• HOME

高いリフト力をもつヒアルロン酸注入剤カイセンス®の効果と安全性

0
0

SHARE

ヒアルロン酸注入療法は過去30年間で顕著に進化し、美容医療において欠かせない治療法となっています。

ヒアルロン酸注入は、単にシワを埋めて目立たなくする注入法から、痩せてしまった皮下組織のボリュームを回復させたり、支持靭帯(リガメント)を補強しリフトアップさせることによるたるみ改善、さらには理想の輪郭形成を実現するものへと発展をとげています。

この急速な発展の要因のひとつには、ヒアルロン酸注入剤の進歩があげられます。2021年2月にEUで発売された新しいヒアルロン酸注入剤のカイセンス(KYSENSE®)もそのひとつです。

カイセンスは特許技術のOXIFREE(オキシフリー)製法によって、少ない架橋剤(※)でも高い粘弾性と隆起力をもち、形成力に優れ、自然な仕上がりを長期間保つとされています。

カイセンスの効果を最大限引き出すには、カイセンス®シリーズの特徴や適応などをよく知ったうえで、施術部位や目的によって製剤を使い分け、適した注入の深さで適量を注入することが重要です。

※架橋剤(かきょうざい):粘弾性や凝集性を高め、効果を長持ちさせるためにヒアルロン酸の分子構造を結び付ける接着剤のようなもの

特許技術オキシフリー製法により高い効果=リフト力と高品質=安全性を保持したカイセンス®

ヒアルロン酸注入剤カイセンス

カイセンス(KYSENSE®)はスイスの医薬品メーカーによって開発されたヒアルロン酸注入剤で、特許技術のOXIFREE(オキシフリー)製法によって製造されています。

カイセンス®シリーズにはPrecise(プリサイス)Define(ディファイン)Volume(ボリューム)Extreme(エクストリーム)の4種類があり、それぞれEU(欧州連合)加盟国の安全基準条件を満たすことを証明するCEマークを取得しています。

カイセンス®シリーズの特徴や、4種類それぞれに期待できる効果を知る前に、まずは美容医療においての一般的なヒアルロン酸注入剤の役割や製造方法、特徴について解説します。

ヒアルロン酸注入剤の役割

ヒアルロン酸はもともと私たちヒトの皮膚や眼球、血管、関節や靭帯など身体のさまざまな部位に存在します。

ヒアルロン酸はゲル状で高い粘弾性と保水力をもち、体内で合成と分解がおこなわれますが、20代をピークに減少しはじめ、40代を過ぎると急激に減少し、皮膚においては弾力や保湿力の低下、シワやたるみの発生につながることがわかっています。

また、加齢とともに骨も痩せることや支持靭帯のゆるみ、脂肪量の変化などによってもシワやたるみが発生しますが、顔面におけるボリュームロスを補填してシワやたるみを改善する注入剤として、生体への安全性が高いヒアルロン酸が活用されるようになっていきました。

ヒアルロン酸注入剤はシワやたるみだけでなく、鼻を高く見せる・あごをシャープにするなど、輪郭形成にも利用されています。

ヒアルロン酸の構造と架橋剤(BDDE)

ヒアルロン酸の構造は、酸の一種であるグルクロン酸と、糖の一種であるN-アセチルグルコサミンの分子が交互にいくつも結合した鎖のようなものです。

ヒトの体内など自然界に存在するヒアルロン酸は、鎖がいくつも集まり自然に繋がっている長い分子構造(分子量100万以上)を持つことから、高分子ヒアルロン酸と呼ばれています。

一方で、美容を目的として人工的に作られたヒアルロン酸は、それぞれが繋がっていない短いヒアルロン酸なので、低分子ヒアルロン酸です。

それぞれが結び付いていない低分子ヒアルロン酸の鎖同士は、そのままでは体内に存在する酵素によって分解されて吸収されやすい状態なので、結果的に効果の持続が短くなります。

そのため、ヒアルロン酸注入剤にはヒアルロン酸の鎖同士を結び付けるために、架橋剤(かきょうざい)という接着剤のようなものが加えられています。一定の持続性を持たせるために、架橋剤を加えてバラバラだった短いヒアルロン酸の鎖同士を繋ぎ、連鎖の構造を再現することで体内で分解される早さを遅くしているのです。

