シルエットソフトはリフトアップ効果が高い理由とダウンタイム

シルエットソフトを受けて効果を感じている女性のイメージ

シルエットソフトは、糸(スレッド)を皮膚下に入れて顔や首元のたるみを引き上げる「糸リフト(スレッドリフト)」の一つです。

糸リフトで使われる糸には、溶けるタイプと溶けないタイプの糸がありますが、シルエットソフトは溶けるタイプの糸を使う糸リフトのなかで、高いリフトアップ効果があるといわれています。美容医療は一般的に、効果の大きさに比例してリスク・副作用やダウンタイムも大きくなりますが、シルエットソフトも痛みや腫れ・むくみが大きいのでしょうか。

ほかの糸リフトと比較して、シルエットソフトのリフトアップ効果が高い理由や、ダウンタイム、リスク・副作用について解説していきます。

たるみを立体的に強力に引き上げるシルエットソフト

シルエットソフトの糸のイラストイメージシルエットソフトは挿入した直後からリフトアップ効果が実感できます。効果には個人差がありますが、シルエットソフトを挿入すると、頬を手の平で持ち上げた時のように、ほうれい線やマリオネットラインが薄くなって、若々しい印象になります。

2012年からおこなわれているシルエットソフトは、一方向にしか引き上げられなかった、シルエットリフト(2004年からおこなわれている)の後継技術で、糸についているバイオコーンといわれる円すい状のコーンの形状や、自然にふっくらと仕上がる立体的なリフトアップが得意であることから、「3Dリフト」ともいわれます。

シルエットソフトの糸を針で皮膚下2方向に挿入すると、中心で向かい合うように複数ついているバイオコーンがそれぞれの方向で皮膚組織に引っ掛かって、糸が中心に戻ろうとするので自然に引き上がって立体的に仕上がります。

シルエットソフトの挿入説明イラスト

シルエットソフトはバイオコーンが、糸の周囲360度の皮下組織にしっかり引っ掛かるので、すくいあげるように支持することができて、ほうれい線やマリオネットラインといった深いたるみにおいて高いリフトアップ力を発揮します。

シルエットソフトの糸が体内に吸収されるまではおおよそ1年半

糸リフトに使われている糸には、溶けない糸とシルエットソフトのように溶ける糸があります。

溶けない糸はポリプロピレンやゴアテックでできていて、溶ける糸と比べると効果の持続が長期にわたりますが、体内に糸が残ることに抵抗を感じる方もいます。

溶ける糸のほとんどは半年ほどで体内に吸収されるPDO(ポリジオキサノン)でできていますが、シルエットソフトのバイオコーンの主成分は「ポリ-L-ラクチド-co-グリコリド(PLGA)」、糸の主成分は「ポリ-L-乳酸(PLLA)」です。それぞれPDOより長く体内に残り、バイオコーンは8〜10カ月ほど、糸は1年半ほどかけて体内に吸収されていきます。

体内に異物が残らないシルエットソフト

シルエットソフトのバイオコーンの主成分PLGAも糸の主成分PLLAも生体適合性が高いので、医療分野でも整形外科手術で使われる器具や骨折時に用いるネジなどに活用されています。体内で炭酸ガスや水、ブドウ糖、乳酸といった物質に代謝されていくので、異物として残る心配がありません。

安全と品質の基準をクリアしているシルエットソフト

シルエットソフトの糸は、アメリカ食品医薬品局FDAの認証を得ているほか、EU(欧州連合)の安全基準を満たすことを示す「CEマーク」の認証も取得しています。

シルエットソフトの糸が吸収されたあとは美肌効果が続く

美肌効果を感じている女性のイメージ

バイオコーンで引き上げられた皮膚組織の傷を治そうとする創傷治癒の働きで、肌のハリや弾力の元であるコラーゲンの生成が促されます。糸による皮膚の引き上げ効果のほかに、コラーゲン生成によるたるみ解消効果もあるので、シルエットソフトの効果の持続は2~3年と考えてよいでしょう。

シルエットソフトでは頬左右で4~8本使われますが、リフトアップ効果は糸の本数が多いほど強くなって持続も長くなります。

シルエットソフトがおすすめの方

肌の状態に悩んでいる女性

シルエットソフトは顔の輪郭や下顎、頬、額、眉の周り、首など、主に顔全体のたるみの改善が得意です。次のようなお悩みを持つ方におすすめできます。

  • 切開手術は怖いけど、強力なたるみ改善を目指したい
  • 顔全体のたるみが気になる
  • 下顎がたるみ、フェイスラインがぼやけてきた
  • ほうれい線やマリオネットラインが濃くなってきた
  • 溶けずに体内に異物が残るのは不安なので、溶ける糸を使いたい
  • ハリや弾力も同時に取り戻したい
  • 腫れが痛みが少ない治療が受けたい

