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ピコレーザーの施術で効果が期待できる毛穴トラブルの種類とリスク・注意点

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毛穴は、皮脂の詰まりや皮膚のたるみといった様々な原因で目立つようになります。目立ってしまった毛穴に対する美容医療は、レーザー治療・IPL治療・高周波・ハイフなど様々な施術があり、原因ごとに適した施術をおこなうことで、改善が目指せます。

ピコレーザーはレーザー治療のひとつで、目立ってしまった毛穴に効果が期待できます。ピコレーザーの特徴や肌悩みを改善へ導くメカニズムについて詳しく知ることで、自身の毛穴に効果が期待できる施術であるかが分かります。

また、施術料金の相場やピコレーザーのダウンタイムなどを事前に把握することで、自身の予算内で受けられる治療方法であるか検討でき、また具体的な治療のスケジュールを計画しつつ安心して施術を受けられます。

毛穴が目立つ原因によって分けられる毛穴トラブルの種類

毛穴は、毛穴の入り口部分である毛穴漏斗部(けあなろうとぶ)が大きくなることで目立ちやすくなります。毛穴漏斗部が大きくなる原因によって「ひらき毛穴」「黒ずみ毛穴」「角栓毛穴」「たるみ毛穴」の4つに分けられます。

このうちピコレーザー単独で改善が期待できるのはたるみ毛穴ですが、そのほかの毛穴トラブルは、ピコレーザーとほかの施術を併用することで改善に導きます。

ひらき毛穴

肌の乾燥や脂質の多い偏った食生活などによって、皮脂が過剰に分泌されて毛穴に溜まってしまい、毛穴の入り口部分である毛穴漏斗部が大きくなることで毛穴が目立つようになってしまった状態です。皮脂量は10代~30代で多く、40代を超えると減少していくため、ひらき毛穴は10代~30代に多く発生する毛穴といえます。

毛穴に皮脂が溜まって毛穴漏斗部が大きくなるほど目立ちやすくなります。また、一つひとつは目立つほどの大きさではなくても、毛穴漏斗部が大きい毛穴の数が増えることで目立つと感じるケースも少なくありません。

こまめに肌の保湿をおこなったり皮脂の多い食事を控えるなどのケアで改善することもありますが、放置していると肌のべたつきなどが目立ってしまうオイリー肌やニキビの原因となります。

黒ずみ毛穴(いちご鼻)

毛穴に溜まった皮脂が紫外線やストレス、空気に触れることによって酸化した結果、皮脂が黒ずんでしまうことで生じる毛穴の症状です。黒ずみ毛穴が鼻に多くできると、いちごの種のように見えることから、いちご鼻と呼ばれることもあります。

黒ずみ毛穴は毛穴漏斗部が大きくなることで目立ちやすくなりますが、それだけでなく毛穴漏斗部が小さくても黒ずんだ皮脂が多いほど目立つと感じる傾向にあります。

酸化した皮脂を除去することで改善される毛穴ですが、皮膚が汚れた状態で除去しようとしたり無理やり押し出そうとすると、炎症をおこしたり毛穴が開いたままになるなど肌トラブルの原因にもなるため注意が必要です。

稀に、皮脂ではなく黒い産毛が原因で黒ずみ毛穴になることがあり、産毛が原因の場合は脱毛をすることで改善が期待できます。

角栓毛穴

毛穴に溜まった皮脂と毛穴漏斗部の角質が混ざりあって毛穴の中で固まってしまうと角栓になります。この角栓が原因で生じる毛穴を角栓毛穴と呼びます。

角栓毛穴は、毛穴内に堆積した角栓が大きくなるほど毛穴漏斗部を押し広げて大きくなってしまい、目立ちやすくなります。毛穴に角栓が長期間存在し続けると、毛穴漏斗部の開きが固定されてしまい、開いて固定された毛穴漏斗部は、角栓が排出されても収縮しにくく、広がったままになります。

10代~20代で角栓が多く発生して急激に毛穴漏斗部を押し広げ大きくなり、20代~30代にかけては緩やかに毛穴漏斗部が大きくなるという研究結果がでています。

黒ずみ毛穴と同様に、皮膚が汚れた状態で角栓を除去したり、指などで無理やり除去したりすると炎症をおこしたり毛穴が開きっぱなしになる可能性があります。

たるみ毛穴

皮膚のハリが失われてたるむことで目立つようになるのがたるみ毛穴です。皮膚は外側から表皮層・真皮層・皮下組織の3つの層からなっています。真皮層は、主にコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸でできていて、表皮を支えています。

