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HIFU(ハイフ)治療によるたるみ改善・痩身効果とリスクの回避方法

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記事監修

山下 理絵
山下 理絵 医師

湘南藤沢形成外科クリニックR

日本形成外科学会専門医、領域指導医、小児外科分野指導医、皮膚腫瘍外科分野指導医  日本レーザー医学会専門医・指導医 日本美容外科学会専門医  日本美容医療協会美容レーザー専門医 日本抗加齢医学学会専門医 日本熱傷学会専門医  日本創傷外科学会専門医 日本再生医療学会認定医 日本美容皮膚科学会(評議員) 日本オンコプラスティック学会(理事) T/Eインプラント責任医師、実地医師 日本創傷治癒学会 日本頭蓋顎顔面外科学会 日本臨床毛髪学会 日本皮膚科学会 国際美容外科学会 国際熱傷学会 アメリカ美容外科学会

1人のドクターがいいねしています

山下理絵先生のいる医療機関

湘南藤沢形成外科クリニックR 湘南藤沢形成外科クリニックR
お問い合わせ先:0466-54-4374

ハイフ治療とは、顔面の皮膚のハリに関与する「真皮層」・その下に存在する「SMAS層(表在性筋膜群)」・主に脂肪の層である「皮下組織」の3層に超音波を照射することで、肌のハリや弾力の向上・皮膚のたるみ改善および痩身効果なども期待できる美容治療です。

ハイフ治療のほかにたるみの改善に効果が期待できる美容医療には、レーザー治療や高周波(RF)治療、糸リフト(スレッドリフト)やフェイスリフト手術がありますが、メスで皮膚を切開してゆるんだSMAS層を引き上げるフェイスリフト手術以外でSMAS層にアプローチできるのはハイフ治療しかありません。

しかし、施術効果が期待できる一方で、痛みの程度や副作用やリスクを気にされる方も少なくありません。施術を受ける前にハイフ治療の効果のほか、痛みや副作用・リスク、効果的な施術頻度などを知っておくことで、安心してハイフ治療を受けることができます。

ハイフについて山下理絵先生に聞きました

施術部位を局所的に狙うことができるハイフ治療の原理

HIFU(ハイフ)によるたるみ治療のリフトアップ効果とリスク回避方法

HIFU(ハイフ)とは、高密度焦点式超音波を意味する英語「High lntensity Focused Ultrasound」の略で、人間の耳では聞こえない高い振動数をもつ超音波を1点に集めて照射する方法です。

虫眼鏡で太陽光を1点に集中させると黒い紙が焦げる現象と同じように、狙う部位に超音波を集中照射することで高温になり熱が発生します。

1点を狙い撃ちできるハイフの原理_ハイフの説明画像

ハイフ治療で期待できる効果は、発生する熱による作用でたるみを引き上げるリフトアップ(タイトニング)による小顔効果、肌のハリ向上、毛穴が引き締まる効果、脂肪細胞を破壊することによる痩身効果と、多岐にわたります。

ハイフ治療をほかの照射治療と比較

ハイフ治療とほかの照射治療の違い

美容医療では、ハイフのほかにレーザー・光・高周波といったエネルギーソースがつかわれますが、エネルギーが届く深さや影響が及ぶ範囲に違いがあります。
ハイフ治療では、一点に集められた強い熱のエネルギーが、皮膚の下にあるSMAS層といわれる筋膜にまで届きます

レーザー治療や光治療では、レーザーや光に含まれる波長が、メラニン色素・血液の赤いヘモグロビン・水分に吸収されて発生する熱の作用で、シミ・赤ら顔・シワなどを改善します。そのため、肌の色によってはメラニン色素に反応して、やけどになる可能性があり施術がむずかしい場合があります。

一方、高周波やハイフの治療では、肌の色を問わず施術が可能です。ただし、過度の日焼けをした直後は肌が熱を帯びることで、痛みや熱感を感じやすくなっていることから、施術の延期をすすめられる場合があります。

ハイフ治療ができるマシン

  • ウルトラフォーマーⅢ
  • ウルセラ
  • ダブロ
  • ウルトラセルQプラス
  • リポセル
  • ライポソニック
  • ソノクイーン

ハイフ治療ができる部位

  • ハイフ治療ができる顔の部位

ただし、首への施術の場合、甲状腺がある部位を避けます。

  • ハイフ治療ができる体の部位

ハイフ治療が向いている方

  • ほうれい線・マリオネットライン・ゴルゴラインといったたるみによるシワが目立つ
  • 二重あご、フェイスラインのたるみ(脂肪)が気になる
  • 小顔になりたい
  • 肌のハリや毛穴の縮小などのスキンリジュビネーション効果を得たい方
  • 目もと周辺、額、口もと周囲のシワを改善したい
  • 首のシワを軽減したい
  • 部分痩せしたい

