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美容医療の高周波マシンEVOKE(エボーク)の効果とダウンタイムやリスク

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美容医療の高周波マシンEVOKEの効果とダウンタイムやリスク

高周波によって生じた熱で皮膚を温めて、タイトニング作用を引き起こすことで頬やあご周りのたるみ改善を目指せるマシンがEVOKE(エボーク)です。

EVOKEは皮膚の切開が不要な「切らないフェイスリフト術」であり、身体への負担が少ないことからダウンタイムもほとんどないほか、高周波によって生じる熱の温度調節をマシンが自動でおこなうことが可能で、複数回の施術を受けることでより高いリフトアップの効果が期待できます

そのため、施術を検討する際はEVOKEがタイトニング作用を引き起こすメカニズムはもちろん、効果的な施術頻度や回数の目安を事前に知っておくことが大切です。また、施術によるリスクや注意点、ほかの施術との違いについても理解しておくことが、自身にとって納得のできる施術の選択につながります。

高周波で顔のたるみを改善に導くEVOKE(エボーク)

電磁波の一種である「高周波」を発生させて皮膚に熱を加えることで、コラーゲンなどの皮膚のタンパク質を収縮させることにより、頬やあご下といったフェイスラインの引き締め作用をもたらして、たるみを改善に導くマシンがEVOKE(エボーク)です。

EVOKEはイスラエルの医療機器メーカーであるInMode(インモード)社によって開発された高周波治療のマシンで、主に加齢によって生じる頬やフェイスラインのたるみ改善が期待できます。また、日本の厚生労働省にあたるアメリカのFDA(米国食品医薬品局)から承認を受けているため、公的な機関から安全性と有効性が認められたマシンといえます。

EVOKEで用いられているエネルギーの高周波は、ラジオの周波数帯でもあることから「ラジオ波」やRadio Frequency(ラジオフリークエンシー)の頭文字を取って「RF」とも呼ばれています。美容医療の分野でEVOKEのように高周波を発生させるマシンは、その総称として高周波マシンやRFマシンなどと呼ばれることもあります。

皮膚にたるみが生じる主な原因

皮膚にたるみが生じる主な原因

ヒトの皮膚は、外側から表皮・真皮・皮下組織の3層構造になっています。表皮よりも奥深くにある真皮の層は約70%が線維状のタンパク質であるコラーゲンで、弾力性のあるタンパク質のエラスチンがコラーゲンを束ねており、その間をゼリー状の物質であるヒアルロン酸が水分を抱えながら満たしていて、肌のハリや弾力を支えています。

真皮の層の多くを占めるコラーゲンが、主に紫外線や加齢、ストレス、ホルモンバランスの乱れなどによって劣化して減少すると真皮の厚さが薄くなり、肌のハリや弾力が失われてたるみが生じる原因となるほか、小ジワが目立つようになることもあります。

皮膚のたるみはコラーゲンの減少以外でも起きるケースがあって、そのほかの主な原因としては、頬や頬の周囲に存在する皮下脂肪の下垂、顔の皮下に存在する筋肉や靭帯といった組織の緩みなどが挙げられます。たるみの改善を目指すためには、それぞれの原因ごとに合った施術を受ける必要があります。

高周波を用いたマシンのEVOKEによって改善が期待できる対象は、主に加齢や紫外線など外部からの刺激によるコラーゲンの減少で生じた皮膚のたるみです。

高周波の特徴とEVOKEによるタイトニング作用の仕組み

分子同士を摩擦させて生じた熱でタンパク質を収縮させる高周波

高周波などの電磁波における「周波」とは、同じ幅の波形の波(振動)が一定のサイクルで循環することを意味して、電磁波を波形であらわした際に、1秒間あたりに波が何回出現するかによって「〇Hz(ヘルツ)」と周波数が示されます。

たとえば、1秒間に波形の波が200万回出現する電磁波の周波数は2MHz(2メガヘルツ)で、美容医療の高周波マシンで利用されている高周波は、一般的に周波数が3MHz~300MHzあたりの電磁波とれています。

高周波は皮膚の奥深くまで届く性質がある電磁波のエネルギーで、皮膚に照射されると、ごく微細な振動が伝わって、体内の分子同士を摩擦させて熱を発生させる作用があります。高周波による熱は皮膚の表面ではなく深部に生じるため、皮膚のハリや弾力を支えている真皮のタンパク質であるコラーゲンに熱を与えることができます。