複数の種類がある糸リフトの選び方

糸リフトには複数の種類がありますが、それぞれ糸の特徴や固定する方法が異なりますので、糸の特徴や固定方法を知って、納得のいく糸リフトの選択をするようにしましょう。

糸リフトで使われる糸には、溶けるタイプと溶けないタイプ、糸に引っ掛かりの突起がついていないタイプ(モノフィラメント)、円すい状の突起がついたコーンタイプ、トゲのような突起がついているコグタイプがあります。

また、糸の固定の仕方には、挿入するだけで固定しないフリーフローティングタイプ、側頭部を小さく切開して皮膚組織に糸を固定するフィックスドタイプがあります。

なるべく長期的な効果を希望するなら溶けない糸

糸には、シルエットソフトの糸のように溶けるタイプのほかに溶けないタイプもあります。溶けないタイプは体内に残ることを気にする方がいますが、溶けるタイプの効果が一般的に1年程度であることと比較してリフトアップ効果はそれより長期間にわたります。

溶けないタイプには、伸縮性や弾力性に優れているシリコンとポリエステルが使われていて、良く動く口元などでも自然な表情が作れるタイプもあります。

肌のハリ効果を狙いたいならショッピングリフト

ショッピングの合間に手軽にできることがネーミングの由来となっているショッピングリフト(リードファインリフト、ウルトラVリフトともいわれる)は、極細の鍼と、突起のないモノフィラメントの短い糸を使って肌のハリ効果を高める方法です。たるんだ皮膚を物理的に引き上げるほかの糸リフトと違ってリフトアップ効果はマイルドです。

糸の表面の形状はコーンタイプが強力で持続も長期的

糸の形状は、シルエットソフトの糸のようにバイオコーンがついているもののほかに、コグ(トゲのような突起)タイプがありますが、バイオコーンはコグタイプと比較すると360度全方位の皮下組織にしっかり引っかかります。また、バイオコーンは糸から外れることはないので、コグタイプのようにコグが取れて糸が裂けてしまう「バナナピール現象」が起きて、引き上げる力が失われるリスクがありません。

糸リフトの例 糸の特徴 固定方法
アプトス 溶けない糸・突起(コグ)あり フローティングタイプ
ハッピーリフト 溶ける糸・突起(コグ)あり フローティングタイプ
シルエットリフト 溶けない糸・突起(コーン)あり フィックスドタイプ
ショッピングリフト 溶ける糸・突起なし フローティングタイプ
シルエットソフト 溶ける糸・突起(コーン)あり フローティングタイプ

麻酔から終了するまで約30分のシルエットソフトの施術の流れ

1、カウンセリング

カウンセリングで不安事項をドクターに相談しながら、糸を入れる場所や本数を決めて治療後のイメージのすり合わせをおこないます。治療を受けることが決まれば、同意書にサインします。

2、麻酔

メイクを落とした状態で注射による局所麻酔をして、痛みを感じない状態にします。

3、皮膚に糸を挿入するエントリーホールを開ける

針で、皮膚に対して垂直方向に深さ5mmの、ピアスホールと同じくらいの(約1mm)エントリーホールという穴を開けます。エントリーホールは、糸を皮膚に挿入する支点となります。

4、糸を2方向に挿入する

エントリーホールから針で、糸の半分を皮膚と並行に一方向に向かって挿入。そのあともう半分の糸を、同じエントリーホールから逆方向に向かって挿入します。

5、中心に向かって糸を引き戻す

糸の中心を支点として針を両端から引き抜きます。バイオコーンがエントリーホールに向かって戻ろうとする働きで皮膚組織が引き上げられ、立体的にたるみを改善します。

6、形を整えて終了

終了した時点で最終調整をおこないます。挿入が終わると、ドクターが皮膚を軽く指で圧迫して左右対称に輪郭をなめらかに整え、糸と皮膚組織との密着度を高めて糸の端を切り、糸が完全に皮膚内に収まった状態にして完了になります。 挿入する糸の本数にもよりますが、施術時間は30分前後です。カウンセリングを含めても1時間程度で完了すると考えればよいでしょう。

