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ジュビダームビスタ®ボラックスで下あごや鼻を形成する効果と持続期間

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ジュビダームビスタ®ボラックスで下あごを形成する効果と持続期間

ジュビダームビスタ®ボラックスXCはヒアルロン酸注入の製剤のひとつです。

美容医療において、ヒアルロン酸は注射器で注入することで、くぼみやシワを改善するほか、額、鼻、顎などを形成する施術につかわれていて、幅広い美容の悩みに対応するために、多様な種類が存在します。

ヒアルロン酸注入において失敗を避けるには、症状に適したヒアルロン酸の選択が大切です。どんなときにジュビダームビスタ®ボラックスXCを選ぶとよいのか、その特徴を確認していきます。

ジュビダーム ビスタ®ボラックスXCの効果

ジュビタームビスタ®ボラックス(Juvéderm® VOLUX)XCは、アラガン社製の「ジュビタームビスタ®」シリーズのヒアルロン酸です。

下あご・フェイスライン専用

ジュビタームビスタ®には、ジュビタームビスタ®ボラックスXC(以下、ボラックスXC)のほかにも種類がありますが、その違いはヒアルロン酸の硬さといえます。ボラックスXCは、なかでも粘度が非常に高く硬さのあるヒアルロン酸です。

ヒアルロン酸の多くは顔のシワや溝の修正を主な目的としているのに対して、ボラックスXCは同じ形を保つ力が強いという特徴から、フェイスライン、顎といった硬い部位への注入・成形に適しています

ボラックスXCの注入に向いている部位

  • 下あご部(オトガイ)
  • 下あご先端
  • 鼻根・鼻筋

皮膚の組織となじみがよく、顎先を細く成形したり小顔に見えるように輪郭形成することや鼻筋を高くすることが可能で、横顔の印象も変わります。

国内で承認されているヒアルロン酸

ヒアルロン酸には、国内で承認されているものと未承認のものがありますが、ボラックスXCは皮膚の下や骨膜上に注入し、成人の顔のボリュームを補う製剤として、厚生労働省より2020年に承認されています

日本国内での承認 30200BZX00254000

承認・未承認とは

日本で「承認されている」とは、多くの臨床実験を介して厚生労働省に安全性と有効性が認められていることを意味します。

ただし、国内未承認の薬剤や機器であっても、ドクターの個人輸入により入手可能なため、多くの美容医療機関では、未承認の薬剤・機器による施術がおこなわれています。

日本国内未承認であっても、日本の厚生労働省にあたる米国FDA(アメリカ食品医薬品局)に認めらているものもあるため、FDAの認証済みかどうかにおいても、薬剤や機器を選ぶ際に確認しておくと安心かもしれません。

効果の持続は18カ月以上

ジュビタームビスタ®ボラックスXCの効果は、注入直後から確認できます

その後徐々に体内に吸収されていくため、個人差はありますが、18カ月以上効果が持続するとされているため、成形効果を持続するには、6カ月から12カ月に一度程度の注入を継続していきます。

ジュビタームビスタ®ボラックスXCがおすすめの方

  • 顎を細く整えたい
  • フェイスラインを整えたい
  • 小顔効果がほしい
  • 鼻筋を高くしたい
  • すぐに効果が出る施術を選びたい
  • 安全で有効な薬剤で治療したい
  • 国内承認の製剤による施術を受けたい

ヒアルロン酸の硬さと効果の持続

美容医療においてヒアルロン酸は、鼻や顎に注入して形を整えるボラックスXCのようなヒアルロン酸のほかに、皮膚の溝や小ジワに注入することで凹みを目立たなくする目的で用いられます。

皮膚は、外側から表皮・真皮と層状になっていますが、溝やシワなどの凹みを目立たなくする施術では真皮に、比較的やわらかいヒアルロン酸を注入します。

一方、あごなどに注入して形を整える場合は、皮膚内ではなく皮下脂肪や筋膜の下にある骨膜上に、ある程度硬さのあるヒアルロン酸を注入することになります。

ヒアルロン酸の硬さは製品ごとに異なるため、症状に合わせて適した硬さのヒアルロン酸を選択して施術がおこなわれますが、一般的に硬さに比例して、注入効果の持続期間も長くなる傾向です。硬さがあることで吸収されにくくなります。

