Instagramは写真や動画を使用して、テキストでは伝わりにくい魅力や情報を直感的に伝えたりコミュニケーションすることができるツールです。
何か知りたい情報があった場合、今やGoogle検索で「ググる」よりも、Instagram内で検索して情報収集しているユーザーが増えているといわれています。
Instagramユーザーの多くは広告色の強い情報ではなく、Instagramに投稿されるリアルな声(体験や口コミ)などから、自分にとって有益で具体的な情報を求めています。
Instagramをうまく活用してフォロワーが増え、自身のファンが増えれば、広告不要で新規やリピーターの集患対策が可能です。
集患につなげるための基本のアカウント設定から投稿のコツ、運用のコツ、Instagramで気をつけるべき注意点まで解説するので参考になさってください。
まずはインスタ運用を集患につなげるためにやっておくべき最低限の基本事項をご紹介します。
Instagramでクリニックに集患するための基本設定
もしご自身のInstagramアカウントがプロアカウントでない場合、プロアカウントに切り替えることをおすすめします。
プロアカウントにするとビジネスのカテゴリと連絡先情報を設定でき、プロフィールに電話番号・メールアドレスを記載することができます。ビジネスのカテゴリと連絡先情報は表示するか非表示にするかを選択することもできます。
所属する業界、住所、連絡先ボタンをプロフィール上で共有できるため、プロフィールがよりプロフェッショナルな外観になり、信頼性が高まります。
プロアカウントにすると、Instagramに搭載されている分析ツールである「インサイト」を見ることができるようになります。
Instagramのインサイトでは、投稿のリーチ数やインプレッション数、フォロワーの属性など、さまざまな情報を確認できます。個人アカウントではインサイトを使えませんが、プロアカウントに切り替えれば誰でも無料で使えます。
プロフィールにある「インサイト」ボタンをタップすると過去7日間・過去30日間に「リーチしたアカウント数」「インタラクション」「オーディエンス」「合計フォロワー数」をみることができます。
「リーチしたアカウント数」の項目をタップすると見れる項目
「オーディエンス」をタップすると見れる項目
投稿のインサイトで見れる項目
各投稿にある「インサイトを見る」をタップすると投稿のインサイトを見ることができます。
コンテンツが表示される場所
Instagram運用では、投稿やストーリーズ、動画配信などのコンテンツを発信したことによる効果をきちんと定量的に測定することが大切です。
特にフォロワーを増やすうえで大切なのが「フォロワーが増えた投稿」や「フォロワーがアクティブな時間」を把握することです。
フォロワーが増えた投稿がわかれば、同じ傾向の投稿を増やしてみることもできますし、フォロワーがアクティブな時間・曜日に投稿することはリーチを伸ばせる可能性が高まります。
Facebookが提供するクリエイタースタジオというサービスを利用すれば予約投稿が可能です。クリエイタースタジオの利用にあたっては、Instagramのアカウントだけではなく、Facebookページも必要になります。Facebookページは、公開されているショップ用のページでも、一般には表示されない非公開のページでもかまいません。
フィード投稿(いわゆる通常投稿のこと)を好きな時間に予約することが可能なため、あいた時間で投稿を作りためておくことができます。
現在は「フィード投稿」または「IGTV」の予約のみが可能になっており、ストーリーズには対応していません。
InstagramはTwitterやFacebookのように投稿に直接リンクを貼ることができませんが、フォロワーが1万人を超えるとストーリーズにリンクを貼ることができるようになります。
ただし、そのアカウントがプロアカウントの場合のみなので、プロアカウントに切り替えをしておくことが必要です。
プロアカウントに切り替えると広告の出稿や管理がスタートできます。Instagramの広告とプロモートされた投稿はFacebookの広告マネージャーを介して作成されます。
Instagramの広告キャンペーンを作成するには、Facebookのページに付随するInstagramのプロアカウントが必要です。
Instagramを集患につなげるためにはアカウントのブランディングが重要です。
同じアカウント内で美容医療・美容整形に関するコンテンツとプライベートの写真や動画を一緒に投稿するのではなく、プライベートのアカウントは分けるのがベターです。
