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二重整形の切開法による効果とダウンタイムや手術後の経過・埋没法との違い

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女性が頬杖をついて見つめている画像

二重まぶたの形成術である切開法は、メスを用いてまぶたの皮膚を切開して、皮下の脂肪量や筋肉を調節することで二重のラインを再現する手術です。切開法によってつくられた二重のラインは半永久的な持続が期待できて、幅の広い二重や平行二重など理想とする二重のデザインを再現しやすいとされます。

切開法は主に2つの術式があって、それぞれ形成に適した二重の種類やダウンタイムの長さなどに違いがあります。そのため、切開法の手術を検討する際は、事前に術式ごとの特徴と手術内容について理解して、二重のラインを再現する仕組みと自身に適した術式を把握しておくことが大切です。

また、切開法だけでは理想の二重が実現しない場合は、ほかの目もと整形と組み合わせて手術をおこなうこともあるため、それらの手術の特徴や併用することによって期待できる効果についても知っておくことが、より良い手術の選択につながります。

まぶたの皮膚を切開して二重を形成する切開法

まぶたの皮膚を切開して二重を形成する切開法

メスを用いて上まぶたの皮膚を切開して、二重を形成する外科的な手術が切開法です。まぶたの余分な皮膚のたるみや内側にある脂肪を除去して、二重を形成するために必要なまぶたの筋肉を調節することで、まぶたの厚みや二重幅、形などをバランス良く整えます。

二重術の切開法は大きく分けて全切開と部分切開の2つの術式があり、理想とする二重の仕上がりや一人ひとり異なるまぶたの構造にあわせて術式を選択します。全切開と部分切開の術式について説明する前に、切開法に関係するまぶた周囲のそれぞれの部位と役割、一重まぶたと二重まぶたの違いについて解説します。

切開法に関係するまぶた周囲の部位

切開法に関係するまぶた周辺の部位

眼輪筋(がんりんきん) 目の周囲を覆い、まぶたを動かす筋肉
涙の量を調節する働きを持つ
眼瞼挙筋(がんけんきょきん) 収縮することによってまぶたを持ち上げる筋肉
瞼板(けんばん) コラーゲンの塊りからなる硬さと弾力性を持つ線維性結合組織
眼瞼挙筋の収縮によって瞼板が持ち上がり、まぶたが開く仕組みとなっている
挙筋腱膜(きょきんけんまく) 眼瞼挙筋と瞼板を結合する組織
眼窩脂肪(がんかしぼう) 眼球の周囲にある脂肪
外部からの衝撃を緩和させる役割を持つ
ROOF(ルーフ) 眼輪筋の内側にある脂肪組織
切除することによってまぶたの厚みを軽減できる

切開法では理想とする二重ラインに沿って皮膚を切開して、以下のいずれかの方法によって二重ラインが現れる構造を人工的に再現します。

  • 瞼板や挙筋腱膜といった皮下組織とまぶたの皮膚を縫合
  • 眼輪筋と瞼板、または眼輪筋と挙筋腱膜、あるいは眼輪筋と瞼板と挙筋腱膜を縫合

一重・奥二重・二重の違いは眼瞼挙筋と皮膚の結合

まぶたの形には一重・二重・奥二重などがあり、これらはまぶたの構造に違いがあります。二重まぶたは枝分かれした眼瞼挙筋が上まぶたと結合していて、目を開けた時に皮膚ごと引き上げられるため、眼瞼挙筋との結合点で皮膚が折りたたまれることにより、二重のラインが出現します。

一方で、一重まぶたには眼瞼挙筋が皮膚と結合していない、もしくは結合が弱い、またはまぶたの脂肪が多いために皮膚が持ち上がらないなどの理由から、目を開けた時もまぶたが折り畳まれずに二重のラインが出現しません