たとえば、料理の際に肉を加熱すると縮むように、タンパク質は高周波によって生じた熱で温められると変質して収縮する性質があります。そのため、頬やあご周りなどのたるみが気になる部位にEVOKEの施術をおこなうことで、高周波で生じた熱で真皮のコラーゲンが引き締められるタイトニングの効果が期待できます。

皮膚のハリと弾力を保つ役割があるコラーゲンが引き締められることで、加齢とともに目立つようになる頬やあご下、フェイスラインのたるみを改善に導くことが可能です。

また、真皮の層にはコラーゲンを生成する働きがある線維芽細胞(せんいがさいぼう)が存在します。EVOKEの施術によって生じる高周波の熱で線維芽細胞に刺激を与えて活性化させることで、コラーゲンの増生を促すこともできるため、ハリ感のある若々しい印象の肌質を目指すことが可能とされます。

高周波を発生させる電極が複数あるEVOKE

EVOKEはマシン本体からケーブルで繋がっている、高周波を発生させる専用のアプリケーターを装着して施術をおこないます。アプリケーターにはプラスとマイナスのそれぞれ異なる電極のセットがあり、高周波を流す電極と回収する電極(対極)となっていて、これらの電極によって施術部位に高周波を流すことで肌に熱を発生させる仕組みです。

肌に熱作用を与える高周波を発生させるEVOKEのアプリケーターは、電極が片側につき「3つの電極が1セット×4箇所」の複数あるバイポーラ式で、皮膚の浅い層に高周波のエネルギーを流して働きかけることで熱作用をもたらすことが可能です。

また、EVOKEの施術をおこなう際は、片側につき3つの電極1セット×4箇所のすべてで高周波を発生させて、リフトアップ作用が均一になるように、それら4箇所を順番にローテーションしながら皮膚の温度を高めていきます。ただし、 もともとの顔のサイズが小さい方などの場合は、片側につき3箇所の高周波で施術をおこなう場合があります。

複数の電極から発生する高周波で30分ほど皮膚に熱を与えてコラーゲンの収縮を引き起こすことで、施術を受けた直後からタイトニング作用によるリフトアップが期待できます。また、複数回の施術を受けることで、より効果を感じられるようになります。

EVOKEの施術で改善が期待できる悩み

  • 頬のたるみ
  • あご周り(フェイスライン)のたるみ
  • 二重あご(あご下のたるみ)
  • 頬やあご周りのハリ感・弾力の低下など

タイトニングに適した温度を自動で保つEVOKEの特徴

タイトニングに適した温度を自動で保つEVOKEの特徴

安全な施術を実現するEVOKEのA.C.Eテクノロジー

マシンが自動で皮膚温度のコントロールをおこなうEVOKEは、高周波による安全な施術を実現するために、Acquire(アクワイア)、Control(コントロール)、Extend(エクステンド)の頭文字を取った「A.C.Eテクノロジー」と呼ばれる機能を備えています。

皮膚の温度を毎秒1000回読み取る「Acquire(アクワイア)」

施術部位の肌に触れるEVOKEのアプリケーターには、自動で毎秒1000回もの皮膚表面の温度の読み取りをおこなうRFサーミスタという温度センサーのようなものが備えらえています。アプリケーターのRFサーミスタから測定された皮膚の温度の情報は、マシン本体のディスプレイ(画面)で常に表示されるほか、音によっても通知がされます。

そのため、どこの部位がどの程度の温度で加熱されているかなど施術中の温度変化をリアルタイムで測定することが可能なので、やけどのリスクがほとんどありません。

施術中の過剰な温度上昇を防ぐ「Control(コントロール)」

高周波は体内の分子同士を摩擦させることで熱を生み出す作用があるため、一般的な高周波マシンの施術では、強い高周波のエネルギーを長時間で流し続けると過剰な皮膚温度の上昇により施術部位のやけどといったリスクがありました。

EVOKEのディスプレイ画像

一方でEVOKEは、高周波により生じる熱で皮膚表面の温度が35℃~43℃の範囲内で設定した温度を超えないように自動で制御をおこなう「カットオフ温度」が設定できます。設定した温度よりも皮膚温度が高くならないように、マシンが自動で高周波のエネルギー調節をおこなうので、施術中の過剰な温度上昇を防ぐことが可能です。