例えば、ユーザーが二重整形に関するハッシュタグで情報を検索していたときにドクターの二重整形の症例写真の投稿を見たとします。ユーザーは自分に近い適応の例がみたいので、他の二重整形の症例写真の投稿がないか、プロフィールを訪れて、過去の投稿もチェックします。
この時、ユーザーは二重整形に関する有益な情報を求めているので、よりユーザーが必要としている情報を発信しているアカウントのほうが役立つと考え、フォローしてくれる可能性が高まります。
人柄や人となりを知って個人のファンにもなってもらうにはビジネスアカウントとプライベートアカウントのプロフィールにそれぞれ相互リンクを貼ることでアピールできます。
Instagramで同時に所有できるアカウントは5つまでです。
得意とする施術が複数ある場合、施術ごとにアカウントを分けて、それぞれで情報発信していくのもおすすめです。
得意とする分野がわかるようなプロフィール設定をおこない、具体的な集患ターゲットを意識したコンテンツにテーマを絞ります。
アカウントを分けたらそれぞれのプロフィールにアカウント名を載せて相互リンクを貼り、ユーザーにどちらも見てもらえるようにしておきます。
プロフィールは、ユーザーがフォローの可否を決める重要な要素です。
ユーザーにとって、Instagramは写真や動画で視覚的・直感的に情報収集するツールなので、あまり長い文章は好まれません。箇条書きで簡潔にすっきり記載すると読みやすく、伝わりやすいプロフィールになります。
また、プロフィールは150文字以内で設定できますが、通常4行目の途中までしか表示されず、「続きを読む」をタップしないとすべてを読むことができません。
ユーザーが知りたいであろう重要な情報は最初のほうに記載します。
プロフィールにはひとつだけURLを貼ることができます。Instagramで直接外部リンクを貼れる場所はプロフィールとDM(ダイレクトメッセージ)だけです(フォロワー1万人を超えるとストーリーズにもURLを貼ることが可能)。
プロフィール内にクリニックの公式サイト、またはドクター公式ブログへの誘導リンクを埋め込むことで、ユーザーのネクストアクションを促すことができます。
「質問はDMで承ります」「予約は公式サイト(または公式ブログ)から」などとプロフィールに明記しておくと見込みユーザーに向けた導線がわかりやすくなります。
Instagramのプロフィールに複数の外部リンクを貼りたい場合、リンクツリー(linktree)を活用する手もあります。リンクツリーとは、メールアドレスさえあれば誰でも簡単にリンクをひとまとめにしたサイトを作り、公開&シェアすることができるサービスです。
リンクツリーの注意点として、リンクツリー画面のどこをタップすればユーザーが求めている情報にいきつけるのか、導線をわかりやすくまとめることが重要です。
せっかくプロフィールのURLをタップしてもらえたとしても遷移先のリンクツリーの表示がわかりにくいと離脱されてしまいます。
フォロワーがまだ少なかったとしても問い合わせを増やすアイデアとして、Instagramの投稿とブログ記事を連動させる方法があります。
投稿で施術に関するリスクについて発信する際に「リスクをできる限り回避する方法はブログで紹介しています」などと記載して公式ブログに誘導します。
より具体的で詳細な情報を提供して信頼を得ることができれば、問い合わせ・予約につながる可能性が高まります。
クリニックに集患するための道筋として、①ターゲットに有益な情報を発信していいねを増やすこと、②投稿からプロフィールへのアクセスを増やすこと、③フォロワーを増やすこと、④問い合わせをもらう・来院してもらうこと、が挙げられます。
まずはターゲットにとって有益な情報を発信し、「どこよりも詳しく、具体的でわかりやすい」「リスク・ダウンタイムもしっかり伝えた上で最小限の注意を払ってくれるから安心できる」といった信頼感を与えることが、集患につながると考えられます。
Instagramの更新頻度は多いほうがベターです。ターゲットとするユーザーにとって有益な情報を高頻度で発信しているアカウントだと思わせることが大切。最低でも一日一投稿を目標にしてみてください。
写真や動画だけでなく、無料の画像作成ツールを使えば簡単な文章を入れた画像をつくって投稿することも有効です。
また、ネタに困ったときの定型投稿パターンをいくつか持っておくと困りません。施術の解説にしても、適応・効果・リスク・ダウンタイムなどを小出しに分けてシリーズ投稿するのもアイデアのひとつです。
施術以外の有益な情報として「おすすめのホームケア方法」「おすすめの基礎化粧品」「自分でできる美容術」「メイクアップ術」などを発信するのも手です。