もともとたるみが重度ではない場合、ハイフ治療を受けても変化があらわれず「効果がない」という印象を持たれることがあります。たるみの程度によっては、ハイフ治療以外の施術が適する場合もありますので、施術前のカウンセリングや診察の際に、ドクターにご相談ください。

ハイフ治療で期待できる肌のハリ向上・たるみ改善・痩身効果

ハイフのカートリッジの説明画像

ハイフマシンは、マシンに装備されている先端部分(カートリッジ)を変えて、超音波が狙う深さである「超音波の焦点深度」を1.5mm・2.0mm・3.0mm・4.5mmと変更することができます。ただし、マシンによっては2.0mmのカートリッジが存在しない場合があり、最も多いとされるのは1.5mm・3.0mm・4.5mmのパターンです。

カートリッジを付け替えることで、「ハリやキメを整えたい」「顔のたるみを引き締めたい」「部分痩せしたい」といった希望にあわせた施術ができます。

焦点深度 照射できる層
1.5mm/2.0mm 表面的な小ジワができやすい表皮層
3.0mm コラーゲンの減少が起きてハリや弾力が減る真皮層
4.5mm 表情筋の老化(たるみ)に関与する SMAS 層

ハイフマシンのなかには、上記以外に体用として6.0mm・9.0mm・13.0mmのカートリッジが装備されているマシンもあります。

また、上記のカートリッジで照射できる層は目安です。実際の施術では、ドクターが一人ひとりの皮膚の厚さや肌の状態をみてカートリッジを選択します。

ハイフ治療でコラーゲン生成促進によるハリ・キメの回復

皮膚は外側から表皮層・真皮層の層状になっていますが、皮膚組織の大部分であり皮膚の本体ともいえるのが真皮層です。

真皮層の説明画像

真皮層は、線維状のタンパク質である「コラーゲン」が約70%を占めています。コラーゲンは「エラスチン」といわれる線維状のタンパク質によって束ねられており、その間を「ヒアルロン酸」が水分を抱えながら満たすことで、肌にハリや弾力を与えています。
これらのコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を生成する細胞が、コラーゲンを作る工場ともいわれる「線維芽細胞」(せんいがさいぼう)です。

線維芽細胞がある真皮層に届くカートリッジでハイフ治療をおこなうと、熱でダメージを受けた部位とその周辺を修復しようとする創傷治癒力が働き、線維芽細胞が活性化します。そのため、肌にハリとみずみずしさを保つためのコラーゲンやヒアルロン酸が新しく置き換わり、肌のハリ・毛穴の縮小・肌の引き締め効果が期待できます。

皮膚表面にある小ジワも改善

表皮層のすぐ下にある真皮層の浅い部分に届くカートリッジでハイフ治療をおこなうことで、皮膚表面にある小ジワの改善も期待できます。

肌のハリを出して毛穴を引き締めるハイフシャワー®

ハイフマシンのひとつであるウルトラフォーマーⅢでは、「ハイフシャワー®」といわれる弱い熱で連続照射する照射方法が可能です。連続照射のスピードが速いために、弱い熱でも肌のハリ改善や毛穴の引き締め効果が見込めます。

また、ハイフシャワー®は、1.5mmもしくは2.0mmのカートリッジでおこなわれます。ほかのハイフ治療と比較して、施術部位の肌が元の状態に戻るまでのダウンタイムが短いといわれています。

(※「ハイフシャワー®」、「ハイフアイシャワー®」、「ハイフディープシャワー®」は商標登録されており、ウルトラフォーマーⅢの機械でのみ使うことができます)

ハイフ治療でSMAS層を引き上げてたるみを改善

ハイフ治療が、糸リフトや高周波といったほかのたるみ治療と違う点は、皮膚の下にあり表情筋を薄く覆っている「SMAS層」に作用が届くことです。

SMAS層とは、「superficial musculo-aponeurotic system」の略で、頭部から額・こめかみ・首などと連続しながら顔の広範囲に形成される薄い表在性筋膜のことです。SMAS層は真皮層や皮下組織(脂肪)の下にあって、表情筋を覆っています。