タイトニングに有効とされる皮膚温度を保つ「Extend(エクステンド)」

高周波治療でタイトニング作用を得るためには皮膚表面の温度を41℃~43℃で保つことが有効という臨床データがあって、EVOKEはその臨床にもとづいて高周波による皮膚表面の温度を41℃~43℃で維持することが可能です。

高周波は皮膚の奥深くまで届くため、施術によって生じる熱は、皮膚の表面に留まらず表皮よりも深層である真皮まで作用します。EVOKEの施術により皮膚表面の温度が41℃~43℃で維持された場合、真皮など皮膚内部の温度は、コラーゲンの収縮(タイトニング)に適した温度とされる55℃~60℃前後に保たれます

施術部位ごとにつかいわけられるEVOKEのアプリケーター

EVOKEは一定時間マシンが自動で高周波を流して熱を発生させる技術が採用されていて、皮膚温度の管理もマシンが自動でおこなうため、施術中はドクターがアプリケーターの向きを変えたり温度設定を調節するといった操作が基本的に不要なハンズフリーの設計です。

施術を受ける際は次のように、頬やあご下といった希望する部位ごとに2種類ある専用のアプリケーターいずれかを装着した状態でおこなわれます。

EVOKE cheek:頬、フェイスライン

EVOKE chin:あご下

それぞれの施術部位に応じて、より効果的に高周波のエネルギーを届けて熱作用を引き起こすために、EVOKE cheekはヘッドホンのように両側の頬を覆うことができる構造EVOKE chinはあご下を下から支えるようにフィットする構造になっています。

どちらもアプリケーターに備えられた電極によって高周波を発生させて皮膚に熱作用をもたらす原理は同じですが、たとえば頬のたるみを改善したい場合はEVOKE cheek、二重あごを目立たなくさせたい際はEVOKE chinなど、それぞれの目的に応じて選択します。

施術中に異常を感じた際は自身でマシンを緊急停止可能

EVOKEには患者自身が施術中に押していただくための緊急停止ボタンが用意されています。施術中に緊急停止のボタンを押すことによって、マシンによる高周波のエネルギーの発生をただちに止めることが可能です。

EVOKEの施術中は頬やあご下が暖かいと感じる程度で、麻酔も不要とされます。しかし、想定していたよりも熱さを感じたり、万が一に異常を感じた際は自身でマシンを緊急停止させる機能が用意されているため、安全性に配慮された設計のマシンといえます。

EVOKEの施術回数や痛み・ダウンタイムとリスク

EVOKEの施術回数や痛み・ダウンタイムとリスク

EVOKEの推薦されている施術回数と頻度

EVOKEは高周波の熱でコラーゲンの収縮を引き起こすタイトニング作用によって、施術を受けた直後から頬やあご周りの引き締めやリフトアップが期待できます。1回の施術でも効果を感じられる傾向にありますが、より効果を高めるためには一定の間隔で複数回の施術を受けることが推奨されています。

皮膚のたるみの程度などによって個人差はありますが、十分な効果を得るために推奨されているEVOKEの施術頻度は1週間に1度のペースで、施術回数はトータル6回です。また、施術の所要時間は30分ほどで、ダウンタイムがほとんどなく施術後はメイクも可能なので、空いた時間で施術を受けてリフトアップを目指せる高周波治療といえます。

EVOKEの施術による痛みとダウンタイム

EVOKEの施術で痛みを感じることはほとんどないとされて、基本的に麻酔も使用しません。施術をおこなう際は、頬やあご周りなどに肌を保護するためのジェルを塗布した状態でアプリケーターを装着して高周波を流して熱を与えていきますが、施術中は暖かさを感じる程度で、その間は読書をしたりスマホを見たりして過ごすことができます。

万が一、施術中に強い痛みなどを感じた際は緊急停止ボタンを押すか我慢せず施術者に相談してください。また、EVOKEは皮膚の切開など身体に負担がかかる処置を伴わない高周波マシンによる治療で、施術後にかさぶたが生じることもなく、ダウンタイムもほとんどないので、施術を受けた直後からメイクをすることも可能です。

