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小顔効果・たるみ改善が期待できるバッカルファット除去の効果とデメリット

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小顔効果・たるみ改善が期待できるバッカルファットの除去の効果とデメリット

バッカルファットとは、こめかみから頬骨の下にかけて存在する脂肪で、量が多かったり垂れ下がったりすると、マリオネットラインやほうれい線の原因になります。

このバッカルファットを適量取り除く方法が「バッカルファット除去」です。手術直後は腫れや痛みをともないますが、一週間程度で軽減され、物理的に脂肪量が少なくなることでたるみが改善されて、小顔効果が期待できます

ただし、バッカルファット除去ですべての顔のたるみを改善できるわけではありません。マリオネットラインなどの深いシワやたるみがあるものの、バッカルファット除去が適応でない場合もあります。そのため「効果がない」とならないためには、バッカルファット除去により得られる効果を知っておく必要があります。

また、リスクとその対処法をあらかじめ知っておくことで安心して施術を受けられます。

バッカルファット除去の効果

加齢により変化するバッカルファット

顔の脂肪には、あごまわりにつきやすい皮下脂肪や、頬上にある脂肪のかたまり「メーラーファット」のほかに、「バッカルファット」といわれる脂肪があります。

皮下脂肪やメーラーファットは皮膚の直下に存在していますが、バッカルファットは、歯を食いしばったときに硬くなる「咬筋(こうきん)」と、口角を外側に引くときにつかわれる「頬筋(きょうきん)」の間に挟まれていて、皮下脂肪よりも奥、頬の深い位置(内側)にあります

こめかみから頬骨の下にかけて塊で存在している黄色い脂肪で、「頬脂肪」(きょうしぼう)あるいは「頬脂肪体」(きょうしぼうたい)ともいわれます。

皮下脂肪は皮膚下に薄く均一に存在していて、体温調節やエネルギーの貯蓄、外部刺激からの防御といった役割があります。一方、バッカルファットは乳児が母乳を吸うことの補助、歯で物を噛むときの緩衝材としての働き、永久歯のスペースを確保する働きなどがあるといわれていますが、十分には究明されていません。

バッカルファットの加齢による変化

バッカルファットは、20代ごろまではこめかみなど上の方にありますが、歳を重ねるごとに重力に負けて徐々に垂れ下がります(下垂します)。下垂すると口元がたるんでマリオネットラインやほうれい線があらわれ、下ぶくれやフェイスラインがあいまいになる可能性があります。

また、バッカルファットは、皮下脂肪が栄養不良などの影響を受けてなくなったとしても、減ったりなくなることがない脂肪とされています。

参考:頬脂肪体の構造と血管分布に関する組織学的観察/口腔病学会雑誌/69 巻 (2002) 2 号

バッカルファット除去で期待できる効果

バッカルファット除去では、口腔内を5mm~2cm程度切開してバッカルファットを適量取り出します

バッカルファットは生まれつき少ない方もいれば多い方もいて、加齢で下垂する傾向があります。

女性でも男性でも、量の多さや下垂することがフェイスラインに影響を与えている場合は、適量を取り除くことで、下ぶくれやフェイスラインの乱れ、マリオネットラインやほうれい線といったたるみによるシワが改善されます。

一度取り除けばその後増えることはないとされているため、バッカルファット除去の効果は半永久的となり、スッキリとしたフェイスラインによる小顔効果を長期にわたって維持できるといえます。

バッカルファット除去で期待できる効果

  • 頬のたるみやほうれい線、マリオネットラインを改善したい方
  • 丸顔が気になる方
  • フェイスラインをすっきりとシャープにして小顔になりたい方
  • 下ぶくれを改善したい方
  • 将来的なたるみやシワを予防したい方
  • ダイエットをしても顔が痩せない方
  • 長期間の休みが取れない方

なお、顔の脂肪が少なく、頬にくぼみがある場合は適応ではありません

バッカルファット除去のダウンタイム・経過と気をつけること

バッカルファット除去のダウンタイム・経過

バッカルファット除去後2週間程度は赤みや内出血が生じる場合がありますが、口の中を切開するため、切開による傷跡は目立ちません。

また切開するのは1cm~2cm程度であるため、腫れやむくみなどがなくなり、手術後の状態にもどるまでのダウンタイムは短い傾向にあります。

個人差はありますが、腫れのピークは翌日くらいにはおさまる傾向にあります。内出血がおこると腫れが長引くことがありますが、手術後1週間が経過するころには普段どおり過ごせることがほとんどです。