信頼感を与えるために、どこよりも具体的で詳しい情報を発信することが大切です。ドクターには当たり前でもユーザーは知らないことが多いので、ほんのちょっとした豆知識でも「そうなんだ!」思わせることができれば「いいね」をもらえる可能性が増えます。
Instagramは写真で情報を伝えるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)です。視覚的・直感的なコミュニケーションで人の心を動かすのが特徴となります。
フォロワーを増やすこと、さらに自身のファンになってもらうことで集患につなげると考えると、フォロワーを増やすためには注目される投稿をすることが必要です。
フォロワーのホーム画面(正式にはニュースフィード、フィードとも呼ばれる)にはたくさんの投稿写真が流れてくるので、その中で目をとめてもらうためにはまず投稿の1枚目にインパクトをもたせることが何より重要です。
施術前後の見た目の変化がわかりやすく、インパクトのある症例写真(Before/After)はユーザーの視覚に直接訴えるので有効な手段となります。
Instagramを集患ツールとして使うなら、写真が生命線。とくにInstagramの症例写真はわかりやすいものが好まれます。
症例写真は、撮影環境や機材、撮り方に気を配るだけでなく、撮ったあとのトリミングなどの見せ方ひとつで大きく印象が変わります。
加工はもちろんNGですが、コツをつかめばワンランク上の症例写真を撮影し、魅力的にみせることができます。
まずわかりやすくきれいな症例写真を撮るには、撮影環境が重要です。ポートレート写真とは異なる、「症例写真を撮影する」ための環境を整えるだけで、驚くほどきれいな症例写真が撮れるようになります。
例えば、天候に左右されてしまう太陽光ではなく、室内用照明器具(蛍光灯・電灯)などの人工的な光で、光の状態がいつも同じであることが重要です。太陽光が入る場合は、遮光カーテンなどで光を遮る必要があります。
症例写真を撮影する理想的な環境と機材についてさらに詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
Before/Afterの比較をわかりやすくするには写真の構図、角度やバランス、比率が揃っていると、比較がしやすくなります。
しかし、撮影が終わってから「もっとこんなふうに撮ればよかった」と後悔することもあるのではないでしょうか。
写真加工をしてしまうと虚偽になりますが、加工ではなく構図変換ができるトリミングを使ってうまく撮影できなかった症例写真でもきれいに見せる方法はこちらの記事でご紹介しています。
トリミングに統一感をもたせるだけで症例写真が一段と見やすく、Before/Afterが伝わりやすくなります。
Instagramでは、プロフィールを見たときにギャラリーといわれる最新投稿が9枚表示されます。プロフィール画面におけるギャラリーが占める割合は大きく、アカウントの印象を左右するので、投稿する写真のテーマや写真に統一感を出すことはとても大切です。
一般に、ギャラリーに統一感がないアカウントはフォロワーが増えにくいといわれています。また、同じような写真ばかりで変化がなかったり、クリニックの宣伝の投稿ばかりが続いてしまうと、ただのPR用アカウントだと思われてフォローしてもらえない可能性が高まります。
思わずフォローしたくなるギャラリーになるよう、投稿写真に統一感を持たせながら変化をつける方法は、美容医療の症例写真で統一感を出す方法と写真の構図の記事で詳しく解説しているので参考になさってください。
治療の効果をアピールするために用いられるBefore/After写真。治療の効果を調べて医療機関の検討をおこなうユーザーにとって、視覚的にわかりやすい写真は非常に有益な情報のひとつといえます。
しかし、施術や検査など医療にまつわる広告には、「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針」(医療広告ガイドライン)が定められており、Before/Afterの症例写真を掲載するには、定められた条件を満たす必要があります。
症例写真掲載で違反にならないために必要な条件と撮影方法はこちらの記事で詳しく解説していますのでご確認ください。
投稿を目立たせるために、無料の画像作成ツールなどをつかって写真の上に文字を載せたり、クリニックのロゴなどを入れて他と差別化をはかることも有効です。ひと目であのアカウントの投稿だとわかるようなフォーマットをつくって個性を出すのもおすすめです。