加齢とともにSMAS層がゆるむことで皮膚を支えきれなくなると、シワやたるみといった年齢を感じるエイジングサインがあらわれはじめます。真皮層に刺激を与えて肌のハリを取り戻すことでも皮膚の引き締め効果は見込めますが、皮膚より下にあるSMAS層に熱刺激を与えてタンパク層が熱で縮まることを促すと、皮膚の下から引き上げる効果があるといわれています。

真皮層を刺激する美容医療のエネルギーには、ハイフのほかに、光(IPL)・レーザー・高周波がありますが、手術以外で真皮層の下にあるSMAS層にアプローチできるのはハイフ治療のみといわれています。

ハイフ治療で脂肪細胞減少による痩身効果

大部分が脂肪で構成されている皮下組織にハイフの熱エネルギーを照射すると、熱により脂肪細胞が破壊あるいは縮小します。破壊された脂肪細胞は、白血球の一種で死んだ細胞やその破片を体外に出す役割のある「マクロファージ」によって徐々に体外に排出されていくことで、痩身効果が期待できます。

また、ハイフの照射数が多いほど、多くの脂肪細胞にダメージを与えることが可能とされています。

ハイフ治療後の経過と必要な回数や施術頻度

ハイフ治療の内容によっては即効性も期待できる

ハイフをSMAS層に作用させるたるみ治療では、照射直後にSMAS層が引き締まることで、たるみ改善においては即効性が期待できす

一方、真皮層に作用させるハリ改善の施術では、線維芽細胞が活性化してコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸が増えることで効果があらわれはじめます。これらの創傷治癒の作用は徐々にすすむため、施術後1カ月程度で効果を感じられることもありますが、2カ月〜6カ月にわたって効果があらわれることが多いとされます。

また、皮下脂肪に作用させる場合も破壊された脂肪細胞が排出されるのに4週間~12週間かかるといわれているため、徐々に効果を実感できるといわれています。

施術効果は1回でも現れるといわれていますが、より高い施術効果を希望する場合や皮膚や脂肪の状態によっては定期的に複数回施術を受けるとより効果的です。

ハイフ治療の施術頻度

ハイフ治療は、いわば故意に怪我をさせるような施術です。施術直後、施術部位は熱で怪我をしているような状態で、施術直後は、SMAS層や脂肪層がかさぶたの状態、もしくはかさぶたが取れかけている状態にあるといえます。

傷が治りきらないうちに再度ハイフ治療を受けると、傷口にまた傷をつくる行為となるため、皮膚の細胞を痛めることで皮膚の老化につながります。

そのため、次の施術は、肌のハリや弾力の向上効果を狙う真皮層への施術であれば1カ月~2カ月後、皮膚のたるみ改善や痩身効果を狙う施術であれば3カ月~6カ月に一度が目安です。ただし、施術頻度は皮膚や皮下脂肪の状態によってさまざまであるため、ドクターの指示に従ってください。

ハイフ治療の施術中の痛みは2種類

ハイフ治療の痛みは2種類あるといわれています。ひとつが「骨に響く痛み」で、もうひとつは「皮膚の下が刺されるようなチクチク、チリチリした痛み」です。

骨に響く痛みは、額やあごの近くに照射した際に生じる痛みで、皮質骨による超音波吸収による熱反応が原因といわれています。

痛みの感じかたには個人差があります。皮膚の薄い部位や痩せている方は痛みを感じやすいといわれていますが、麻酔なしでも我慢できる程度の痛みとされています。

ハイフ治療の流れと注意事項・ダウンタイム

(1)診察(カウンセリング)

骨格や肉付き、脂肪の厚さには個人差があるので、個人にあわせた治療方針を決定していきます。

(2)クレンジング・洗顔や着替え

顔への施術の場合はクレンジングでメイクを落とし、洗顔して肌を清潔な状態にします。また体への施術の場合は専用の施術着に着替えます。

(3)施術

カウンセリングで決定した範囲に、エネルギーが伝わりやすくなるようにジェルやオイルを塗って、照射する深さ・エネルギーの強さ・照射回数を調整しながら照射していきます。

(4)終了

ジェルやオイルを拭き取って施術は終了です。施術時間は、頬やフェイスラインにおけるハイフ治療の場合で30分~45分程度です。顔に照射した場合、施術直後にいつも通りのメイクが可能です。