1週間 腫れ・痛み・熱感・だるさ・かゆみ・青あざが生じる場合があるが、時間経過とともに消失
2~3 週間 除去に時間がかかったり細かい血管が傷つくと内出血が生じるが、時間経過とともに消失
3カ月 完成の目安は3カ月後
硬さがあった傷の部分も徐々に改善される

痛み

手術後1 週間程は痛みがありますが、抗生剤や痛み止めが処方され、経過とともにおさまります。

通院のタイミング

バッカルファット除去の手術は、日帰りでおこなわれるため入院はありませんが、手術後の経過を見るために、1回~4回程度の通院の指示があることが一般的です。

1週間後、2週間後、1カ月後、3カ月後等のタイミングで通院がうながされますが、経過の状態や医療機関によってタイミングは異なりますので、医療機関の指示に従ってください。

抜糸のタイミング

縫合は溶ける糸もしくは溶けない糸でおこなわれます。溶ける糸の場合は2週間ほどで吸収されていきますが、溶けない糸で縫合される場合は、手術の1週間~2週間後に抜糸をおこなう必要があります。

バッカルファット除去後に気をつけること

入浴・運動・飲酒

腫れや痛みなどが引くまで手術後7日~10日間は、入浴・運動・飲酒などの血行がよくなる行為は控えるようにします。

食事

手術後約3日~1週間ほどは口を大きく開けにくい場合がありますが、約2時間~3時間ほど経過すると食事ができるようになります。 ただし、1週間程度は辛いもの・熱いものなど刺激があるものは控えるようにします。

歯ブラシ

手術後3日程度はうがいが推奨されることもありますが、傷に気を付けることで当日から歯ブラシが可能な場合もあります。医療機関の指示に従ってください。

メイク・洗顔・洗髪・シャワー・入浴

当日から可能です。

喫煙

喫煙によって血液の流れが悪くなるとダウンタイムが長引くことがあるため、手術後1カ月程度は、喫煙を控えることが推奨されます。

バッカルファット除去が適応でない場合のたるみ改善

顔には皮下脂肪も存在していて、バッカルファットではなく皮下脂肪を減少させることで、たるみによるマリオネットやほうれい線の改善、小顔効果が見込める可能性もあります

たるみの原因がバッカルファットではなかったために、バッカルファット除去後に頬がこけて老けたような印象になることは避けられなければなりません。そのため適応を見極めて施術がおこなわれます。また、バッカルファットと皮下脂肪の除去を組み合わせることで、効果的なたるみの改善・小顔効果となる場合もあります。

なお、加齢にともない骨の萎縮や脂肪のボリュームが減ることで、たるみが生じている場合は、脂肪やヒアルロン酸を注入する方法が選択されることもあります。

皮下脂肪を減少させる美容医療

脂肪吸引
皮下脂肪が気になる部位を数mmほど切開し、そこからカニューレといわれる細い管を挿入して皮下脂肪を吸引。手術後は吸引部を縫合したのち圧迫して固定する。
頬やあごまわりだけでなく、二の腕・お腹・太ももなど体の皮下脂肪の吸引も可能。
手術後3日間程度は痛みをともなうが1週間ほどで抜糸、1カ月ほどで傷跡が目立たなくなる。
半年ほどたつと、皮膚の硬さや凹凸もなくなるといわれている。
メーラーファット除去
メーラーファットは、目の下、頬の上に位置する脂肪。もともと量が多かったり、加齢で下垂すると目の下のクマが目立ったりほうれい線の原因に。
メーラーファット除去は鼻の穴や口の中を切開してカニューレを挿入し吸引する。バッカルファット除去と同じように、顔の表面に傷跡が残ることがない。
手術後の違和感、痛みや腫れは1カ月ほどでおさまる。
脂肪溶解注射
薬剤を注射で注入することで脂肪細胞を破壊。破壊された脂肪細胞は、死滅した細胞を捕食する細胞「マクロファージ」によって、尿や便とともに体外へと排出され脂肪が減少。
施術直後は腫れが生じるものの、3日ほどたったころから効果を実感できるとされる。
注射による施術のため、まぶたや小鼻といった細かい部位へもおこなえる点が特徴。

バッカルファット除去と脂肪吸引の違い

脂肪吸引は皮下脂肪を取り除く方法で、バッカルファット除去とは取り除く脂肪が異なります。あごまわりのもたつきなど、皮下脂肪によるフェイスラインの乱れは脂肪吸引をおこなうことで改善が期待できます。