「硬さ」は、ヒアルロン酸の分子同士の結合の度合いともいえます。

分子とは物質の性質をあらわす一番小さな単位で、複数の原子が集まったものです。原子量の総和が分子量となり、分子量が高く濃度が高いヒアルロン酸は粘度が高くなります。

分子同士を結合させるにはヒアルロン酸を加工する必要があり、加工することを「架橋」といいます。架橋の方法は、ヒアルロン酸の硬さに影響し、それによってヒアルロン酸注入による施術効果の持続が変わります。

ジュビタームビスタ®ボラックスXCは、分子量が高いヒアルロン酸と低いヒアルロン酸を混ぜて作られています。分子量が高いヒアルロン酸の隙間を分子量が低いヒアルロン酸で埋めるという架橋の方法によって、ヒアルロン酸の分子同士の結合が強まり網の目構造が密になっていることが特徴です。

これは、アラガン社独自の方法で、「VYCROSS(バイクロス)技術」といわれています。

ボラックスXCでつかわれているVYCROSS技術

アラガン社のジュビタームビスタ®は、アラガン社独自の技術である以下の2つの技術で作られています。

  • VYCROSS(バイクロス)技術
  • HYLACROSS(ハイラクロス)技術

ジュビタームビスタ®ボラックスXCは前者の技術により作られた製剤で、それぞれの技術により作られたアラガン社製の製品がいくつかあります。

VYCROSS(バイクロス)技術によるヒアルロン酸
特徴:輪郭形成やボリューム減少の改善に
製品:ボラックスXC、ボリューマXC、ボリフトXC、ボルベラXC
HYLACROSS(ハイラクロス)技術によるヒアルロン酸
特徴:溝やシワの修正に
製品:ウルトラプラス(XC)、ウルトラ(XC)

VYCROSSR技術による製剤は、以下のような特徴があります。

  1. 持続が長期にわたる
  2. 成形しやすい
  3. 注入後に形が変わりにくい
  4. 形が保たれやすい
  5. 皮膚組織によくなじむため仕上がりが自然

VYCROSSR技術によって作られたヒアルロン酸製剤は密な網の目構造のヒアルロン酸ネットワークにより酵素分解されにくく、持続期間が長くなり、適度な粘度により成形しやすく、水分を吸収しにくいことで、注入後に水分で膨張して形が変わるリスクが軽減されています。

VYCROSS技術による製品

VYCROSS技術による製品のなかでもボルベラXCがもっともやわらかいヒアルロン酸で、もっとも硬いのがボラックスXCです。それぞれの硬さはヒアルロン酸の濃度が異なることによります。

ジュビダームビスタ®ボラックスXC
非常に硬い
注入部位:あご、鼻
注入位置:深め
ジュビダームビスタ®ボリューマ XC
硬い
注入部位:おでこ、鼻、ほうれい線、頬、フェイスライン、あご
注入位置:深め
ジュビダームビスタ®ボリフトXC
中間の柔らかさ
注入部位:ほうれい線やマリオネットラインなど
注入位置:浅め~中程度の深さ
ジュビダームビスタ®ボルベラXC
柔らかい
注入部位:唇、涙袋形成などの目もと、口まわりといったやわらかい部位に
注入位置:浅め

ボラックスXCを含むVYCROSSシリーズは、鼻を高くする、あごをシャープにする、頬をリフトアップする、こめかみなどのくぼみをカバーするなど、輪郭形成やボリューム減少の改善に適しています。

一方、溝やシワの修正に向いているのがHYLACROSS技術によりつくられるヒアルロン酸です。

HYLACROSS技術による製品

通常のヒアルロン酸に不規則な形で粒状のヒアルロン酸を混ぜることで、なめらかなヒアルロン酸となっています。

ジュビダームビスタ®ウルトラプラスXC、ジュビダームビスタ®ウルトラプラス
重度の溝の修正 注入部位:おでこ、頬、ほうれい線、マリオネットライン、あご
注入位置:深め
ジュビダームビスタ®ウルトラ XC、ジュビダームビスタ®ウルトラ
比較的中程度のシワの修正 注入部位:おでこ、頬、ほうれい線、口まわり、マリオネットライン、あご
注入位置:浅め

より深いシワにはウルトラプラス、中程度から浅めのシワではウルトラを用います。

参考文献

Juvéderm Ultra Plus is used for volumizing and correcting deeper folds, whereas Juvéderm Ultra is best for contouring and volumizing medium depth facial wrinkles and lip augmentation.