ハイフ治療の注意事項とダウンタイム

個人差はありますが、施術後2日~3日は肌が乾燥することがあるため、保湿をしっかりおこなうことが推奨されています。

また、タンパク質が熱収縮を起こすことで引き締まる効果が期待できますが、その作用によって、ごくまれに炎症(赤み)、腫れ、むくみが生じる場合がありますが、あらわれても1週間程度でおさまります。

人によって「熱感」「肌の奥の鈍痛」「筋肉痛」のような症状がでる場合がありますが、2日~3日でおさまるとされています。

なお、運動や生活に制限はありませんので、施術直後からいつも通りの生活を送ることができます。

ハイフ治療が受けられない方

もともと皮下脂肪が少ない方は効果があらわれない可能性があります。また、持病や体調の状態によっては受けられない場合があります。

  • 心臓疾患がある
  • 肝臓・腎臓に持病がある
  • 静脈炎・血栓など、血管に問題がある
  • 皮膚疾患がある
  • 皮膚に関する手術や入院をした後である
  • ペースメーカーを使用している
  • てんかんの持病がある(過去に患った場合も含む)
  • 施術する部位にシリコン・貴金属(金の糸)などの異物がある

施術する部位にヒアルロン酸注入やボツリヌス注射、溶ける糸によるスレッドリフトの施術を受けている方は、ハイフ治療によるむくみにより、注入治療やスレッドリフトの効果の持続が短くなる可能性があります。

そのため、それらの施術を受けている方は、1カ月ほど経過してからハイフ治療を受けることが推奨されています。

ハイフ治療のリスク・副作用と回避する方法

ハイフ治療のリスク・副作用

  • 炎症(赤み)や腫れ・むくみ
  • やけど
  • 神経麻痺

照射部位が高温になる熱作用により、炎症や腫れ・むくみが生じる場合がありますが、1週間程度でおさまります。また、炎症を起こすことで炎症後色素沈着がおこる可能性もありますが、時間の経過とともに3カ月~6カ月程度で消えていきます。

やけどや神経麻痺については、経験豊富なドクターであれば回避することができるといえます。

ハイフ治療では、照射するエネルギー(強さ)を誤ると部分的にやけどになることがあります。また、神経の上に照射してしまうと、鈍痛や頭痛といった神経痛や顔面麻痺などの症状が生じる場合があります。顔の中心部は神経が密集しているため、どこに照射してもいいわけではありません。

顔には中心部以外にも神経が多数走行しているため、ハイフ治療には神経を避けて照射できる知識と経験が必要となります。

ハイフ治療は経験豊富なドクターのいる医療機関で

エステでもハイフの施術ができますが、エステのハイフマシンと医療機関のハイフマシンは出力が異なります。エステのハイフマシンには、細胞が破壊されるほど温度が上がることがないようリミッターがついており、医療機関のハイフマシンと比べて約1/3ほどの出力といわれています。

細胞や組織を破壊することは医師法に抵触するため、ドクターがいない施設で脂肪細胞を破壊する施術がおこなわれた場合は「違法」になり、医療用のハイフマシンを医療機関以外に置くことは医師法によって認められていません。

また、出力が低いエステ用のハイフマシンを使用すると、効果や持続期間が期待した結果と異なることが多くあるうえ、出力が低いにも関わらず施術中にヤケドをしてしまったという報告[※1]もされています。

[※1]独立行政法人国民生活センターの発表情報

ハイフで満足のいく結果を求めるには、医療機関でハイフ治療を受けることと、顔面の解剖学などを熟知していて、ハイフマシンによる施術件数が多く、実績のあるドクターのもとで施術を受けることが大切です。