しかし、加齢とともにコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸が減少することでハリや弾力が減少して、皮膚がたるみやすくなります。コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が減少しはじめる30代以降に増えてくる毛穴で、30代~40代にかけて急激に増え、40代~50代にかけて緩やかに増えるというデータがあります。

ピコレーザーの施術によってコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の増生をはかることでたるみ毛穴の改善が期待できるといわれています。

レーザーの照射時間に特徴があるピコレーザー

ピコ秒でレーザー照射が可能なピコレーザー

メラニンやヘモグロビンといった肌の悩みの原因物質にレーザーを照射したときの1発あたりの照射時間を「パルス幅」といい、パルス幅が短いほど原因物質に瞬間的に与える熱エネルギーが高くなります。

パルス幅はミリ秒・マイクロ秒・ナノ秒・ピコ秒といった単位で表され、現在(2020年8月)美容医療で使用されているレーザーで一番短いパルス幅の単位はピコ秒です。ピコ秒でレーザーを照射できるマシンを「ピコレーザー」といいます。

ピコ秒(ps) 1/1,000,000,000,000s(1兆分の1秒)
ナノ秒(ns) 1/1,000,000,000s(10億分の1秒)
マイクロ秒(μs) 1/1,000,000s(100万分の1秒)
ミリ秒(ms) 1/1,000s:ロングパルス

パルス幅について

パルス幅によって異なる原因物質の破壊方法と周辺組織への影響

レーザーを照射すると、メラニンやヘモグロビンなどの原因物質を破壊できますが、パルス幅によってどのように破壊されるのかが異なります

ピコ秒以外のレーザーが原因物質を破壊する方法

レーザーが原因物質に吸収されると、原因物質の分子が励起状態(れいきじょうたい)という分子が安定しない状態になります。励起状態になった分子は安定状態に戻ろうとして、その際に熱エネルギーが発生します。この熱エネルギーで原因物質を破壊する方法を光熱作用と呼び、ピコ秒以外のレーザーが物質を破壊する方法になります。

パルス幅が長くなるほど緩やかに熱エネルギーが高くなる傾向にあり、高くなっていく途中で周辺組織に熱エネルギーが拡散されて周辺組織に損傷を与えます。パルス幅が長いほど拡散される熱エネルギーが多くなるため、周辺組織に与える損傷はパルス幅に比例します。周辺組織へ与える損傷が大きくなるほど、ダウンタイムが長くなる傾向にあります。

ピコレーザーが原因物質を破壊する方法

パルス幅がピコ秒以下で短い場合、瞬間的に生じる熱エネルギーが高温になり、励起状態になった分子が安定する前に原因物質が熱膨張をおこします。膨張した物質が周辺組織に衝突することで衝撃波が原因物質内に発生し、この衝撃波によって原因物質が破壊されます。これを光音響作用と呼びます。

パルス幅がナノ秒以上のレーザー照射の場合、光熱作用により周辺組織に損傷を与える可能性が高くなりますが、パルス幅がピコ秒以下の光音響作用の場合、発生する衝撃波は原因物質内に留まるため、周辺組織へ損傷を与える可能性は低いといわれています。ピコレーザーのダウンタイムが短いといわれるのは、原因物質の破壊過程において周辺組織へ損傷を与える可能性が低いことにあります。

3種類あるピコレーザーの照射方法

スポット照射

スポット照射は、狭い範囲にレーザーを照射する方法です。3種類の照射方法の中で一番強い出力で照射がおこなわれます。

肌の悩みの原因物質であるメラニンやヘモグロビンに対してピンポイントでレーザーを照射して破壊することで、肌の悩みを改善に導きます。

トーニング照射

トーニング照射は、意図的にレーザーの出力を低くして原因物質だけでなく顔全体の広範囲に照射をおこないます。

肌のくすみの改善やトーンアップなどに効果が期待できるといわれていますが、出力が弱いためスポット照射に比べると原因物質への破壊作用は穏やかです。

フラクショナル照射

皮膚は、外側から大きく表皮層・真皮層・皮下組織に分かれています。フラクショナル照射は真皮層にレーザーによる衝撃波で微細な穴を意図的に開けて、コラーゲンやエラスチンの増生を促し、皮膚の自己再生を引き起こさせることで肌の悩みを改善に導く照射方法です。