引用元:Hyaluronic acid gel (Juvéderm) preparations in the treatment of facial wrinkles and folds

ジュビタームビスタ®ボラックスXCによる施術中の痛み

ボラックスXCには痛み止めの成分が含まれているため、注入時は針を皮膚に刺すチクッとした痛みがある程度ですが、皮下にヒアルロン酸を注入することで違和感を感じる場合があります。

医療機関のなかにはテープやクリームによる表面麻酔をおこなうところもありますので、痛みが不安な場合は医療機関にご相談ください。

「リドカイン」で痛みが軽減

ボラックスXCの成分は以下です。

  • ヒアルロン酸
  • 麻酔薬
  • 希釈液

麻酔薬には「リドカイン塩酸塩」が使われています。リドカイン塩酸塩は、知覚神経と運動神経を遮断する局所麻酔薬です。リドカイン塩酸塩が含まれていることで、ジュビタームビスタ®ボラックスXCは注入時の痛みが軽減されているといえます。

リドカインが含まれることで注意が必要な方

ポルフィリン症(※)の方にリドカイン塩酸塩を投与すると、急性腹症、四肢麻痺、意識障害等の急性症状を誘発するおそれがありますので、ポルフィリン症の方にはジュビタームビスタ®ボラックスXCは使用できません。

ほかにもリドカイン塩酸塩により症状を悪化させる恐れのある心刺激伝導障害のある方や、中毒症状があらわれやすくなるといわれる重篤な肝障害又は重篤な腎障害のある方は施術を受けることができません。

※ポルフィリン症:ポルフィリン体あるいはその関連物質が、皮膚、血液、肝臓その他の臓器に蓄積して生じる複数の病気の総称

参考文献:医療用医薬品 : リドカイン

ジュビタームビスタ®ボラックスXCを受ける前に知っておくべきこと

施術を受けられない方

  • 妊娠中またはその可能性のある方、授乳中の方
  • レーザーなどの照射治療やピーリング施術を受けていたり、受ける予定がある方
  • 出血しやすい方や抗凝固剤を使用している方
  • ケロイド体質の方や傷が治りにくい体質の方
  • アレルギー反応や炎症反応、感染が起こる可能性がある方※

※アレルギー反応や炎症反応、感染が起こる可能性がある方は下記のような方です。

  • アナフィラキシーショックの既往の方
  • 蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質の方
  • 連鎖球菌性疾患(再発性の咽頭痛、急性のリウマチ熱等)の既往歴のある方
  • 心臓合併症を伴う急性リウマチ熱がみられる方
  • 免疫機能に異常があったり既往歴のある方
  • 免疫抑制療法を受けている方

ジュビタームビスタ®ボラックスXC注入のリスク

内出血

注入に針を用いることで、2週間程度、内出血が生じる場合があるため、大切なイベントの直前ではなく、スケジュールに余裕をもって受けることをおすすめします。

万が一、激しい痛みがあったりや腫れが長引き、皮膚の色が悪くなるような場合は、血管に損傷が起こっている可能性があるため、医療機関にご相談ください

アレルギーや血流障害などの合併症

誤って血管内に入り込むと血管閉塞、塞栓、虚血又は梗塞等、視力障害(失明)、脳卒中(脳虚血、脳出血、脳梗塞)の誘発、鼻翼の壊死、皮下組織の障害を引き起こす可能性があります。

また、眉間、眼窩周囲(眼瞼、目の下、目尻のしわ等)鼻の中心線(正中線)以外や鼻先端では、注入ゲルに対応できるスペースが十分になく、血管損傷を引き起こすおそれがあるため、該当部位への注入はおこなわれません。

リスクの対処法

万が一、血流障害などが疑われる部位がある際には、ヒアルロン酸を溶解剤「ヒアルロニダーゼ」で溶かすことができます

ヒアルロン酸は、結合の強度が高いほど溶けにくいため、ヒアルロニダーゼを注入して2時間程度たっても改善しない場合は、再度ヒアルロニダーゼを注入します。

ボラックスXCのほかにもある輪郭形成する方法

美容医療には、ボラックスXCのほかにもレディエッセ注入、プロテーゼの挿入があります。

これらの施術とボラックスXCの大きな違いは、ヒアルロン酸には溶解剤があるため、ボラックスXCであれば、万一希望の仕上がりにならなかった際に溶解剤を注入することで元に戻すことができる点といえます。