奥二重のまぶたは、二重と同じように眼瞼挙筋が上まぶたと結合していますが、余分な皮膚や皮下脂肪などの影響によって二重の幅が細い、まぶたが厚くて二重のラインが一部が隠れているといった見た目の違いが生じます。

切開法の術式ごとの特徴と二重をつくる仕組み・縫合糸の素材

切開法の術式ごとの特徴と二重をつくる仕組み・縫合糸の素材

切開法には主に全切開と部分切開の2つの術式があり、それぞれ切開線(皮膚を切開する幅)の長さに違いがあります。術式ごとの切開線の長さは「〇mm以上」などの定義がなくて、切開幅が1.0cm程度の術式を小切開、1.5cm~2.0cm程度を中切開、それ以上を全切開などと分類する医療機関もあります。

全切開と部分切開はそれぞれ形成に適した二重の種類に違いがあるので、どの術式が適しているかは、一人ひとり異なる理想とする仕上がりと、それに対する自身のまぶたの構造によって異なり、ドクターによる診断・アドバイスを受けて決定する必要があります。

まぶたの端から端までを切開する術式の「全切開」

全切開はまぶたの目頭から目尻までの皮膚を長く切開して、余分な脂肪の除去をおこなった後に、まつ毛側の眼輪筋と前部の瞼板、もしくは挙筋腱膜を縫い合わせることで、二重のラインが現れる構造を再現する方法です。切開線がそのまま二重ラインとなるため傷跡が目立ちにくく、加齢に伴い上まぶたが垂れ下がってくる可能性はあるものの、半永久的に二重ラインを維持できるとされています。

また、切開部位が広範囲なため取り除けるまぶたの皮下脂肪の量が多く、眼球を覆う眼窩脂肪とROOFと呼ばれる脂肪層を除去することが可能です。余分な脂肪が多いことによってまぶたが重たく見える一重のケースや、幅の広い平行二重を形成する際に適した術式とされます。

まぶたの一部を切開する術式の「部分切開」

部分切開はまぶたの中央のみを6mm~10mmほど、または両端のみを3mm~4mmほど切開する術式です。眼輪筋を切除して瞼板を露出させた後に、まつ毛側の皮膚と縫合して固定することで二重ラインが現れる構造を再現します。ROOFの除去が不可能なため、全切開と比べると取り除ける脂肪の量は少ないですが、切開範囲が狭いためダウンタイムが短いことがメリットとされています。まぶたの皮膚がもともと薄い方や、幅の狭い二重を希望する際に選択される術式です。

ただし、切開線が短すぎると縫合をおこなった組織が十分に癒着せずに、手術後に二重のラインが消失してしまうことが稀にあるとされます。また、目を閉じたり伏目になった時に施術部位に窪みが生じて、見た目が不自然になる可能性もあります。

全切開と部分切開の特徴を比較

術式 全切開 部分切開
特徴 まぶたを目頭から目尻まで切開する術式
まぶたが厚い場合や平行二重の形成で選択される傾向にある
まぶたを一部のみ切開する術式
まぶたが薄い場合や幅の狭い二重の形成で選択される傾向にある
メリット 多量の脂肪除去が可能
くっきりとした二重ラインを形成できる
術後の腫れの程度が小さい
デメリット 術後の腫れが部分切開よりも大きい 切開線が短すぎると二重ラインが消失したり、見た目に違和感が生じる可能性がある
まぶたの脂肪が厚い場合は不向き

切開法で使用されている縫合糸の素材と抜糸のタイミング

術式を問わずに、切開法の手術で切開したまぶたの皮膚表面の縫合(外縫い)をおこなう際に使用されている糸の多くは、医療用の極細のナイロン製の糸で、体内で異物反応がおこりにくいとされており、美容医療の施術に限らず外科手術の現場において長年使用されています。切開部位を縫合するために使用した糸は、手術を終えた約1週間後に再び来院して抜糸をおこないます