多くのヒアルロン酸注入剤には架橋剤として1,4-ブタンジオールジグリシジルエーテル(BDDE)が使用されています。

多くの架橋剤(BDDE)を含有することによりヒアルロン酸の鎖を結び付ける作用は強まりますが、架橋剤が多すぎると皮膚へ注入した際に周囲の組織の動きや外部からの圧力に対して柔軟に伸び縮みしたり形状を復元する能力が落ちて、皮膚にしこりや凹凸ができやすくなるといわれています。

また、架橋剤が少ないと赤みや炎症が起こるリスクが減るというメリットがありましたが、粘弾性や凝集性が低くなってしまうので皮膚組織内に広がりやすく、ボリュームを補う効果が持続しにくいというデメリットがありました。

カイセンス®の特徴とメリット

少ない架橋剤でも高い形成力・リフト力を維持するカイセンス®

ヒアルロン酸注入剤の製造過程で発生する活性酸素は、高分子ヒアルロン酸の分子構造を壊すため、結果的に体内での分解・吸収が早まり、ボリュームを維持する効果が短くなるといわれています。

カイセンス®は特許を取得した製造方法であるOXIFREE(オキシフリー)製法により、製造過程において発生する活性酸素を徹底的に排除することで高分子ヒアルロン酸の長い鎖を保持することを可能としました。そのため、カイセンス®は少ない架橋剤(BDDE)で高い粘弾性を維持し、皮膚組織を隆起させる能力が高いため、高度な形成力・リフト力を実現するとされています。

カイセンスのオキシフリー製法

架橋剤(BDDE)含有率:カイセンス®シリーズすべての種類で3.5%~4.4%未満

組織親和性が高く自然な仕上がり

ヒアルロン酸注入剤は皮膚のボリュームを補い、作用が持続する間はシワを目立たなくするなどの効果が期待できます。しかし、十分な組織親和性がない注入剤を額のシワやほうれい線など顔へ注入した場合、表情の変化により皮膚が伸びたり縮んだりした際に注入剤がその動きに対して柔軟に伸縮できず、不自然な表情に見える可能性があります。

カイセンス®は組織親和性が高いので、顔の皮膚組織に馴染みやすく、表情にあわせた自然な仕上がりが期待できます。

カイセンス®の安全性

カイセンス®はEU(欧州連合)加盟国の安全基準条件を満たすことを証明するCEマークを取得しています。

また、2018年3月から2019年3月まで4カ国6施設の多施設臨床試験(マルチセンタークリニカルトライアル)で110症例の満足調査がおこなわれ、第三者機関によってその効果と安全性について立証されています。

カイセンス®は質の高い高分子のヒアルロン酸構造を保つため、少ない架橋剤でも形成力が高く、遅延性の炎症などのトラブルを引き起こすリスクが低いヒアルロン酸注入剤です。

多施設臨床試験(マルチセンタークリニカルトライアル)

多施設臨床試験には6名の研究者(5名の注入者と1名の独立した評価者)が参加しました。 カイセンス®シリーズの安全性は、独立した評価者による注射部位反応(ISR)を用いて、注入直後、および1カ月後、6カ月後、12カ月後に評価されました。

報告されたすべての注射部位反応ISRは、ヒアルロン酸注入で観察される通常の徴候であり、投与1カ月後には、注射後に発生したほとんどの注射部位反応は消失しました。 また、本試験において重篤な有害事象は発生しませんでした。