深いシワの改善も期待できるレディエッセ

おもな成分は、骨や歯の主成分である「カルシウムハイドロキシアパタイト(CaHA)」で、体内にもともと存在するカルシウムとリン酸イオンから成ります。

ヒアルロン酸のように水分によって膨らむことがないため、注入後も適度な硬さが保たれ、また、即効性があるほか施術効果は10カ月~18カ月間程度とされています。

またレディエッセは、輪郭形成だけでなく、ほうれい線・ゴルゴライン・マリオネットラインなどの深く刻まれたシワの部位にも注入でき、シワが薄くなる効果が期待できます。

効果が半永久的なプロテーゼ

あごや鼻に挿入することで形を整える施術として「プロテーゼ挿入」があります。プロテーゼとは人工軟骨のことで、医療用シリコンやゴアテックスなどからつくられ、希望と骨格にあわせて加工ができるため、オーダーメイドの施術といえます。

プロテーゼの挿入は体内に吸収されることがないため、効果は半永久的となります。

外科的手術となるため、腫れや内出血などのダウンタイムの期間が約1週間~2週間程度あり、術後2日~3日程度は施術部位をテープやギブスで固定します。

万が一希望の仕上がりにならなかった場合は、プロテーゼを除去することで元に戻します。

ジュビタームビスタ®ボラックスXCの施術料金

ヒアルロン酸注入は保険適用外で自由診療となり、医療機関によって料金は異なりますが、1本(1cc=1ml)あたり、およそ38,000円~100,000円程度です。

初回の場合や2本目以降の料金が安く設定されている医療機関もあります。

注入量

注入量は希望する形により異なりますが、欧州臨床試験で下あごへの標準的な注入量は3.4mL、再度注入する際には、約3.0mLの注入量であったことが報告されています。

施術回数に制限はありませんが、体重60kgの1人当りの年間使用量は、20mLを限度として、これ以上の注入量を超えた場合の安全性は確立されていません。

参考文献:ヒアルロン酸使用軟組織注入材 ジュビダームビスタ ボラックス XC

ジュビタームビスタ®ボラックスXC注入の施術の流れと注意点

施術の流れ

(1)カウンセリング

ドクター(医療機関によってはカウンセラー)が施術内容について説明します。
不安点や心配な点があればここで納得いくまで確認するようにします。

(2)デザイン

希望のデザインをドクターに共有して、注入量や注入ポイントを決めていきます。

(3)施術

決定したデザインに合わせてヒアルロン酸を注入していきます。しこりにならないように、広い範囲に少量ずつ注入していきます。注入後は、まわりになじむようにマッサージして成形します。

施術後は、腫れや痛みを軽減するのに、氷のうなどで冷却する場合もあります。メイクは施術直後は控えることが推奨されますが、当日から可能です。

実際の注入時間は、1カ所あたり10分程度です。

施術後の注意点

当日はシャワー浴

血行が良くなる行為は腫れや痛みを促進する可能性があることから、当日は長時間の入浴はひかえシャワー浴が推奨されています。

マッサージは1週間後から

注入したヒアルロン酸が移動して成形が崩れることを防ぐために、1週間程度は注入部位のマッサージは控えます。

満足のいく施術を受けるために

ヒアルロン酸注入は、正しくおこなわれれば痛みも少なく即効性があることから満足度が高い施術といえます。 一方で、「不自然な仕上がりになった」など施術者によって注入効果が変わりやすい美容医療です。そのため、満足のいく施術を受けるためには、医療機関のサイトやSNS、ドクターのブログなどを参考に以下の点も考慮してみてください。

解剖学に詳しいドクター

顔は神経や血管が多く走行していることから、注入量や場所をあやまると、血管障害や、視力異常、脳卒中や皮膚の壊死など、さまざまな障害が引き起こされるリスクがあります。

そのため、顔の解剖学に詳しいドクターであれば安心です。

注入技術とセンスがあるドクター

ヒアルロン酸の注入方法には、ブラジルの美容形成外科医Dr. デマイオが開発しアラガン社が提唱するMD-codee(エムディーコード・旧ビスタシェイプ)といわれる注入手技があります。

例えば、側頭部の内側に注入すると、こめかみの凹みが改善されて間接的に目が開きやすくなるなど、顔の解剖に基づく注入ポイントごとに、注入による効果がまとめられています。

このMD-codeeに沿って注入することで、注入ポイントが明確になり、経験が浅いドクターによる施術であっても、一定の効果が見られるようになっています。ただし、注入量や注入位置を一人ひとりにあわせて変化させることで、より高い治療効果が得られるといえます。そのための美的センスは非常に重要です。

ドクターの症例写真などで、自分がイメージする仕上がりになりそうかを確認しておくことをおすすめします。

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