本来Instagramは「写真」を投稿するのが主流ですが、それとは逆の発想で「文字」だけ投稿して目を引かせる方法もあります。写真がメインではなく「文字を読ませる投稿」が主体となる投稿は「デジタルツイート」と呼ばれています。
文字を加工できる画像作成ツールなどを使用し、シンプルな下地の画像に短い文章で伝えたい情報を記載するのがよく使われる手法です。
投稿内容としては、「学び」や「共感」を意識して投稿ネタを考えるといいねやフォローにつながる可能性が高まります。
「学び」はユーザーにとって新しい情報や、知ってためになる・損しないというような有益情報。「共感」は例えばダウンタイム中の不安に寄り添って心配を減らすような情報などを考えてみてください。
無料の画像作成ツール「Canva(キャンバ)」は、InstagramやTwitter、Facebookのホーム画面や、ブログ投稿の画像、ウェブサイトのバナーなどの作成に便利なテンプレートが豊富に用意されています。
直感的な操作だけで高品質なデザインを実現できるので、プロでなくても簡単な画像変更や文字入れ、配置変更だけで、思い通りの画像を作成できます。
1回のフィード投稿には最大10枚の画像が投稿できます。最後となるページに「いいね」や「保存」「フォロー」の誘導を促す画像をつけると反応を得やすくなります。
のちほど詳しく解説しますが、投稿後の初動でいかに「いいね」「保存」「コメント」「シェア」といったインタラクションを増やせるかが投稿のリーチをのばす鍵になります。
例えば
ひとつのテーマで1投稿ではなく、何度かにわけてシリーズものにすると、見ているユーザーは続きが気になるのでフォローしてくれる可能性が増えます。
インサイトで過去の投稿を分析して、反応のよかった投稿をリライトしたり、別の角度から切り口を変えて再度投稿してみるのもアイデアのひとつです。
画像にはキャプション(説明文)をつけることができますが、キャプションは最初の35文字しか表示されず、「続きを読む」をタップしないとすべてが表示されません。また、改行しても表示されなくなってしまうので改行にも注意してください。
キャプションの最初の35文字に「学び(ユーザーにとって新しい情報)」or「共感」を凝縮して入れ込むなど、ユーザーに刺さる文章、続きが気になる文章を最初にもってくるのがポイントです。
症例写真や施術の紹介の投稿のキャプションには適応や効果のほか、医療広告ガイドラインに準拠してダウンタイム、リスク、副作用、税込価格などを記載するほか、所要時間や効果の持続期間など、ユーザーの知りたい情報(ユーザーにとって有益な情報)を盛り込むことが望ましいです。
キャプションについてもあまり長い文章・むずかしい文章は読まれない傾向にあります。できる限り箇条書きで簡潔にまとめるのがベターです。
文字だけだと堅苦しい雰囲気になってしまうので、絵文字なども使用しながら読みやすい文章を心がけてみてください。
症例写真や施術の紹介の投稿には、効果の持続期間やダウンタイム、料金などを具体的に記載することで、ユーザーが探している情報にコミットする可能性が高くなり、「いいね」や「保存」「フォロー」「お問い合わせ」につながりやすくなります。
ユーザーは、施術に対して「ほんとうに効果あるの?」「痛くないっていってるけどほんとうなの?」とネガティブな疑問を持っていることがあります。
ネガティブな疑問の解消が期待できるのが、「ドクターが実際に施術を受けている画像・動画」です。
ドクター自身がやっているのであれば効果があるのだろう、ドクターが実際に施術を受けた結果、そんなに痛みを感じないのであれば大丈夫だろう、という安心感を与えることができます。
せっかく多くの人が投稿を見てくれて「いいね」してくれたとしてもお問い合わせ(集患)につながらなければ目的が達成できません。
Instagramの投稿にはウェブサイトへのリンクを直接埋め込むことはできないため、すべての投稿にプロフィールへのリンク(@+アカウント名)を記載してプロフィールへ誘導することが必要です。
プロフィール内に問い合わせボタン(メール・電話)を設置したり、公式サイトのURLを貼っておいてそちらへの誘導をすることでユーザーの次のアクションを促すことができます。
プロフィールに初回特典の情報を記載しておくなど、敷居を低くする工夫をすることで、新規ユーザー獲得の可能性が高まります。
画像作成ツールを使って、Webサイトへの誘導ページをつくって投稿の最後につけるのもアイデアのひとつです。
Instagramの投稿は、フォロワーのホーム画面(ニュースフィード)に表示されるだけではありません。
自身の投稿がどうやって他のユーザーにみられているのか