目的や部位によって使い分ける4種類のカイセンスシリーズ

カイセンス®シリーズはヒアルロン酸濃度や粘弾性や隆起力の違う4種類があり、目的や適応部位にあわせて使い分けます。

製品名 KYSENSE®Precise KYSENSE®Define KYSENSE®Volume KYSENSE®Extreme
HA濃度 15mg/ml 18mg/ml 21mg/ml 24mg/ml
注入深度 真皮または口唇粘膜 深部真皮または口唇粘膜 皮下脂肪組織または骨膜上 皮下脂肪組織または骨膜上
主な適応 目もとや口角などの顔に生じた小ジワ、唇の輪郭 中度のほうれい線、顔面部の中程度の皮膚のくぼみ、唇のボリュームアップ 重度のほうれい線の改善、頬のコケなど、顔のボリュームを回復させる、頬のたるみのリフトアップ こめかみのくぼみなどのボリュームアップ、頬のたるみのリフトアップ、鼻やあご・フェイスラインを整える輪郭形成
シリンジあたりの容量 1ml 1ml 1ml 1ml
ボックスごとに提供される針 4x30G 1/2 4x30G 1/2 4x27G 1/2 4x27G 1/2

カイセンス®Precise

カイセンス®Preciseに含まれている1mlあたりのヒアルロン酸の濃度は15mgで、シリーズのなかで最も柔らかいヒアルロン酸注入剤です。目もとや口角など比較的皮膚の浅い層に生じた小ジワを目立たなくさせることを目的とした施術で使用されます。

カイセンス®Define

カイセンス® Defineの1mlあたりのヒアルロン酸濃度は18mgで、やや柔らかめのヒアルロン酸注入剤です。唇のボリュームアップや、ほうれい線の溝を埋めるなどして、シワを目立たなくさせる目的で使用されます。

カイセンス®Volume

カイセンス®Volumeの1mlあたりのヒアルロン酸濃度は21mgで、適度な隆起力をもつヒアルロン酸注入剤です。重度のほうれい線や口もとのたるみ(マリオネットライン)を改善したり、加齢にともなって痩せたこめかみや頬にボリュームを補ってリフトアップすることを目的とした施術で使用されます。

たるみを改善する目的で使用する場合、溝を埋めるように直接ほうれい線に注入するのではなく、頬のゆるんでしまった支持靭帯を持ち上げるようなポイントに注入するなど、自然にリフトアップさせる注入方法がもちいられます。

カイセンス®Extreme

カイセンス®Extremeの1mlあたりのヒアルロン酸濃度は24mgで、高い隆起力をもつヒアルロン酸注入剤です。ヒアルロン酸濃度が高いにも関わらず硬さがなく筋肉の動きに合わせて柔軟に動くので、注入後の触知性がほとんどありません

加齢にともなって痩せたこめかみのボリュームアップやたるんだ頬のリフトアップに。 また、鼻を高くしたり、あごに注入することで輪郭を整え、フェイスラインをすっきりと小顔に見せるなどの効果が期待できます。

ジュビダームビスタ®ボリューマXCとカイセンス®Extremeのパフォーマンス比較

多施設臨床試験(マルチセンタークリニカルトライアル)でおこなったジュビダームビスタ®ボリューマXCとカイセンス®Extremeのパフォーマンス比較では、ボリューマXCよりもカイセンス®Extremeのほうが皮膚組織を持ち上げる力が強く、同じ結果を得るために、カイセンス®ExtremeはボリューマXCよりも24%少ない注入量で済んだという結果が出ています。

カイセンスの持続期間・施術の回数と頻度

カイセンスは他のヒアルロン酸注入剤と同様、施術直後からリフトアップなどの効果が期待できます。

カイセンスの効果の持続期間は、2019年の多施設臨床試験(マルチセンタークリニカルトライアル)の臨床では12カ月ですが、引き続き被験者の予後を追っており、18カ月効果が持続しているといわれています。

個人差はありますが徐々に体内に吸収されていくため、効果を持続するには6カ月から12カ月に一度程度の注入を継続していきます。

カイセンスの注入方法と痛み・ダウンタイム

カイセンスの注入方法と施術の痛み

ヒアルロン酸注入剤の種類によっては麻酔薬であるリドカインを含むものもありますが、カイセンス®シリーズはリドカインを含まないため、リドカインアレルギーのある方も施術を受けられます

希望によって麻酔クリームなどの表面麻酔や、局所麻酔を使用します。

カイセンスを注入する際は、先端が斜めにカットされている極細のニードル(鋭針)、または針の先端が丸くて製剤が出てくる孔が横に付いているカニューレという注入針(鈍針)を使用して、シワが気になる部位やボリュームを出したい部位へ注入していきます。