山下理絵先生に聞いたハイフ治療Q&A

記事を監修していただいた山下理絵先生に、ハイフ治療について教えていただきました。

KIREI
ハイフのマシンにはいくつかの種類がありますが、マシンによってどのような違いがありますか?
山下理絵医師
ハイフ治療機器は、ウルセラシステム(米国ウルセラ社製)が先発品として販売され、日本に広まりました。ウルセラはHIFU機器の中でもパワーが強く、高い効果を得ることができます。ただし、治療に痛みを伴い、顔面神経損傷などの合併症を起こす可能性もあります。その後、韓国製のダブロ、ウルトラセルQ+、ウルトラフォーマーⅢなどが後発品として販売されました。後者はウルセラよりパワーは弱いのですが、打ち方により同等の効果を、得ることができ、痛みも弱く、費用も安いのが利点です。
KIREI
ハイフ治療はたるみの改善で用いられることが多いかと思いますが、ハイフ治療と相性が良い症状(改善できる悩み)、向いているタイプなどがあれば教えてください。
山下理絵医師
ハイフは筋膜層まで達するため引き上げ効果があり、さらに引き締め効果もあります。たるみ治療以外にも、二重顎の改善やおでこ(前頭部)への作用では、眉毛の引き上げ効果もあり、パッチリとした目になります。また、2mmのカートリッジは真皮層の引き締めに有効で、目の周りや首のシワにも有効です。
KIREI
ほうれい線が気になってリフトアップしたい場合、1回ですぐに効果はありますか?持続期間はどのくらいでしょうか?持続させるために何度受けても問題ないでしょうか?
山下理絵医師
ほうれい線はしわではなく、たるみで生じますのでHIFUの適応になります。1回の治療でほうれい線がなくなるわけではありませんが、頬の引き上げ効果によりほうれい線が浅くなります。効果は半年程、半年に1回することで、維持することができます。何回受けても問題はありませんが、適応は医師と相談してください。ほうれい線が気になる場合は、ヒアルロン酸などとのコンビネーション治療が有効です。
KIREI
ハイフ治療は、たるむ前に予防としておこなうほうが良いのでしょうか(例えば20代でも受けられるのか、早ければ早いほど良いでしょうか)?
山下理絵医師
頬の脂肪が多かったり、二重顎であったり、また、小顔効果もありますので20代でも適応になることもあります。ただし、ハイフは皮下に生じる微少なキズ痕によって得られる効果ですから、たるむ前の予防として使用する機器ではありません。適応があるかどうかの施術前の診断が必要です。
KIREI
ハイフによるたるみ治療を受けるにあたって失敗しない(満足度を得る)ためのドクター(医療機関)の選び方を教えてください。
山下理絵医師
ハイフによる治療で失敗することは少ないと思います。受けた人全員が、それなりの効果を得るからです。ただし、ハイフは筋肉まで達する治療ですので、医師による治療が原則です。説明した医師と施術する医師が同じであることも重要ポイントです。
KIREI
ほうれい線やマリオネットラインなどのたるみが気になる場合、ハイフ・ヒアルロン酸注入・スレッドリフトで迷ったらどれを受けるのがいいでしょうか?
山下理絵医師
患者さんごとに、どれが一番であるかの適応は異なります。ボリュームが必要、輪郭の若返りであれば、ヒアルロン酸などの注入。ハイフやスレッドは引き上げをします。ダウンタイムで選択すると、ハイフ、ヒアルロン酸、スレッドの順に長くなります。私はまずヒアルロン酸注入をお薦めし、そして、コンビネーションでハイフ治療をおこなうことが多いでしょうか。
KIREI
施術の痛みはどの程度でしょうか?麻酔は使用しますか?また、具体的にはどのような痛みでしょうか?
山下理絵医師
しみの治療、レーザーやフォトフェイシャルは、表皮のメラニンに反応するので皮膚表面を輪ゴムではじかれたような痛みです。ハイフはそれより深部に入りますので、皮膚の熱感を伴った深部に響くような痛みです。麻酔なしでも「我慢できる程度」です。3層に分けて照射しますので、初めに深いところを照射、ここだけがんばれれば、少しずつ痛みが弱くなっていきます。フォトフェイシャルよりは痛くないといわれる方が多いです。
KIREI
山下先生、ありがとうございました。

監修医師の紹介

日本美容医療協会理事・美容レーザー認定医、日本美容外科学会(JSAPS)理事・専門医・教育指導医、および日本レーザー医学会評議委員・レーザー指導医・専門医であり、湘南藤沢形成外科クリニックRの総院長である、山下理絵医師。外傷や再建、腫瘍など形成外科の診療はもちろんのこと、小児のあざや、シミ・シワ・たるみなどのレーザー治療では定評があり、多くの講演や指導をおこなっている。信条は「気になるものは、まず自分で試す」。