EVOKEの施術によるリスクや副作用

EVOKEは高周波による熱を30分間加える施術のため、施術後は頬やあご周りなど高周波をあてた部位に軽度の赤みがあらわれる傾向にありますが、赤みが生じた場合でも通常は数時間~当日中に目立たなくなります

また、施術を受けた直後は少しヒリヒリとした熱感があらわれる可能性がありますが、通常は数時間で落ち着く傾向です。EVOKEの施術による重篤なリスク・副作用は報告されていませんが、万が一、そのほかの異常を感じた際は医療機関に相談してください。

EVOKEのメリット・デメリットと施術が向いている方

EVOKEのメリット・デメリットと施術が向いている方

EVOKEの施術によるメリット・デメリット

メリット デメリット
・頬やあご周りのタイトニングを目指せる
・顔のリフトアップが期待できる
・施術中に痛みを感じることがほとんどない
・外科的な処置が不要でダウンタイムがほとんどない
・施術を受けた当日からメイクをすることが可能
・より高い効果を得るためには複数回の施術が必要となる可能性がある
・保険が適用されない自由診療にあたる
・皮膚のたるみの原因によっては別の施術が適応となることがある

EVOKEの施術が向いている方

  • 主に加齢によるコラーゲンやエラスチンの減少が原因のたるみを改善したい方
  • 皮膚の切開を伴う手術には抵抗がある方
  • ダウンタイムが短い顔のリフトアップ術を希望する方
  • 施術を重ねるごとに効果があらわれる自然な仕上がりを希望する方
  • 施術を受ける際に痛みを伴う麻酔注射などの処置が苦手な方

顔のたるみ改善が期待できるEVOKE以外の施術

顔のたるみ改善が期待できるEVOKE以外の施術

顔のたるみを改善に導くことが可能とされる美容医療の施術としては、EVOKEをはじめとする高周波マシン以外にも、外科的な治療である「フェイスリフト手術」や、引っ掛かりのある特殊な糸を皮下に挿入することでリフトアップ作用を得る「スレッドリフト」などがあります。

それぞれの施術ごとにリフトアップ作用をもたらすメカニズムや作用する皮膚の組織が異なるので、どの施術が自身に適しているかについては、医療機関でドクターの診断を受ける必要があります。

施術 切開の有無 施術の概要
フェイスリフト たるみの原因となっている皮膚や筋膜といった組織の剥離・一部切除・縫合などの処置をおこない皮膚を引き上げる
スレッドリフト(糸リフト) 引っ掛かりのある特殊な糸(スレッド)を皮下に挿入して、皮下組織を引き上げる
HIFUマシン 超音波を集中させることで生じる熱によって、皮膚の土台である筋膜のSMASを収縮させてリフトアップ作用を引き起こす

フェイスリフト手術

耳からこめかみあたりの目立たない部位の皮膚を切開して、皮膚を引き上げてたるみを改善に導く手術がフェイスリフトです。加齢によって下垂した皮下脂肪、緩みが生じた皮膚や皮下にある筋膜(SMAS)、靭帯といった顔のたるみを引き起こす原因となっている組織を外科的処置により本来の位置に戻すことで、たるみの改善が期待できます。

さまざまな術式があり、一人ひとり異なるたるみの程度や原因に応じて、たるみを引き超している部位の靭帯やSMASなどの組織を剥がして切除したり、余分な皮下脂肪の除去といった処置をおこないます。適応となる範囲は医療機関によって若干の差がありますが、一般的には額・まぶた・鼻・口を除いた顔全体からフェイスラインを含む首の上部までです。

EVOKEと異なり皮膚の切開を伴うため手術後の腫れやむくみといったダウンタイムは長期的で、傷跡が目立たなくなるまでに3カ月以上を要する傾向です。また、手術後は数日の入院が必要となることもありますが、たるみを引き起こしている組織を物理的に引き上げるためリフトアップの作用が高く、数年以上の効果持続が期待できます

スレッドリフト

引っ掛かりのある特殊な糸である「スレッド」を皮下に挿入して、顔や首元のたるみを引き上げるリフトアップ術がスレッドリフト(糸リフト)です。針を用いて頬や首元などたるみが気になる部位に複数本のスレッドを挿入して、スレッドにある突起を皮下組織に引っかけて持ち上げることで、シャープなフェイスラインに導きます。