鋭針で刺す瞬間にチクッとした痛みを感じることがありますが、注入時に強い痛みを感じることはないとされます。

鈍針のカニューレも細い針なので施術中の痛みは少なく、針の先端が丸いので細かい血管を傷つけにくいことから内出血がおこるリスクが低いとされています。薬剤が出る針孔が先端ではなく横にあることから、皮内で針を回転させることで製剤を注入する向きを施術者が調節することが可能です。

カイセンスのダウンタイムと術後の経過

カイセンスはもともとヒトの体内に存在するヒアルロン酸を主成分とし、皮膚の切開など体に負担のかかる処置を伴わないため、ダウンタイムはほとんどないとされています。

ただし注射針を使用するため、細かい血管が損傷した場合、内出血が生じることがあります。内出血が生じた場合でも自然に血栓ができて出血が塞がることで、通常は1週間~2週間ほどで落ち着きます。

数日~2週間ほど施術部位の軽度な腫れや赤み・凹凸感が生じる場合があります。

また、施術直後は注入部位に微細な針の跡が残ることがありますが、1日~2日で消失するとされています。

カイセンスのリスク・合併症とその回避方法

ごく稀に赤みや炎症などのアレルギー反応を起こす可能性がありますが、カイセンスは肌への刺激物質となる架橋剤の含有量を減らすことにより、アレルギーのリスクが低いといわれています。

万が一、製剤が誤って血管内に注入されて塞がってしまった場合、血流が遮断されてしまう塞栓を引き起こす可能性があります。塞栓が生じた場合、視力障害や失明、皮膚の壊死、脳卒中といった重篤なリスクを引き起こすことがあります。

突然の異常な疼痛の発生、ピリピリとした違和感、皮膚の色の変化など異常がおきた場合はすみやかに医療機関に連絡してください。

ヒアルロン酸注入による血栓の発生リスクを回避するには、顔面の解剖学を熟知し、経験の豊富なドクターを選ぶことが重要です。

また、1度の施術で製剤を大量に注入すると不自然な仕上がりとなるリスクがあるため、注入量はドクターのアドバイスを聞きつつ慎重に決める必要があります。

施術を受けた後の仕上がりが気に入らないなどの理由で修正をしたい場合は、ヒアルロン酸を分解する作用があるヒアルロニダーゼという酵素製剤を注入することで、元の状態に戻すことが可能です。

ヒアルロン酸注入の修正(除去)で使用されるヒアルロニダーゼ

シワ治療や輪郭形成術で注入したヒアルロン酸を分解させる作用を持つ酵素製剤の一種がヒアルロニダーゼです。

ヒアルロン酸を水分と二酸化炭素に分解する働きがあるので、ヒアルロニダーゼは過度な注入で不自然さが生じたケースや注入部位に凹凸(しこり)が現れた際など、注入後の修正(除去)を希望するときに用いられます。ただし、注入したヒアルロン酸を1度で完全に分解できるものではなく、取り残しが生じることがあります。

ヒアルロニダーゼの作用として、施術で注入したヒアルロン酸に限らず、体内にもともと存在するヒアルロン酸も数時間ほどで分解されます。 しかし、体内にもともと存在するヒアルロン酸は分解された後も自然に生成される物質であるため、数日をかけて元の状態に戻るとされます。

また、最近注入したヒアルロン酸に限らず、1年前など注入から時間が経っているヒアルロン酸も分解が可能とされます。ヒアルロニダーゼによる修正を受けた後に、ヒアルロン酸の再注入をおこなう際は、3週間~4週間ほど期間をあける必要があります。

カイセンスの施術を受ける際の注意点

施術を受けられない方

  • 妊娠中またはその可能性のある方、授乳中の方
  • 施術部位に未治癒の炎症や外傷などがある方
  • ケロイド体質の方や傷が治りにくい体質の方
  • 重篤な基礎疾患がある方
  • 出血しやすい方や抗凝固剤を使用している方
  • アレルギー反応や炎症反応、感染が起こる可能性がある方
  • そのほか医療機関で施術を受けることができないと診断された方