スポット照射やトーニング照射は、レーザーを面状に隙間なく照射しますが、フラクショナル照射では髪の毛よりも照射径を小さくしたレーザーを点状に照射します。フラクショナル照射をした跡を拡大鏡で確認すると、ハンコ注射(BCG注射)の跡のように規則正しく点状に微細な穴が開いています。

ピコレーザーで効果が期待できる毛穴の種類とメカニズム

毛穴に対するピコレーザーの施術はフラクショナル照射にておこなわれます。

皮膚は外側から表皮層・真皮層・皮下組織の層状からなり、そのなかでも表皮を支える重要な層が真皮層で、真皮層の厚さが厚いほどハリや弾力のある美肌であるといわれています。真皮層は、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸からできていて、真皮層に存在する線維芽細胞がこれらを作り出しています

ピコレーザーのフラクショナル照射で真皮層に微細な穴を均等に開けることで線維芽細胞を刺激し、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の生成を促進することができます。皮膚のたるみの程度により照射するピコレーザーの出力を調整することで線維芽細胞に刺激を与え、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を生成することで皮膚にハリと弾力が生じ、たるみ毛穴に効果が期待できるとされています。

また、真皮層のコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の生成が促進されることで真皮層が厚くなり、皮脂や角栓、黒ずみを除去した後の開いた毛穴の縮小が期待できるといわれています。

併用することで相乗効果が期待できる施術

ハイドラフェイシャル

ハイドラフェイシャルは、美容成分が含まれた4種類の薬剤によって、皮脂や汚れを浮かせて毛穴の奥までクレンジングするマシンによる施術です。

4種類の薬剤には、汚れを落としてシワを改善する作用がある成分、角質を取り除く作用がある成分、角栓や余分な皮脂を取り除いて保湿をおこなう成分、肌の炎症を静めたり酸化を防ぐ(抗酸化作用)働きのある成分が含まれていて、肌の保湿・鎮静をしながら不要な皮脂や角栓・黒ずみを除去することが可能です。

ひらき毛穴・角栓毛穴・黒ずみ毛穴の原因である皮脂や角栓、黒ずんだ皮脂を取り除いたあと、ピコレーザーを照射することで毛穴の縮小が目指せます。

また、ハイドラフェイシャルで使用する抗酸化作用のある成分は、シミ・シワ・たるみ・くすみなどの原因となる肌の酸化を抑制する作用があり、毛穴以外の肌の悩みの改善も期待できます。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは薬剤を直接肌に塗り、皮膚を薄くはがすことによって皮膚の再生を促す施術です。ピコレーザーの施術の前にピーリングをおこなうことで、ひらき毛穴・角栓毛穴・黒ずみ毛穴の皮脂・角栓・黒ずんだ皮脂を除去することが可能です。

皮脂や角栓、皮脂の黒ずみを除去したあとにピコレーザーを照射することで毛穴が縮小し、ひらき毛穴・角栓毛穴・黒ずみ毛穴の改善が期待できます。

またケミカルピーリングには皮脂の分泌を抑制する成分が入っているため、皮脂が過剰分泌されて、再び角栓ができたり、皮脂が溜まり酸化して黒ずむことを抑制できるといわれています。

ピコレーザーによる毛穴治療を受ける前に知っておきたいこと

施術中の痛み

ピコレーザーの施術によって毛穴の改善を目指す場合、個人差はありますが痛みはゴムではじかれる程度といわれています。

痛みに弱いなどの不安がある方は、麻酔クリームを使用する医療機関にて施術を受けることにより痛みを和らげることが可能です。

ダウンタイムやリスク・副作用

毛穴への施術でピコレーザーをフラクショナル照射した場合、施術部位に赤みがあらわれます。個人差はありますが、数時間~翌日までには赤みが引くといわれています。皮膚のたるみが強い場合はレーザーの出力を強くすることがあり、出力を強くすると赤みが1週間ほど残る可能性がありますが、毛穴に対するピコレーザーの施術ではリスクや副作用はほとんどないとされます。

推奨されている施術回数・頻度

ピコレーザーでフラクショナル照射をする場合、1回~5回程度の施術が推奨されています。複数回施術をする場合は、次の施術までに1カ月程度の期間を空けると良いとされています。