また、切開法の手術では、まぶたの皮膚組織と瞼板または挙筋腱膜の一部を縫合させる「中縫い」という処置をおこなうことがあります。中縫いをおこなうことによって縫合した組織同士がしっかりと癒着するまで糸が支える役割を果たすので、手術後に二重のラインが消失するリスクが低くなるとされていますが、中縫いをおこなうかどうかは医療機関によって異なります。

中縫いで使用される糸は歳月をかけて少しずつ体内に吸収されるものと非吸収性のものがあって、どちらのタイプの糸を取り扱っているかは医療機関によって異なるため、体内に異物(糸)が残ることに抵抗がある場合は、各医療機関のホームページやお問い合わせ先から中縫いで使用する糸のタイプを確認して、吸収性の糸を使用する医療機関で手術を受けてください。

切開法で再現できる二重まぶたの主なデザインとその特徴

切開法によって再現できる二重まぶたの種類はさまざまで、理想とする仕上がりや顔全体とのバランスを見てデザインを決定していきます。ただし、切開法は余分なまぶたの皮下脂肪や眼輪筋の一部切除といった処置をおこなうため、手術後にもとのまぶたの状態に戻すことは困難なので、デザインについてはドクターとのカウンセリング時によく相談して、客観的なアドバイスも受けて慎重に決めてください。
切開法の手術では、次のような二重まぶたを再現可能とされています。

切開法で再現できる二重まぶたの主なデザインとその特徴

奥二重

特徴 まぶたの内側に二重ラインが隠れている状態
奥二重の幅を調節することができる
向いている方 顔の印象をなるべく変えたくない方、目を少しだけ大きく見せたい方

末広型二重

特徴 二重ラインが目頭の近くから始まり、目尻に向かって二重幅が広がっていく二重
日本人に多い二重で、相性が良いとされる
向いている方 自然な見た目を好む方、ナチュラルメイクの方

幅の狭い平行二重

特徴 すっきりとしていながらも、目力を自然に強調できる二重
顔のパーツが控えめな方とも相性が良いとされる
向いている方 違和感なく目もとの印象をアップさせたい方

幅の広い平行二重

特徴 はっきりと存在感があり、メイク映えもしやすい二重
幅を広くしすぎると眠たそうな印象を与えてしまうので注意が必要
向いている方 まぶたが薄い方、顔の凹凸がはっきりしている方、華やかなメイクが好きな方

切開法のダウンタイムと手術後の経過・修正の方法

切開法のダウンタイムと手術後の経過・修正の方法

切開法は手術後におけるダウンタイムや抜糸といったすべての工程を含めると、自然な二重が完成するまでに半年ほどかかるといわれています。手術後はダウンタイムや手術後の経過の目安を把握して、体調を整え施術部位に過度な刺激を与えないように安静に過ごすことが大切です。

【約1週間後】腫れ・むくみ・赤みが目立つ

ほとんどの場合、手術を終えてから約1週間後を目安に医療機関を再受診して、外縫いで使用した縫合糸の抜糸をおこないます。この時期はまだ施術部位の腫れ、むくみや赤みは続いている状態です。

【1カ月~3カ月】患部の赤みが落ち着いてくる

手術後の1カ月を目安に再度医療機関を訪れて検診をおこない、二重のデザインの仕上がり具合をチェックします。この時期から腫れ・むくみ・赤みは時間とともに落ち着くとされます。

【6カ月】ほぼ完成した状態になる

腫れ・むくみ・赤みともに落ち着き、ほぼ二重のラインが完成した状態になります。医療機関によっては、6カ月以降もドクターによる診断をおこなうために定期的な検診を指示されることがあります。

ダウンタイム中に気をつけること

腫れへの対処法

腫れは手術後の1週間をピークに現れますが、その間は冷却をおこない血行を良くしすぎないように気をつけてください。冷却の際は、清潔なガーゼやタオルに包んだ保冷剤をまぶたの上に乗せます。凍傷の恐れがあるので、保冷剤を直接まぶたに乗せることは避けるよう注意してください。