副作用を避けて、理想のリフトアップ効果を早く実感するために、施術後の期間にあわせて以下のようなことに気をつけてください。

シルエットソフトの施術当日の過ごし方

施術前は、メイクは落として麻酔、糸の挿入をおこないます。

施術後は、入院の必要はありませんが、施術当日は炎症を抑えるために、できるだけ保冷剤を患部にあてて冷やしましょう。施術当日はメイクや洗髪を控え、頭痛やピリピリした痛みが気になるようなら鎮痛剤を服用します。通常は痛みがあっても、2~3日でおさまります。

血流を落ち着かせて炎症を抑えるために、寝る時は仰向けになり枕で頭をやや高い位置に保ちます。シャワーや洗顔は当日から可能です。

施術後2~5週間は安静に

洗顔や髭剃りなどは、皮膚を刺激しないように優しくおこなうよう心がけてください。マッサージをおこなうと糸の定着が乱れるので逆効果です。顔や首をあまり激しく動かさず、2週間程度は安静に過ごします。

施術後~1カ月は激しい運動は避ける

紫外線対策をしっかりとおこなって、激しい運動も避けましょう。

切開手術と違って抜糸が必要ないため、基本的に通院は必要ありません。ただし異常がないか確かめるために、1週間から1カ月程度経過したら受診をうながす医療機関が多いので、ドクターの指示に従いましょう。

シルエットソフトの料金

お金を貯金する女性

シルエットソフトは厚生労働省未承認の治療です。自由診療なので医療機関によって料金は異なって、健康保険の適用を受けることはできません。料金は、糸についているコーンの数や挿入する糸の本数によっても異なりますが、1本あたり4~10万円です。また、使用する糸の本数も医療機関によって異なりますが、頬のたるみを改善したい場合、片頬4~8本を挿入するのが一般的です。

挿入の本数は患者さんの皮膚の状態や求める効果、予算によって変わってくるため、ドクターとよく相談して決めましょう。麻酔料などが別料金になる医療機関もあるので、総額を確認しておくとよいでしょう。

シルエットソフトの腫れや痛み、リスク・と副作用

シルエットソフトの痛みや腫れを他のスレッドリフトと比較

シルエットソフトは糸表面についている突起がコーン状なので、トゲのようなコグタイプのものと比較すると、尖った部分の刺激によるチクチクとした痛みや引きつれ感が少ない施術です。皮膚を切開する必要もないので身体への負担が最小限です。

糸の挿入は、注射の局所麻酔をしておこないますので、痛みは感じにくくなっていますが、局所麻酔の注射針の痛みに不安がある方は、ジェルやシート状の表面麻酔も使う医療機関を選ぶといいでしょう。

施術後2~3日は腫れやむくみが出て、鈍い痛みや違和感があります。また大きく口をあけると引きつれ感が出ることがありますが1カ月程度でおさまります。

シルエットソフトを受けられない方

バツ印を腕で示している女性

ケロイド体質の人やアレルギーが起きやすい方、出血しやすい方など、体質によっては施術を受けることができません。また、敗血症や感染症にかかっている方、糖尿病などの基礎疾患を抱えている方なども適応外となります。妊娠中の女性や授乳中の女性も、安全性が確認されていないので施術が受けられません。

何か思い当たる症状などがあれば事前にドクターに相談しましょう。

シルエットソフトのリスク・副作用

シルエットソフトは外科手術と比べると身体への負担は少ないですが、リスクがゼロというわけではありません。

  • まれに感染症のリスクがある
  • 身体の許容範囲を越えた数の糸を挿入した場合、不自然さや引き連れ感などを起こすことがある
  • 人によっては施術後の内出血や痛み、腫れ、むくみなどの副作用が出ることがある
  • エントリーホールの部分に軽い陥没や肌の異常がみられることがある
  • 皮膚組織を引きあげることで皮膚表面に凹凸が生じることがある

これらの異常が出た場合でも一般的には施術後数日で消えることがほとんどです。万が一、症状が続くようならドクターに相談しましょう。

糸リフトを熟知しているドクターならほかの治療と併用して効果的にリフトアップ

シルエットソフトを受けて満足している女性のイメージ

シルエットソフトは、ほかの糸リフトや、ヒアルロン酸注入、コラーゲン注入といった注射によるたるみ治療との併用が可能です。糸リフトの特徴を熟知したドクターであれば、部位ごとに糸を使い分けたり、シルエットソフトで広範囲のたるみ治療をおこない、細かなしわ・たるみは注入治療で解消してくれたりと、よりよいたるみ治療の提案をしてくれます。