山下理絵先生のいる医療機関

湘南藤沢形成外科クリニックR 湘南藤沢形成外科クリニックR
お問い合わせ先:0466-54-4374

【ドクター限定】山下理絵先生に聞いたハイフ治療Q&A

記事を監修していただいた山下理絵先生に、ハイフ治療について教えていただきました。
この先はドクターしか読むことはできません。

KIREI
場合によっては顔面神経麻痺などのリスクを引き起こす可能性があるとされますが、これらの症状が現れやすい部位や、照射において注意すべき点はありますか?
山下理絵医師

神経に焦点があい焼却すると麻痺が生じます。特に、3mmや4.5mmのカートリッジ(トランスデューサー)を用いる時には注意が必要です。基本的には皮膚表面にダメージを与えて瘢痕を残さないためにトランスデューサーを皮膚表面にしっかりと密着させることが重要ですが、皮下組織が薄い人や薄い部位の照射は、押し当てないように気をつけます。

・顔面神経(下顎縁枝)損傷:口角の下垂が起ります。下顎縁枝は顎角部から口唇外側に向かい、耳下腺の浅葉と深葉の間を走行します。下顎骨上は、耳下腺も薄いため施術には注意が必要です。

・眼窩下神経傷害:眼窩下縁から下の神経走行域は深いトランスデューサーでの照射は避け、口唇周囲に至っては3mm以上の深度では照射を避けたほうが無難です。

・滑車上神経、前頭神経損傷:前額部の照射では知覚異常が起りやすく、頭皮(前頭部から後頭部の中央部)の違和感、ピリピリした状態が半年ぐらい継続することもあります。他人からはわかりませんが、私自身も昔経験しましたが、髪の毛をとかしたり、シャンプーしたり、頭に触れられるのも苦痛でした。

KIREI
仮に上記のようなリスクが生じた際の対処法を教えてください。
山下理絵医師
神経障害は、1ヵ月ほどで軽快しますが、治療としてはビタミンB12製剤の内服ぐらいしかありません。上記のアンサーにあるような神経麻痺が起こり得ること、起こったとしても経過とともに治まること、起こった場合はどのくらいで軽快するかなどを治療前に患者に十分に説明することが必要です。
KIREI
ハイフの利点と欠点をあげるとすればどんなところでしょうか?
山下理絵医師

利点:Non-surgicalなたるみ治療で、傷跡が残らない。即効性の効果が得られる満足度が高い治療、他の治療とのコンビネーションが可能、リピート率が高い。

欠点:施術時の痛みがある、脂肪が少ない顔にはできない(適応でない症例の場合、患者は効果がないと訴えることもある)、ほとんどが1回の治療で効果は得られるが、効果継続には定期的な治療が必要である。

KIREI
技術的な質問になりますが、ハイフをたるみに対して効果的に照射するコツを教えてください。
山下理絵医師
立位や座位で視診および触診し、持ち上げたい部位としない方がよい部位、上げやすい部位と動きにくい部位を立体的にデザインし照射します。手術と同じで、このデザインが重要です。照射部の脂肪の厚さによって、押し当てる力を変えることも必要です。
KIREI
ハイフ治療は、施術者によって結果が大きく変わるものでしょうか?またその理由を教えてください。
山下理絵医師
マニュアル通りに施術する経験値が低い人と、患者の顔によって施術を変更できる上級者とでは治療効果は変わると思います。
KIREI
ハイフ治療で高い施術効果を出すために必要と思われる情報・知識はありますか?
山下理絵医師
合併症回避には、神経孔の位置、神経の走行の知識、および起こりうる神経損傷の症状の知識は重要です。 また、顔面の脂肪、表情筋の位置の知識、例えば腕などは、脂肪の下に筋肉が存在しますが、顔面ではこれらが入り組んだ解剖構造になっているので、骨から表皮まで、立体での解剖学的位置を考えながら照射しましょう。
KIREI
たるみにはHIFUや高周波(RF)、ヒアルロン酸やボトックスなどのコンビネーション治療が有効とのことですが、施術の順番、治療の組み立てはどのようにおこなっていますか?
山下理絵医師
Non-surgicalで、即効性がありダウンタイムが短いのは、ヒアルロン酸やボトックスのような注射です。私はまずヒアルロン酸注入をお薦めし、そして、コンビネーションでハイフ治療をおこなうことが多いですが、注射を好まない人にはハイフをお薦めしています。注射と機器は1ヵ月ぐらいあければ施術できます。この他、高周波やレーザー、スレッドなどの手術は、希望、適応、経済面を考慮しプランニングします。
KIREI
山下先生、ありがとうございました。
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