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光治療でシミの改善や肌質が全体的に向上する効果とレーザー治療との違い

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光治療でシミの改善や肌質が全体的に向上する効果とレーザー治療との違い

肌トラブルに悩まれている方のなかには「シミも毛穴の開きも気になる」といったように、改善したい症状が複数ある方も多いかもしれません。

美容医療には、シミ・毛穴の開き・ハリ不足など、複合的な肌の悩みに働きかける治療があります。それが光治療です。光治療は光の熱作用で肌の悩みを改善に導きます。

同じように熱作用によって肌の悩みを改善する治療にはレーザー治療もあり、光治療のメカニズムや施術の効果、光治療とレーザー治療の違いを知っておくことで、後悔しない治療の選択につながります。

光治療で照射する光の特徴

光治療は、特殊な光を皮膚に照射することで、シミやそばかす・毛穴の開き・ハリ不足などを改善して、肌質の全体的な向上を目指せる治療です。

光の熱作用で、肌トラブルの原因を破壊したり、肌にハリや弾力をもたらすコラーゲンやエラスチンを生成する「線維芽細胞」を活性化させて、肌の悩みを改善に導きます。 美容医療の光治療では、IPL(Intense Pulsed Light)といわれる光が多くつかわれます。IPLは、カメラのフラッシュのように瞬間的な光を強力に発光するプラッシュランプで、有害な紫外線を取り除いた可視光線から近赤外線当たりの波長の光です。

光は電磁波の一種

光やレーザーは電磁波の一種で、電磁波は波長の違いによって、ガンマ線・X線・紫外線・可視光線・赤外線・マイクロ波・高周波のように分類されます。

IPLのような光は、複数の波長を含みます。波長とは、山と谷を繰り返す波の山から山(もしくは谷から谷)の長さのことで、単位は、10億分の1メートルにあたるナノメートル(nm)であらわされます。

自然光である太陽光の波長はおよそ300nm~3000nmで、目で見える可視光線の波長は、約400nm~750nmあたり。波長が変わると目に見える光の色が以下のように変わります。

紫色 380nm~435 nm
青色 435nm~500 nm
緑色 500nm~570 nm
黄色 570nm~590 nm
橙色 590nm~620 nm
赤色 620nm~750 nm

可視光線よりも短い波長を紫外線、長い波長を赤外線といいますが、IPLの波長は、可視光線から赤外線にあたる約500nm~1200nmで複数の波長を含みます

電磁波の説明画像

光治療と比較されることが多いレーザー治療のレーザーは、光と違って694nmのルビーレーザー、755nmのアレキサンドライトレーザーのように、波長がひとつの単一波長です。

光に含まれる波長の特徴

特定の物質のみに吸収されて熱を発生

波長には、特定の物質にのみ吸収されるという特性があって、美容医療では、波長が吸収されることで生じる熱や衝撃波の作用を利用して、肌の悩みを改善します。

特定の物質は波長ごとに異なるため、シミを改善したい場合はメラニン色素に吸収される波長、赤ら顔を改善したい場合は血液のヘモグロビンに吸収される波長といったように、必要な波長を選択して施術がおこなわれます。

IPLには、メラニン色素・ヘモグロビン・水分に吸収されやすい波長が含まれるため、光治療ではひとつのマシンで複合的な肌の悩みを改善できるといえます。

光治療では不要な波長をカットして照射

光治療のマシンには不要な波長をカットするフィルターがついていて、治療内容によってフィルターを換えることで照射する波長を変えることができます。たとえばシミの改善には、シミの原因であるメラニン色素によく吸収される波長帯をフィルターで選択します。

755nmのフィルターをつかうと、754nm以下の波長はカットされて755nm~1200nmの波長の光が照射できます。つまり、フィルターがその値より短い波長をカットする仕組みです。また、フィルターの値に近い波長ほど強く照射されます。