レーザーなどの照射治療やピーリング施術を受けていたり、受ける予定がある方はヒアルロン酸注入を受ける前に医療機関に相談してください。

未成年者の方が施術を受けるにあたっては親権者の同意が必要となり、同意が得られていない場合は施術を受けることができないので注意してください。リスクや注意点などを聞いて施術を受けるか慎重に判断するために、診察・カウンセリングの際は親権者が立ち会うことが推奨されています。

また、抗凝固薬や抗炎症薬などを日常的に服用している場合は、担当医に施術を受けても問題がないか事前に相談してください。

施術を受ける前と施術後の注意点

施術を受ける当日(術前)は、血行が促進されることで内出血を引き起こす可能性があるので飲酒を控えてください。また、当日施術を受けた後も内出血を防ぐために飲酒や激しい運動・サウナといった血行が促進される行為は控えることが必要です。

シャワーや施術を受けた部位以外のメイクは当日、施術部位に対するメイクは翌日、湯船に浸かる入浴は施術の翌日から可能とされます。また、注入剤が周囲に流れてしまうことを防ぐために、施術部位に対する強いマッサージは1週間ほど控えてください。

注入後にほかの治療を受ける場合

カイセンスの注入治療を受けた後に、同一の部位に対してほかの施術を検討する場合は、一定期間の間隔をあけることが推奨されています。

ほかの施術を受ける際には医療機関にて、注入した製剤の種類と最後に注入したタイミングを伝えて、施術を受けることが可能であるか相談してください。

カイセンスと他の施術との比較

カイセンス以外の主なヒアルロン酸注入剤

カイセンス以外にも、美容医療の施術で用いられているヒアルロン酸注入剤はさまざまな種類があります。多くの医療機関で使用されている主なヒアルロン酸注入剤としては以下のような製品があり、特徴や適応、持続期間などがそれぞれ異なります

ヒアルロン酸注入剤 持続期間の目安 硬さ 主な適応
ジュビダームビスタ®ボルベラXC 9カ月~12カ月 柔らかい 唇、涙袋形成などの目もと、口まわりといったやわらかい部位に
ジュビダームビスタ®ボリフトXC 12カ月~18カ月 やや柔らかい ほうれい線やマリオネットラインなど
ジュビダームビスタ®ボリューマXC 18カ月~22カ月 適度な硬さ おでこ、鼻、ほうれい線、頬、フェイスライン、あご
ジュビダームビスタ®ボラックスXC 18カ月~22カ月 非常に硬い あご、鼻
テオシアルRHA1 9カ月~12カ月 柔らかい 目もとや口角などの顔、首、デコルテに生じた小ジワ
テオシアルRHA2 9カ月~18カ月 やや柔らかめ 中度のシワ、おだやかな肌のボリュームアップ
テオシアルRHA3 12カ月~20カ月 適度な硬さ ほうれい線など顔の深いシワ、自然な肌のボリュームアップ
テオシアルRHA4 12カ月~22カ月 硬い 鼻やフェイスラインを整える輪郭形成
テオシアルRHA KISS 6カ月~8カ月 柔らかい 唇のボリュームアップ
ニューラミス 6カ月~12カ月 やや柔らかめ 中度のシワ
レスチレン リド 12カ月~18カ月 適度な硬さ 中度~重度のシワ
ベロテロソフト 9カ月~12カ月 柔らかい 目もと、涙袋形成など
ベロテロバランス 9カ月~12カ月 やや柔らかめ 中度のシワ、表情ジワ
スタイレージS 9カ月~12カ月 柔らかい 軽度のシワ、唇
クレヴィエル コントア 12カ月~18カ月 非常に硬い 鼻やあごなどの輪郭形成

カイセンス(ヒアルロン酸)以外の主な注入施術

注入の施術としては、カイセンスをはじめとするヒアルロン酸注入以外にもさまざまな施術があって、それぞれ製剤の作用や改善が期待できる悩みが異なります。

施術 主な適応
脂肪溶解注射 顔や身体の部分痩せ
リジュラン注射 シワ、毛穴の開き、クマ、ハリ感など
レディエッセ注入 深いシワ、輪郭形成
エランセ シワ、引き締め、ハリ感、輪郭形成など
ベビーコラーゲン注射 浅いシワ、毛穴の開き、ハリ感など
ボツリヌス注射 額や目尻などの表情ジワ、エラの張りなど

