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コロナワクチン接種後に腫れる?知られざるヒアルロン酸注入の合併症と回避法

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記事監修

篠原 秀勝
篠原 秀勝 医師

スキンリファインクリニック銀座

日本形成外科学会 正会員 認定専門医取得 日本臨床皮膚外科学会 正会員 日本頭蓋額顔面外科学会 正会員

篠原秀勝医師のいる医療機関

スキンリファインクリニックスキンリファインクリニック銀座
お問い合わせ先:0120-661-062

ヒアルロン酸注入は、もともとヒアルロン酸がヒトの体内に存在する成分で吸収性製剤であるという安心感や、注入直後に変化があらわれることもあって、需要が増えている美容医療施術です。

ヒアルロン酸注入だけでなくあらゆる美容医療の施術において、赤み・腫れ・痛みといったリスクはつきものですが、近年コロナウィルス感染やワクチン接種により、数週間から数カ月前に注入したヒアルロン酸注入部位に腫れが生じる合併症が報告されています

合併症の可能性があることがわかると、ヒアルロン酸注入の施術を躊躇する方もいるかもしれませんが、事前に知っておくことで不安やリスクを軽減できます。

安心してヒアルロン酸注入を受けるためには、コロナウィルス感染やワクチン接種がヒアルロン酸注入に与える影響と、リスク軽減につながる知識を身につけておくことが大切です

コロナワクチン接種後に腫れる?意外と知られていないヒアルロン酸注入の合併法と回避法

コロナウィルス感染・ワクチン接種とヒアルロン酸注入療法

ヒアルロン酸注入のリスクとしては、赤みや内出血、感染、凹凸、アレルギー反応といった合併症がありますが、最近では、コロナウィルス感染後やワクチン接種後、数週間から数カ月前にヒアルロン酸を注入した部位に、腫れが生じるケースが報告されています。

このように、注入後数週間から数カ月経過したあとに、施術部位に炎症反応や炎症反応を伴う硬結・結節性変化(しこり)があらわれることを「遅延性炎症反応(Delay Inflammatory Reaction)」といいます。

症状は抗ヒスタミン剤やステロイドの内服で軽快したと報告されており、自然に解消されることもありますので、基本的にはそれほど心配することはありません。

意外と知られていないヒアルロン酸注入の「アレルギー・拒絶反応」

遅延性炎症反応を含むアレルギー・拒絶反応はヒアルロン酸注入の合併症のひとつで、感染症との違いは、注入部位の一部であったり、注入部位とは無関係の部分にも生じる点です。

アレルギー・拒絶反応の原因

遅延性炎症反応・アレルギー・拒絶反応がおこる原因ははっきりとはわかっていませんが、ヒアルロン酸製剤に含まれる架橋剤やヒアルロン酸の分子量、構造の影響などが考えられています。

体内に化学物質や細菌が入った際、抗体をつくる指示を出すT細胞によって、異物・老廃物を食べるマクロファージの働きが過剰に活性。その結果、細胞・組織を攻撃して炎症が起こると考えられています。

また、発症の1週間~2週間前に、のどの痛み・くしゃみ・鼻みず・頭痛・だるさといった症状があった、口腔内治療をおこなった、ケガした、というケースが多いことから、これらの症状が引き金になることがわかっています。

コロナウィルス感染やワクチン接種後に生じるケースがありますが、コロナウィルス感染・ワクチン接種による全身の免疫が活性化することでがきっかけであらわれると考えられます。

アレルギー・拒絶反応の治療方法

遅延性炎症反応を含むアレルギー・拒絶反応は、発生率は低いですが、再発を繰り返したり、治るまでに数カ月かかることもあります。

ヒアルロン酸は、2カ月~4カ月かけて吸収分解されていくため、その過程で自然治癒が期待できますが、症状によってはそのまま放置しておくことが現実的ではないケースがあります。