光治療の効果はシミや赤みの改善と肌質の向上

光治療は皮膚の表皮層と真皮層に作用

皮膚の構造ヒトの皮膚は、外側から表皮層・真皮層・皮下組織と層状になっています。

また、一番外側になる表皮層は外側から角質層・顆粒層(かりゅうそう)・有棘層(ゆうきょくそう)・基底層と4つにわかれ、皮膚の新陳代謝である「ターンオーバー」を繰り返しています。ターンオーバーは、基底層で細胞が生成されてから上層に押し上げられ、垢となって剥がれ落ちるまでの周期のことです。

光治療で表皮層に適度に熱の損傷が加わると、ターンオーバーが活性化します。

また、表皮層の下にある真皮層には、肌のハリや弾力をたもつ重要な役割を担う成分が存在します。約70%が線維状のタンパク質であるコラーゲンで、コラーゲンはエラスチンという弾力性をもつ線維状のタンパク質に束ねられています。そしてその間を水分を抱えたゼリー状のヒアルロン酸が満たしています。このコラーゲン・エラスチン、ヒアルロン酸を生成するのが「線維芽細胞」です。

光治療の熱作用で線維芽細胞が刺激されると、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸が新しく生成されます。

このように、光治療で表皮層や真皮層に作用が加わってターンオーバーと線維芽細胞が活性化すること、以下のような効果が期待できます。

シミやそばかすの改善

光治療では、メラニン色素に反応する波長で、メラニン色素を貯蔵するメラノソームを含む細胞に熱損傷を与えます。そして、光治療で活性化したターンオーバーによって、メラニン色素の排出が促進され、シミ・そばかすを改善に導きます。

熱損傷を受けた細胞は、薄いかさぶたのようなマイクロクラストを形成したあと、1週間~2週間程度で剥がれ落ちます

ニキビや肌の赤みの改善

ニキビや赤ら顔の赤みは、皮膚下にある毛細血管が拡張し、皮膚から透けて見えることで現れます。光治療のヘモグロビンの赤い色素に反応する波長によって、毛細血管が収縮し肌の赤みが改善する効果が期待できます。

また、アクネ菌を殺菌する効果のある光を照射する光治療マシンを選べば、ニキビができにくい肌質を目指せるといえます。

コラーゲンの生成を促進して肌質を改善

光治療の波長が水分やメラニン色素、ヘモグロビンに吸収されて発生した熱で、真皮層のコラーゲンやエラスチンといったタンパク質の性質に変化が起こります(タンパク質変性)。すると再構築される働きが生じ、その過程でコラーゲン・エラスチンが新しく生成されて、肌のハリ感や弾力が回復し小ジワや毛穴の開きが改善、キメの整った健康的な肌を目指せます

アジア人の肌に対するIPL(光)治療の有効性についての研究発表によると、97名の患者を対象に550nmおよび570nmのIPLを使用した光治療を2週間〜3週間の間隔で複数回おこなったところ、一時的に紅斑や軽度の水疱が生じるケースも認められたものの、3回目の治療を終えた際に色素沈着・毛細血管拡張症・肌のキメに対して効果的という結果[※1]が得られたと示されています。

Methods: Ninety-seven patients were treated for photoaging using IPL. The cutoff filters of 550 nm and 570 nm were utilized for three to six treatments at intervals of 2 to 3 weeks. Results: Treatment results were evaluated and rated by both patients and physicians at the end of the third treatment based on improvement in pigmentation, telangiectasia, and skin texture. A combined rating of "good" or "excellent" was given to more than 90% of the patients for pigmentation, more than 83% for telangiectasia, and more than 65% for skin texture. There were some minor complications in four cases: one had erythema that continued to the next day and three had minor blisters leaving no marks.