カイセンスと併用するとよい施術

表情ジワを改善するボツリヌス注射

ボツリヌス注射は脳からの指令を伝える物質の働きを阻害することで筋肉の緊張を緩和し、表情ジワの改善や、パーツや輪郭を整える効果が期待できます。

カイセンスをはじめとするヒアルロン酸注入では改善がむずかしい眉間の縦ジワや目尻の笑いジワ、鼻の笑いジワ、あごの梅干しジワの改善にはボツリヌス注射が有効です。

また、発達したエラ(咬筋)の張りを小さくしてフェイスラインをすっきりさせる治療にもボツリヌス注射を用います。

カイセンスとボツリヌス注射を適応部位ごとに組み合わせることでより細やかにシワやたるみを改善することができます。

糸でたるみを引き上げるスレッドリフト(糸リフト)

引っ掛かりのある特殊な糸(スレッド)を皮膚下に入れて顔や首元のたるみを引き上げる治療がスレッドリフト(糸リフト)です。

スレッドリフトによって効果的にたるみを引き上げた後、頬のコケやこめかみなどボリュームの足りない部分にカイセンスを用いてヒアルロン酸注入することで、疲れ顔や老け顔の改善が期待できます。

カイセンスの施術の流れ

(1)診察・カウンセリング

医療機関で問診票の記入を済ませた後に、ドクターによる診察・カウンセリングを受けて施術内容やリスクなどの説明を聞きます。悩みや希望、施術に対する不安や不明点がある場合は、このタイミングでドクターに相談してください。 希望する仕上がりに応じて使用するカイセンスの種類と注入量を決めます。

(2)洗顔・麻酔

洗顔をおこなって施術部位を清潔にします(メイクをしている場合はクレンジングも)。 麻酔を希望する方は、施術部位に局所麻酔や表面麻酔を使用した後にしばらく待ちます。

(3)カイセンスの注入

カウンセリング時に決めた注入部位に対して、ニードルまたはカニューレを用いて注入していきます。所要時間は施術を希望する部位の数によって差がありますが、麻酔の処置を除き10分~20分ほどが目安です。

(4)クーリング・終了

注入部位に赤みや腫れなどが生じた際は、クーリング(冷却)の処置をおこないます。 ダウンタイム中の過ごし方や施術後の注意点といった説明を受けて終了です。

より良い施術を受けるために・医療機関の選び方

カイセンスは特許技術のオキシフリー製法によって高い形成力と安全性を両立するヒアルロン酸注入剤で、顔のシワやたるみを改善し、理想とするフェイスラインを形成することが期待できます。

ただし、顔は神経や血管が多く走行していることから、注入場所や注入量をあやまると、血管障害や視力異常、脳卒中や皮膚の壊死など、さまざまな障害が引き起こされるリスクがあります。解剖学的知識を常にブラッシュアップしながら実践経験を蓄積しているドクターを選ぶことが重要です。

また、ヒアルロン酸注入は施術者のセンスによって仕上がりに差が生じやすいといわれています。各医療機関のWebサイトやドクターの個人ブログなどに掲載されている症例写真を確認して、自身の理想に近い症例を担当しているドクターを指名するという選択肢もあります。

カイセンスは厚生労働省未承認医薬品です。
医薬品の入手経路:入手経路は各医療機関のドクターによるメーカーからの個人輸入です。
個人輸入において注意すべき医薬品等について(厚生労働省のページ)
日本国内での承認の有無:カイセンスと同一の成分・作用があり、日本国内で承認を受けている医薬品はありません。
諸外国における安全性等に関する情報:カイセンスの開発元であるKYLANE社によると、欧州での安全性と品質を証明するCEマークを認証機関2797 BSIグループにより、MDRに基づいて取得していると示されています。諸外国で重篤な有害事象は報告されていません。
0
0

SHARE