料金相場

ピコレーザーのフラクショナル照射は、全顔の施術の料金相場が30,000円~45,000円程度です。

毛穴の改善を目指す施術は美容目的のため保険適用外で、全額自己負担となります。

施術が受けられない方

  • 日焼けをされている方、日焼けをする予定がある方
  • 妊娠中、授乳中の方
  • 施術部位に傷、ヘルペスのある方
  • てんかん発作の既往のある方
  • 光線過敏症の方
  • 糖尿病、心臓疾患、脳疾患、悪性腫瘍がある方

毛穴の改善が期待できるピコレーザー以外の施術

角栓除去

美容皮膚科もしくは皮膚科で受けられる施術で、角栓を柔らかくする専用の溶剤を塗布した後にスチーマーの蒸気をあてながら、吸引することで毛穴に不要な刺激を与えることなく角栓が除去できる施術です。

また、角栓だけでなくひらき毛穴の原因の皮脂、黒ずみ毛穴の原因である酸化した皮脂も除去が可能で、ひらき毛穴・黒ずみ毛穴・角栓毛穴の改善が期待できます。

HIFU(ハイフ)治療

ハイフ治療は、皮膚の下に存在するSMAS層(表在性筋膜群)と呼ばれる表情筋を覆っている筋膜に超音波を照射して収縮させ、皮膚の下からたるみを引き上げる美容医療です。たるみを改善することで、たるみが原因のたるみ毛穴を改善に導くといわれています。

ハイフ治療ではたるみ毛穴だけでなく、たるみを引き上げるリフトアップ(タイトニング)による小顔効果や肌のハリの効果が期待できます。さらに、皮下脂肪の脂肪細胞を破壊することができるため気になる部位の部分痩せを目指すことも可能です。

高周波治療

高周波治療は、専用のマシンから照射される一定の周波(波形の振動)によって真皮層を温め、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を生成する細胞である線維芽細胞を刺激してコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の生成を促す治療法です。

皮膚の土台となるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の生成が促されることでたるみが解消されて、たるみ毛穴の改善が期待できます。また、顔や身体の深部を温めることにより血流・リンパの流れが促進されて老廃物の排出がスムーズになることから、代謝力が上がり痩身作用があるとされています。

IPL(光)治療

レーザー治療は、ひとつの波長で原因物質にアプローチしますが、IPL(光)治療で使用される光エネルギーは複数の波長を持っています。美容医療でつかわれる光エネルギーの波長は約500nm~1200nmmあたりで、IPL治療のマシンによって原因物質に吸収されない不要な波長をカットして施術部位に照射されます。

IPLを照射することで真皮層を刺激してコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の生成を促し、たるみを改善できるとされていて、たるみ毛穴への効果が期待できます。

また、ひとつのマシンで複数の波長を照射できるため、シミや肌のくすみの原因であるメラニンなど毛穴だけでなくほかの肌の悩みに対してもアプローチが可能です。

ダーマペン4

ダーマペン4による治療は、ヒトにもともと備わっている「自然治癒力」を引き起こす治療で、髪の毛ほどの極細の針で意図的に皮膚表面に微細な針穴をあける施術です。

針穴があいた皮膚は、傷を治そうとして細胞の活動を活発化させる成長因子を分泌します。成長因子によりコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の生成が促され、たるみを改善することでたるみ毛穴に効果が期待できます。

また、皮膚細胞の生まれ変わりであるターンオーバーを活性化する作用もあります。ターンオーバーの周期が乱れると、本来剥がれて排出される角質が、毛穴に蓄積して皮脂と混ざって角栓の原因となります。ターンオーバーを活性化して正常な周期に戻すことで、角栓ができる原因を抑制し、角栓毛穴ができにくい肌へ導く効果も期待できます。

ピコレーザーによる毛穴治療を受ける医療機関選び方

ピコレーザーで施術をおこなう場合、毛穴の状態に応じてレーザーの出力を調整する必要があります。また、毛穴だけでなくシミやそばかす、肝斑などを併発している場合、毛穴に対する施術とシミやそばかす、肝斑に対する施術で照射方法を変更しなければならなかったり、ピコレーザーの照射が相応しくないこともあります。

ピコレーザーで毛穴の改善を目指したいという要望だけでなく、肌の状態を診察して本当にピコレーザーの施術が適しているのか、照射方法はフラクショナル照射で問題ないかを確認して最適な施術方法を提案してくれるドクターが在籍している医療機関に相談すると安心です。

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