その場合、感染症の疑いがあれば抗生物質の全身投与をほどこしたうえで、以下のような治療をおこないます。

  • 抗アレルギー剤内服
  • ステロイドの局所注射
  • ステロイド(トリアムシノロン)に5-Fluorouracil(5-FU)を加えた局所注射
  • ヒアルロン酸分解酵素「ヒアルロニダーゼ」の注入 など

これらの治療で改善が見られない場合は、切除手術を検討します。

ヒアルロン酸注入によるアレルギー・拒絶反応のリスクを軽減するには

遅延性炎症反応を含むアレルギー・拒絶反応のトラブルを回避するには、発生率を下げる方法をあらかじめ知っておくと安心です。

アレルギー・拒絶反応における架橋剤の関与

美容を目的として人工的に作られたヒアルロン酸は、それぞれが繋がっていない短いヒアルロン酸なので、低分子ヒアルロン酸です。

それぞれが結び付いていない低分子ヒアルロン酸の鎖同士は、そのままでは体内に存在する酵素によって分解されて吸収されやすい状態なので、結果的に効果の持続が短くなります。

そのため、ヒアルロン酸製剤にはヒアルロン酸の鎖同士を結び付けるために、架橋剤(かきょうざい)という接着剤のようなものが加えられています。一定の持続性を持たせるために、架橋剤を加えてバラバラだった短いヒアルロン酸の鎖同士を繋ぎ、連鎖の構造を再現することで体内で分解される早さを遅くしているのです。

遅延性炎症反応・アレルギー・拒絶反応がおこる原因としてヒアルロン酸製剤に含まれる架橋剤の関与が指摘されています。架橋剤はほぼすべてのヒアルロン酸製剤に含まれていますが、架橋剤の割合が極力少ないヒアルロン酸製剤を選ぶことで、遅延性炎症反応・アレルギー・拒絶反応の発生リスクを下げることができると考えられます。

アレルギー・拒絶反応におけるヒアルロン酸の分子量の影響

自然界に存在するヒアルロン酸は、鎖が集まり自然に長い分子構造を持つ高分子ヒアルロン酸ですが、人工的に作られるヒアルロン酸製剤のヒアルロン酸は、低分子ヒアルロン酸です。

ヒアルロン酸の分子量によって、マクロファージ活性に違いがあるかどうかを調べた報告によると、低分子ヒアルロン酸は炎症を誘発する作用があること、高分子ヒアルロン酸は抗炎症作用があることがわかっています。

高分子ヒアルロン酸を主成分としたヒアルロン酸製剤を使用することで、遅延性炎症反応やアレルギー・拒絶反応の発生リスクを下げることができると考えられます。

ヒアルロン酸の入れすぎに注意する

ヒアルロン酸製剤の注入量が多ければ多いほど、相対的に架橋剤が体内に入る割合も増えます。少ない注入量であればアレルギー・拒絶反応のリスクを下げることができます。

近年、「ヒアルロン酸の入れすぎ症候群」が指摘されていますが、入れすぎて不自然な顔になることは避け、ヒアルロン酸の注入量は必要最低限、少量で結果を出すことが大切です。

ヒアルロン酸注入は、アレルギー・拒絶反応のほかにも、皮膚壊死・脳梗塞・失明といった重症化する合併症があることが知られています。

これらの合併症を防ぐために共通していえることは、ヒアルロン酸製剤は少量ずつ注入することが大前提であるということです。

一部位に大量に注入すると、血液の流れを止めてしまう血管塞栓や血管を圧迫するリスクが高まり、重大な合併症の発生につながります。

遅延性炎症反応・アレルギー・拒絶反応を含む合併症を未然に防ぐには、注入は少量とすることが重要です。

見た目の印象としても、ヒアルロン酸を入れすぎて不自然な隆起が生じているより、どこに入っているかがわからないくらい少量を使い、自然で若々しい印象を目指すほうが賢明です。

