眼瞼切開術(かがんけんせっかいじゅつ) 下まつげの生え際直下の皮膚を切開して、余分な皮膚や緩んだ眼輪筋を切除する ・軽度な下まぶたのたるみ
・下まぶたの小ジワ
下眼瞼除皺術(かがんけんじょすうじゅつ) 下まつげの生え際直下の皮膚を切開して、余分な眼窩脂肪を除去した後にたるんだ下まぶたの皮膚を切除する ・下まぶたのたるみ
・深いシワ
・目袋
ハムラ法(経皮的眼窩脂肪移動術:けいひてきがんかしぼういどうじゅつ) 下まつげ直下の皮膚を切開して、突出した眼窩脂肪を下まぶたの下と頬の間に生じた窪みへ移動させると同時に余分な皮膚を切除する ・下まぶたのたるみ
・深いシワ
・目袋
・影クマ
裏ハムラ法(経結膜眼窩脂肪移動術:けいけつまくがんかしぼういどうじゅつ) まぶたの裏側である結膜を切開して、突出した眼窩脂肪を下まぶたの下と頬の間に生じた窪みへ移動させる ・下まぶたのたるみ
・深いシワ
・目袋
※主に切除するほど余分な皮膚がない場合に選択される傾向

結膜を切開して眼窩脂肪を除去する「経結膜脱脂術」

下まぶたの内側である結膜を切開して、奥にある眼窩脂肪を一部切り取って除去する術式が経結膜脱脂術(経結膜脱脂法)で、医療機関によっては「下眼瞼脱脂術」ともいわれています。骨の萎縮や筋肉の衰えなどによって前方に突出した眼窩脂肪を結膜側から摘出することで、下まぶたの下と頬の間に生じた段差が解消されて、目袋や影クマの改善が期待できます

下まぶたの内側である結膜からメスによる切開をおこなうため、下まぶたの皮膚表面に傷跡が残る心配がないことから、手術後のダウンタイムもほかの下眼瞼形成と比べて短い傾向にあります。眼窩脂肪を除去する際は、手術後に下まぶたの皮膚表面で凹凸が生じないように、一人ひとり異なる顔の骨格や眼窩脂肪の量にあわせて内側・中央・外側からバランスよく摘出します。

また、経結膜脱脂術は皮膚の切除をおこなわないため、主に加齢などによる肌のハリ・弾力を保つコラーゲンやエラスチンの減少による皮膚のたるみが生じていない若年層の方で、眼窩脂肪の突出が目立つ場合に選択されることが多いとされます。

手術後のダウンタイムとしては腫れやむくみ・赤みといった症状が2日~7日前後続く傾向で、アイメイクを含めたメイクは手術の翌日から可能です。主なリスク・副作用としては、過度な脂肪摘出による下まぶたの凹みや左右差、稀に手術部位からの感染症などが挙げられます。

手術の所要時間は片目あたり30分〜40分が目安で、切開した結膜を縫合する際の方法は医療機関によって異なり、手術の抜糸が不要な体内で自然に吸収されるタイプの糸による縫合、電気メスやレーザーによる処置などがあります。

手術の流れ
(1)ドクターによるカウンセリング・診察
(2)局所麻酔および静脈麻酔を使用
(3)下まぶたを反転させた後に下まぶたの内側である結膜を数mm切開
(4)奥にある眼窩脂肪を摘出
(5)吸収性の糸、または電気メスやレーザによる切開部位の縫合
料金の相場
両目あたり約25万円~40万円が目安
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