また、運動や入浴、飲酒などで血行が良くなるとまぶたが腫れやすくなるため、手術後は安静に過ごし、アルコールを控えることが推奨されています。

傷跡を隠すための方法

基本的に3日〜1週間程度は目もとが腫れ、見た目の変化がわかりやすい状態となります。周囲に気づかれたくない場合はサングラスなどで目もとを隠してください。抜糸の翌日からはアイメイクが可能で、メイクによって傷跡を目立ちにくくすることができます。

切開法による二重術の修正方法

切開法は皮膚の切開によって直接まぶたの組織を切除し筋肉の位置を調節、縫合することから、埋没法のようにもとの状態に戻したり二重幅を狭くするといった修正が困難です。しかし、処置内容によっては再手術を受けられるケースがあります。

切開線が挙筋腱膜などの組織とうまく癒着しなかった場合、二重ラインの幅が狭くなったりもとの一重に戻ってしまうことがあります。とくに部分切開において、まぶたの重さを支えきれなくなり一重に戻ってしまうなどが後戻りの原因として挙げられます。対処法としては、再手術をおこなって、前回の手術では癒着が不十分であった組織を再度癒着させて二重を形成します。

切開法の手術による痛みとリスク・副作用

鏡を見て悩む女性の画像

切開法の手術による痛み

切開法の手術は局所麻酔によっておこなわれるため、手術中に痛みを感じることはほとんどないとされていますが、まぶたの周囲に局所麻酔を注射する際はチクっとした痛みを感じます。医療機関によっては静脈麻酔を使用できることもあるので、痛みが心配な方は手術を検討している医療機関がどのような麻酔の種類を取り扱っているか事前に確認しておくと安心です。

手術後の痛みについては、切開部位の付近に疼痛を感じることもありますが、ほとんどの場合2日~3日で落ち着くとされます。また、医療機関によっては、アフターケアとして痛み止めの服用薬の処方をおこなっていることもあります。

切開法のリスク・副作用

  • 手術部位の2日~3日ほどの疼痛
  • 手術部位の1週間~3カ月程度の腫れ・むくみ・赤み
  • 手術後のまぶたの左右差や傷跡
  • ごく稀にまぶたの開きにくさ、手術部位の違和感、二重のライン消失(後戻り)、ドライアイなど

手術後の目立つ腫れや痛みは一般的に数日~1週間程度で落ち着くとされていますが、一向に腫れが治まらない場合や痛みが続く際は、感染症などの可能性があるため自己対処は避けて手術を受けた医療機関に相談してください。

埋没法(切開をしない二重術)との違い

埋没法との違い

まぶたの切開をおこなわずに、医療用の針と縫合糸を使って二重を形成する方法が埋没法です。希望する二重のラインに沿うようにまぶたの裏側から数箇所に糸を通し、皮膚と筋肉を結びつけることで二重のラインが出現する構造を再現する方法で、切開法よりも短時間で施術が完了します。

埋没法はまぶたの裏側に縫合糸を通す際の方法や固定する部位などが術式ごとに異なって、医療機関やドクターが独自にアレンジを加えて施術をおこなっている場合もあります。また、まぶたの皮膚と筋肉を結びつけている縫合糸を取り除くことで、もとに戻すことが可能とされます。外科的な手術に対して抵抗がある方や、ダウンタイムを長引かせたくない方に向いている二重術といえます。