アレルギー・拒絶反応の発生率が少ないヒアルロン酸製剤を選ぶ

遅延性炎症反応をはじめとするアレルギー・拒絶反応は、ヒアルロン酸製剤によって発生率が異なることがわかっています。

そのため、発症率が低いヒアルロン酸製剤を選べば、トラブルを回避できる可能性が高まります。

発生率の違いとして指摘されているのが、ヒアルロン酸の分子量の影響と架橋剤の関与です。

結論をいうと、分子量が大きい高分子ヒアルロン酸で架橋剤が極力少ないヒアルロン酸製剤は、アレルギー・拒絶反応の発生率が少ない傾向があります。

アレルギー・拒絶反応のリスクが低いヒアルロン酸製剤カイセンス

カイセンス(KYSENSE®)は、炎症反応が起こる可能性が少ないとされる高分子ヒアルロン酸の分子構造をもち、凹凸やアレルギー・拒絶反応の原因となりうる架橋剤の量が少ないヒアルロン酸製剤です。

美容医療で用いられる人工的に作られるヒアルロン酸製剤は、基本的には低分子の分子構造を持つヒアルロン酸ですが、カイセンスは特許を取得したOXIFREE(オキシフリー)製法により、ヒアルロン酸の分子構造を高分子で保持することに成功しました。

ヒアルロン酸製剤の製造過程では、高分子ヒアルロン酸の分子構造を壊す活性酸素が発生しますが、オキシフリー製法では発生する活性酸素を徹底的に排除します。それによって、カイセンスは高分子の分子構造を保てるわけです。

カイセンスは分子量が大きいことで粘弾性が高く、架橋剤の割合が少なくても長期にわたって高い形成力・リフト力が期待できます

つまり、赤みや凹凸が生じやすく、遅延性炎症反応やアレルギー・拒絶反応のリスクがあるとされる架橋剤が体内に入る量が相対的に少なくなります。

少量で形が作りやすく、崩れにくい

カイセンスの特徴は、アレルギー・拒絶反応が発生するリスクが少ないことだけではありません。

皮膚組織を持ち上げる隆起力が高いという性能も重要な特性です。

一般的にヒアルロン酸製剤は、架橋剤の割合が多いことで崩れにくくなりますが、カイセンスは架橋剤の割合が少ないにもかかわらず、形成力が高く、長期にわたって維持されるといわれています。

これまで、形成力と維持力があるヒアルロン酸製剤は、硬くて触るとゴロゴロと違和感があることがありましたが、カイセンスは柔らかさがありながら形成力とリフト力を備えています。

注入後にまわりの組織とよくなじみ、自然なリフトアップが期待できます。

安心してヒアルロン酸注入を受けるために

コロナウィルス感染やワクチン接種をきっかけに起こる遅延性炎症反応や、ヒアルロン酸注入のアレルギー・拒絶反応についてお伝えしました。

アレルギー・拒絶反応のリスクを減らす方法としては、架橋剤が極力少ないヒアルロン酸製剤や高分子ヒアルロン酸を使用したヒアルロン酸製剤がよいといわれています。

また、ヒアルロン酸製剤の入れすぎに注意し、少量を効果的に注入することでトラブルを回避できる可能性が高くなります。

ヒアルロン酸製剤には多くの種類があるため、それぞれの特徴を知ってベストな選択ができるよう知識を身につけておくことが大切です。

ヒアルロン酸注入をおこなう医療機関においては、メリットだけでなくアレルギー・拒絶反応を含む合併症のリスクがあることをしっかり患者に伝えることが重要です。

患者側もリスクまで十分に伝えてくれて信頼できる医療機関を選ぶ必要があります。

監修医師の紹介

スキンリファインクリニックを創業しスキンリファインクリニック銀座の院長である篠原秀勝医師。ヒアルロン酸注入やボトックスの注射においては、注入指導医として医師への指導にあたる。日本形成外科学会認定専門医として丁寧なカウンセリングをおこない、注入治療からレーザー治療・光治療まで幅広い施術をおこなう。

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