ここで重要なのは【3】【4】【5】。つまり、フォロワー以外の大勢の人にみてもらうチャンスを狙うことです。
フォロワー以外の人にも投稿をみつけてもらうために、投稿には必ずハッシュタグをつけることが重要です。
多くのInstagramユーザーはハッシュタグで自分の知りたい情報を検索しているので、Instagram運用で集患につなげるなら投稿につけるハッシュタグ(#)の選定が鍵といってもいいくらいです。
Instagramの検索は虫眼鏡マークをタップして出てくる「発見」画面の上部の検索窓でおこないます。 検索窓にキーワードを入れると「上位検索結果」「アカウント」「タグ」「場所」と出てきますが「タグ」に分類されている#のマークがついたキーワードをタップすると同一のハッシュタグが付けられた投稿が一覧表示されます。
一覧表示は「トップ」と「最近」に分かれていて、トップには人気の投稿が上から順に掲載されています。
このトップに載るとフォロワー以外のユーザーに投稿をみてもらえる可能性が格段にアップします。
Twitterではツイートが注目を浴びて拡散されることを「バズる」といいますが、拡散機能のないInstagramでは検索のトップに投稿が載ることを「バズる」といいます。
ホーム画面(ニュースフィード)では古い投稿は流れてしまって見られる機会が減ってしまいますが、一度トップに載るとしばらく載り続けるため、Instagramのバズは息が長いのが特徴で、トップに載り続けているあいだは注目度があがってリーチがのび続けます。
トップ投稿に載るのは同じハッシュタグがついた投稿のなかでも人気のある投稿です。トップに載るためには以下の要素が重要といわれています。
トップの上位に載っている投稿を確認すると数万人のフォロワーがいるアカウントが多く見受けられますが、1000人程度のアカウントでもトップ投稿に載れているものがあります。フォロワー数に対していいねのつくスピードや数などが影響しているのではないかといわれています。
キャプションを書くときにハッシュタグ(#)を入力するとそのハッシュタグのボリュームが「投稿1万件」などと表示されます。
ハッシュタグを付けるときはそのハッシュタグのボリュームを意識することが重要です。
最初から数十万もあるタグばかりつけていても、すぐに埋もれてしまい誰の目にも止まらなくなってしまいます。タグをつける際はボリュームごとに複数のタグをつけるように意識してみてください。
投稿ボリューム数ごとの分類の例
スモールタグでトップに載るとミドルタグ、ビッグタグでもトップに載ることができるようになります。
ただし、スモールタグは100件以下などのあまりにも少ないタグを選ばないこと。需要がないタグでトップにのってもあまり効果がないので、最低でも1000件以上はあるといいかもしれません。
ハッシュタグは適当につけるのではなく、ボリュームまで必ずチェックするようにすることをおすすめします。
ハッシュタグは最大で30個つけることができ、タグをつければつけるほど、投稿がみられる可能性が高まります。しかし、ハッシュタグの数を増やすよりも投稿内容に合ったタグをつけることのほうが重要です。
ハッシュタグにはAというスモールタグでトップにのるとBというミドルタグでもトップにのりやすくなるといった「相性のいいタグ」があります。
相性のいいタグを組み合わせることで、複数のタグでトップをとれる可能性が高まります。タグをつける際には、ボリューム数を意識しながら相性の良いタグをつけるようにしましょう。
相性の良いタグをみつけるのに参考にすべきなのは「トップに載っている投稿の中でフォロワー数が少なめのアカウント」の投稿がつけている別のタグをチェックすることです。その別のタグで検索してみると、トップにのっている投稿が似ているタグが見つかる可能性が高いです。
フォロワーが増えてくると他の要因でトップに載っている可能性が高くなるため、自分のフォロワー数と同じくらいのアカウントでバズっている投稿を探すのが最もおすすめです。
一度投稿がバズったら、同じタグをつけて別の投稿をすることで、タグのトップを占拠できる可能性がでてきます。
あるタグで検索したら、同じアカウントの人ばかりがのっていたら気になってプロフィールを見にいってしまいますよね。そこでフォローされる可能性がぐっとあがります。
タグのトップを占拠するためには、「同じタグを使って投稿すること」が必要になってきます。ただし、同じハッシュタグを何も考えずにつけ続けるとハッシュタグに載らなくなってしまう「シャドウバン」が起こる可能性があるので、関連性のないタグをつけるのはおすすめできません。