切開法と比較した埋没法の特徴

二重術 埋没法 切開法
外科的処置 なし あり
施術方法 まぶたの裏に縫合糸を通し、二重ラインを形成したい部位で固定する メスでまぶたを切開し、二重ラインを形成する
ダウンタイム 1週間ほど 大きな腫れが引くまで1週間~2週間ほど、腫れが完全に引いて完成するまで半年ほど
メリット ・施術時間が10~15分ほどと短い
・腫れが小さくダウンタイムが短い
・もとに戻すことが可能
・術後からメイクが可能
・料金が切開法と比べて安価
・基本的に一重に戻る心配がない
・まぶたの余分な脂肪や皮膚のたるみを除去できる
・理想の二重を再現しやすい
デメリット ・希望する二重の幅が広すぎる場合などは二重が定着しない可能性がある
・まぶたが厚い方や脂肪が多い方には不向き
・腫れや赤みなどのダウンタイムが長い
・もとに戻すことが基本的に不可能
・傷跡が残ることがある
・費用が高額
・理想の二重を再現しやすい

切開法と組み合わせることが可能な手術

切開法と組み合わせることが可能な手術

切開法だけでは理想の二重が実現しない場合は、次のように、ほかの目もと整形と組み合わせて手術をおこなうことがあります。

目頭切開

多くの日本人には蒙古ひだと呼ばれる目頭を覆う皮膚があり、これによって目が小さく見えてしまう傾向にあります。目頭切開は蒙古ひだを切除することで目の幅を広げる手術です。

幅の広い平行型の二重を形成する場合、二重ラインの開始位置を蒙古ひだよりも高く設定する必要があるため、蒙古ひだが発達していると切開法だけでは不自然な仕上がりとなる場合があります。

目頭切開と組み合わせて切開法をおこなうことでバランスの整った二重を目指すことができ、さらに目が小さい、目と目が離れて見えるといった悩みも改善に導きます

目尻切開

目尻切開は目の横幅を目尻側に広げることで、目を外側に大きく見せる目もと整形のひとつです。目尻から下まぶたにかけてのラインの角度を調整することによって、タレ目をシャープな切れ長の目にしたり、つり目を丸くやわらかい印象に導くことが可能です。

また、目頭・目尻切開は切開法と同時、または二重形成後におこなうとバランスよく仕上がるといわれています。

眼窩脂肪切除(下眼瞼脱脂)

まぶたが重くて十分に開かない、視界が狭くなったなど眼瞼下垂(がんけんかすい)の傾向がある方は、上まぶたの眼窩脂肪が目の奥に移動している可能性があります。眼球全体を覆っている眼窩脂肪は、眼球を支える筋肉や膜の力が弱いと眼球の重さで前の方に押し出されてしまうため、下まぶたの脂肪が前方に突出して、目の下にたるみが出現しますが、このたるみを切除するの手術が眼窩脂肪切除です。

切開法によって眼窩脂肪を移動させて、上まぶたの脂肪を正常な位置に戻しておくと眼窩脂肪の切除量を最小限に抑えることができるとされます。

脂肪溶解注射

脂肪溶解注射とは脂肪細胞の数を減らす作用がある薬剤を皮下に注射する痩身治療のひとつです。まぶたの皮下脂肪は眼輪筋の外側にある脂肪組織で、切開法では切除することができないため、皮下脂肪によって厚くなっているまぶたには、脂肪溶解注射の施術を組み合わせる場合があります。切開法による二重形成を受けて半年程度期間を空けた後に、施術をおこなうことが可能です。

切開法のメリットとデメリット・向きと不向きを判断するポイント

切開法のメリットとデメリット・向きと不向きを判断するポイント

切開法による二重術は二重のラインを半永久的に維持できるとされる一方で、外科的な手術であるため長いダウンタイムが必要といったデメリットも伴います。切開法による具体的なメリットとデメリットとしては、次のようなものが挙げられます。

切開法による二重術のメリット

理想の二重デザインを再現しやすい

縫合糸を二重ラインに沿って埋め込むことで二重を作る埋没法とは異なり、切開法は外科的処置によってまぶたの構造を調節できるため、幅の広い二重や平行二重など理想とする二重デザインを再現しやすいとされています。

もとのまぶたに戻ってしまう心配が少ない

切開法はまぶたの脂肪や筋肉の処置をおこなうため、形成した二重は半永久的に維持可能とされています。厚みのあるまぶたや埋没法では二重のラインが定着しなかった経験のある方にも向いている二重術とされています。