[※1]Photorejuvenation for Asian skin by intense pulsed light:National Library of Medicine

光治療が向いている方

  • シミ・そばかすが気になる
  • 肌がくすんでいる
  • 赤ら顔を治したい
  • ニキビの赤みを改善したい
  • ハリが不足して、たるみが気になる
  • 小ジワができてしまった
  • 毛穴の開きが気になる
  • 手の甲のシワが気になる

アジアの患者における標準的なIPLを使用した手の若返りを調査した論文によると、 日本人患者128人(平均年齢58.1歳)の45.3%で「優れた」、14.8%で「良い」、37.5%で「変化なし」、2.3%で「悪い」と評価[※2]されました。

Subjects and Methods: The subjects were 128 Japanese patients (average age 58.1) who had lentigines and wrinkles on the dorsa of both hands, and the wavelength spectra of 560 – 1200 nm and 515 – 1200 nm were applied. In general, the number of treatments was not fixed, and further treatments beyond the first treatment were added only when asked for by the patient. Lentigines were assessed on 4 levels and wrinkles on 3 levels. Results: The results in lentigines were graded “Excellent” in 45.3%, “Good” in 14.8%, “Unchanged” in 37.5% and “Bad” in 2.3% of the patients. Dark-toned lentigines in particular improved after one treatment. On the other hand, the results in wrinkles were graded as “Effective” in 25.0%, “Hard to tell” in 39.1% and “Ineffective” in 35.9% of the patients after the first treatment, but there was increased improvement in some cases after multiple treatments.

[※2]Hand rejuvenation using standard Intense Pulsed Light (IPL) in Asian patients

光治療とレーザー治療の違い

光治療は肌質全体の改善が期待できる

光はレーザーと異なって、単一の波長ではなく複数の波長をもちます。その分、さまざまな症状に効果が期待でき、フィルターを変えることで、ひとつのマシンで広範囲の複合的な肌トラブルに対応します。

対して単一波長であるレーザーは、狙えるターゲットが絞られるため、レーザーだけで複数ある肌の悩みを改善するには、悩みごとに対応するマシンに変更して施術をおこなう必要があります。

おもなレーザーの種類 波長 吸収される皮膚の物質
ヘモグロビン メラニン 水分
KTPレーザー 532nm  
ダイレーザー 585nm~595nm付近  
ルビーレーザー 694nm    
アレキサンドライトレーザー 755nm    
ダイオードレーザー 810nm~1450nm付近   1450nmで〇
Nd:YAG(ネオジムヤグ)レーザー 1064nm  
Er:YAG(エルビウムヤグ)レーザー 2940nm    
炭酸ガスレーザー 10600nm    

シミ治療における違い

光治療では熱損傷を与えレーザー治療は破壊する

光治療やレーザー治療で発振される一発あたりの照射時間は「パルス幅」といわれ、ミリ(1000分の1)秒単位、ナノ(10億分の1)秒単位、ピコ(1兆分の1)秒単位などがあり、光のパルス幅はミリ秒単位です。

パルス幅が短くなるほど、メラニン色素などのターゲットを破壊する力が大きくなるため、光治療よりもパルス幅が短いレーザー治療では、ピコレーザーの衝撃波あるいはQスイッチレーザーの熱の作用で、メラニン色素を破壊します。

一方、光治療では破壊ではなくメラニン色素を含む細胞へ熱で損傷を与えて、ターンオーバーで排出を促すため、メラニン色素が排出される過程がレーザー治療と異なります。

光治療は炎症後色素沈着の発生が少ない

レーザー治療ではメラニン色素を破壊する際に、まわりにも熱作用が及んで炎症後色素沈着を起こす可能性が高くなりますが、光治療は出力が弱いため、レーザー治療よりも炎症後色素沈着のリスクが低いといわれます。

光治療の方がダウンタイムが短い

レーザーは同じ波長の集まりで波長の山と谷が一致しており、エネルギー密度が高く高出力のエネルギーでひとつの方向にまっすぐ進みます。光は複数の波長を含むことで波長が不ぞろいであるため、レーザーに比べて出力が弱くなります。 出力が弱くパルス幅が長いほど施術部位に与える影響は小さくなるため、施術部位が施術前の状態に回復する「ダウンタイム」は、光治療の方が短くなるといえます。

光治療は痛みが軽度

光治療では輪ゴムでパチっとはじかれたような痛みを伴いますが、多くの方が我慢できる程度で麻酔も必要ありません。施術後の赤みなども少なく痛みに弱い方も安心して受けることができるといえます。