ボリュームを補う美容医療

脂肪注入
自身の太ももなどから脂肪を採取して、目もとのくぼみや頬・こめかみの凹み、シワなどに気になる部位に注入
物理的に凹みやシワを持ち上げることで凹凸の改善が期待できる。
手術後は、注入部位は軽い痛みや腫れ・内出血、脂肪を採取した部位には内出血や筋肉痛のような症状が現れるが、1週間程度でおさまる。
およそ6カ月程度で定着すると、ボリュームダウンすることが少なく長期的な効果が見込める。
ヒアルロン酸注入
もともと体内にあるヒアルロン酸を注射で皮下に注入することで、鼻を形成するほか、シワの改善・唇や頬をふっくらさせる・ほほの位置を高くする・涙袋の形成・額に丸みをもたせる・あごの形成など、さまざまな悩みを改善に導く。

持続期間はヒアルロン酸の種類によりますが、およそ1年前後といわれていて、万が一希望の形にならなかった場合、溶解剤「ヒアルロニダーゼ」(Hyaluronidase)で溶かせる点が特徴。

バッカルファット除去と組み合わせておこなわれる美容医療

顔のたるみの原因としては以下が挙げられ、バッカルファットや皮下脂肪の下垂や減少だけではありません。

  • バッカルファットの下垂や減少
  • 皮下脂肪の下垂や減少
  • 支持靭帯のゆるみ
  • 筋膜(SMAS層)のゆるみ
  • 肌のハリの減少

バッカルファットや皮下脂肪は、支持靭帯やSMAS層、肌のハリによって支えられているため、加齢によってこれらの支えがゆるんで脂肪を支えきれなくなると、重力に負けて徐々に下垂します。

そのため、皮下脂肪を支えている組織のゆるみも改善することで、効果的にたるみを改善に導くといえます。

皮膚組織を引き上げる美容医療

フェイスリフト
耳からこめかみあたりの目立たない部位の皮膚を切開して、皮膚や皮下組織を引き上げてたるみを改善。
症状にあわせて、靭帯やSMAS層のゆるみを調整するほか皮下脂肪の除去も同時におこなわれることがある。
術後は2日ほど固定バンドを装着し5日~10日後に抜糸。3カ月程度でむくみが落ち着き6カ月たつと傷跡が目立たなくなるとされる。
スレッドリフト
皮膚下に糸を挿入することで、糸の引っ掛かりによってたるみを引き上げる
皮膚の切開はおこなわないため、フェイスリスト手術よりも腫れやむくみといったダウンタイムが少ないものの、皮膚組織を物理的に引き上げるため、直後から効果が期待できる
溶けるタイプの糸であれば、糸を挿入したまわりで皮膚組織が再生する働きがおこりコラーゲンやエラスチンを生成する線維芽細胞という細胞が活性化。それにより徐々に肌のハリや弾力が回復する効果が期待できる
ハイフ治療
皮膚を切らずに、皮膚の上からハイフ(超音波)を照射することでSMAS層といわれる表情筋を覆っている筋膜に作用。
皮膚の下に存在するタンパク質のSMAS層を超音波の熱で収縮させて、たるみの引き上げをおこなう
皮膚を切らずにSMAS層に作用する施術として知られるが、作用させる皮膚の深さを変えることで、皮下脂肪の減少や皮膚の線維芽細胞を刺激することによる肌のハリ・弾力の向上も期待できる

エラの張りを改善するボツリヌス注射の併用も

咬筋の発達によりエラが張っている方の場合は、エラにボツリヌス注射をおこなうことでほっそりさせることが期待できます。

ボツリヌス注射で使用される薬剤は、食中毒の原因菌でもあるボツリヌス菌から抽出されたタンパク質の一種でボツリヌストキシンといわれています。

筋肉を弛緩させる働きがあることから、たるみ治療ではありませんが、フェイスラインに悩みがあり小顔効果を希望されていて、咬筋の発達によりエラが張っている方の場合は、ボツリヌス注射もあわせておこなわれることがあります。

バッカルファット除去のリスク・失敗とその対処法

バッカルファット除去は、口腔内を切開して脂肪を取り除く外科手術です。それにともないリスクがゼロではないため、デメリットがあるともいえます。

ただし以下で紹介するリスクは、経験が豊富なドクターであれば回避されます。

顔面神経・耳下腺管の損傷

バッカルファットがある部位には、顔面神経や耳下腺管が通っているため、バッカルファットを除去する過程でこれらが損傷する可能性があります。顔面神経が創傷すると顔面神経麻痺になり、耳下腺管を損傷すると唾液の流れが妨げられることで腫れが生じます。