まぶた周囲の余分な皮膚や脂肪も改善できる

まぶたの皮膚が厚い場合や脂肪の量が多い場合、上まぶたが被さって目が小さく見えたり重たい目もとの印象になることがあります。切開法はそのような症例にも適応で、余分な皮膚組織や脂肪を取り除くことでスッキリとした目もとへ導くことが可能です。

二重形成と同時に逆さまつ毛の改善も期待できる

逆さまつげとは、本来まぶたの外に向かって生えるはずのまつげが内側に向かって生えることにより眼球の表面に触れる症状のことで、内反症とも呼ばれます。逆さまつ毛を放置していると、眼の表面(角膜や結膜)に傷がつくおそれがあります。

切開法ではまぶたの皮膚や脂肪を除去して、まつ毛が正しい方向に生えるように筋肉を調節した後に、組織同士の縫合をおこないます。まぶたのフチを前方に反り返らせた状態で固定して、まつ毛が外向きになるように促すことによって、逆さまつ毛の改善も期待できます

切開法による二重術のデメリット

手術直後は傷跡が目立ちやすい

まぶたの皮膚を切開・縫合するため、手術を受けた直後は目もとに傷跡が残ります。約1週間後に抜糸をおこない、傷跡は数カ月後にはノーメイクでも目立たない程度に落ち着くといわれています。

腫れや赤みなどのダウンタイムが長い

埋没法と比べると、切開法は皮膚を切開するのでダウンタイムが長くなります。皮膚組織や毛細血管が切れることにより内出血やまぶたに腫れが生じ、痛みや赤みが1週間~2週間ほど続きます。見た目の自然な二重が完成するまでには半年ほどの時間がかかるとされます。ダウンタイム中は、激しい運動や過度な飲酒など血流を促す行動を避けてください。腫れが長引いて気になる場合には、氷や保冷剤を使って施術部位を冷却する方法も推奨されています。

まぶたは皮膚が薄いためにとくに腫れやすくて、内出血も目立つデリケートな部位です。腫れは炎症を起こしている部位を冷やすアイシングなどで対応できることも多いですが、人によっては手術後の3カ月ほどは患部の腫れや赤みが気になる場合があります。

手術内容によって仕上がりが不自然になる可能性がある

部分切開で皮下組織を部分切除した場合や、必要以上に脂肪を取り過ぎてしまった場合など、目を閉じた時にまぶたの一部が凹んだり、不自然な場所に線が生じる可能性があります。施術者の技術不足や不適切なカウンセリングなどが原因でおこり得るため、希望する二重のイメージについて写真を持参するなどしてしっかりと伝えて、二重形成の症例件数が豊富で実績のあるドクターのもとで手術を受けることが大切です。

切開法の向き・不向きを判断するポイント

切開法が向いている方

  • 幅が広めの平行二重にしたい方
  • 埋没法では二重のラインが定着しなかった方
  • まぶたの厚みや腫れぼったさが目立つ方
  • まぶたのたるみや余分な皮膚がある方

切開法が向いていない方・手術を受けられない方

目と眉の間が狭い方

眉と目の距離が近い方に切開法をおこなうと、さらに距離が狭くなり見た目が不自然になることがあります。そのような場合は、眉上の皮膚を切除して眉毛の位置を高くする眉毛上皮膚切除(ブローリフト)と呼ばれる手術をおこなって、バランスを調節する目もと整形が適している可能性があります。

妊娠・授乳中の方

妊娠・授乳中の手術は体の負担が大きく胎児に影響を与える可能性もあるため、切開法の手術を受けることができません。また、埋没法やそのほかの手術も同様です。

抗凝固薬や抗血小板薬を服用している方

切開法は外科処置を伴うため、血液の流れを改善する抗凝固薬や抗血小板薬の服用をしていると施術をおこなうことができません。施術を希望する際は自己判断で服薬を中止することはせず、必ず担当医に相談するようにしてください。