また、加齢によるコラーゲンやエラスチンの減少でボリュームがなくなってしまった頬をふっくらさせたり、たるみが原因のほうれい線といったシワの改善も期待できます。スレッドリフトは皮膚の切開を伴わない施術ですが、スレッドの素材や構造は製品によって異なり、皮下へ挿入後に溶けるタイプや溶けないタイプなどさまざまな種類があります。

主な吸収性(溶けるタイプ)のスレッド スレッドの特徴
シルエットソフト 糸についている複数のバイオコーンといわれる立体的なコーンにより、糸の周囲360度の皮下組織を引っ掛かける
ショッピングスレッド ショートスレッドといわれる短い糸を50本~100本近く美容鍼のように挿入して糸の張力によって皮膚が内側から支える
ハッピーリフト 糸の中心に向かって左右対称でついている細かい毛のようなトゲによって、皮下組織を引っかける
ミントリフト 糸にトゲを取り付けた構造になっていて、従来の切り込みタイプのトゲよりも強度が高いとされる

昨今多くの医療機関で用いられている溶けるタイプのスレッドである場合、その効果の持続期間は製品によって差がありますが、おおよそ8カ月~18カ月が目安とされます。施術後は軽度の腫れや口を開いた際の違和感などが数日~1カ月ほど生じることがあり、ダウンタイムに関してはEVOKEの方が短い傾向です。

HIFU(ハイフ)マシン

高密度焦点式超音波を意味する英語の「High lntensity Focused Ultrasound」の頭文字を取り略した呼び方がHIFU(ハイフ)で、HIFUは私たちが聞き取ることができない、高い周波数の超音波を一点に集めて照射する方法を指します。HIFUを照射できる医療用のマシンは、一般的に「HIFUマシン」などと呼ばれています。

HIFUの原理としては、虫眼鏡で太陽光を1点に集中させると黒い紙が焦げるように、体のある部位に超音波を集中させることで熱を集めて高温にするというものです。タンパク質は熱によって収縮する性質があるため、HIFUで熱を与えることで引き締めの作用が期待できます。

HIFUによる熱作用のメカニズム

高周波と大きく異なる点として、HIFUは表皮・真皮・皮下組織の3層構造である皮膚のさらに深層にあるタンパク質の一種であるSMASという薄い膜状の筋膜に熱作用をもたらすことが可能です。SMASは皮膚を支える土台の役割があり、加齢によって緩みが生じると皮膚を支える力が弱くなりたるみを引き起こすことがあります。

皮膚の土台であるSMASに生じた緩みを熱刺激で引き締めることで、皮膚の下からリフトアップの作用が期待できるとされます。そのため、たるみの原因がSMASの緩みによるものである場合は、EVOKEなどの高周波を用いたマシンによる施術ではなくて、HIFUによるたるみ治療が選択肢となることがあります。

また、施術をおこなう際にHIFUが照射される部分のハンドピースの先端を付け替えることで、SMASのほかに真皮や皮下組織(主に脂肪)などそれぞれ深さが異なる皮膚の層に熱エネルギーを届けることが可能です。たとえば、皮下組織に熱作用をもたらすことで、脂肪細胞を熱で破壊して代謝を促すことによる部分痩せの効果が期待できます。

施術後のダウンタイムはマシンによって異なりますが、EVOKEなどの高周波マシンと比べるとやや長い傾向で、施術部位の腫れや赤みが1週間ほど生じることがあります。HIFUによるたるみ治療をおこなえるマシンとしては、主に次のような種類があります。

  • ウルセラ
  • ソノクイーン
  • ダブロ
  • ウルトラセルQプラス
  • リポセル
  • ライポソニック
  • ウルトラフォーマーⅢ

EVOKEの施術を受ける前に知っておきたいこと

EVOKEの施術を受ける前に知っておきたいこと

施術を受けられない方

  • 妊娠中、授乳中の方
  • 施術部位に金属製のプレートや糸、埋め込み方の医療機器が入っている方
  • 施術部位のケロイドがある方、ケロイド体質の方
  • そのほか医療機関で施術を受けることができないと診断された方