バッカルファット除去以外の方法や再手術で対処できるリスク

顔面神経・耳下腺管の損傷のほか、バッカルファット除去では以下のようなリスク・トラブルの可能性があります。

  • 取り過ぎにより頬がこける
  • 取り過ぎや仕上がりイメージを確認できていなかったことによる左右非対称
  • 効果がない(たるみの原因がバッカルファットではなく皮下脂肪であった)
  • 効果がない(除去した量が少ない)

このような症状が現れた場合は、脂肪注入、再手術、ほかの美容医療などで改善が期待できます。

バッカルファット取り過ぎや左右差は脂肪注入で改善

取り過ぎや左右差がある場合は、脂肪注入で改善が見込めます。

歳をとるとこめかみや頬が、骨が痩せたり表情筋の衰えなどによって徐々にくぼんできますが、バッカルファットがあることでボリュームが維持されるといえるため、除去する際には加齢による変化をイメージしながら、適量が除去されます。

バッカルファット除去の再手術で改善

バッカルファット除去により改善が見られるものの、除去した量が少ないことにより効果が感じられない場合は、再手術を検討します。

バッカルファット除去の再手術は4カ月以降に

手術直後は腫れや炎症があり、また傷跡が残りやすいともいわれます。

そのため、再手術をおこなう場合は一度目の手術による腫れや炎症がおさまった時期、目安としては4カ月以降に診察を受けて判断することをおすすめします。

効果がない場合は皮下脂肪を減少させる施術で改善

バッカルファット除去を希望される方のなかには、バッカルファットではなく皮下脂肪によってたるみが生じている場合が少なくありません。

皮下脂肪が原因の場合は、「バッカルファット除去を受けたのに効果がない」といった結果になる可能性があります。

その場合は、「皮下脂肪を減少させる美容医療」をおこなうことで改善が見込めます。

バッカルファット除去の手術の流れ

(1)カウンセリング・診察

悩みを改善する方法として、バッカルファット除去が適しているかどうかカウンセリング・診察がおこなわれます。 手術における不安や心配なことがあれば、このときに相談します。

(2)洗顔とクレンジング

洗顔とクレンジングでメイクを落とし肌を清潔な状態にします。

(3)麻酔後に手術

麻酔が効いてきたら手術をおこないます。口腔内を5mm~2cm程度切開してバッカルファットをハサミで切除して摘出し、縫合します。 縫合は片側2針程度です。

(4)終了

手術後、医療機関によっては20分~60分ほど圧迫のためフェイスバンドを装着して安静にします。その後問題なければ帰宅となります。

メイクは手術後から可能です。手術自体は15分程度です。

バッカルファット除去でつかわれる麻酔

バッカルファット除去では、局所麻酔や静脈麻酔がつかわれます。麻酔が効いてから手術がおこなわれるため、手術中の痛みはありません。 局所麻酔も静脈麻酔も注射による麻酔になります。静脈麻酔は腕に、局所麻酔は口腔内におこなわれます。局所麻酔の場合、痛みが弱い方には笑気麻酔や表面麻酔が併用されることもあります。

また、なかには全身麻酔によりおこなう医療機関もありますので、詳細は医療機関にご確認ください。

バッカルファット除去が受けられない方

  • 妊娠中あるは妊娠の可能性のある方
  • アレルギー・特異体質の方
  • 麻酔アレルギーのある方
  • 施術部位に皮膚疾患がある方
  • 出血性疾患の方

バッカルファット除去の費用相場

バッカルファット除去は自由診療となり保険適用外です。医療機関によって金額が異なり、費用相場は170,000円~440,000円程度です。医療機関によっては圧迫バンドや麻酔の費用が含まれている場合もありますので、詳細は医療機関にご確認ください。

バッカルファット除去をおこなう医療機関の選び方

バッカルファット除去は仕上がりをイメージしながら、美しく整えるセンスが求められるため、難易度の高い美容医療のひとつといえます。

ただし、取るべき脂肪と残すべき脂肪を判断でき、骨格や脂肪のつき方など解剖学に詳しいドクターであれば、取り過ぎたり左右差が生じるなどのリスク・失敗の確率は低くなります。

また、バッカルファット除去以外の方法が適していたり、ほかの方法と組み合わせることでより効果が期待できる場合もあるため、複数のカウンセリングを受けて治療方針に納得のいくドクター・医療機関を選ぶようにしてください。

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