タグのトップを占拠したとき、ひと目であのアカウントの投稿だとわかるようなフォーマットで画像を作成しておくとかなり目立つので、気になったユーザーがプロフィールを見に来てフォローしてくれるチャンスが増えます。
Instagramは、トップ投稿にのらなくてもバズることがあります。それは「発見」からのバズです。
発見は虫眼鏡のアイコンをタップすると表示される画面で、Instagram独自のアルゴリズムで個人の興味関心を汲み取って、おすすめの投稿を表示するしくみです。
まだ認知していない(フォローしていない)かつ明確に検索するほどでもないけれど、興味を持つ可能性が高い情報を発見するための機能といえます。
投稿が発見のタブに載るには、いいね・保存・シェア・コメントの数値が投稿後すぐに増加すると載りやすい、つまり初速の反応の良さが重要といわれています。
初速の反応がよければよいほど発見に出てくる割合が高く、外部露出の数値も高くなりやすい傾向にあります。
初速の数値を高める方法として、見ている人に問いかける投稿にするとコメントがつきやすくなります。自分の返信も1コメントとしてカウントされるので、返信するだけでコメント数が増えます。
発見に載るようになるのはフォロワーが数千人くらいになってからといわれています。フォロワーがすでに数千人いる場合は、コメントのやり取りを意識して投稿ネタを考えてみるといいかもしれません。
検索画面(発見の画面上部)の検索窓でタグ(キーワード)を入力し、「場所」をタップするとGoogleマップで同じ位置情報を使った他の人の投稿が表示されます。
ジオタグ(位置情報)を活用することで、同じ位置情報を付けて投稿した人(クリニックに来院してくれたユーザー)や、検索画面でその位置を検索した人が投稿を見てくれるチャンスが増えます。
ジオタグ(位置情報)を活用して投稿の露出面を増やすには、新規投稿する際に「場所を追加」という項目に位置情報を入力します。位置情報はクリニック名などで検索が可能ですので、ご自身のクリニックの場所を追加しておきます。
Instagramのアカウントを作成しただけでは新しく患者様になるユーザーに情報が届きません。そのため、積極的にInstagramのアカウントをアピールして、発信している情報を見てもらう必要があります。
Instagramのアカウントをアピールする際は、例えば「○○の施術を動画で詳しく解説しています」「○○のBefore/Afterの写真を数多く掲載しています」「Instagram限定のお得なキャンペーン情報も配信しています」など、フォローするとどのようなメリットがあるのかを明確に伝えるとフォロワー増加に有効です。
TikTokなどほかのアカウントと連携させる際は、そのアカウントも稼働させる必要がありますのでよく検討してから実践してください。
Instagramには通常のフィード投稿のほかに「ストーリーズ」にも投稿ができます。ストーリーズは投稿してから24時間だけフォロワーのホーム画面上部に表示される機能です。
フォロワーのニュースフィード(TwitterやFacebookでいうタイムライン)には流れないものの、ホーム画面上部に表示されるためフォロワーの目に留まりやすくなっています。
ストーリーズは通常のフィード投稿と違ってキャプション(説明文)を入れることができません。そのため、画像に文字やスタンプ、ハッシュタグを入れることで分かりやすく発信する必要があります。
ストーリーズでは、新しい動画や静止画を投稿するほかに、自分のフィード投稿をストーリーズでシェアすることが可能です。フィード投稿をストーリーズでシェアすると、タップしてそのフィード投稿に飛ばすことができます。「詳しくは投稿をご覧ください」とコメントを入れることでおすすめのフィード投稿に誘導することができます。
また、通常のフィード投稿でもできる機能ですが、ストーリーズでも「メンション」といって他のアカウント「@+アカウント名」をつけると特定のアカウントをタグ付けすることができます。メンションをつけるとそのアカウントのプロフィールにリンクを飛ばすことができます。
ストーリーズではフォロワーに質問できるスタンプがあります。質問スタンプを貼ってストーリーズに投稿すると、視聴者はそのスタンプにコメントを書くことができるのですが、フォロワーに質問を記入してもらい、その質問にストーリーズ上で回答することでコミュニケーションができます。フォロワーとのコミュニケーションを活発にすることで見込みユーザーやリピーターの獲得が狙えます。
ストーリーズは24時間で消えてしまいますが、のちほど詳しく解説するハイライト機能を使えば質問コーナー(Q&A)としてコンテンツをまとめてアーカイブを残すことができます。