また、未成年者の方は施術を受けるに際して親権者の同意を得る必要があり、同意が得られていない場合は施術を受けることができないので注意してください。

施術を受けた後の注意点

EVOKEの施術を受けた後は高周波による熱刺激で皮膚が乾燥しやすい状態となっているので、化粧水や乳液などつかって日頃から保湿をおこなうことが推奨されています。また、紫外線による刺激を受けやすいので2日~3日は外出時に帽子を被ったり日焼け止めを使用するなどして紫外線対策を心がけてください。

メイクや洗顔は施術を受けた当日から可能ですが、施術部位を強くこすったり引っ掻くなどの刺激を与える行為は数日ほど控えてください。血行が促進されることによる施術後の腫れ赤みを防ぐために、施術を受けた当日の入浴や飲酒は控える必要がありますが、シャワーは当日から可能とされています。

EVOKEは国内で未承認の医療機器

EVOKEは日本の厚生労働省にあたるFDAから承認を受けていますが、国内では未承認の医療機器にあたります。そのため、施術を検討する際は次の注意点があることを理解して、医療機関でリスク・副作用などについても十分な説明を受けてください。

EVOKEは国内未承認の医療機器です。
医療機器の入手経路:入手経路は各医療機関のドクターによるメーカーからの個人輸入です。
個人輸入において注意すべき医薬品等について(厚生労働省のページ)
日本国内での承認の有無:EVOKEと同一の性能・作用があり、日本国内で承認を受けているほかの医療機器はありません。
諸外国における安全性等に関する情報:EVOKEの施術による重篤な副作用・合併症の報告はされていませんが、起こり得る主なリスクとしては施術部位に生じる一過性の赤み、熱感、ごく稀に軽度のやけどなどが挙げられます。

EVOKEの施術の流れ・料金相場

EVOKEの施術の流れ・料金相場

EVOKEの施術を受ける際の流れ

(1)診察・カウンセリング

医療機器で問診票の記入を済ませた後、ドクターによる診察・カウンセリングを受けて、頬のたるみや二重あごといった改善したい悩みを伝えて、EVOKEの施術が適しているかなどの診断を受けます。施術に対する不安や疑問点がある場合は、このタイミングでドクターに相談してください。

(2)洗顔・ジェルの塗布

施術を受ける当日にメイクをしてきた場合は、クレンジングと洗顔をおこなって施術部位を清潔にします。その後、高周波によって生じる熱から施術部位の肌を守るために、頬やあご周りなどに保護用のジェルを塗っていきます。

(3)アプリケーターの装着・高周波の照射

施術を希望する部位に応じてEVOKE cheekまたはEVOKE chinいずれかのアプリケーターを装着して、高周波を照射していきます。高周波を照射し始めてから3分前後で暖かさを感じるようになるとされて、1回あたりの施術の所要時間は約30分が目安です。

(4)ジェルの拭き取り・終了

施術部位を熱から保護するために塗布したジェルの残りを拭き取って、仕上がりの確認や施術後の注意点などの説明を受けて終了です。より高い効果を得るために複数回の施術を受ける場合、カウンセリングは初回のみである医療機関がほとんどで、必要に応じて次回の施術日の予約をおこないます。

EVOKEの施術の料金相場

高周波を用いたEVOKEによるたるみ治療は美容を目的とした自由診療にあたり、保険が適用されないので、料金は全額自己負担となります。また、自由診療の施術メニューは各医療機関で料金を設定することが可能なため、EVOKEの施術料金はそれぞれの医療機関で異なりますが、目安として相場は次の通りです。

施術部位 料金目安(1回)
頬(EVOKE cheek) 20,000円~50,000円(税別)
あご下(EVOKE chin) 20,000円~50,000円(税別)

EVOKEの施術を受ける医療機関の選び方

EVOKEの施術を受ける医療機関の選び方

EVOKEを用いた高周波によって改善が期待できるたるみは、主にコラーゲンの減少で生じた頬やあご周りのたるみです。たるみの程度や原因などによっては、ほかの施術が適している可能性があるため、まずは医療機関でカウンセリングを受けて自身のたるみの状態とそれに対応した治療についてのアドバイスを聞くことが大切です。

そのため、EVOKEの施術を受ける医療機関を探す際は、たるみ治療の施術件数が多くて高周波マシンの特徴について熟知しているドクターが在籍している医療機関や、自身の改善した悩みに合わせてEVOKEとほかの施術を組み合わせた治療方法の提案などをおこなってくれるドクターのもとで施術を受けると安心といえます。

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