切開法の手術の流れと所要時間・料金相場

切開法の手術の流れと所要時間・料金相場

切開の手術の流れ

未成年者が手術を受ける場合は、保護者の同意が必要です。カウンセリングにも同席し説明を受けて、切開法への不安や疑問を解消しておくことがより良い仕上がりにつながります。

(1)診察・カウンセリング

問診票の記入をおこなった後に、ドクターによる診察・カウンセリングを受けます。ドクターにまぶたに関する悩みや理想の二重の幅、形などを伝えるので、理想とする仕上がりのイメージについて写真などがあれば持参してください。その後、二重のシミュレーションをおこなってデザインを決定します。

(2)デザイン・マーキング

切開法で目指す二重のデザインが決まったら、形成する二重のラインに沿ってマーキングをおこないます。

(3)局所麻酔

痛みをやわらげるために、まぶたに局所麻酔してしばらく放置します。個人差はありますが、事前に麻酔クリームを塗布することで針を刺す時の痛みが最小限に抑えることが可能です。

(4)切開・切除

麻酔が十分に効いたことを確認した後に、全切開または部分切開の術式によって、切開法の手術を進めていきます。

(5)縫合・クーリング(冷却)

二重のラインを形成するために必要な処置が完了したら、切開部位の皮膚の内部と皮膚表面を縫合して手術は終了です。手術を終えた直後は、腫れを軽減するために数分ほどクーリングをおこなって終了です。

手術時間の目安

手術時間は全切開で30分~60分、部分切開で20分~50分が目安となります。幅の広い二重を形成する場合や余分な脂肪や皮膚を除去する場合、目頭切開など別の施術を同時におこなう場合は追加で時間を要します。

手術後の注意事項

  • 洗顔やシャワーは翌日から可能ですが、手術部位は軽く流す程度にとどめてください
  • 入浴は手術から1週間ほどが経ち、腫れがある程度引いてから可能です
  • メイクは抜糸をおこなった約1週間後から可能です
  • 抜糸までの間は、サウナや激しい運動、飲酒など血流を促す行動は控えてください
  • 手術後はまぶたの周囲がダメージを受けた状態であり、縫合糸が皮膚にあるため抜糸を終えるまではコンタクトレンズの装着を控えてください
  • まつ毛エクステやつけまつ毛の使用、目こするなど目もとに刺激を与える行為はダウンタイムが過ぎて手術が完全に落ち着くまで控える

切開法の手術の料金相場

美容を目的とした切開法による二重術は保険が適用されない自費診療の扱いとなるため料金は医療機関によって大きく異なり、また、用いられる術式や手術の対象が両目か片目かなどによっても差があります。

全切開(両目) 250,000円~500,000円
全切開(片目) 150,000円~350,000円
部分切開(両目) 150,000円~250,000円
部分切開(片目) 130,000円~180,000円

切開法で失敗しないための医療機関の選び方

女性ドクターと患者の会話風景の画像

左右差のある仕上がりや後戻りといった失敗を防ぐためには、眼科形成外科医としての経験が豊富なドクターが在籍している医療機関や、切開法による二重術の症例数が多い医療機関を選択することが推奨されています。また、切開法は一人ひとり異なるまぶたの状態や理想とする仕上がりによって適した術式が異なるので、全切開と部分切開のそれぞれに対応していることも判断基準のひとつといえます。

万が一、手術の失敗によって仕上がりに納得できなかった場合に備えて、アフターケアや再手術などの保証がある医療機関を選ぶことも大切です。切開法の手術後はもとのまぶたに戻すことが困難であるため、カウンセリング時はドクターとじっくり話し合い、仕上がりイメージをすり合わせることが後悔のない手術につながります。また、手術のデメリットやリスクについてもしっかり説明があるかなど、対応の誠実さを見極めることも大切です。

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