フォロワーが1万人を超えると、ストーリーズにリンクを貼ることが可能になります。
ストーリーズのリンクから、公式サイトや自身のブログやYouTubeチャンネルに飛ばすことで問い合わせの導線をつくったり、ユーザーにさらに有益な情報を伝えられるので、集患につながる角度が高まります。
短い施術の動画をストーリーズに投稿し、フルバージョンはYouTubeにリンクを貼ってYouTube動画と連動させるなど、できることが広がるので、まずはフォロワーを1万人に増やすことを目指してInstagramを運用してみるのもいいかもしれません。
ストーリーズは、投稿してから24時間たつと消える仕様になっています。投稿から24時間たったストーリーズは自身のみが閲覧できるアーカイブに収納されます。
24時間たった後もユーザーに見てほしいストーリーズは、アーカイブから「ハイライト」に保存することで、ユーザーの閲覧が可能になります。
ハイライトは、自身のホーム画面のプロフィールと投稿一覧の間にアイコンのように表示されます。ハイライトは一つだけでなくいくつも作成することができるため、投稿したストーリーズをグループ分けすることも可能です。
例えば、ストーリーズで募集した質問の回答をQ&Aコーナーとしてハイライトにまとめて保存しておけば、プロフィールに来てくれたユーザーにアピールできるコンテンツとなります。
また、ストーリーズに投稿した症例写真は施術ごとに分けてハイライトに保存しておくとその施術の情報を探しているフォロワーがまとめて見れるようになるので、ユーザーの満足度を高めることができます。
例えば、二重整形の症例写真とフェイスリフトの症例写真をストーリーズで投稿したあとにハイライトに保存する場合、ハイライトを「二重症例写真」「フェイスリフト症例写真」と分かりやすく整理することで、ユーザーが知りたい情報をすぐに見つけることができます。
ハイライトはハイライトカバーと呼ばれる画像を設定することによって、より目立たせることができます。
ハイライトカバーは自身が所有している画像を設定できるほか、画像作成ツールに用意されている無料素材を利用してもいいでしょう。テーマにあったハイライトカバーにする、統一感を持たせるカバーにするなど、見た目にもこだわるとプロフィールが洗練されてアカウントのブランディングにもなります。
リールは15秒から最大30秒の短い動画を撮影して共有できる機能ですが、ストーリーズとの大きな違いは「発見タブ」内でも表示されるチャンスがあること。自身のフォロワー以外のより多くのユーザーに自身のコンテンツを見てもらえる可能性があるのがリールの大きな特徴です。
発見タグに載るためには、いいね・保存・コメント・シェアの数、特に初速でどのくらいこれらのインタラクションを集められるかが影響するといわれています。
リールは、静止画では伝えきれない情報を短い動画を利用してわかりやすく伝えるのに便利な機能です。ユーザーの疑問や不安が解消できるような動画をリールで投稿することがコツです。なお、施術の動画を共有する場合、あまり痛々しい施術動画は控えたほうがベターです。
InstagramはYouTubeのようにリアルタイムでライブ配信が可能です。
ライブ配信では、視聴者がリアルタイムでコメントをすることができますが、通常の投稿へのコメントよりもハードルが低いといわれています。そのため、普段の投稿に対して疑問や興味はあったものの、コメントまではのこしていなかったユーザーのニーズを知ることができます。
その場で質問にしっかり答えることで信頼感を与えることができることに加え、ユーザーのニーズを知れば通常の投稿に反映することもできます。
ストーリーズやリールで短い動画を共有する以外に、通常のフィード投稿でも動画を投稿することができます。時間制限がないので、長い動画はフィードに投稿するのがおすすめです。
コメントできる文字数が限られているストーリーズやリールと違って、フィードに投稿した動画につけるキャプション(説明文)には文字数制限がないので、適応やダウンタイム、リスクや料金などの詳細説明をつけることが可能です。
ユーザーからのコメントは、投稿に対して興味関心をもってくれているということです。紹介している施術であったりドクターの技術に興味をもってくれるユーザーは集患の見込みになり得るので、投稿にユーザーがコメントしてくれたら、迅速に誠意を持って対応することが大切です。
コメントに対してはなるべく時間をおかず、迅速に返信を送ることで信頼感を与えることができます。コメントをくれたユーザーにも満足してもらえますし、やり取りを見た他のユーザーもアカウントに愛着が湧きコメントをくれるようになるかもしれません。