レーザー治療と比較した光治療のメリット

光治療はターゲットを破壊する施術ではないため、施術を複数回おこなうことが一般的です。そのため定期的に施術を受ける必要がありますが、定期的に施術をうけることによって、正常なターンオーバーが保たれて、肌トラブルの予防ができるともいえます。

レーザー治療では、パルス幅が短くエネルギーが強いため、痛みを伴うとともに施術部位がかさぶたになる可能性が高く、顔全体にシミ・そばかすが点在するケースではレーザー治療は好まれません。

一方、光治療ではレーザーほど肌への影響が大きくないため、広範囲に施術をおこなっても施術後の肌の回復が早く、また、シミだけでなくくすみの改善や肌のキメが整うなどトータル的な肌質の向上が目指せます

  IPL治療 レーザー治療
特徴 シミ・赤み・毛穴の開きなどさまざまな症状に対応 ひとつの症状に対応
施術間隔 1カ月に一度を複数回 一回の場合も多い
ダウンタイム 施術直後からメイクが可能 施術部位はテープ保護の必要がある
痛み 麻酔なしの施術 麻酔が必要な場合がある

光治療ができる主なマシン

光治療をおこなうマシンは複数のメーカーでさまざまな種類が開発されていて、波長をカットするフィルターや光を発振するパルス幅、冷却機能などが異なります

フォトフェイシャルM22(515nm~1200nm)

IPLマシンのパイオニアであるイスラエルのLUMENIS(ルミナス)社によって開発されたマシンが、フォトフェイシャルM22です。515nm~1200nmの波長を照射可能で、シミや赤ら顔など改善したい肌悩みに応じて9種類のフィルターをつかい分けて治療に最適な波長を変換して照射する仕組みです。

また、皮膚を冷やしながらIPLを照射できるクーリング機能を備えていることから、施術中に痛みを感じにくいとされています。厚生労働省から薬事法承認を受けている医療機器(承認番号:22500BZX00469000)[※3]であり、FDA(米国食品医薬品局)からも承認[※4]を受けているため、治療の有効性や安全性が認められたIPL機器といえます。

[※3]医療機器の保険適用について:厚生労働省

[※4]510(k) Premarket Notification:FDA

光治療=フォトフェイシャルは誤解

光治療と検索すると、「フォトフェイシャル」というワードが多数出てきますが「フォトフェイシャル」は光治療のマシン名を意味するものではなくて、ルミナス社製のIPL機器を使用した施術を指します。商標登録もされており、その施術は医療行為にあたることから、美容皮膚科や美容クリニックなどの医療機関以外ではフォトフェイシャルの施術を提供することができません。

エステサロンなどで提供されている「フォトフェイシャルエステ」や「光エステ」などの施術で用いられるマシンは、IPLの出力に制限が設けられているため、医療機関で受けるIPL治療ほどの効果は期待できないとされます。

「フォトフェイシャル」および「Photofacial」は(株)日本ルミナスの登録商標です。

フォトシルクプラス(500nm~950nm)

イタリアの医療機器メーカーによって開発されたマシンがフォトシルクプラスで、IPLと比べてメラニン色素の分解能力が高いとされるUPL(U-Shape Pulse Light)という光の波長を照射します。

照射できる波長は500nm~950nmであり、950nm以上の波長がカットされていることで、肌の水分への吸収が予防されるためやけどが起こりにくいといわれています。また、日本国内では薬事承認を得ていない医療機器です。

ライムライト(520nm~1100nm)

米国の医療機器メーカーによって開発されたIPL機器がライムライトです。開発に日本人のドクターが携わったIPL機器とされ、520~1100nmの波長を照射できるため肌のくすみや肝斑、小ジワ・毛穴の開きといった悩みを改善に導く作用が期待できます。

また、ライムライトはCutera社が開発したXeo(ゼロ)という医療機器の先端に取り付けるハンドピースであり、施術を受ける際はXeoにライムライトを取り付けてIPLを照射します。ライムライトおよびXeoは、どちらもFDAの認証を受けている[※5][※6]医療機器です。

[※5]LimeLight IPL Handpiece Medical Device Identification:FDA

[※6]xeo Laser System Medical Device Identification:FDA

アイコン(500nm~670nm・870nm~1200nm)

米国のCynosure(サイノシュアー)社によって開発されたIPL機器がアイコンで、治療目的に応じてハンドピースを付け替えて照射する波長を選択できるため、主にシミやハリ感不足をはじめとする幅広い肌トラブルへの対応が可能とされるマシンです。皮膚を冷却する機能が備えられているので施術中の痛みを感じにくいとされ、冷却ジェルの塗布も不要です。

日本国内でアイコンは医療機器として承認(JMDNコード:70606000)されているマシン[※7]で、さらにFDAの認可も受けています[※8]。

[※7]医療機器基準等情報提供ホームページ:PMDA

[※8]510(k) Premarket Notification:FDA

I2PLノーリス(400nm~950nm)

ノーリス(Nordlys)はデンマークの医療機器メーカーによって開発されたマシンで、FDAから承認[※9]を受けています。2重のフィルターによって肌にダメージを与える特定の波長をカットしてIPLを照射する「I2PL(アイ・ツー・ピー・エル)」という照射方法ができるため、安全性の高い治療が可能とされます。

[※9]510(k) Premarket Notification:FDA

サイトンBBLs(400nm~1000nm)

米国のSCITON(サイトン)社によって開発された光治療マシンで、ブロードバンドライト(BBL)といわれる波長帯を照射します。対応したフィルターは7種類があり、各フィルターをつかい分けることで、400nm~1000nmの波長域から皮膚の引き締めや小ジワ治療といった施術の目的ごとに適した波長を選択して照射します。

また、サイトンBBLsは日本国内で医療機器として承認(JMDNコード:70606000)されているマシン[※10]で、分類としては比較的にリスクが低いことを意味する管理医療機器(クラスⅡ)です。

[※10]医療機器基準等情報提供ホームページ:PMDA

光治療のリスクや副作用など知っておくべきこと

光治療は複数回の施術で効果を実感

光治療は、痛みや肌の状態によって出力を細かく調節しながら施術がおこなわれます。そのため、1回の施術で効果があらわれる方もいれば、複数回おこなうことで効果を実感される方もいます。

基本的には、回数を重ねるほど施術の効果が高くなる傾向にあり、肌の悩みの種類にもよりますが、3週間~4週間ごとに5回前後の施術が推奨されています。

推奨されている回数の途中で施術を中断してしまうと、肌の悩みの改善に時間がかかって得られるはずの効果が期待できず、再発する可能性があります。

光治療でシミが濃くなったように見えることがある

照射後おおよそ3日目をピークに、マイクロクラストといわれる、薄いかさぶたが生じる場合があり、シミが濃くなったように見える場合があります。これは、光を照射したシミのメラニンが、皮膚の上層に移動してくるためで、その後、洗顔などの日常生活のなかで1週間ほどで剥がれ落ちます。 マイクロクラストは、自然に剥がれ落ちるので無理に剥がさず、1週間程度はスクラブ洗顔やピーリングなど皮膚に刺激がかかるスキンケアは避けるようにします。

光治療におけるリスクや副作用とダウンタイム

赤みとヒリヒリ感

シミとシミのまわりが赤くなったり、ヒリヒリ感が生じる場合がありますが、長くても数日で落ち着きます。

ヒリヒリ感が強い場合は、保冷剤などで冷やすと症状が落ち着きます。数日たってもおさまらない場合は、炎症を抑える軟膏やステロイドクリームなどを処方する医療機関もあります。

やけど

日焼けしている肌や色黒の肌、濃いシミやそばかすが多い肌では、熱の作用で軽いやけどになることがあります。もし、施術後に水ぶくれができた場合などは、医療機関にご相談ください。