コメントはすべてのユーザーに公開されています。同じような疑問をもっていてもコメントできないユーザーもいると考えられるので、コメントをくれたユーザー以外にも役に立つ情報を発信できる可能性もあり、丁寧なコミュニケーションを意識することで結果的にファンを増やすことにつながります。
フォローしてくれているけれどまだ来院したことのないユーザーにアプローチする方法としては、コメントでコミュニケーションをとるほか、インスタ限定キャンペーンやモニターキャンペーンなどのアイデアがあります。定期的にお得な情報やクーポンなどを配信して、ユーザーの興味関心を引き、集患に結びつける方法です。
新規だけでなく、長く通ってもらえるリピーターをいかに増やせるかが集患の鍵です。
美容に関心の高いユーザーに向けてInstagramで美容医療に関する有益な情報を提供しながら、通い続けてもらうためにも一度来てくれたフォロワーとのコミュニケーションを深めていくことが大切です。
まずハッシュタグ検索で自身のクリニック名を検索し、来院してくれたユーザーの投稿をみつけたら「いいね」「お礼のコメント(またはメッセージ)」「フォロー」をします。丁寧なコメントをもらって嫌な人はいないので、フォローバックしてくれる確率は高いです。
InstagramはTwitterのリツイートほど手軽に拡散はできませんが、「リポスト」といって他のユーザーの投稿を自分の投稿としてシェアする方法があります。
リポストを利用すれば、施術を受けたユーザー(患者様)の生の声を自身のアカウントでも紹介できます。
以前はInstagram非公式の「リポスト専用アプリ」でしかリポストはできませんでしたが、最近は公式アプリだけでリポスト投稿ができるようになりました。
公式アプリだけでもリポストはできますが、リポスト用の無料アプリを使えば簡単にリポストができるのでおすすめです。
Repost for Instagram(無料)
下記ダウンロードURLよりダウンロードできます。
Androidアプリはこちら
iOS(iPhone)アプリはこちら
インスタ投稿ではハッシュタグが重要というお話をしましたが、いちいち入力するのが面倒であればハッシュタグの管理・検索ができるアプリ「ハッシュタグ手帳」がおすすめです。
ハッシュタグ手帳はiPhoneのみのアプリ配信ですが、いつも使用するタグを登録しておけば、使用する時はワンタップでコピー&ペーストができるので便利です。よく使うタグを登録しておくだけでなく、ハッシュタグ手帳から新しいハッシュタグを見つけることもできます。
下記ダウンロードURLよりダウンロードできます。
ハッシュタグ手帳(無料)
不特定多数の人がみるInstagram。イメージを損なうような写真やブランディングにそぐわない画像を投稿するのはもちろんNGですが、休憩中に白衣を着たままの写真だったり、許可を得ていない患者様が写り込んでいる写真などをうっかり投稿してしまわないように、投稿する被写体には充分注意が必要です。
また、適当に写真を撮って闇雲に投稿を重ねるだけでは、ファンを増やすどころか逆にイメージを低下させる可能性もあります。
まだフォロワーが少ない場合、フォローバック狙いの目的でやみくもに「フォロー」することもおすすめできません。そのユーザーが集患につながるターゲットかどうか見極めずにやみくもにフォローしたところで意味がないからです。
Twitterは共通の趣味をもつアカウント同士が気軽にフォロー・フォローバックしやすい場所ですが、InstagramはTwitterにくらべてフォローのハードルが高いといわれています。
Instagramはフォロワーの投稿写真でスマホ画面が占拠されるので、フォローするアカウントを慎重に吟味してからフォローする傾向があります。
フォロワーを増やすためにはユーザーに有益な情報を届ける投稿を心がけて信頼を得ることが先決です。
あまりにも広告っぽい投稿が多いアカウントや、ビジネス色が強い投稿などは敬遠される傾向にあります。
クリックにとって有益な情報という観点でこちら側の伝えたいことばかりを投稿するのではなく、あくまでユーザーにとって有益な情報は何かを考えて発信する意識が大切です。
Instagramでは、ターゲットとするユーザーが何を知りたがっているのか、質問を投げかけることもできます。
一方的な情報発信にとどまらないよう、Instagramをうまく活用してユーザーとコミュニケーションをとりながらフォロワーを増やすこと、さらに自身のファンになってもらってリピーターになってもらうことが集患につながると考えられます。