炎症後色素沈着

やけどになると炎症後色素沈着が生じますが、時間の経過とともに3カ月~6カ月ほどで消えます。また、トレチノインとハイドロキノンといった美白外用薬を使うことで、早い改善が期待できます。

光治療のアフターケア

IPL照射直後の肌は紫外線や乾燥に敏感になっています。保護テープの必要はありませんが、紫外線対策をしっかりおこない、いつも以上に十分な保湿が推奨されます。

IPL治療が受けられない方

  • 妊娠中、授乳中の方
  • 極度の日焼けをしている方
  • てんかん発作の既往歴のある方

以上の方は施術を受けることができません。

光治療と相性の良い美容医療メニュー

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、薬剤を皮膚に塗って拭き取ることで毛穴につまった皮脂や古い角質を除去する施術です。

ピーリングで余分な角質を取り除いてから光治療をおこなことで、光の波長が皮膚に届きやすくなって、より高い治療効果が期待できます

ハイドラフェイシャル

ケミカルピーリングと同じように、古い角質や毛穴の余分な皮脂を除去することができるピーリングマシンとしてハイドラフェイシャルがあります。ケミカルピーリングは、薬剤が肌に合わなかったり乾燥や肌荒れを起こしてしまう場合もありますが、ハイドラフェイシャルは刺激が最小限で、角質や汚れを取り除くだけでなく保湿も同時におこなわれるため、乾燥を防ぐことができます。

イオン導入

イオン導入は、イオン導入は、微弱な電気を流す機器をもちいて皮膚に有効成分を導入していく施術です。

通常ヒトの皮膚には外部からの異物の侵入を防ぐバリア機能が働いていて、化粧水などスキンケア用品の成分は皮膚表面の保湿作用にとどまり、皮膚の奥深くまで浸透することはありません。

イオン導入による施術は、導入する薬剤がマイナスならマイナスの電極を肌にあて、プラスならプラスの電極をあてることで電極に反発した有効成分が、皮膚のバリア機能を超えて皮膚深くまで届くという仕組みです。

光治療後におこなうことで、施術後の肌回復をサポートします。

光治療と併用したい美容点滴・美容注射

高濃度ビタミン点滴 美白・抗酸化作用・肌コラーゲン生成補助など
美白点滴(グルタチオン点滴) 美白・肝機能改善・解毒作用など

光治療と併用したい内服薬

シナール シミやそばかす、かぶれによる色素沈着の緩和など
トラネキサム酸 肝斑改善・しみ抗炎症作用など
ユベラ 血流改善・冷え性改善など
飲む日焼け止め(サプリメント) 抗酸化作用など

光治療と併用したい外用薬

トラネキサム酸ローション 肝斑改善・保湿作用・美白など
ハイドロキノンクリーム メラノサイト(メラニン色素を作り出す細胞)減少・メラニン色素産生抑制など

光治療を受ける医療機関の選び方

光治療は肌への負担が少なく、一度の照射により複合的な肌の悩みに作用しますが、刺激により悪化する可能性がある「肝斑(かんぱん)」が重なるシミへの治療では注意が必要で、また、肌の状態によってはやけどになる可能性があります。そのため、カウンセリングの時間を大事にして、肌の悩みや肌の状態をしっかり診察する医療機関だと安心かもしれません。

また、光治療は1回の照射で効果を実感する場合もありますが、一般的には施術を重ねることで効果を得る治療です。定期的に施術をおこなうことで肌質が改善されて、トラブルの少ない肌を目指すことができます。そのため、アフターケアまで指導してくれる医療機関を選ぶと良いでしょう。

医療機関での光治療は医療行為であり、医療資格保持者のみ使用が許可されるマシンを使って施術がおこなわれます。類似するマシンを使用するエステサロンもありますが、エステスタッフが施術可能なエステマシンや家庭用マシンとで、医療機関の光治療では出力に大きな差があります。ドクター診察のもと、安全かつ的確でありながら光のパワーを最大限に生かして、光治療と併用できるメニューもある医療機関で、肌トラブルの改善を目指してください。

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